人気の海外旅行先に常にランクインしているフランス。
ファッションや観光名所めぐりはもちろんのこと、フランスといえばなんと言っても「グルメ」ですよね。
日本でもフランスの食材や料理、スイーツがいろいろ紹介されています。
ですが、フランス人の普段の食事って、意外と知られていないんです。
この記事では、旅行で訪れるだけではわからない「フランス人のリアルな食生活」を現地在住者がご紹介します。
主食ではないけど食事に必須なパン
まず、フランス人にとってなくてはならない食べ物…それはパン(主にバゲット)です。
バゲットは前菜に添えられたり、メインディッシュのソースを拭うためなどに食べられるおまけのような感じなのです。
レストランでは料理を注文したらすぐに出てきて、無料でおかわりも出来るんですよ。
バゲットは決して主食ではないけれど、フランス人の食事にはとても大切。
そして食事前の時間になると、長〜いバゲットを小脇に抱えて歩く人をたくさん見かけます。
これは多くの人が抱くイメージ通りですね。
フランス人のリアルな食生活
では、美食の国に住む彼らの普段の食事は一体どんな感じなのでしょうか。
- 朝はクロワッサン?
- ランチタイムは何を食べてるの?
- 夜は家で?外食?
- フランス人の食料品お買い物事情
などについてご紹介していきます。
フランスの朝食をのぞき見
新聞片手に、カップにたっぷりカフェオレとバターが香る焼きたてさくさくのクロワッサン…なんて普段から食べている人はとても稀。
あわただしい平日は、コーヒーか紅茶のみだったり、シリアルや前の日に食べきれなかったバゲットが翌朝のテーブルに並ぶことが多いです。
バゲットを縦半分に切り、バターとジャム、はちみつ、あるいはヌテラなどのチョコレートスプレッドを塗って食べるタルティーヌ ( Tartine )は定番の食べ方。
子供たちは、シリアルはもちろん、食物繊維やビタミンが摂れる朝食用ビスケットやブリオッシュなどのパンで作ったラスクが人気です。
現地の人たちがクロワッサンやパン・オ・ショコラを食べるのは、時間に余裕のある週末やバカンス中くらいなんですよ。
昼食は軽め?しっかり?
ランチは人によっても異なり、またその日によっても変わってきます。
たとえば、
- パン屋のサンドイッチ(飲み物、デザート付きのセットがあるお店がほとんど)
- ファストフード店で食べる(若者にはケバブが人気)
- スーパーの調理済みパスタボックスやサラダを買う
- ブラッスリーやカフェで食べる
- 前日の残りをお弁当にする
この中でも一番安上がりなのはサンドイッチ。
大体3〜4ユーロで、定番はハムとチーズのごくシンプルなもの。ほおばりながら道を歩く人をよく見かけます。
会社勤めの人や学生のランチタイムは大体1時間〜1時間半。
大きな会社や学校なら食堂やカフェテリアがもちろん備わっていて、大体3〜4ユーロで食べることができます。
中にはブラッスリーやカフェで食べる人もいますが、前菜とメイン、あるいはメインとデザートのセットで最低でも15〜20ユーロ( 1800〜2500円程)はかかります。
ワンコインランチがある日本と比べたら、毎日外では食べれませんね。
そして、外食はボリュームがあるので、夜に差しつかえないようにサラダなどで軽めに済ます人が多いです。
普段の夕食は簡単に
朝食と同じように、平日のディナーは手の込んだ料理はあまりしません。
なぜなら、フランス人の両親は共働きが一般的で、専業主婦があまり居ない社会。
家事も育児もいっしょにするというカップルはたくさんいます。
ご飯を一からゆっくり作っている余裕なんてありません。
そんなときに役立つのが冷凍食品!
フランスには冷凍食品専門店があったり、スーパーの冷凍食品売り場がとっても充実しています。
野菜、お魚、お肉、一品料理、デザート、アペリティフ(食前酒のおつまみ)まで、何でもあります。
大きなスーパーでは、週末に冷凍食品を買い溜めしている人たちをよく見ます。
パッと調理できる冷凍食品はマストなので、冷蔵庫とは別に冷凍庫単体があるお家はめずらしくないんですよ。
付け合わせによく食べられるマッシュポテトも、粉末のポテトにお湯や牛乳を加えるだけの便利なものがとても人気。
冷凍庫からステークアッシェ(Steak haché : 牛挽肉のみのハンバーグ)か魚の切り身とインゲンをとりだして、バターでさっとソテーすれば夕食の出来上がりです。
もしくは、冷凍のメインディッシュをオーブンで温めたり、パスタを茹でて出来合いのソースをからめるだけ…
というわけで、来客がこないような普段の食事は意外と簡素です。
家庭や子供の食事を手抜きしようが、別に問題視される社会ではなく、フランスでは家庭環境によってはそれが普通なのです。
それよりも両親が共働きで自立している事のほうがよっぽど重要視されています。
フランス人の週末の食事や外食事情はどう?
普段はシンプルなものを食べるけど、週末や誰かを招く食卓には、食前酒・前菜・メイン・デザート・チーズの盛り合わせまでしっかり用意します。
そして、テーブルコーディネートもぬかりなく。
つぎに、フランス人にとってはレストランでの外食は日本ほど一般的ではないのです。
まず値段が高いことと、外食は特別なときにするという考えがあるから。
記念日だったり、友人に会う機会だったり、お祝いごとだったりと、なにかの理由がないと気軽に外食をすることはあまりありません。
普段はあまりお金をかけずにシンプルなもの、特別な時にレストランへ行ったり、ごちそうを作って大勢で食べる、というメリハリがとっても大きいです。
フランスの食料品買い物事情
フランスはもちろん、ヨーロッパ諸国の普段の買い物というと、週1回でまとめてというのが多いです。
スーパー( Supermarché )ではなくハイパーマルシェ( Hypermarché )と呼ばれるような巨大スーパーが車を少し走らせると点々とあります。
生鮮食料品以外にも電化製品、テーブルウェア、本、文房具、洋服、靴、化粧品と、幅広い品ぞろえ。
最近はコロナ禍で普及した、事前注文して取りに行くドライブ利用をしている人も多くいます。
そしてなんといってもフランスの台所、マルシェ!
活気があって、おいしそうなものがたくさん。
いつ行ってもワクワクします!
そんなマルシェもさまざま…
- 屋外マルシェ → 平日は駐車場のスペースを週末はマルシェに活用
- 屋内マルシェ → レアル( Les Halles)と呼ばれ、平日も週末も夜まで空いている
- ビオマルシェ → オーガニック食材のみを扱うマルシェ
旅行で訪れた人もマルシェに行って買い物をすると、不思議とフランスに住んでいる気分を味わえますよ。
マルシェで季節の食材を買い、シンプルにその味を楽しむという考えがフランス人にとって強いです。
ガストロノミー(美食)な国のわりに肥満率が少ないのは、こういった日常の食生活にあるともいえます。
フランス人の食生活はメリハリがあり、シンプル
以上、フランス人のリアルな食生活を紹介してきました。
食料自給率が120パーセント超えの、食材ゆたかな国なので、フランス家庭料理はいたってシンプルな味付けで済むものが多いです。
そして何を食べるかより、誰とどんなときに美味しいものを食べるかを重きに置くフランスの食文化。
食事の中での大切なことを思い出させてくれますね。
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