カナダ移住しやすい州はどこ?州推薦移民プログラムで叶えよう

カナダ移住しやすい州はどこ?州推薦移民プログラムで叶えよう

「カナダに移住をしたい」と考える方々にとって、一番のネックはその方法。

永住権を取得するまでの道のりは、決して簡単なものではありません。ですが多くの移民を受け入れているカナダには、そうした移住意欲をもつ人々を後押しするプログラムもあります。

州ごとに異なる独自のプログラムとなりますので、今回は大都市のある2の州についてご紹介します。

自分自身のスキルを加味しながら、移住先の候補にしてみてくださいね。

①州推薦移民プログラム(Provincial Nominee Program=PNP)とは

カナダに移住をするには在留資格が必要ですが、永住権を獲得すると、カナダ市民権者と同じ条件での社会保障や高等教育、就労機会が保証されます。

方法は様々ありますが、今回ご紹介するのは「州推薦移民プログラム(PNP)」です。

PNPとは、州が政府に対して推薦をしてくれる永住権制度です。

州ごとに申請要件が定められており、州政府の審査、連邦政府の審査を通過するとカナダ永住権が発行されます。

なおPNPは、政府の永住権申請に比べると審査処理のスピードが早いというメリットがあります。

注意点は、申請をした州へ移住することが前提である点。

「A州の申請条件の方が自分には優位だからA州のPNPを利用しカナダ永住権を取得し、実際にはB州へ移住しよう!」といったことは出来ません。(ただし移住後に何らかの理由で別の州へ引越しをすることは、法律上認められています。)

カナダには10の州と3つの準州がありますが、その中でも移民者数が多い2つの州の申請条件を以下にご紹介します。

なおこちらの情報は常に変わっていくものですので、正しくは各州政府の公式サイトにてご確認ください。

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<ブリティッシュコロンビア州(BC-PNP)>

大都市バンクーバーなどがあるBC州。カナダ西海岸に位置しており、日本から最も近い州でもあります。

冬の寒さが厳しいと思われるカナダの中においても比較的温暖な気候が特徴で、アジア人の移民も多くいます。

特にバンクーバーは、自然と都会が融合した町です。

そんなBC州には、以下の種類のPNPエントリー枠があります。

■Skilled Worker

  • BC州でフルタイムの管理職もしくは技術職でのジョブオファーがある
  • 2年以上、関連した業種での勤務経験がある
  • 州推薦プログラム及びカナダ連邦政府の3つのプログラムのうち一つに要件が合っている

■Health Care Professional

  • 公共の保険機関での職種でフルタイムのジョブオファーがある
  • 2年以上、関連した業種で働いた経験がある
  • 州推薦プログラム及びカナダ連邦政府の3つのプログラムのうち一つに要件が合っている

■International Graduate

  • BC州でフルタイムの技術職でのジョブオファーがある
  • カナダ国内で8ヵ月以上、公立の大学や職業訓練校を3年以内に卒業している
  • 州推薦プログラム及びカナダ連邦政府の3つのプログラムのうち一つに要件が合っている

■International Post-Graduate

  • BC州内で農学/生物学/生物医学/コンピューターサイエンス/エンジニアリング/エンジニアリングテクノロジー/医療専門職/数学/統計学/自然資源保護/自然科学の修士号または博士号を、3年以内に修得している
  • 州推薦プログラム及びカナダ連邦政府の3つのプログラムのうち一つに要件が合っている

■Entry Level & Semi-Skilled worker

  • BC州で旅行/接客業/長距離トラック/食品加工業でフルタイムのジョブオファーがある。
  • 申請前に同じ会社で、フルタイムで9ヵ月以上働いている

条件や詳細は、あわせてカナダ政府が提供する下記サイトでもご確認ください。

https://www.welcomebc.ca/Immigrate-to-B-C

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<オンタリオ州>

カナダ東部に位置するオンタリオ州には、首都オタワや大都市トロントがあります。

冬は厳しい寒さになるものの、ビジネスの拠点にもなり活気があふれる街であるため、日本人を含む移民が多くいる州です。

そんなオンタリオ州には、以下の種類のPNPエントリー枠があります。

■Foreign worker – Employer Job Offer Stream

  • オンタリオ州でフルタイムの技術職でのジョブオファーがある
  • 5年間のうち2年以上、関連した業種で働いた経験がある

(またはオンタリオ州でその業種に定められた資格がある)

■International Student – Employer Job Offer Stream

  • オンタリオ州でフルタイムの技術職でのジョブオファーがある
  • カナダ国内で、公立のカレッジや大学(2年以上)または大学院(1年以上)を2年以内に卒業している

■International PhD Graduate Stream

  • 申請時から遡って2年以内に、オンタリオ州の大学に2年以上在籍し博士号を取得している

■International Masters Graduate Stream

  • 申請時から遡って2年以内に、オンタリオ州の1年以上の修士号、フルタイムプログラムを修了している
  • 英語またはフランス語でCanadian Language Benchmark(CLB)7以上のスコアを取得している
  • 申請時から遡って2年のうち1年以上オンタリオ州に居住していること

■Express Entry Human Capital Priorities Stream

  • 州推薦プログラム及びカナダ連邦政府のFederal Skilled Workerもしくは Canadian Experience Classのうち一つに要件が合っている
  • 大学以上の学歴がある
  • Canadian Language Benchmark(CBL)7以上の語学力
  • Express Entryの点数が400点以上ある

※CBL7…目安としてIELTSだと約6点、TOEFLだと約60-78点が該当

※Express Entry…カナダへの永住資格があるかをポイント制で判断する制度

http://www.cic.gc.ca/english/immigrate/skilled/crs-tool.aspでチェック可能)

条件や詳細は、あわせてカナダ政府が提供する下記サイトでもご確認ください。

https://www.ontario.ca/page/getting-settled-ontario/en/pnp/index.htm

なお上記2つの州以外については、それぞれ下記URLから確認いただけます。

②National Occupational Classification[NOC](国家職業分類)とは

さて上記に様々な申請条件をご紹介しましたが、カナダ政府では職業を分類するのに、独自のシステムを使用しています。

これは「National Occupational Classification(NOC)」と呼ばれ、特にSkilled woker枠などでの永住権獲得を目指す方などは必ずチェックしなくてはいけません。

NOCは永住権申請時に職業・階級・キャリアを振り分け判定するシステムです。

職業やキャリアなどの条件が揃えば、移民申請者を後押ししてくれる強い味方となります。

<NOCの主なグループ>

■Skilled Work

スキルレベル 0…管理職(例:レストランマネジャーなど)

スキルレベル A…専門家(例:医師、建築家など)

スキルレベル B…技術職・熟練を要する職業(例:シェフ、配管工、電気技師など)

■Semi Skilled Work

スキルレベル C…中級レベルの仕事(例:長距離トラック運転手、ウェイターなど)

スキルレベル D…労働作業を伴う仕事(例:清掃業、フルーツピッカーなど)

自分の職歴が申請資格に該当するかどうかは、下記からチェックが可能です。

https://noc.esdc.gc.ca/Home/Welcome/7faded248c7d42d396974712297884c4?GoCTemplateCulture=en-CA

③その他の諸条件

ここまでは主に移住方法についてご説明してきましたが、「移住しやすい」という観点でいうと、「移住後の生活がしやすい」ことも大切なポイントです。

上記で取り上げた2つの州について、3つの諸条件も確認してみましょう。

<仕事の見つけやすさ>

BC州、オンタリオ州ともに、カナダでも1.2位を争う大都市があることから、仕事の見つけやすさという点では他の州よりも優位であると言えるでしょう。

特にBC州のバンクーバー、オンタリオ州のトロントは各国からの移民も多く、英語を第一言語にもたない人々も多く暮らしています。

異国で仕事を探す上でぶつかりやすい人種差別や言葉の問題も、個人的に感じたことはほぼありません。

<過ごしやすさ>

下記は、東京、BC州(バンクーバー、ビクトリア)とオンタリオ州(トロント、オタワ)の年間の平均気温(℃)を比較した表です。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
東京 5.6 7.2 10.1 15..4 20.2 22.4 25.4 27.1 24.4 18.7 11.4 8.9
バンクーバー 4.1 4.9 6.9 9.4 12.8 15.7 18 18 14.9 10.3 6.3 3.6
ビクトリア 5 6.2 7.6 9.6 12.1 14 15.6 15.9 14.6 10.9 7.2 5.2
トロント -3.7 -2.6 1.4 7.9 14.1 19.4 22.3 21.5 17.2 10.7 4.9 -0.5
オタワ -10.2 -7.9 -2.2 6.5 13.5 18.7 21.2 19.9 15.3 8.4 2 -5.6

 

表から見ると、東京と近い気候なのはBC州。

寒さが厳しいと思われがちなカナダの中ですが、BC州は年間の気温差が少ないという特徴があります。

夏の気温があまり高くならないので、物足りない…と思われる方もいるかもしれませんね。

一方でオンタリオ州の日本のように四季を感じますが、冬は東京よりもずっと寒さが厳しいのが特徴です。

統計上の数字はマイナス1桁ですが、体感温度はもっと低く-20~30℃と言われることもあります。

<日本へのアクセスのしやすさ>

移住を考えるときに忘れられないのは、日本へのアクセスのしやすさ。帰省だったり、家族や友人が訪れることも考えると、行き来しやすいに越したことはありませんよね。

BC州のバンクーバー、オンタリオ州のトロントへは、日本から直行便が就航しています。

(バンクーバーへは成田・羽田・関空、トロントへは成田・羽田)

東京からバンクーバーは約9時間、トロントへは約12時間のフライトです。

日本~カナダ間ではその他にも、アルバータ州のカルガリーとケベック州のモントリオールへも直行便が出ていますが、就航は成田空港のみです。

おわりに

カナダへの移住の道のりは決して簡単なものではありませんが、移民大国ともいわれるカナダですので、他の国に比べてその門戸は大きく開かれています。

自分のスキルや学歴などが大いに関係してくるプロセスもありますので、数年間に及ぶ計画性が何よりも大切です。

なお永住権申請に関する情報は変わりやすいので、必ずカナダ政府のホームページでも随時最新の情報を確認するようにしてください。

また書類不備などで大切な時間やチャンスを逸してしまうことがないよう、移民コンサルタントやエージェントなども活用していくのは非常におすすめです。

カナダへの移住を考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしながら長期的な計画を立ててみてくださいね!

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