アメリカで生活していくには、英語力が欲しいところです。
「お金をかけずに英語力を上げたい」
「同じように英語を勉強している友達がほしい」
このように考えている方も多いのではないでしょうか?
実際に、アメリカで無料の図書館ESLを受けた私の体験をお話します。
1.はじめに
みなさん英語の勉強はどうされていますか?
自己学習やオンラインレッスン、語学学校などさまざまではないでしょうか。
「アメリカに住んでいるけど、スーパー以外で話さない。」
「日本人以外友達が出来ない」
「何か始めたいけど、何もしていない」
など、色々だと思います。
「英語が上達したい」
「誰かと英語で話したい」
と考え、図書館ESLを考える方もいるのではないでしょうか?
みなさんが図書館ESLについてイメージができるように、筆者の図書館ESLレッスンの体験談をご紹介します。
2.ESLとは?
ESLとはEnglish second languageの略で、「第二言語としての英語」という意味になります。
つまりESLは、第一言語、母国語が別にあり、英語を学びたい人が取ることができます。
アメリカは移民大国であり、英語が母国語ではない、移民や外国人の方が数多く住んでいます。
そして、英語が話せない、母国語ではない人向けのプログラムが数多くあるのです。
子供向け
アメリカは、義務教育であるKindergarden(日本の年長)~12 Grade(高校生)まで、基本的にESLクラスがあります。
学校の登録用紙に第一言語が英語ではない生徒は、テストを受けてESLに組み込まれます。
子供のESLは一度入ると、毎年行われるテストで一定基準を満たせなければ終了することができません。
1年で終了する生徒もいれば、何年も続けている生徒もいます。
大人向け
アメリカのESLは色々なところで行われています。
- 図書館
- 教会
- コミュニティカレッジ
- 大学
- 有料ESLクラス(民間の英語学校など)
図書館や教会で行われているものは、無料がほとんどです。
本や印刷費などの実費がかかったり、居住地以外の図書館だとお金がかかるケースもあります。
誰もが通うことができるコミュニティカレッジや、有名大学でも一般向けにESLクラスを開講しています。
この記事では図書館ESLについて詳しく説明していきます。
3.図書館ESL
自分の居住区の図書館
ESL登録
登録は、一年中いつでも受け入れています。登録はオンラインからと図書館窓口から両方可能です。
レッスンの種類
初級、中級、上級の授業の他に、発音、リーディング、ライティング、ビジネス、アメリカンスラングなどそれぞれに特化した授業が多くあります。
私の居住区の図書館では自己申告制で、自分で初級、中級とレベルを選ぶことができます。
クラスはいくつでも申し込むことができます。
レッスン期間
基本的に、それぞれの季節で取りたいレッスンを申し込む形になっています。
空きがあれば学期の途中でも入ることができます。そして夏はお休みになります。
- 9月-12月
- 1月-3月
- 4月-6月
料金
料金は完全に無料で、授業に使用する教科書も無料で配布してくれます。
授業形態
授業は、クラスによって対面、オンラインと異なっていました。
自分のライフスタイルにあわせて選ぶことができます。
居住区外の図書館
他のタウンの図書館では、登録後にクラス分けのテストをやるところ、チューターと面談をして、そこでの会話レベルで、取るレッスンが指定されるところなど、さまざまなようです。
料金についても、登録料に10~30ドルが必要なところや、図書館の管轄外のタウンに住んでいる人は、登録料や授業料を取るところなどさまざまです。
私が受けたESLのメンバーは他のタウンの人が約半数でした。
それは、私のタウンが、どこに住んでいる人でも無料で受け入れていたからなようです。
ただし、居住している人が優先となっていました。
居住区以外で受講できるかは、図書館のホームページに基本的に詳細は載っているので、先に調べてみることをおすすめします。
4.体験したESLクラス
私が実際体験したのは、対面で行う初級の英語のESLクラスでした。
英語に自信がないため、オンラインで申し込みをしました。
クラスの人数とメンバー
クラスは全部で20人ほど。
対面のESLレッスンは人気があり、すぐ満席となっていました。
レッスン期間中、全員がそろったのは初日と数えるほどでした。
毎回必ず毎回出席している人ばかりではなく、来れるときにくるといったスタンスの方も多く、若い方や、子育て世代の方などは休みがちな人も多かった印象です。
もちろん真面目に毎日来られる人も多くいました。
先生はESL Teacherの資格を持っている方で、私のレッスン担当の方は、小学校の先生を引退された方でした。
生徒は多種多様で、国籍で言えば、日本人、中国人、韓国人、メキシコ、キューバ、コロンビア、ロシア、ウクライナ、ジャマイカ、インド、イタリアなどさまざまでした。
年齢も20代から80近い方までと幅広かったです。
レッスン時間と内容
レッスンは毎回1時間半で、授業の初回にレッスン予定がプリントで配られ、毎回のテーマに沿って行われていました。
授業内容は、先生によって違うかもしれませんが、私が体験したものは以下になります。
- 毎回数人に「How was your weekend?」を発表
- 宿題の発表
- 文法
- 新聞を使って、アメリカならではの季節のイベントや、その時のタイムリーな話題について勉強
他にも初回には全員自己紹介やその時々で違うレッスンも入っていましたが、毎回1時間半があっという間に感じるほど、充実した授業でした。
クラスメイトの英語力
英語力は本当にさまざまで、本当に初級なのか?と思うほど先生とずっと長文で話すことができる人もいれば、携帯を片手に頑張って検索して授業を受けている人もいました。
やはり、みんな母国語があるため、英語はその癖が強く、まったく聞き取れない人もいました。
スペイン語圏の人は、英語と似ているからか、発音も聞き取りやすい人が多かったです。
宿題
毎回、ライティングの宿題が出ていました。
例えば「年末のホリデーは何をするか?」、「自分の家族について」だったり、自分の選んだ大統領について調べてまとめるなどもありました。
もちろん宿題をやっていなくても、問題はありません。
「後日見てほしかったら、Emailで提出すれば添削するよ」と言ってもらえていたので、無理をせず通うことができました。
体験した感想
図書館ESLをして感じたことは、「楽しい」ということです。
アメリカのイベントや、選挙の仕組みまで、アメリカで生活する上で必要な知識を教えてもらうことができました。
渡米間もない方には、初級のESLは特におすすめです。
英語力が不安な方は、ESLの申し込みや授業についていけるか不安な人もいるかもしれません。
授業も先生の言っていることが100%分かるわけではありませんでしたが、分からない単語をその場で携帯で調べたり、発音が分からなくてもとりあえず話してみたりしていました。
「きちんと文法があった英語の文章にしなくてはいけない」
と考えていたのですが、そんなことはなく、他の生徒も間違った文法を使っていても、ドンドン発言し、質問している人が多く、逆に日本人は真面目に授業を聞いているけれど、静かで、発言も自身がなさそうにしている人が多かった印象です。
むしろラテン系の方々は、「私の英語を聞き取って!」といわんばかりに、積極的に授業に参加していました。
私の学びは、まずは、間違いを怖がらず話すことが大切だということです。
また、先生や他の生徒の話を聞いているので「耳」もとても鍛えられました。
英語が聞き取れるようになると、みんなの会話に入ることができるようになり、そこで英語について「できない」というマイナスイメージではなく「楽しい」という感情を持つことができました。
図書館ESLは、「英語が楽しい」、「英語で話すことが楽しい」と思うようになったきっかけになりました。
5おわりに
図書館のESLクラスは、同じように英語を勉強している色々な国の人と知り合うことができます。
クラスは無料で受けることができるにも関わらず、さまざまな種類のレッスンもあり、色々なレベルの人に対応しています。
図書館ESLクラスに積極的に参加し、さまざまな人との会話を楽しんでみてください。
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