学費が無料?ドイツの大学留学前に知っておきたい5つのこと

一言にドイツ留学と言っても、学校・大学も学部の種類も様々です。

ドイツに留学を考えている人のために、ドイツの大学の5つの特徴についてまとめました。

そして本当に学費が無料なのか、その仕組みと外国人留学生の待遇と入学方法についても答えます!

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1. ドイツへ留学したい!と思ったら…

まずはドイツで何を学びたいかを考え、どんな学校に留学したいか決めましょう。

大学入学は語学規定もありますので、しっかりとプランを立てることが大切です。

日本では一流の大学が良いという意識が強く、大学のランキングや知名度で大学の良し悪しや進学する大学を決める傾向があります。

しかし、ドイツでは「一流の大学」というカテゴリーがなく、自分の学びたいことに適した大学が良いと考えられています

そのため、学ぶ目的に応じて明確に区分されており、ドイツ国内にある約400校の大学には、課程の選択肢が細かく多様性に富み、その数は全部で約14,000コース以上あるといわれています。

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2. 大学の種類

現在、ドイツには、およそ400校の大学があり、それは大きく3つに分類することができます。

①学術研究を目的とした総合大学(Universität / University)

一般的に大学といえば、総合大学を指します。

学術的な研究に興味があるなら、総合大学は最も適した場所です。

多岐にわたって様々な種類の学部があり、また中には、特定の専門に特化した大学や学部もあります。もし将来的にドイツで博士号を取得したい場合は、総合大学に行くのが正しいです。

②ビジネススキルや技能の取得を目指す専門大学
(Fachhochschule / University of Applied Sciences)

実学志向ですぐ仕事に結びつけたい場合は専門大学がぴったりです

専門大学の授業は、職業に沿って具体的な要請に基づいて構成され、学問的な職業教育を受けることができます。

更に、課程の中に実地の職業訓練と実務研修が含まれ、学生は自分の知識を一般企業やその他の機関で試す機会が得られます。

③芸術やスポーツ、科学など特定の分野について学ぶ大学

芸術大学(Kunsthochschule)
音楽大学(Musikhochschule)
工科大学(Technische Universität)

芸術的な分野を勉強したいのであれば、それぞれ適した芸術大学、美術大学、映画大学、音楽大学が適しています。

芸術に関する大学は、それぞれの分野によって大学が分かれ、国立だけではなく、私立も多くあります。

美術大学は、歴史的な美術分野から現代アートまで幅広い美術を学ぶことができ、例をあげるならば、造形美術・工業デザイン・モードデザイン・グラフィックアートのような学科を提供しています。

音楽大学は各楽器ごとに学部あり、それに加えて、声楽、作曲、演出など音楽や舞台に関わる多くのことを専門的に学ぶことができます。大学主催の演奏会も多く開催されているので、大学を選ぶキッカケに足を運んでみるのも良いと思います。

ニューメディアの映画大学では監督、カメラマン、脚本家など、映画やテレビ制作関連の専門家を養成するための大学です。

このような専門的な大学には、優れた芸術的才能が求められ、入学適性試験はとても厳しいです。このため大学や学部によって特別な入学条件があり、願書締め切りが早いので、注意が必要です。

上記の大半の大学は国の資金で運営されている国立大学ですが、その他にも、私立大学と教会が運営する大学があります。国立私立いずれも比較できないほど高い教育レベルです。

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3. ドイツの大学の正規課程入学許可を取得

総合大学や専門大学、その他の大学に入学する場合、まずは大学入学資格を満たしていることが絶対条件です。

そしてドイツ語能力を証明する語学試験に合格することが不可欠になります。

各大学が実施する「大学入学のためのドイツ語試験(通称DSH)」、または諸外国で受けられる「DaF」という語学試験に合格しなければなりません

求められる語学条件は各大学・学部によって多少の差はありますが、芸術大学の場合は、実技試験に重点が置かれることが多く、その分、求められるドイツ語の語学レベルの基準が総合大学より低いことが多いです。

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ドイツ語試験DaFは、各国に設けられたテストセンターで、年間に5回実施され、日本では年に2回実施されています。

ドイツ国内の大学が提供する語学コースも

ドイツ国内には、留学を目指す学生に対するドイツ語コースを提供している大学もあります。

コースは有料ですが、私立の語学学校と比べると安く、受講中は大学施設(図書館や食堂、スポーツ施設など)を利用できることが大きなメリットです。

各州や大学により規定が異なるので、注意

ドイツの教育制度は政府により規定されたものではなく、州毎に独自の大学法とガイドラインが存在し、国立大学の場合でも、州の規定に準じます。

ドイツの大学は独立性が高いので、国内全ての大学に当てはまるような統一規定はありません。このため、それぞれの大学・学部によって条件や入学手続きが異なる場合が多く、よく注意して入学資格を確認する必要があります

4. たくさんの外国人留学生

ドイツの大学の最大の特徴は、どの分野の大学においても外国人留学生が多いことです。

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ドイツの大学全体では、200万人を超える学生が在籍しており、そのうち約24万人が外国人留学生です。この数字は、ドイツの全学生の10%以上です。

また年間1万8千人の外国人留学生が更に博士課程に進学しています。そして2万6千人の外国人が研究員として大学の残り、研究活動に励んでいます。

研究員制度はアメリカとイギリスが有名ですが、その2ヵ国に継いで、ドイツは大変魅力的な研究の場として選ばれています

大学の入学許可を得るにはドイツ語の語学規定もありますが、多くの大学が英語でも授業やレポート課題を行っています。

留学生は世界中様々な国から勉学に来ているので、人種差別が少なく外国人に対するまなざしが他国に比べると優しく感じるでしょう。

大学内で国際色豊かな交流関係を作ることができるのも魅力的です。

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5. 大学の学費は?

各州にもよりますが、大半の国立大学では、入学後初めて専攻する学修課程や多くの修士課程の授業料は、原則として無料またはかなり低額(1学期あたり500ユーロ以下)に抑えられています

しかし、稀に最初の課程(Bachelor)だけ、もしくは専攻が異なる修士課程(non-consecutive Master programmes)の中には、1ゼメスター(つまり半年)あたり10,000ユーロを超えるような高額の授業料が発生することもあります。

また私立大学でも、高額の授業料が必要になることがあります。

そうは言っても日本やアメリカの大学の学費に比べたらとても安いです

これは、「誰もが等しく平等に教育を受ける権利がある」という1970年代のSPDの政策で、授業料無料となり、外国人に対しても同様に適用されるようになりました。

その後、財政危機でこの制度は見直され、2006年より州単位で授業料が導入されたが、2013年以降は再びほとんどの州で授業料は無料に戻されました。

今現在、ドイツの大学は授業料無料ですが、ドイツの財政状況に余裕があるわけでは決してなくので、EU加盟国の財政危機や政治状況によっては、再び授業料徴収が導入される可能性もあります。

費用は誰しもが気になるところ。以下の記事で、費用を抑える5つのコツを紹介していますので、こちらもチェックしてください。


ドイツ留学費用を抑えるための5つのコツ

2016.10.27

最後に

ドイツには歴史古くそして伝統的な素晴らしい大学、偉人たちがかつて勉強したのと同じ環境の多くが今でも大切に残っています。

学びたい分野の学部・課程をよく考え、自分の進路に適した大学を選びましょう。語学から学ぶのは大変なことですが、素晴らしい環境で学ぶために、しっかりとプランを考えて、大学の情報を集めてください。

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