アメリカ人のサンクスギビングデーの4つ過ごし方とディナー紹介

アメリカ人のサンクスギビングデーの過ごし方

ハロウィンが終わると早々にクリスマスの準備を始める国が多いですね。

ところがアメリカではこの2つの間にもう1つ重要なイベントがあります。

それがサンクスギビングデー(Thanksgiving Day=感謝祭)です。

海外映画やドラマをよく観る方ならこの単語を聞いたことがあるかもしれません。

日本人にはさほど馴染みはありませんが、アメリカ人にとっては家族や親戚が勢揃いして過ごす大事な日です。

クリスマスと感謝祭の時期は一年のうちで極めて人の移動が多くなるというデータからもいかに大切にしているかが伺えます。

そこで今回は、感謝祭とは一体どんなものなのか紹介していきます。

サンクスギビングデー(感謝祭)とは?

起源

感謝祭の起源は大航海時代までさかのぼります。

この時代、当時イングランドだったイギリスから新天地を求めたり、宗教の弾圧から逃れたりするためにアメリカに移住する人々がいました。

その中でメイフラワー号に乗って海を越えたピューリタン(清教徒)が感謝祭の由来になっています。

ピルグリム(pilgrim=最初の移住者、巡礼者)と呼ばれる彼らは、1620年にアメリカ大陸を目指して航海していました。

ところが途中で航路を外れ、予定外の場所に到着しました。

季節は冬を迎える頃だったので食べ物に困り、飢えと寒さで多くの人が命を落としました。

苦境の中、彼らが生活基盤を整え、食料を確保しようとしていた時に手助けをしてくれたのが先住民の人々です。

先住民の知恵や援助のおかげで翌年には冬を越せるだけの蓄えを得ることができました。

そこで初めての収穫に感謝し、先住民を招いてお祝いをしたのがサンクスギビングデーの始まりであるとされています。

アメリカのサンクスギビングデー

サンクスギビングデーの日程

イギリスからアメリカに渡ったピルグリム達の初めての収穫を記念する祝日として定めたのはリンカーン大統領です。

1863年には「11月の最終木曜日」に行うように決めましたが、その後、ルーズベルト大統領の時に「11月の第4木曜日」に変更されました。

そして現在でも同じ日程で毎年カレンダーに記載されています。

学校や大学は一週間休みになり、ほとんどの会社は感謝祭当日と翌日も休みになるので、週末も含めた4連休となります。

家族の絆を感じ、感謝を伝える

元々は寒さと食糧難で苦しんだピルグリム達が、大地の恵みと先住民に感謝を捧げるための行事でしたが、キリスト教的な意味は弱くなっています。

近年は家族を始め、あらゆるものに感謝し、祈りを捧げ、その気持ちを伝える日になっています。

そのため宗教に関係なくお祝いできる行事としても大事な日です。

感謝祭の飾りつけ

クリスマスやハロウィンのように感謝祭にも定番のデコレーションアイテムがあります。

インテリアにこだわる人は七面鳥や案山子、ピリグリムといった感謝祭のシンボルを取り入れて家の内外を飾ります。

アメリカのサンクスギビングデーの飾りつけ

ハロウィン同様にカボチャもよく使われ、秋カラーのオレンジや赤、黄色、茶色などの植物と組み合わせています。

また感謝祭向けのテーブルセットを揃え、ナプキンやテーブルクロスで美しい食卓を演出します。

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アメリカのサンクスギビングデー・4つの過ごし方

1.家族や親しい人達と大地の恵みを分かち合う

サンクスギビングデーには、家族や友人が集まってお互いに感謝しながら過ごします。

みんなで一緒にごちそうを食べ、普段会えない人と再会しておしゃべりを楽しむのです。

親族や友人に会えるのは喜ばしい反面、大勢の人が集まるホストの家庭ではサンクスギビングデー当日は大忙しです。

家族や親族が集い、伝統料理のごちそうを食べる感謝祭は日本のお盆や正月との共通点が見られます。

サンクスギビングデーを知らない場合でも、この2つの行事をイメージするとわかりやすいでしょう。

また、人との繋がりを大切にするアメリカでも、中には親族の集まりが煩わしいという人もいます。

多くの人々に愛される祝日でも、何らかの理由でお祝いせずに過ごすこともあるようです。

ここで感謝祭の注意点が3つあります。

クリスマス同様、皆がゆっくり過ごすことを大切にしているのでサンクスギビングデーには公共サービスや銀行、デパートは休業し、スーパーも早い時間に店じまいしています。

ほぼ、すべての機関やお店が閉まってしまうので買い物や急ぎの手続きは休暇前に済ませておくことが大事です。

街は閑散としている一方で、遠方からの帰省や遠くの親戚を訪れる人たちの移動で高速道路や空港が混雑します。

休暇中に移動する場合はこのことを想定し、余裕を持って行動しましょう。

そして休暇を利用して旅行に出かける際には旅先のレストランや観光地が営業しているか下調べが必要になります。

せっかく旅行に行くなら美味しいものを食べたり、楽しい思い出を作ったりしたいものです。

これらの点を念頭に置いておくといいですね。

2.サンクスギビングパレード

感謝祭の恒例イベントと言えばパレードです。

大きな都市では毎年パレードや花火の打ち上げが行われます。

中でも有名なのがニューヨークで開催されるMacy’s Thanksgiving Day Paradeです。

大手デパート・Macy’s(メイシーズ)がスポンサーをしている歴史あるパレードです。

仮装した人々がアニメキャラクターや動物の形をした大きなバルーンを持って行進します。

全国にテレビ中継されるほど注目度が高く、毎年どんなバルーンが登場するか話題になります。

3.スポーツ観戦

アメリカンフットボールの試合観戦もサンクスギビングデーの風物詩です。

スポーツ好きの人がいればテレビ中継を観ながら贔屓のチームを応援する姿が見られることでしょう。

4.感謝祭の伝統料理・サンクスギビングディナー

感謝祭のメインといえば、テーブルにずらりと並ぶごちそうです。

サンクスギビングディナーはニューイングランド料理に先住民の文化が加わった料理が基盤になっています。

アメリカで入手できる食材を使って故郷であるイングランドの味付けに近づけています。

そのため煮込み料理やロースト料理が多く、全体的に質素で高カロリーな食事です。

今回は伝統的な感謝祭の定番料理10選を紹介していきます。

・七面鳥の丸焼き(roast turkey)

まず人々が口を揃えて挙げる定番料理は七面鳥の丸焼きでしょう。

スーパーで丸ごと冷凍された七面鳥を購入し、数日間かけて冷蔵庫で解凍します。

内臓を取り除き、その部位にスタッフィングを詰めてオーブンでじっくり焼きます。

当日は朝から下準備し、半日ほどかけて焼くのでこれだけでも手間がかかります。

途中に何度かオーブンから取り出し、染み出た肉汁をターキーにかけることを繰り返すことで風味が増すのです。

日本では考えられないような大きなターキーですから中の焼き加減も重要です。

どのように調整するのかというと、温度計を肉に射し込んで測ったり、オーブンに入れる前に一定の温度になったら外れるピンを指しておきます。

時には大きすぎて家族や親戚揃っても食べ切れずに、感謝祭が終わっても残りのターキーを食べ続けるケースもあります。

感謝祭の伝統料理・サンクスギビングディナーの七面鳥の丸焼き

・スタッフィング(stuffing)

角切りにしたパンやお米を野菜やハーブ等と一緒に和えて焼いたものです。

家庭によってオレンジやリンゴを加えたり、使うハーブの種類が違ったりとレシピが異なるので面白いです。

本来はターキーの詰め物でしたが、手間がかかるために別々に盛り付け、サイドメニューとして食べる家庭もあります。

・グレイビーソース(Gravy Sauce)

感謝祭の主役といえばターキーですが、それに負けないくらいの存在感を放つのが2種類のソースです。

1つ目はターキーの出汁から作るグレイビーソースです。

ターキーの脂とチキンストックスープを混ぜ、バターと小麦粉を加えて混ぜながら煮ます。

ターキーやスタッフィングはソースをかけて食べるのが一般的で、スーパーでも市販のソースをよく見かけます。

・クランベリー(Cranberry)

2つ目はクランベリーと砂糖で作ったソースです。

肉料理に甘酸っぱいソースが合うのか不思議に思うかもしれませんが、これが案外美味しく肉を引き立てるのです。

クランベリーは他にもデザートに使われることがあるものの、やはり感謝祭の定番の食べ方はソースです。

・マッシュポテト(Mashed Potatoes)

感謝祭では肉料理をメインに、付け合せを複数用意する形式です。

老若男女問わずアメリカ人に人気の付け合せをいえばマッシュポテトでしょう。

柔らかく蒸したじゃがいもを潰し、バターやハーブを加えてお好みで味付けをします。

各家庭によってレシピがあるのでアメリカを代表するおふくろの味とも言えます。

・ヤム芋(Yam Potatoes)

アメリカでYamというと「サツマイモ」を表す言葉として使われます。

日本のサツマイモとは品種が違って鮮やかなオレンジ色です。

水分が多いため、茹でたり、潰してマッシュポテトにして食べるのが一般的です。

・インゲン豆のキャセロール(Green Bean Casserole)

少し手の込んだサイドメニューはグリーンビーンキャセロールです。

インゲン豆とマッシュルームをクリームソースで煮込み、オーブンで焼き上げ、野菜がたっぷり入ったグラタンのようで素朴な家庭の味が楽しめます。

仕上げにフライドオニオンを乗せると香ばしさが増します。

・温野菜

付け合せは上記の料理の他にシンプルに調理した野菜が並びます。

人参、ブロッコリー、カリフラワー、グリーンビーンズ、ズッキーニなど様々な種類の野菜を蒸して食べます。

・コーンブレッド(Cornbread)

名前の通りトウモロコシの粉を使って焼いたパンです。

ほんのり甘みのある優しい味で、日常的にも食べられています。

焼き立てのコーンブレッドは柔らかく、温かいうちに食べるのがおすすめです。

地域によっては青トウガラシを細かく刻んで練り込んで、甘みとスパイスで絶妙な風味を楽しむ食べ方もあります。

・パイ(Pie)

パイは昔から家庭で作られ、祝日に食べられていた代表的なお菓子です。

感謝祭のデザートにはカボチャを使ったパンプキンパイが多いです。

アメリカのカボチャは日本のカボチャに比べて甘みが薄く、シナモンやナツメグなどスパイスを使って風味を出しています。

地域によってはピーカンパイ、アップルパイなどを食べる家庭もあります。

いずれも秋の収穫物を使ったデザートを用意するようになっています。

感謝祭の伝統料理・サンクスギビングディナー

これらの料理の材料をすべて揃え、最初から手作りするかというと、実はそうでもありません。

感謝祭が近づくとスーパーマーケットにはサンクスギビングディナー用の缶詰や瓶詰、シーズニングが登場します。

手間がかからないようにケータリングを注文する家庭もあります。

買ってきたものを温めたり盛り付けたりするだけなら手軽に準備できますし、初心者でも挑戦しやすいですね。

そしてサイドメニューは地域によって特色があります。これも国土が広いアメリカならではの面白さと言えるでしょう。

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ブラックフライデーはお買い物天国

感謝祭の翌日はブラックフライデー(Black Friday)という大規模なセールが開催され、多くの人がショッピングに出かけます。

感謝祭には休業していたお店もオープンし、深夜から明け方に営業する店舗もあります。

年々開始時間が早くなっていて、木曜日の夕方から丸一日営業するところもあるから驚きです。

そして買い物客も気合いが入っています。

お買い得商品を求めて開店前から何時間も行列に並ぶ人も少なくありません。

開店と同時に我先にと買い物客がなだれ込み、目玉商品の取り合いも見られます。

時には走ったり商品の奪い合いで怪我人が出ることだってあります。

それだけ多くの商品が驚き価格で販売され、激しいセールイベントとして盛り上がるのです。

ブラックフライデーを皮切りにクリスマス、年末までは商戦期で、一年で一番値引きされる期間です。

さらにはクリスマスに向けて贈り物を購入する時期でもあります。

値下げ幅が大きくても物が売れるので、セールであっても店側はかなりの収益を上げることができます。

それまで赤字だった経営もこの日を境に黒字になると言われるほどです。

それ故、感謝祭翌日の金曜日は「ブラック」フライデーと呼ばれるようになりました。

近年では上記のような店舗での混雑を避けるためにオンラインショッピングも充実してきています。

感謝祭の後の月曜日にはサイバー・マンデー(Cyber Monday)と呼ばれるセールが行われ、オンラインショッピング派の人達から支持を得ていました。

しかし、こちらも開始が早くなり、感謝祭翌日から月曜にかけてずっとセールを行うオンラインショップも出てきています。

いずれにせよ激安セールには違いありませんから、選択肢が増え、ホリデーシーズンの買い物を楽しめるということですね。

終了後はすぐにクリスマスの準備

サンクスギビングデーが終わるとその数日後には街中はクリスマスの雰囲気にガラリと変わります。

サンクスギビング休暇の間にクリスマスツリーを出し、イルミネーションの飾りつけをする家庭も多いようです。

最初はこの切り替えの早さに驚いたものですが、ホリデーシーズンを存分に楽しもうとする心意気が伝わってきます。

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サンクスギビングデーの過ごし方は感謝を分かち合う心を大切に

サンクスギビングデーの様子が伝わりましたでしょうか?

美味しい食事を家族や親しい人と食べ、ショッピングやスポーツ観戦を楽しむのが定番の過ごし方です。

機会があれば伝統料理作りにも挑戦してみるといいですよ。

 

 

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