アメリカで就労しよう!J1ビザの特徴と取得手順・費用を徹底解説

アメリカで就労しよう!J1ビザの特徴と取得手順・費用を徹底解説

時代が変わり、昔のような海外志向を持っている若者が減っていると話題に上がることも最近は多くなっていますが、今でも、海外留学や移住の憧れの国として不動の人気を誇っているアメリカ。

やっぱりアメリカに住みたい、働いてみたい!という方も多いはず。

アメリカは、簡単に就労ビザを取得することはできず、アメリカで働くのは難しいと思われがちですが、就労ビザよりも簡単にビザが取得できて、働く経験が出来るトレーニング、インターンシップ『J1ビザ』というのがあることをご存知ですか?

J1ビザはこんな方に向いている

J1ビザは、現役学生または新卒の方が

  • 将来のキャリアのためにアメリカで働く経験を積みたい
  • また日本で数年間ほど社会経験があり、今後のキャリアアップのためにアメリカでビジネス経験を積みたい

という若手年齢層の方に向いているビザです。

J1ビザは、3ヶ月ほどの短期間でビザを取得でき、合法的給与を得ながら長期滞在し、就労ビザへの切替申請が可能といった大きな魅力があります。

今回は、日本人の方に意外と知られていないこのトレーニング、インターンシップのJ1ビザについて、J-1ビザ専門のコンサルティング会社「Infinity WIZ」より詳しくをご紹介していきます。

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J1ビザの特徴とは

J1ビザ(Exchange Visitors Visa)とは、アメリカ国務省が管轄する国際交流プログラムを目的としたビザで、全部で14のカテゴリーに分かれています。

J1ビザ

引用:https://j1visa.state.gov/

その中のカテゴリーとして

  • Training(トレーニング)
  • Internship(インターンシップ)

というカテゴリーがあり、職歴がある社会人の方はTraining、現役学生・新卒者はInternshipのカテゴリーが適用されます。

これらのカテゴリーでは、アメリカにある在米企業で、一定期間、トレーニングやインターンシップとして働く経験をすることができます。

Internship、TrainingのJ1ビザ申請条件

Internship(インターンシップ)カテゴリー:

  • 短大以上の現役学生(専門学校は対象外)
  • 専攻とインターン企業の業種や職種に関連性があること

Training(トレーニング)カテゴリー:

  • 目安として上限35歳ぐらいまで
    *35歳以上でもJ1ビザ申請は可能ですが、インターンシップ、トレー二ング目的のビザのため、基本的には若手年齢層を対象としたビザになります。
  • 最終学歴が短大、大学以上の場合、インターン企業の業種や職種に関連した職歴が1年以上あること
  • 最終学歴が高校、専門卒の場合、インターン企業の業種や職種に関連した職歴が5年以上あること(職歴は正社員以外のアルバイト・派遣を含むトータルの期間)
    *アメリカの短大・大学卒業されている場合は、学歴としてカウントすることができませんのでご注意ください。
  • 英語力目安はTOEIC650点以上
    *ビザスポンサー団体との英語インタビューをパスできる会話力が必要です。
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J1ビザの主な特徴やメリット

  • 滞在可能期間:
    Internshipの滞在可能期間:最長12ヶ月、
    Trainingは最長18ヶ月(ただし、ホスピタリティ業界でのインターンは最長12ヶ月間まで)
  • 合法的に給与を得ることができる
  • ビザ取得まで約3ヶ月と短期間で取得できる
  • 就労ビザと比較して、ビザ取得率が高い
  • Social Security Number(米国社会保障番号)の取得が可能
  • J1ビザ終了後、就労ビザなど他のビザへの申請が可能
  • ビザ申請時期は、年間を通していつでも申請が可能

*ただし、近年は、NPO団体のDS2019発行枠が国務省より制限されているため、その年の後半は発行枠が無くなり、申請ができない状況が発生しているため、年の前半(1月~6月ごろ)までに申請されることをお勧めしています

J1ビザが就労ビザと違うところ

J1ビザは就労ビザではなく、アメリカでのトレーニング、インターンシップを目的としたビザで、その他の就労ビザと比較すると申請条件も緩く、ビザ取得までの期間も短く、そして申請にかかる費用も安いため、早く安くビザ申請手続き出来ることがJ1ビザの大きなメリットです。

その分、ビザの有効期限が最長18ヶ月までと限られてしまっているのはデメリットでもあります。

また、J1ビザ終了後も継続的にアメリカで働きたい場合には、雇用主企業から就労ビザや永住権のスポンサーしてもらい、就労ビザや永住権を申請することも可能です。

J1ビザは、単にトレーニングやインターンシップ経験のためのビザというだけではなく、アメリカの就労ビザや永住権にもつながる可能性があるビザでもあります

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J1ビザで働ける主な業種、職種

J1ビザを利用してトレーニング、インターンシップができる業種・職種分野として、主に以下のように分類されています。

① Business, Management, Commerce and Finance(一番、申請に利用される分野)

アドミ/事務職系、会計/経理、営業、マーケティング、店舗運営、カスタマーサービス、HR/人事、金融・ファイナンス、貿易・物流など

② Information, Media and Communications

広告、出版、ウエブマネジメント、グラフィック/ウエブデザイナー、マスメディア、テレビ制作

③ Art and Culture

映画制作、フォトグラファー、アートマネジメント、インテリアデザイン、ファッションデザイン、脚本、シアターアート、パフォーミングアート

④ Hospitality and Tourism

旅行業務、ホテル、アミューズメント・レジャー施設、レストランなどの飲食業

⑤The Sciences, Engineering, Architecture, Mathematics, Industrial Occupations

ITエンジニア、建築、サイエンス関連

J1ビザの申請手続きと流れ

J1ビザは就労ビザでないことから、対応しない移民弁護士が多いため、個人で申請手続きを行うか、J1ビザの専門エージェントを通して申請手続きを行うことほうが安心です。

通常、J1ビザ申請準備から取得まで、約3ヶ月ほどかかります。

J1ビザを取得するためには、ビザスポンサー団体と呼ばれる国務省認定の非営利教育団体(NPO団体)がJ1ビザのスポンサーになってもらう必要があり、その団体が申請者、インターン企業の審査を行い、インターンシップ、トレーニングの許可をしてもらうことで、DS2019と呼ばれる滞在許可書を発行してくれます

このDS2019を持って、日本の米国大使館にJ1ビザ申請面接を行います。

DS2019滞在許可書サンプル画像

DS2019滞在許可書サンプル画像

①DS2019申請に必要な書類準備

ビザスポンサー団体によりDS2019申請の必要書類は異なりますので、主な書類をご案内します。

DS2019申請に必要なもの:

  • パスポートコピー
  • 英文履歴書
  • 英文最終学歴成績証明書
  • 英文最終学歴卒業証明書
  • 英文残高証明書
    (滞在期間中の現地生活費がまかなえる資金があることを証明するため、目安として100万円位以上の残高が望ましい)
  • 英文雇用証明書(職歴年数を証明するため)

②ビザスポンサー団体にDS2019申請

J1ビザ期間中のトレーニング内容を記載したトレーニングプラン、その他ビザスポンサー団体の指定書類(アプリケーションなど)を作成し、ビザスポンサー団体へDS2019申請の書類提出を行います。

③ビザスポンサー団体と英語インタビュー

団体での書類審査が完了しましたら、ビザスポンサー団体と英語インタビューを受けていただきます。

「インタビューはどんなもの?」

英語インタビューは、アメリカで生活、インターンシップをするための日常英会話レベルをあるかどうかを確認するためのインタビューになります。

ご自身の学歴、今までの職歴、アメリカへの渡航希望理由や何を学んで、習得したいか、インターンシップ終了後はどうしたいか、アメリカ渡航歴などご自身についての質問がメインになり、スカイプを利用した約15分ほどのインタビューです

④DS2019滞在許可書発行(面接後、1〜4週間で発行)

申請プロセス状況によりますが、英語インタビュー実施後、1週間~4週間ほどでビザスポンサー団体より発行されます。

⑤ アメリカ大使館ビザ申請面接

ビザ面接予約後、

  • アメリカ大使館(東京)
  • アメリカ領事館(大阪)

にてビザ面接を受けます。

面接でビザ申請が許可されると1週間から10日ほどで、J1ビザが発給されます。

面接ではどんなことを聞かれる?抑えるポイント!

ビザ申請面接では、今までの職歴、アメリカへの渡航目的やその理由、アメリカでの主なインターンシップ・トレーニング内容、現地企業情報、J1ビザ終了後の予定などをいくつか聞かれます。

面接のポイントとしては、

  • J1ビザはトレーニング、インターンシップが目的のビザであり、就労・永住目的ではないことをきちんと理解していること
  • J1ビザ終了後はすみやかに日本に帰国するつもりであるという意思

を明確にして回答することがポイントです。

ビザ申請面接に必要なもの

  • DS‐160フォーム
  • パスポート
  • 5㎝×5㎝の証明写真
  • DS2019滞在許可書
  • スポンサー団体の署名入りトレーニングプラン
  • 英文残高証明書(目安として100万円以上の残高があることが望ましい)

参考:在日アメリカ大使館、領事館

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J1ビザに関するよくある質問(費用や保険など)

Q:取得費用はいくら必要?

ビザスポンサー団体のDS2019申請費用の他、ビザ手続きサポートやインターン企業紹介料(必要な場合)などエージェントへのサポートサービス費用として、60万円から80万円がかかる費用の相場になります。

Q: 却下・落ちることはある?それはどんな理由のとき?

最終的なビザ発給の審査は、アメリカ大使館、領事館の領事によりますので、領事の判断によりビザが却下になる可能性もあります。

却下になる傾向として、アメリカへの渡航歴が多い、過去にアメリカに長期滞在していたことがある、アメリカへの永住の意思が見られる、J1ビザの本来の目的以外の渡航目的が見られるような場合にビザが却下になる可能性があります。

Q: J1ビザに保険はいる?

J1ビザには、アメリカでのトレーニング、インターンシップ開始日から終了日までの期間、自動付帯のアメリカ傷害保険が申請費用に含まれています

そのため特にご自分で保険に加入する必要はありませんが、心配な方は、自動付帯の保険以外に日系の海外旅行保険にも加入されている方もいます。

Q: 延長することはできる?

J1ビザは、延長することはできませんので、継続してアメリカに滞在されたい場合には、別のビザを取得していただく必要があります。

Q: 途中帰国、出国・再入国はできる?

J1ビザ期間中は、アメリカ出国する前にビザスポンサー団体から指定の手続きを行う、出国許可を得ることで、アメリカへの出入国は何度でも可能です。

Q: ハワイへJ1ビザは取得できる?

J1ビザは、アメリカ国内であればどの州でも取得できますので、ハワイやグアム、アラスカなど本土以外の州でも取得可能です。

Q: j1ビザでは税金を払う必要はある?

J1ビザの方は、合法的に給与を得ることができますので、アメリカの所得税など労働として支払いが必要になる最低限の税金の支払いが必要になります。

抑えておきたい二年ルール

Two-Year Home-Country Physical Presenceというのですが、一般的に2年ルールと呼ばれており、J1ビザだけに適用される特別なルールになります。

このルールは、J1ビザでのプログラム終了後、自国または居住国に少なくとも2年間居住しなければ、移民ビザ、婚約者ビザ、短期就労ビザまたは企業内転勤者ビザなど、労働が許可されている永住ビザや就労ビザ申請ができないというルールになります。

以下に該当する場合には、2年ルールが適用されることになります

  • 米国政府またはあなたの国籍の国の政府またはあなたが渡米前に居住していた国の政府の出資によるプログラムの場合。
  • あなたが交流訪問者プログラム参加中に携わった専門知識・技能が必要とされる分野において人的サービスが必要であるとして国務長官によって指定されている国民または指定国の居住者の場合(日本国籍の方は該当しません)。
  • 医学や研修を受けるために米国に入国した医師の場合(専門の教育研究機関または医師の協議会が関係するプログラムを除く)。

一般的に、日本国籍の方でトレーニング、インターンシップ目的のJ1ビザを取得する場合には、上記の項目には該当しませんので、2年ルールは適用されません!

ただし、日本国籍以外の方は、その国により2年ルールが適用される研修分野の条件が異なりますので、ご注意ください。

トレーニング、インターンシップのJ−1ビザまとめ

グローバル化社会の今、アメリカで働く経験やキャリアアップは、今後のキャリア形成につながり、ご自身の市場価値も確実にあがっていくことでしょう

日本での働き方や今後のキャリアをどうしていくかを考えるためにも、J1ビザでのトレーニング、インターンシップ経験は良い機会になると思います。

そして、アメリカの就労ビザ、永住権申請にもつながる可能性が大いにあるビザでもあります。

アメリカの就労ビザ申請がより厳しくなっている状況の中で、J1ビザを利用してアメリカで働く経験ができるJ1ビザは、日本でもニーズが高まってきています。

アメリカのビザは、頻繁に法改正が行われ、申請条件も変更になることが多いため、J1ビザの申請条件などもいつ変更になるかわからないのが現状です。

アメリカで働く機会を逃してしまわないよう、法改正が行われる前にJ1ビザに挑戦してみていただきたいと思います。

日本ではなく、アメリカでの今後のキャリアやアメリカライフへ可能性が広がるこのチャンスを、日本に住んでいる皆さんにも、つかんでいただきたいと思います。

J1ビザ参考サイト:国務省のJ1ビザオフィシャルウエブサイト

【この記事の提供者・Infinity WIZについて】

アメリカで働く経験、インターンシップのためのJ-1ビザの専門エージェントとして、インターンシップアレンジやJ-1ビザ申請サポートを行っています。
アメリカ就労ビザにも繋がるJ-1ビザは、可能性も無限大です! たくさんの方にJ-1ビザを利用してアメリカに来ていただきたいと思っています。
また、アメリカに渡航予定の方向けに現地生活セットアップサポート(滞在先手配、銀行口座開設、車の購入や手配、携帯電話など)も行っていますので、お気軽にご相談ください。

URL:Infinity WIZはこちら

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