ドイツは日本人にとって有名な海外旅行先になっていると思います。
ところが、ロストック(Rostock)という街に関しては多くの人が「どこそこ?」というと思います。
そこで、今回はロストックという街の魅力について紹介していきたいと思います!
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1. 歴史のある街、ロストック
まず、ロストックはどこにあるかというと、ドイツ北部、メクレンブルク・フォアポンメルン州の中央部、バルト海に面した街です。
ベルリン中央駅からRE(地域内快速列車)でおよそ2時間半、ハンブルク中央駅からもREで約2時間半、IC(都市間特急)で約2時間弱のところに位置しています。
人口は20万人ほどと大きくはありませんが、その昔、ハンザ同盟(中世ヨーロッパの商業的な同盟)の街として栄え、今なお、街の様々なところでその面影を見ることができます。
街ができてから約800年、ロストック大学は再来年開校600年を迎え、歴史のある街だといえます。
大学本館も観光客がよく訪れます。
2. 夏の休養地、ヴァーネミュンデ
ロストック中央駅からSバーンで20分のところに、Sバーン最終駅のヴァーネミュンデ(Warnemünde)があります。
ロストックのSバーンはルートが一つしかないので逆方向に行かない限り必ずヴァーネミュンデに向かいます(まれに、工事等で途中乗り換えもあります)。
ドイツでは比較的数の少ない海に面した街なので、夏には多くの人がヴァーネミュンデのビーチに訪れます。
海に通ずる運河のそばの通りにはたくさんのレストランやカフェ、ホテルが立ち並んでおり、魚料理も食べることができます。
ヴァーネミュンデからはフェリーも出ており、北欧への玄関口ともなっています。
立ち並ぶ家々も赤い屋根で、かわいらしい雰囲気になっています。
一日に何本か沖合まで出る観光用の船もあるので、機会があれば乗ってみるのもいいかもしれません。
3. 町の中心地、クレペリナー通り
市民の買い物、催事の開催地、観光の場所としてロストックの中心にあるのがクレペリナー通りです。
クレペリナー門(Kröpeliner Tor、塔のように見えます)からノイアーマルクト(Neuer Markt)と市役所までの通りで、その中間あたりにはロストック大学本館、文化博物館、修道院などがあります。
通りではちらほら楽器を弾いている人がいます。
スーパーや銀行、レストランもあるので、土曜日は多くの人が訪れます(日曜日は多くの店が閉まってしまいます)。
ノイアーマルクトからひと際大きく見える建物はマリエン教会(Marien Kirche)です。
ロストックにある教会の中では最も大きく、建設から770年以上もの時がたっています。
中はとても広く、窓に装飾されたステンドグラスはとてもきれいです。
祭壇の後ろには天文時計(Die Astronomische Uhr)という大きな時計があります。
この時計には時分だけでなく、年や月までも刻まれています。
4. 昔の壁が現存する旧広場
ノイアーマルクトからクレペリナー通りの反対側を歩いていくと、また別な高い塔のような建物が見えます。それがペトリ教会(Petrikirche)であり、周りの広場をアルターマルクト(Alter Markt)といいます。
ペトリ教会の裏には中世の壁が現存しており、壁の隙間から眺めると広々とした自然が見えます。
もちろん、ペトリ教会も入場することができ、チケットを買えば塔に上ることができます。塔からはロストックの街を一望でき、とてもきれいです。
ペトリ教会から南に行くと、今度はニコライ教会(Nikolaikirche)があります。
クレペリナー通り、ノイアーマルクト、アルターマルクトのそばは昔の壁に囲まれており、クレペリナー門と、新広場から少し南に歩いたところにあるシュタイン門(Steintor)はその時の一部です。
5. 冬のクリスマス市、夏のハンゼ・セール・ロストック
ドイツといえばクリスマスのシーズンにクリスマス市が開催されます。
ロストックのクリスマス市はドイツ国内でも有名です。
期間は11月から12月まで約1か月開催されます(ただし、クリスマスイブとクリスマスの日はやっていませんでした)。
クレペリナー通りとノイアーマルクトでは様々な出店が立ち並び、ビールやソーセージはもちろんのこと、クリスマスに飲まれるグリューヴァイン(Glühwein)という名前の赤ワインや、シュトレン(Stollen)というケーキの一種、お菓子なども売られています。
どれもおいしいです。
また、メリーゴーランドや観覧車なども設置され、小さな遊園地のようにもなっています。
いくつかの店ではクリスマス用の小物類も売っています。
たくさんの人がクリスマス市にやってくる、温かみのあるお祭りです。
また、夏にはハンセ・セール・ロストックというお祭りも開催されます。
このイベントの期間には多くの(帆)船がヴァーネミュンデとその上流のヴァルナウ川にやってきます。
著名な音楽アーティストもライブを行ったり、クリスマス以上に露店が開かれ、朝から晩までその賑わいは衰えません。
今年は8月10日から8月13日まで、4日間開催される予定です。
6. 居心地のいいロストック生活
ここまでは観光をメインとした内容でしたが、ロストックは住みやすさに関してもいい街であるといえます。
筆者は学生として一年間滞在したので、家は学生寮でしたが、家賃は水道・電気・暖房・インターネットをすべて含めて220ユーロでした。
これは私が滞在していた時期での為替で約27000円、2017年8月時点では約29,000円です。
レストラン等に行けば値段は高くなりますが、自炊をすれば安く済みます。
学生であれば学生食堂(Mensa)に行けば安くたくさん食べることも可能です。
ドイツは水よりもビールが安いといわれますがこれも本当で、スーパーで水を買うよりもビールのほうが安いです(水道水も飲めます)。
ビールは多くがビンで売られていますが、その値段は約80円と破格の値段です。
色々の種類のビールを飲んでみるのもいいかもしれません。
ロストックは町中をSバーン、トラム、バスが走っているので交通の便も良いです。
学生の場合はセメスターフィー(学期ごとに支払うお金)でいつでも乗り放題になります。
ロストックの魅力まとめ
今回は私が1年間滞在したロストックについて紹介しました。
観光はもちろん、物価も安く住み心地がいい街です。
みなさんも北ドイツに旅行する際には、ロストックにも立ち寄ってみてはどうでしょうか?
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