ドイツの永住権を取得するまでのステップ

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ドイツに移住する人の中には、将来的に永住したいと考えている人もいると思います。また、滞在中に就職または結婚し、これから長い視野でドイツに暮らす人もいると思います。

しかし、外国出身者が長期間ドイツに滞在するには必ず許可が必要となり、許可を取得するのは本当に大変です。

そんな人の為に、ドイツで永住権、つまり無期限滞在許可を得る方法および条件をまとめてみました。

 “永住権”=永住する権利なので、権利は当然ながらドイツ国籍保有者にあります。ドイツ国籍を取得しない限り簡単に得ることができるものではありません。

ただし、ドイツに外国人が長期間の滞在許可を得ること、そしてのちに無期限で滞在を許可してもらうことが可能です。この無期限許可のことを、永住権もしくは永住ビザという人もいますので、調べる際は混乱しないように注意してください。

滞在許可証の種類

長期間ドイツに滞在するには4種類の滞在許可証があります。

滞在可能な期間によって、有限滞在許可と無期限滞在許可が2種類ずつあります。

外国国籍の保有者が、“無期限滞在許可”の条件をクリアするには長い年月がかかるので、有限の滞在許可を得て、そのあと無期限の滞在を得ることをおすすめします。

それぞれ滞在期間や条件を詳しくみていきたいと思います。

  • 滞在許可  Aufenthaltserlaubnis
  • ブルーカード EU   Braue Karte EU
  • 定住権(許可)/無期限滞在許可 Niederlassungserlaubnis
  • EU継続滞在の許可/ 無期限滞在 Erlaubnis zum Daueraufenthalt-EU

有限滞在許可

期限付き滞在許可、最長5年まで。

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滞在許可証 :  Aufenthalterlaubnis

EU以外の第三国の人がドイツに3ヶ月以上滞在する場合は、滞在許可が必要です。

滞在許可には渡航のためのビザと滞在許可の両方が含まれています。通常の滞在許可証というのは、ドイツ国内での勉強や労働等のために現地で申請し、取得できます。しかし、これは有限の滞在許可であり、一定期間ごとに更新、または新たに取り直す必要があります。

また、更新には初めに滞在許可を申請した時と同様の条件を満たし、新しく書類を揃える必要があります。

学生のための滞在許可は、大学を卒業した時点で無効になってしまいますので、大学院に進学する場合は更新、就職する場合は労働許可とともに新たに企業の滞在許可を取得しなければなりません。また、転職等で仕事の状況や職場が変わると新たな書類が必要となることがありますので、注意しましょう。

滞在許可の取得条件は、滞在の目的によって細かく分類され、条件および必要書類がことなるので、詳しくは別記事「自分に合ったビザ(滞在許可証)を見つける5つのヒント」を読んでください!



ドイツビザ(滞在許可証)5つの種類と申請方法のヒント

2016.08.18

ブルーカードEU(特別居住労働許可):  Braue Karte EU

ブルーカードEU は高度就労者、つまりは大卒で、年収が一定以上(年収4万6,400ユーロ以上。ただし数学・自然科学・技術者・医師に対しては、年収3万7,752ユーロ以上。)ある外国人労働者と、その家族に与えられる5年間の滞在許可です。

ドイツ含むEU圏内では、専門技術者等の高度技能を持った外国人の受け入れにとても積極的なので、ブルーカードEU保有者は、就職活動や仕事面で優遇されます。

この許可を取得してから22ヶ月以上の滞在で更に無期限滞在許可である定住許可 Niederlassungserlaubnisを申請する権利が与えられます。申請には十分なドイツ語能力を有する必要がありますが、ドイツ語試験合格証(レベルB1以上)がない場合でも、33ヶ月後に定住許可を申請できます。

申請できるというだけで、必ず取得できるわけではありません。取得には定住許可の条件をすべて満たす必要があります。

取得する条件は就労ビザ/滞在許可の条件+年収額+企業や就職先からの紹介状などが必要です。

職種によって異なるので、企業または外国人局に問い合わせてください。

無期限滞在許可

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期限も更新もない滞在許可。

もちろん無期限滞在許可は国籍変更をしなくても期限無しに滞在が許可されます。

定住許可 : Niederlassungserlaubnis

この滞在許可は無期限でドイツに滞在および就労できます。しかし、通常の滞在許可Aufenthaltserlaubnis5年以上滞在をした後にしか申請できません。申請前に5年以上ドイツに合法的に滞在し、税金を納めていたという証明が必要です。なぜ5年後なのかというと、ドイツで暮らすのに十分な知識を有することができる、さらに仕事等経済的な基盤ができる為とドイツ政府の要項に書かれています。ドイツ人との婚姻の場合は3年後に申請できますが、ドイツ語のテスト(レベルB1)とドイツの文化を学ぶ特別クラス(ドイツ語)の参加が義務付けられています。

注意が必要なのは、ドイツを6カ月以上離れる滞在許可が失効してしまうことです。他のEU諸国に滞在したとしても、ドイツ国外に出た時点でカウントが始まります。

しかし、15年以上在独の方の場合は、この半年制限を解除される場合もありので、出国前に確認しましょう!

EU継続滞在許可 :  Erlaubnis zum Daueraufenthalt-EU

EU継続滞在許可は、上記の定住許可と同様に無期限に滞在可能ですが、こちらの方がより強い権利を得られます。例えば、定住許可はドイツを6ヶ月離れると失効してしまいますが、EU継続滞在の許可では、12ヶ月間EU圏内を離れる、もしくは6年間ドイツを離れるまで失効しません。さらに、労働市場や社会サービスなどでも、ドイツ人と同様の扱いを受けることができます。

EU継続滞在は ドイツ国内の無期限滞在許可を持ちながらも、EU圏内の他国で有限滞在許可の所有も可能です。EU内での移動は自由ですが、つの国で無期限滞在許可を取得することは不可能です。

EU滞在許可は、上記の定住許可の取得後、さらに3年間ドイツに継続的に滞在することで申請できます。難民は申請不可で、審査は定住許可よりも更に厳しいです。

無期限許可による特典は、更新は日本のパスポートを更新した時に手続きを行うだけで良い点と、家を購入する際等のローンを組むことができる点です。

もしも犯罪を犯したら、国外退去ではなくドイツの刑務所に入ることになります。

無期限許可を取得する条件

  1. ドイツに5年/8年以上滞在している
  2. 生計を立てられるほどの経済力がある
  3. 税金を納めている
  4. 最低60ヶ月間年金保険料を支払っている
  5. 労働が許可されている
  6. 十分なドイツ語能力(ヨーロッパ言語参照枠B1以上)
  7. ドイツの法律、社会や振る舞いに関する基本的な知識
  8. 安定した居住環境
  9. 法律違反をしていない

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まとめ [ドイツで永住する場合の流れ]

語学学校・大学・ワーキングホリデーの滞在許可を取得

↓就職↓

社名・職業が明記された滞在許可と労働許可を契約期間分を取得

(パスポートの期限や契約更新する度に滞在許可と労働許可も更新する必要あり)

↓5年間後↓

定住許可(無期限滞在許可)を申請、取得

↓3年後↓

EU継続滞在許可(無期限滞在許可)を申請、取得

注意:

各滞在許可の申請には、それぞれの条件を満たしている必要があります。

無期限滞在許可を確実に取得するまでは、労働許可の規約上、自営業をするのは難しいです。

ドイツの軍隊・警察・政府機関要職などは、ドイツ国民しか資格試験を受けられないので、国籍変更をしなければなりません。

国籍取得

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日本国籍保有者なので、ドイツに住むための許可が必要なのです。つまり、ドイツ国籍を取得できれば、自動的に永住する権利を得ることができ、滞在許可を更新する必要はなくなるわけです。

ただし、ドイツも日本も二重国籍は認められていないので、ドイツ国籍を取得すると、日本国籍は自動的に失効してしまうので注意してください。

ドイツ国籍取得の条件

  1. ドイツに8年間以上合法的に滞在している
  2. 過去に犯罪に関わっていない
  3. 社会扶助、失業給付等を受けたことがない
  4. 民主制度の尊重
  5. 十分なドイツ語能力(レベルB1
  6. 国籍取得テスト合格
    国籍取得テストとは、ドイツの歴史・政治・文化などの一般常識問題に関する選択式問題です。このテストに合格しないとドイツ国籍を取得できません。

最後に

ドイツの無期限許可を取得するまでは長い年月がかかりますが、デメリットばかりを考えず、その期間に更にドイツを知り、暮らしを楽しみ、将来についてゆっくり考える良い時間にしましょう。

また、自分に合う仕事を見つけたり、ステップアップするのも良いと思います。


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