移民者が語るカナダの首都・オタワ移住の魅力を紹介します

カナダのオタワで移民して10年になるルバブさんに、カナダへ移住したきっかけや現地生活、オタワの魅力について聞いてみました。

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オタワへ移住したきっかけは?

カナダへ移住する方の多くは、カナダ人とご結婚されて移民されている方も多くいらっしゃると思いますが、私の場合は夫がセルビア人で、旧ユーゴスラビアに4年住んだ後カナダに家族で移住しました。

現在はセルビア人の旦那との間に生まれた娘が一人いる家族構成です。

旧ユーゴを出た理由

今後は、旧ユーゴの情勢や紛争も明るくなっていくのではないか、という段階で日本を出て、ユーゴへ移住したんですね。

ですが、私たちが移住した2003年当時、移民してちょうど2週間後くらいに有望視されていた首相が暗殺され、それを機に経済がまた傾いていったんです。

やはり、子供の将来のことを考えたときに、旧ユーゴにいることは不安視されたことから、移住を決意しました。

なぜ、カナダへ移住?

移民大国では、アメリカ、カナダ、オーストラリアとありましたが、私個人的にはアメリカも魅力的ではあったんですが、大きな理由は、永住権取得のための移民手続きのしやすさでカナダを選びました。

ヨーロッパのドイツ、フランス、ギリシャへと移民する方お多いですが、カナダに知り合いがいたという理由だけで(笑)、カナダになったんです。

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現在の生活について

普段はピアノ演奏のレッスンのお仕事をしています。主婦もしながら、趣味がダンスなので、週に1〜2回バレーやジャズダンスなどをしています。

また、セルビア人のコミュニティに関わっていて、セルビア正教のオタワ・セルビア協会の聖歌隊に入っています。

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オタワの魅力について

気候について 〜冬が長い〜

初雪があるのが早くて11月の中旬です。12月は雪が積もり始めて、4月の中旬に雪が溶けます。

冬は長いので、慣れる必要はありますが、カナダ人は冬の間はアメリカ南部、メキシコ、キューバなどのビーチリゾートへ安くいけるので、バケーションへ出る方が多いです。

夏は比較的暖かくて、気持ちが良いです。湿気が低いので、過ごしやすいです。

治安は良い

オタワはダウンタウンのエリアによっては危ないところもありますが、カナダの首都ですので、政府関係のお仕事が多く、治安が良いです。

空気が綺麗

政府関係や観光、サービス業なども多く、工場がないので空気がとても綺麗です。

自然がいっぱい

ケベック州に面していて、街のオタワ川を渡ればケベックで、大きな自然公園があります。

そこには多くの湖があります。ガティノー公園(Gatineau)と呼ばれる場所ですね。

オタワ近郊に農場がたくさんあります。

商業的ではなくて、飾らない感じで、多くの動物と触れ合うことができます。

住宅街でもリス、うさぎ、たぬき、アカギツネ、スカンクなど見ますよ。

他都市へも比較的近い

トロントまで400km(東京-名古屋間)、モントリオールへは200kmといったところです。

オタワ・マクドナルド交際空港もとても近いです。

各シーズンを楽しめる

・冬は雪まつり

オタワならではの氷祭りがあります。彫刻や食べ物を楽しめます。

食べ物では、ビーバーテールといって、大きなビーフパイのようなシナモンシュガーたっぷりで、面白いですよ。

・春はチューリップ祭り

5月中旬になると、チューリップ祭りがあり、世界で二番目(オランダに次ぐ)に大きなチューリップ祭りがあります。

・夏はミュージックフェスティバル

多くの公園にグリルが付いているので、簡単にバーベキューを楽しむことができます。

また、今年はカナダ150年になりますので、夏に多くのフェスティバルが開催されます。

オタワは、人が良い

ワーキングホリデーへきた留学生が教えてくれましたが、トロントよりもオタワの人のほうが親切で優しいと言っていました。

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現地生活を送るうえで知っておくべきこと

車はあったほうがよい

バスなどはありますが、待つことも多くなりますので、やはり車はあったほうがよいです。

子供は12歳まで一人が外出できない

お子さんがいらっしゃる方は知っておくべきですが、12歳までは子供は一人で外出してはいけません。

習い事の送り迎えも親が必ずしています。

それがカナダのルールなんですね。

カナダの医療について

・州保険は診療が無料だけど、治療や薬が高い

日本は国民健康保険がありますが、こちらは州保険があり、診療が無料になっています。

ただ、これには歯科医療や眼科医療が入っていません。子供の歯科検診がなくて、カナダで歯科検診に連れていくと、100ドルくらいかかります。(企業保険などに入っていない場合。企業保険は負担はゼロのようです。)

フリーランスのような方は、プライベート保険などに入りますが、やはり歯科治療などは3割負担ですし、薬代も3割負担です。

・ファミリードクター制

ファミリードクター制とは、家族で一人、担当のお医者さんがいるシステムです。

注意点は予約が必要です。日本だと、何かあったら、すぐに診てもらいにいけますよね。

・ウォークイン

また、ウォークインという誰でもいける病院はありますが、そこにいるドクターは総合医ですので、専門医に行ったほうがいい場合は、予約をまた取るのですが、診察してもらうまでかなり長い期間がかかります。

数ヶ月後に診てもらうというのは当たり前です。

・緊急病院

すぐに診てもらいたい場合は、自分で緊急病院へいくしかありませんが、待ち時間がとっても長いです。

・出産の場合

ベッド数が少ないですので、出産して2日で退院ということもあります。

カナダの永住権取得について

スキルドワーカークラスという永住権で移住してきましたが、私たちは1年4ヶ月で取得ができました。

旧ユーゴからきたかだと、通常3〜4年かかるようです。

参考:カナダ永住権の申請プロセスと取得方法を解説 (スキルドワーカー移民方法)

なぜ、短期間に取れたのでしょうか?

これは私の努力のおかげでしょう(笑)

私は大使館の仕事もしていた経験がありましたので、役人がどんな書類を求めているかが、わかっていたからです。

子供の教育について考えていることは?

日本人の方は、学区のエリアなどを気にされているかたも多いのですが、私たちは旧ユーゴから来ましたので、すべてがよい環境だったんですね。

結構、楽観的でした(笑)

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オタワでの生活コストについて

外食費は高い

例えば、ランチやお弁当で、日本だと1,000円以内だと思いますが、オタワだと1,000円だとベトナムのフォー1杯くらいです。

こちらは消費税が14%かかります。

お惣菜などをスーパーでちょこちょこと買っただけで、すぐに20ドルくらいいきます。

こちらではお弁当のようなものはありませんので、その代わりになるようなハンバーガーやサンドイッチ+ドリンクで13ドルくらいでしょうか。

賃料

かつて家族3人で住んでいたアパートの賃料は11万円/月でした。

屋内プールが付いていました。ジム付きです。

こちらでは多くが屋内プールなどが付いているところが多いです。

カナダに来て日本との違いに困惑したこと

サービスが異なる

やはり日本とのサービス面の違いです。

例えば、引っ越して間もないころ、ソファーテーブルを揃えたのですが、運送屋が傷をつけたようで、文句を言っても、悪びれることもなく、また持ってきたものが傷をついていたことがありました。

 

社交場ではネガティブな話をしない

親しい友人は別ですが、社交場では、日頃の不平や不満を言うことはありません。

たとえ、そんなことを言っても、無視されるか、明るいトピックに変わっていたります。

これからカナダ生活を予定している方へのメッセージ

肩の力を抜いてくることだと思います。

日本と比較すれば、皆リラックスしています。時間厳守もありませんし、皆焦らず、ゆったりしています。

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