アメリカに滞在すると決まったら始めたいことの一つに、運転免許証を取得する準備があります。
ほとんどの州で車の運転は必要とされるので、免許証を早いうちから持っていた方が生活も何かと楽になりますよ。
一度免許を取って運転してみると感じることですが、アメリカで運転できるようになると、世界が広がり楽しみが増えるのは間違いないです。
できれば運転なんてしたくないけど、免許を取らざるを得ない方、ご安心ください。アメリカで免許を取るのはそう難しくはありません。
【アメリカの関連記事はこちら】
↑アメリカ滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のアメリカの記事一覧はこちら
アメリカで運転免許を取る前に知っておきたいこと。注意点など
免許取得の費用は数十ドル!
日本と比べるとアメリカでは、少ない時間と少ない費用で免許を取ることができます。
その一番の理由は
「教習所がない=免許証取得にかかる時間も費用も少ない」
から。
アメリカでは、日本のような教習所はありません。
数10万の多額のお金を払って教習所でみっちり勉強し、大きな敷地内にある練習用の専門コースをぐるぐる走るような練習をして免許取得、という常識はアメリカにはありません。
運転を教えてくれるところ(Driving School)はありますが、そういうところでも練習用の車で一般道で練習します。
ですが、お金も時間もセーブできるいう理由から、Driving Schoolには通わず、友人や家族(運転免許を取得して2年以上、21歳以上の大人)に助手席に座ってもらって、公園の駐車場から始まり、近所の一般道をひたすら走り回る、という練習法をとる人の方がはるかに多いです。
免許を取るためにかかる費用はアメリカでは数10ドルで済んでしまいます。
日本とアメリカとではいろいろ違いますね。
まだまだあります。アメリカでの運転が日本と違うところは……
左ハンドル
慣れないと結構ややこしいでしす。ワイパーと方向指示器のついてる位置が日本車とは逆なので、右折や左折する時、何度ワイパーをブンブン降ってしまったことか……これは何回か運転していれば慣れます。
右側通行
アメリカは右側通行。追い越し車線が左側になります。これも慣れてないうちは無意識のうちに逆走してしまったりするので、運転中は運転だけに意識を集中させましょう。
赤信号でも右折OK
信号が赤でも、車が来ていなければ右折できます。右折の前に必ず一旦停止をします。
「NO TURN ON RED]というサインが立っているところでは、赤信号での右折は禁止です。気をつけてください。
踏切も電車が来てなかったら直進OK
日本だと電車が来ていても来ていなくても、踏切では一旦停止。
でもアメリカでは電車が来てなかったらそのまま徐行もせず走り過ぎて大丈夫です。
アメリカの運転免許証の取得方法
DMV (Department of Motor Vehicle)、日本でいう運転免許試験所が各州にあります。
Google で「DMV Chicago」 などと検索すれば、筆記試験を受けれらる場所や路上テストができる場所などを検索できます。
ここで注意したいのは、免許更新、車の車両登録、ナンバープレートの更新手続きだけしか扱ってないDMVがあるということ。
運転免許の筆記試験、路上試験が受けられるDMV がどこなのかを事前に調べておきまましょう。
アメリカで免許がもらえる年齢は?
アメリカでのほとんどの州は16歳になったら免許取得ができます。
例外として、
- 免許を持っている大人が助手席に乗車していること、
- 午前6時から午後10時までの間は1人で運転できるが、それ以外は保護者が乗車すること
といった条件付きで、14歳3か月、15歳から仮免許が取れる州もあります。
運転免許証を取得する時に必要な書類
1.法律上の身分をできる証明書
- ビザ (就労ビザ、学生ビザI-20)
- 永住権
- パスポート(I-94)
- 今現在持ってる免許証(更新時のみ)
移民局がらみの書類、日本から持ってきた国際免許証などは、念のためにすべて持って行ってもいいでしょう。
運転免許証の有効期限はビザ、永住権の有効期限と同じになります。
ということは、ビザの更新で有効期限が延長した時などは、同時に運転免許証の更新も必要となります。
2.住人であることを証明できる書類2つ
- 公共料金の請求書
- アパートや家の賃貸借契約書
- 銀行からの明細書
- 車、生命保険の証明
筆者は、水道代の請求書と、銀行から毎月送られて来る口座の明細書を持っていきました。
3.SSN(ソーシャルセキュリティーナンバ―)社会保障番号
アメリカに一定期間滞在する場合は必ず申請するソーシャルセキュリティー番号。
会社からもらう給料明細にSSNが書いてありますが、それをもっていくこともできます。
番号が記載されたカードを提示するのもよいですが、あまりカードは持ち歩かない方がいいとされていますので、電話番号のように暗記しておきましょう。
留学先の高校や大学でも、初日にSSN申請手続を手伝ってくれるところがほとんどだと思いますが、SSNがない場合は運転免許証取得前に申請しておくのが良いでしょう。
参考記事:アメリカのソーシャルセキュリティナンバー&カードの取得方法
SSNはアメリカで生活していく上では必ず必要になります。
上記の3つのカテゴリーの書類がそろってないとテストが受けられません。
免許の試験はどんなもの?
日本と同じ、
- 筆記試験
- 実技試験
の2つです。
筆記テスト (四択問題)
私が免許を取ったのは2001年。当時はDMVでテキストブックをもらってきてひたすら読んで暗記して勉強しました。
今はDMVのウェブサイトでテキストブックが手に入り、練習問題も受けられるようになっています。
勉強の仕方はテキストを読む前に、練習問題を解いていった方が効率的。勘で解ける問題もあれば、制限速度など知っておかなければいけない問題もあるので、そこだけテキストで覚えていくといいです。
問題は難しいわけではありませんが、全てが「英語」ですから、わからない単語があったりすると少し覚えるのに時間がかかります。
2週間ほど毎日続けて10問ずつ練習テストを繰り返しやってると、ほぼ見たことある問題ばかりになってきます。
カリフォルニア州では日本語のテキストブックもあるようなので、日本語のテキストブックで勉強するのも手です。基本的な交通ルールは同じですので。
カリフォルニア州のDMVのサイトを覗いてみるのもいいですね。
筆記試験はパスするまで何回でも受けることができますが、次の日すぐテストを受けられるわけではありません。次回再テストを受けるためには1週間~2週間後に来てくださいと言われます。
ネブラスカ州の場合、25問です。
最近では、タッチスクリーンでテストを受けていき、成果率が達成した時点で問題が終わるようになるところもあるようです。この筆記試験のシステムは州によって異なります。州によって、問題数は25問だったり50問だったりします。
実技テスト
筆記試験に合格すると、続いて実技試験があります。筆記試験の後に写真をとって、時間があればその日のうちに実技テストを実施できることもあります。
私は別の日に出直して実技テストだけ受けました。十分練習もしたかったので。
アメリカでは実技の時に使う車は自分で用意しなくてはいけないため、テストの当日は、車を持っている友人や家族に同行してもらって、その車でテストを受ける事になります。
ここで注意したいのが、実技テストの時もその車の車両保険の提示が必要になるかもしれないこと。
DMVに確認して、車を貸してくれる人にも話しておきましょう。
実技テストは20-30分程度。試験官に言われた通り、近所の一般道路を走りまわって終了です。
テストにパスすればその日のうちに仮運転免許証がもらえます。正式な免許証は、1~2週間程で郵送で届きます。
免許取得費用は?
免許取得にかかる費用はネブラスカでは$26.5。
州によって違いますが、だいたいどこの州も$30-40くらいです。
現金、またはチェック(小切手)しか受けつけていないDMVもあるので、きちんと確認しましょう。事前にどちらも持っていった方がいいです。
日本人が国際免許で運転をする場合は?
国際免許について
日本からの国際免許は日本では1年が有効となっていますが、これはあくまでも発行した側の有効期限。
アメリカで国際免許を使えても、その州に一定期間住む予定のビザ、就労ビザで入国した場合は、法律で何か月以内(通常入国した日から1か月から3か月以内)にその州の免許証を取得しなければならないことになっています。
免許更新について
通常、免許の更新時期が近づくと、郵送で通知が送られてきます。
免許の更新はオンライン上でできるとDMVのサイトに書いてありますが、それがあてはまるのはアメリカ市民の場合だけ。それ以外の外国人はDMVに行って更新手続きをしなくてはなりません。
その理由は移民局がらみの書類の提示を更新時も求められるからです。
そのため、上記で書いた必要書類を更新時にも忘れないように持参してくださいね。
免許更新費用は?
免許取得時にかかる費用と同じくらいです。
州によって違いますが、だいたい$30-$40前後です。現金、もしくはチェック(小切手)をお忘れなく。
他州から引っ越してきた場合について
他州の免許を引っ越し先の州の免許への更新手続きが必要となります。その場合、だいたいどの州でも1か月以内に更新しなくてはいけません。
移住先の州によっては、手続きだけで済むところと、筆記試験を受けてテストにパスしたら免許更新というところもあります。
このあたりのルールは州によって違いますので、しっかり確認しましょう。
アメリカの運転免許事情まとめ
免許が取得できるととてもうれしいものです。ちょっとした達成感を感じます。
この広いアメリカで、今までは誰かの運転に頼らないとどこにも行けなかったのが、自分一人の運転で好きな時にどこにでも行けてしまいます。
世界が広がります。生活もとても楽になります。
免許が取れた暁には、どこか遠くの州にロードトリップに出かけるのもいいですね。
【アメリカの関連記事はこちら】
- アメリカの賃貸アパート探し・6つのチェックポイント
- アメリカで就労しよう!J1ビザの特徴と取得手順・費用を徹底解説
- 大学卒業から就職へ!私のアメリカ就活体験談から語る成功の鍵
- アメリカで働くうえで身に付けるべき必須のスキル5選
- アメリカ移住に必要な費用を全公開(国際結婚編)
↑アメリカ滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のアメリカの記事一覧はこちら
世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」
世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
“【特別公開】世界で自由にひとりIT起業”
WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。
1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓