フランス・ストラスブールの暮らしへようこそ。
早朝、冷たい空気の中、大聖堂を筆頭に街中にある教会たちの鐘が鳴り始め、ストラスブールの一日が始まります。
天気が良ければ街の人々はご機嫌。カフェのテラスに足を運び、ゆっくり時間をとってランチやお茶を楽しみます。街の中を流れるライン川の支流、イル川に沿って歩けば、アルザス地方独特の木組みの家(コロンバージュ)が建ち並んでいます。
ところどころ顔を出すドイツにかかわる名前は、何度もドイツとフランス間を行き来した長いアルザス地方の歴史が関係しています。
日本に比べて太陽が沈むのは遅い夕方、焼きたてのバゲットを齧りながら家路につく仕事や学校帰りの人々。
友人を招いてワインと会話を楽しみ、夜10時に鳴る大聖堂の鐘の音を聞きながら就寝の準備をします。街の中心のバーからはスポーツ中継で賑わう声や、楽しそうな歌声が聞こえて来ます。こちらはまだまだ長い夜が続きそうです…。
街に一歩入れば日本とは違った時間の流れを感じることができます。
そんな”まるで絵本の中にいるような”ストラスブールの暮らしを少し覗いてみましょう!
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ストラスブールに住もう
クリスマスマーケットや、ノートルダム大聖堂でストラスブールをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
だいたい1日もあれば十分堪能できてしまう小さな街ストラスブールですが、暮らしてみるとこの街、この土地の歴史ならではの多くの発見があり、ますますこの街が好きになります。
ノートルダム大聖堂やプティットフランス、多くの観光名所が所狭しと並ぶ中ストラスブールの街中はいたるところにゴミ箱が設置され、花壇には彩り豊かな花が植えられ、街中徹底して外観が美しく管理されています。
トラムに乗れば、どこにでも簡単に移動することができ、観光だけでなく生活するのにはとても便利です。また自転車道もかなり整備されており、自転車をレンタル(velhop)すれば安く、快適に移動できます。
アジアレストランや、日本食材も購入できるスーパー、お店も充実しており、衣食住の選択に困ることはまずありません!
新鮮な食材を求めて土曜の朝マルシェに行くのも楽しいですね。
日曜はほとんどのスーパー、お店が閉まってしまいます。普段は賑やかな街の中心も日曜午前は信じられないほど静かです。夕方になると家族で散歩し始めたり、バーから賑やかな声が聞こえて来たリ…。ストラスブールの時間は日本よりもゆっくりと流れているようです。
ストラスブールの食
パン屋さん(ブランジュリー)は朝早く、7:00ごろからお店を開けてくれます。
早起きした日はお散歩がてら足を運んで見てはいかがでしょうか?
たまにはちょっと贅沢をして、イートイン出来るカフェ様式のブランジュリーに行ってカフェオレと焼きたてのパンを食べればこの上ない至福のときを味わえます。
また、フランスではお昼休憩に1~2時間をとるのは当たり前。ここストラスブールでもお昼時は銀行も学校の事務も閉まり、皆カフェやレストランでゆっくり食事をします。
レストランに迷ったなら、カテドラル付近に伝統的なストラスブール料理を味わえるレストランが沢山あります。
薄いパリパリの生地にチーズやベーコン、玉ねぎが乗ったタルトフランベ、塩気が効いたキャベツにたくさんのソーセージ、ベーコンが乗っているシュークルットを選べば間違いなし!です。
おやつにはドライフルーツがたくさんあったストラスブール名物スイーツの、クグロフもおすすめです。
(大聖堂付近並ぶ素敵なレストラン)
ショッピングをしよう
クレベール広場付近では、ショッピングも楽しむことができます。
百貨店ギャラリーラファイエット、H&M、ユニクロが集結してたくさんのお店でショッピングを楽しむことができます。近くにはVOXという映画館も。フランス語で映画を楽しんではいかがでしょうか?
ここフランスでは、お店に入るとき(またはレジをお願いするとき)は自分からこんにちは!「Bonjour!」と言うことをお忘れなく。お会計が終わればありがとう!「Merci!」です。
こちらではしっかりと口に出して伝えること、挨拶することがとても大事です。
鼻歌を歌いながら楽しそうに仕事をする店員さん、同僚とおしゃべりしながらレジ打ちもこちらではごく普通のこと。
そんな小さな文化の発見も楽しいです。
また、ファッション以外でも、食料品や生活用品一式を揃えてあるモノプリ、薬局、漫画やDVD、電化製品一式を取り扱うFNACも近くにあり、暮らすのにはとても便利です。
多くの観光客も集まる特レベール広場の晴れた日には、クレベール将軍の銅像を中心に開けた広い空間に中世を感じさせる荘厳な建物が日を浴びて特に美しい光景が見られますよ。
(ストラスブールの百貨店、ギャラリーラファイエット。トラム駅、ロム・ドゥ・フェールl’homme de Fer周辺にはたくさんのお店があります。)
散歩をしよう
街から歩くと少し遠いですが、歩くのがお好きな方には徒歩約30分、またはバスで約10分ほどでオランジュリー公園というところをおすすめします。
ストラスブールシンボルのノートルダム大聖堂は勿論の観光名所ですが、街並みを楽しみながら公園に向かって行く途中に見える、街中に点々と建つプロテスタント、カトリック様式の教会もこの街の名物といえます。
公園の中では街のシンボル、コウノトリ(cigogne,シゴーニュ)も見ることができます。
3~4歳児の背丈を超えるような1m程の大きなこの鳥が高い木の上や公園内の建物の上などに巣を作っていたり、人のいるところに平気で飛んで来たりのびのびと暮らしています。
こんな光景は日本人の私たちにとってはまるで異空間にいるような非日常的な景色です。
公園のなかはとても広く、大きな池に美しい噴水(優雅なボート)、遊具エリアや、たくさんの木々が生い茂り迷ってしまうほどです。
レストランやアイス屋さんもあります。いらなくなった本をもらうことができるリサイクル本コーナーのようなものも見つけました。
また少し街の中心の方に戻り、観光名所プティットフランスに行きましょう!
イル川に沿って色とりどりのアルザス様式の建物が出迎えてくれます。16~17世紀に建てられた家々の間を歩いていると、まるで絵本のなかに迷い込んでしまったかのような気持ちになります。
春にはバルコニーから覗くかわいい花々、クリスマス時期には此処一体も目いっぱい飾り付けられいつ来ても楽しむことができます。
地元の人も天気の日にはここに来て散歩やランニングをしたり、川の傍で読書を楽しんだりしています。
通りに入ると心狭しと建物が並び、レストランに、カフェ、かわいい雑貨屋さんなどなど見ていて飽きません。おみやげにぴったりなお菓子屋さんや、アクセサリー屋さん、手芸屋さんなどもあります。
歴史ある建物の中で食事やスイーツももちろん楽しめます。
ドイツ?フランス? ストラスブールの魅力
ストラスブールはフランス東北、アルザス地方に位置しています。しかし街中を歩いていると、多くのドイツ語表記やドイツで見られるような建物、食べ物に出会います。
第二次世界大戦が終わるまでは、ドイツ領フランス領を行き来し、長い間戦争に翻弄された土地でもあります。
そのため今でも街の中ではドイツ語でも、フランス語でもない(どちらかというとドイツ語に近い)アルザス語を耳にしたり、街のいたるところでドイツ語のような地名、トラムの駅名、ドイツ風建築\などを見つけては美しいだけでないこの街に刻まれた深い歴史に触れることができます。
この土地に欧州議会の会議場、欧州人権裁判所がある意味も、感慨深いものがあります。
アルザスの歴史をもっと知りたい方には、市内にはこの土地を知ることができるいくつかの博物館(ノートルダム博物館、ストラスブール市歴史博物館、アルザス博物館など)がありますのでぜひ訪れてみて下さい。
(ストラスブール市歴史博物館)
ストラスブールの魅力まとめ
美しく、暮らしやすいアルザス・ストラスブールの魅力的な生活が少しでも伝われば幸いです。
長い歴史とともにここに暮らす人々、文化に触れに一度はストラスブールで暮らしてみてはいかがでしょうか。
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