子供の留学先に困ったら迷わずカナダ!現地小学校職員が明かす内部事情

子供たちの留学先を選ぶ際に、英語圏の中でも特に人気が高い国といえば、カナダです。

2020年4月から英語の授業が小学校3・4年生向けに必修化され、英語が5・6年生の成績に影響を与えるようになったことから、英語教育の重要性が高まっています。

そうした背景から、日本のお子様を海外へ留学させることを検討される方も増えていることでしょう。

今回は、カナダの小学校について現地の小学校職員が教える内部事情についてまとめました。

1. 多国籍なカナダの小学校

カナダの小学校は、多文化・多国籍な環境が特徴的です。

留学先として選ばれる理由の1つに、異文化を受け入れる教育環境が挙げられます。

カナダでは、さまざまな国からの留学生や国際結婚の子供たちが同じクラスに通うことが一般的であり、お子様が国際的な視野を広げられる環境が整っています。

多文化、多国籍だけに留まらず、インクルーシブ教育にも大変力を入れています。

身体に障害を抱えた子どもたちや、自閉症やダウン症などといった子どもたち全てを受け入れる環境が整っています。

カナダと聞いて、白人を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、現にブリティッシュコロンビア州バンクーバーでは、中国、韓国などのアジア人はじめ、インド、イラン、ブラジル、スペインと世界中から留学生が集まってきており、日本人だからといって見た目の違いで億劫に感じることはほとんどないといっても過言ではないでしょう。

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2. 第二外国語を学ぶ子供たちのサポートシステム(English Language Learning)が確立している

カナダのブリティッシュコロンビア州の小学校には、ELL (English Language Learning)と呼ばれる、英語以外の言語を母国語とする子供たち向けの英語のサポートシステムが非常に充実しています。

英語が苦手なお子様も安心して留学できる環境が整っています。

実際の現地公立小学校では、英語が全くしゃべれない子どもも他の子どもたちと同じように毎日勉強したり遊んだりします。

そのため、担任の先生以外にEducation Assistantと呼ばれる先生をサポートする職業が存在します。

そのEducation Assistantが、英語がわからない子どもたちが取り残されないよう常に一対一でサポートしてくれます。

特に学年の小さな子供たちは、英語がしゃべれるかどうかはあまり関係なく遊んでいます。

また、特別英語でコミュニケーションをとるのが難しい子どもたちや、読み書きなどはELL専門の先生が週に数回特別に英語の授業をしてくれます。

英語を全く喋れない子供たちも、他の英語を母国語として喋れる子どもたちと毎日過ごすことで驚くほど早く英語を身に着けることができます。

実際に私の子供たちも英語が全くわからない状態で小学校へ入りました。

ELLのサポートやクラス担任の先生のサポートはもちろんのこと、周りの友達と遊びながら生きた英語を目まぐるしい速さで身に着けていきました。

まずは聞くことができるようになり、聞くことができるようになればそれを真似して話すことができるようになります。

子どもたちの可能性には毎日驚かされます。

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3. どの小学校にもスクールカウンセラーが駐在している

カナダの小学校では、子供たちのメンタルケアに力を入れており、どの学校にもスクールカウンセラーが常駐しています。

留学生やカナダ以外からの転校生に対しても十分なサポートを提供しており、子供たちが安心して学ぶ環境が整っていることが特徴です。

これは子どもたちにとっても、先生にとってもとても良い環境で担任の先生だけではなく、校長先生、カウンセラー、ELL先生、ラーニングサポート先生、Education Assistantと数多くのサポートが一つのチームとなって子どもたちの成功をサポートする環境が整っています。

英語で思うように自分の気持ちを伝えられないもどかしさが、大きなストレスに繋がることがあります。

食生活の違いや日々の不便さなど小さなことが積み重なって大きくなる前に、周りの手助けをかりて楽しい毎日を過ごせることが大切です。

4. 放課後のアクティビティで友達を作るチャンス

カナダの小学校では、放課後にさまざまなアクティビティが用意されており、お子様が友達を作るチャンスが豊富です。

スポーツやクラブ活動などを通じて交流を深めることができるため、留学先での社会性やコミュニケーション能力の向上にも役立つでしょう。

日本にいる間に英語の勉強だけでなく、スポーツやダンスなど自分の得意分野もしくは趣味を見つけておくといいでしょう。

子どもたちも自分の好きな得意なスポーツやアートで伸び伸びと楽しく友達と活動することで自然と英語も身についていくことは間違いないでしょう。

さらにカナダでは、ホッケー、ラクロス、フットボールなど日本では馴染みの薄いスポーツも盛んにおこなわれています。

カナダに滞在している間に是非新しいことに挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

5. 日本の文化はカナダの子供たちに大人気

カナダの小学校では、留学生が持ち込む異文化に興味を持つ子どもたちが多く、日本の文化に対する関心も高いです。

お子様の日本文化に関する発表や交流活動を通じて、友達とのつながりを深めることができるでしょう。

特に、ポケモン、ナルト、ドラゴンボール、スーパーマリオ、ハローキティなど日本のアニメ文化は子どもたちに大人気です。

近年ポケモンカードは大人気で、子ども同士でポケモンカードを交換することで問題が生じるため、ポケモンカードを学校に持ってきてはいけないというルールがある学校があるほどです。

■アニメだけでなく、日本の食文化も大人気!

日本の食文化も大変人気です。

お寿司、カナダでは握りよりもロールが主流ですが、ハンバーガーやピザと並び子どもたちの大好物のひとつに入ってきます。

また、ラーメンもここ数年でブームになり子どもから大人までラーメンが大好きという声をよく耳にします。

寿司やラーメンだけに限らず、「とうふ」や「えだまめ」などといった日本の食材も日常的に近所のスーパーに売られており、”Tofu”や”Edamame”は英語として使われています。
特に、健康に気をつかうカナディアンには日本食は大人気です。

カナダではポットラックパーティ―といって、各自が一品を持ち寄るパーティーもよく行われます。

そこでも、みそ汁やおにぎり、やきそばといった簡単な日本食でも大変好評をいただけます。

お料理が得意な方はその強みを活かして、お子様が学校にいっている間にお料理教室を開いたり、レシピを教えたりと現地のコミュニティーと繋がるチャンスが広がるかもしれませんね。

6. まとめ

このようにカナダの小学校は、多様性を受け入れる教育環境や充実したサポート体制などが魅力的な留学先として知られています。

留学を検討している方は、治安の面でもとても安全で、大自然のなかでのびのびと子供たちの成長に役立つカナダの小学校をぜひ検討してみてください。

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