ビザの種類は違っても、手続きの流れはほとんど同じです。
ドイツへ移住を検討している人、移住の予定がある皆さんに、ドイツでの手続きについて、ご紹介していきます。
ドイツに到着。手続きの手順
日本人はEU加盟国に、入国日から90日間は観光ビザでの滞在が許されています。
十分に時間がある様に感じますが、手続きに追われていると、あっという間に時間は過ぎてしまいます。
まずは手続きの手順を知っておきましょう。
- 住民登録
- 携帯電話の契約
- 銀行開設
- 保険加入
- ビザ(滞在許可証)の申請
銀行開設や保険に加入するには、住民登録で登録されている住所が必要です。
また、3カ月以上の滞在を超える予定でドイツに滞在する場合は、14日以内に住民登録をする事が義務付けられています。
そのため、ドイツで一番始めに行う手続きは、住民登録です。
住民登録
住民登録を行う役所ですが、地域ごとに細かく定められているので、事前にネットで確認しましょう。
地域によっては混雑を防ぐため、事前に予約が必要な場合もあります。
必要な書類は
- Anmeldung bei der Meldebehörde(住民登録の申請書)
- Einzugsbestatigung des Wohnungsgebers/Vermiter(入居確認書)
- 賃貸契約書の原本
- パスポート
入居確認書には、大家さんのサインが必要になるので、記入してもらってください。
役所によっては、入居確認書か賃貸契約書の原本どちらか一つで良い場合もありますが、両方用意しておいた方が確実なので、両方準備しておきましょう。
携帯電話の契約
銀行口座の開設や保険への加入の際に、電話番号の記入が必要になります。
そのため、住民登録後に携帯電話の契約を先に行いましょう。
以前はドイツに住居が無い外国人や旅行者も、簡単にプリペイドSIMカードを入手する事が出来ました。
現在では、犯罪などに悪用されるのを防ぐため、ドイツで住民登録がある人のみ、購入可能となっています。
大手キャリアでの契約
大手キャリアで契約をしたい場合は、直接店舗に行って契約が可能です。
必要なのは、以下の3つ。
- パスポート
- 住民登録票
- ドイツの銀行口座
ドイツの銀行口座が必要になるため、移住直後に契約するのは困難です。
一度プリペイドSIMを使用して、銀行開設などが終わってから、契約する流れになります。
大手キャリアで契約した場合は、契約年数が決まっていて、契約更新の時期に入る3カ月前までに、自分で解約に関するメールや手紙を送らなければいけません。
金額も日本と比べると割高なので、短期間の留学の人、ワーホリで来ている人にはおすすめ出来ません。
プリペイドSIMを契約
- プリペイドSIMカードの場合は、大手スーパーが販売している物や、大手キャリアが販売している物があります。
- プリペイドSIMを利用する場合は、以下の流れで利用が可能になります。
- スーパーやドラックストアでSIMカードを購入(購入の際にパスポートの提示が必要な場合もあります。)
- サイトにアクセスしてビデオ通話、もしくは郵便局で身分証明をする
- 完了の連絡が来たら、チャージして利用開始
という手順で利用できるようになります。
チャージは、スーパーなどで好きな金額を入金する事も出来ますし、銀行口座を開設した後は、ネットで簡単に引き落としなども設定できます。
契約も簡単ですし、解約も簡単に出来るので、おすすめです。
銀行口座開設
銀行口座の開設は、ドイツの大手銀行で開設するか、ネットバンクで開設します。
大手銀行とネットバンクでは、開設の仕方、開設後にかかる費用、開設するための難易度が異なります。
大手銀行の場合
大手銀行で口座を開設する場合は、予めネットや電話で予約が必要な場合がほとんどです。
予約が取れたら、必要な書類を持って銀行に行き、開設の手続きをします。
必要な書類は、以下の4つです。
- 住民登録票
- パスポート
- 税金番号
- 滞在許可証(ビザ)
滞在の目的によって、開設出来る口座の種類、必要な書類が異なる場合があります。
滞在許可証が必要書類に含まれるため、滞在許可証の取得前に開設するには、銀行でその他の書類で開設出来るかの確認が必要です。
大手銀行では、口座維持費用が毎月口座から引かれます。
平均で毎月6ユーロから10ユーロ、日本円で1000円から1400円が引き落とされます。
ネットバンクの場合
ネットバンクの場合は、全てオンラインで申請します。
必要書類の中に滞在許可証は含まれていないため、ネットバンクの口座のほうが、開設しやすいです。
必要な書類
- パスポート
- 住民登録票
基本的には、この2つがあれば開設出来ます。
開設する銀行によっては、学生証や仕事の契約書などを求められる場合もありますが、開設しやすいネットバンクを選んで申請すれば、上記の2つの書類を提示することで、銀行口座を開設できます。
私はnorisbankというネットバンクで口座開設をした事がありますが、パスポートと住民登録票のみで、開設が出来ました。
また、ネットバンクは口座維持費が0円の銀行も多いため、一番初めに開設する口座として、おすすめです。
保険加入
ドイツの保険は大きく分けると、法定保険と民間保険の二種類があります。
法定保険に加入できるのは、ドイツで労働ビザを取得している人、正規大学に留学している人等、条件が決まっています。
交換留学生も、法定保険に加入が出来ます。
法定保険の加入方法
法定保険に加入する場合は、直接保険会社を訪れて手続きをする事も出来ますが、オンライン上で手続きをする事も可能です。
必要な書類は、状況によって異なりますが、以下の4つが必ず必要となります。
- パスポート
- 住民登録票
- 保険証の証明写真
- 銀行口座の登録
学生の場合は、上記4つの書類以外にも、在学証明証の提出を求められます。
法定保険は、学生の場合でも毎月90ユーロ(12000円)ほど支払う必要がありますが、病院の診察や検査は全て保険で支払われます。
一時的に自分で建て替える必要もありません。
民間保険に加入する場合
ワーホリや語学留学、短期留学でドイツに住む場合は、民間保険に加入します。
民間保険への加入は、全てオンラインで手続きを行います。
保険会社によっては、日本語での対応が可能な会社もあるようです。
必要な書類は、以下の2点です。
- パスポート
- 住民登録票
保険会社によって、他にも求められる書類がある可能性はありますが、民間保険の場合は、事前に滞在許可証の証明を求められることは、ありませんでした。
金額は、毎月30ユーロから加入出来る保険も多くありますが、プランによってカバーできる範囲がことなるので、しっかり確認しておく必要があります。
ビザ(滞在許可証)の申請
滞在許可証の申請ですが、現在多くの難民や移民がドイツへ移住しているため、外国人局は常に混雑している状態です。
ビザ(滞在許可証)の申請手順
- 予約をする(電話かメール、地域によってはホームページから可能)
- 必要な書類を集める
- 指定された予約日に外国人局へ行く
- ビザの申請が許可されたら、滞在許可証を受け取りに行く
このような流れになります。
私はドイツの小さな街に住んでいますが、それでもビザの予約を取るのに3週間。
予約日は更に1カ月後、申請からビザの受け取りまで2カ月を要しました。
ビザ(滞在許可証)の申請に必要な書類
滞在許可証の申請に必要な書類は、滞在理由によって、一部異なります。
通常は、予約の際に滞在の目的を伝えておくと、後日予約の日時、必要書類が記載された手紙やメールが届きます。
- 申請書(手紙かPDFで送られてくるので記入して持参)
- パスポート
- 住民登録票
- 賃貸契約の原本
- 健康保険の加入が証明できるもの
- 銀行口座に資金があることを証明出来る書類
以上6つが、基本的に必ず提出を求められる書類になります。
学生として留学する場合は、大学の学籍証明書、閉鎖口座(Sperrrkonto)という特殊な口座をドイツの銀行で開設し、留学期間に必要とされる金額を入れておく事で、資金があることの証明をしなければなりません。
ワーホリのビザ取得の場合は、ドイツで開設した銀行に、2000ユーロから4000ユーロが入金されていれば、申請可能でした。
おわりに
今回ご紹介した手順に沿って、計画的に書類を集めることで、ドイツでの手続きがスムーズに進みます。
移住直後は、しなければいけない手続きが多く、大変です。
ドイツ語や英語で対応しなければいけないため、ストレスにもなります。
しかし、私の今までの経験では、拙いドイツ語を話していても、皆さん優しく対応してくれました。
快適にドイツ生活を送るためにも、手続きを後回しにせず、素早く行動することが大切です。
世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」
世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
“【特別公開】世界で自由にひとりIT起業”
WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。
1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓