カナダにはチップ制度があり、レストランやタクシーなどでチップを渡す習慣があります。
日本人はチップになじみがなく、戸惑う方も多いと思います。
チップの金額やどういうところでチップが必要なのか、カナダのチップ制度について詳しくご説明します。
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飲食店
セルフサービス以外の飲食店では必ずチップを渡さなければなりません。
マクドナルドやスターバックスなどのセルフサービスのお店ではチップは全く必要ありませんので安心してください。
金額は10〜20%が相場
飲食店での相場は合計金額の10~20パーセントです。
2,000円分の食事に対してチップは2ドル~4ドルということになります。
チップの額に幅がありいったいどのくらい払えばよいのか迷いますね。
しかし、ここは簡単に考えてください。良いサービスを受けたら20パーセント、悪いサービスを受けたら10パーセントで良いのです。
カナダの飲食店では、お客さんから貰ったチップはスタッフ皆で山分けします。
チップを渡したスタッフが貰うわけではなく、全てのチップを一旦まとめてからスタッフに配られるのです。配られる額は均等ではなく、だいたいサーバーが一番多くチップを貰います。
次にバッサー(注文は取らず食事の配膳やテーブルセットなどを担当する仕事の人)、その次にキッチンスタッフ、というようにパーセンテージで貰えるチップの額が決まっています。
ですので、チップの額を決める際にはスタッフの接客態度や振る舞い、食事が美味しかったかどうかで総合的に決めてください。
接客も食事もいまいち、の場合は最低金額の10パーセント、接客は良かったけれど食事はいまいち、と思えば15パーセント、接客も食事も最高だったと思えば20パーセント、という風に簡単に考えていてOKです。
カナダはフレンドリーで気の利くスタッフが多いですが、稀に返事もしないような気持ちの悪い接客をする人もいます。
あまりにも不快な思いをした場合にはチップは10パーセントを切った額でもOKです。
逆に、本当に素晴らしい接客で食事も今まで食べたことのないような美味しさだったら、感謝の気持ちとして20パーセントを超える額のチップを払っても良いのです。
チップの払い方は?
カード払いか現金払いどちらかです。
カナダの飲食店ではお会計は席を立たずにスタッフを呼んでビル(レシート)を持ってきてもらいます。
現金払いの場合、ビルの上に食事の合計金額とチップを足した現金を置いてそのままお店を出ればOKです。
もしお釣りが欲しいときはスタッフに言えば席までお釣りを持ってきてくれます。
お釣りを貰うときは、渡すお金から食事の合計金額とチップを足した額を差し引いて、貰いたいお釣りの額を伝えるとスマートです。
例えば、食事の合計が10ドルでチップを2ドル渡したい場合、20ドル渡して8ドルのお釣りをお願いする、という感じです。8 bucks? と言えば伝わります。
カード払いの場合は、カードを機械に通した後に渡されるサイン用のビルに自分でチップの額を書き込みます。Tip、というチップの額を書く欄があるのです。
もしチップだけ現金で払いたいときは、ビルのチップ欄を0と記入して、チップ分の現金をビルと一緒にテーブルに置いておけばOKです。
タクシー
カナダではタクシーの運転手にもチップを渡します。
金額
タクシーの乗車金額の10~15パーセントです。
気にしない、という感じの場合には10パーセント、フレンドリーな運転手さんで楽しく乗車できたときは15パーセントという感じです。
また、スーツケースなどの重い荷物を持ってくれた場合にも15パーセントくらいにしましょう。
払い方
降りるときに乗車金額とチップを合わせて渡せばOKです。
飲食店の現金払いのときと同じように、お釣りを貰いたいときには乗車金額とチップを差し引いた額を貰うように頼むと良いです。
ホテル
日本人にとって一番払い忘れをしやすいのがホテルでのチップです。
日本では旅館やホテルでは良いサービスを受けられて当然、というような考え方があります。
カナダのホテルでは良いサービスを受けた際には忘れずにチップを支払わなければなりませんので注意です。
金額と払い方
荷物を運んでもらった時には1~3ドルです。
荷物一つに付きこの金額ですので注意しましょう。
さっと渡せるように、ポケットなどに小銭を忍ばせておくとスマートです。
ルームサービスを頼んだ際には合計金額の10~20パーセントを支払います。
ルームサービス代金はチェックアウト時にカード払いか現金払い、ということが多いのでチップだけをルームサービスの時に運んできてくれたワゴンに載せておくと良いです。
ベッドメイキングのチップは1~3ドルです。
こちらは支払わなくてもOKです。ベッドメイキングにチップを払うのは日本人だけ、という噂もあります。
部屋がとても清潔で気持ち良く過ごせたな、というときにベッドテーブルに置いておくと良いです。
連泊するときは最終日にまとめて置いておいても良いです。
余談ですが、チップは対人サービスを評価して払う、という考え方がカナダにはあるため、非対人サービスであるベッドメイキングの人にはチップは必要ない、と考えベッドメイキングのチップは払わない人も多いです。
チェックイン・アウトの際のフロントのスタッフにはチップは不要です。
カナダのチップ制度まとめ
以上、カナダのチップ制度についてでした。
チップは最初こそ戸惑うこともあるかもしれませんが、良いサービスには良いチップ、悪いサービスには悪いチップ、とシンプルに考えていればすぐに慣れます。
チップ制度は、接客態度や料理の腕などをお客さんが評価できるとても合理的な制度なのです。
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