ドイツの医療は無料!?ドイツ在住10年で入院1回、救急車に3回乗った感想

ドイツの医療は無料!?ドイツ在住10年で入院1回、救急車に3回乗った感想

海外の医療ってどうなの?

海外へ移住した方にとってはとっても気になる問題だと思います。

健康が一番ですが、やはり何があるのかわからないのは日本でも海外でも同じです。

言語や文化の違う国、私の場合はドイツですが、メリットとして基本的にドイツの医療は無料です!

ですが、何にお金がかかり、何が必要なのか、どういうとき医者にかかればいいのかなど、日本との違いをドイツ在住10年で入院1回、救急車に3回のった私の経験談からお話ししたいと思います。

本当に無料!?ドイツの医療システム

前提として、公的保険のお話をします。

まず基本的にドイツでは風邪をひいても、骨折しても、何か持病を持っていても、病院でかかる費用はゼロです。

その下地にあるのは高い税金。

実際には給料から保険料が引かれているので、無料というわけではありません。

病院に支払うのではなく、国に支払い、そこからまた病院へ、と間接的に支払っています

実に14%ほどが給料から保険料として引かれています。

体感としては病院に行って現金を出すことはほぼないので、無料に感じられますが・・・。

公的保険に加入することはドイツで働く以上義務付けられていますので、例えば毎月3000€(約45万円)額面でもらえるのであれば、公的保険だけで420€(約6万~7万円)はもってかれることになります。

それ以外にもその他の税金(年金や所得税等々)が引かれると結構手取りはかわいいものになってしまいます・・・。

これとは別にプライベート保険というのもありますが、これは収入が一定以上でないといけなかったりと、加入するのに条件もいるいわゆるお金持ちの為の保険ですね。

高い保険料を払う代わりにいい医療を受ける。

というのがプライベート保険です。

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どこでお金がかかる?

無料無料と煽りましたが、間接的にお金を払っているドイツで、実は他にも実費で払わなければいけない部分もあります。

まず薬代。

日本と同じく処方箋をもらうので、近くの薬局へもっていきます。

基本的に薬の価格の10%が自己負担額になります。ですのでめちゃくちゃ高額にはなりません。

払っても最大10€。

また入院費。

こちらも1日10€かかります。

複数部屋、3食の食事つきです。

安い・・・。

骨折した時には固定器具も買わされました。

これも10€ぐらいだった気がします。

ですが!侮れないのは医者は医者でも歯医者です。

ドイツの医療制度(出典:厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/05/dl/s0510-10b_10.pdf)

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歯医者は高額

基本的な年2回の診断、うち1回のクリーニングは保険適応内なので無料です。

ですが虫歯やインプラントは高額です。

ここからは実体験をもとにお話ししますが、ドイツに来て数年は歯医者にすら行っていませんでした。

ところがある日ポロっと日本で入れていた銀歯が取れてしまったのです!

別に歯に異常があるわけではないのですが、心配になったので歯医者へ・・・。

ドイツで初めてだったのでドキドキしていましたがセラミックを詰めてあっさり終了。

ただ、価格にびっくり!

なんと170€(約25000円)もしました。

たかが一本の歯で!

どうやらドイツでは「歯の病気は自己責任」ととらえられているようで、虫歯も40€程取られるそうです。

インプラントを受けた友人の話では1本で1700€(約25万円)もするそうです・・・。

これでも安くしてもらったとのことですが・・・。

場所や状態にもよるのと思いますが、高いですよね。

歯の手入れはちゃんとしよう、と思った次第です。

その後は次回の診察の予約を入れ、そこからは毎年2回通うようになりました。

歯の保険も別であるので、不安な人は入っても良いかと思います。

ちなみに親知らずもこちらで抜いたのですが、これは自己責任ではないので、無料抜歯でした。

初めての救急車

さて、ここからはさらに実体験をもとにお話しします。

日本にいる頃は大病もせず、いたって健康に過ごしていたのですが、ドイツに来て数年、フラフラと立ち眩みやデジャブ感といった頭がぼーっとすることがあったのですが、気にせずにいたところ、ある日仕事中に突然ぶっ倒れました。

そして気づいたら救急車の中。

なんだこれ?怖い怖い!と思っていましたがそのまま近くの大学病院へ搬送。

そこで診断され、病名は「てんかん」。

日本でも1000人に5〜8人ほどの割合でてんかん持ちの方がいますので、そこまで珍しい病気ではありませんが、それまで健康体だっただけにかなり衝撃を受けました。

検査入院が必要、ということで2日入院することに。

職場の人に家から必要なもの(パジャマや携帯の充電器等)は持ってきてもらいました。

尚、ドイツの救急車は無料でした。

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入院

入院中は検査に次ぐ検査、MRIだったり血液検査だったりといろいろと調べられました。

ですが基本は暇。

部屋は2人部屋、シャワートイレ付きだったのですが、もう片方の方も色々検査で部屋にいないことが多く、同室なのにほとんど話すことはありませんでした。

唯一の楽しみは食事!だったのですが、ここがドイツということを忘れていました・・・。

ドイツでは基本的に昼は温かいもの、朝夕は冷たいものを食べます。

朝昼はまだいいものの、夜は何ともさみしい内容。

パンにチーズという・・・。

こんな感じの食事、これで晩御飯です。

下記URLにてその他病院食(朝昼夜)が見られます。(https://www.krankenhausessen.de/)

そして退院後、公的保険会社から支払いの通知が来ます。

2日間で20€

思わず安っ!!と言ってしまいました。

まさかの2回目の救急車

先述の通り、ドイツに来て「てんかん」を発症してしまった私。

ただ、薬を飲んでいれば発作は抑えられるので、まあ問題ないか、とあまり深く考えていませんでした。

そしてとある日、郵便局に行き、物を送るため並んでいると・・・。

気づいたら救急車。

なんと、薬を飲み忘れていたのです。

あーあ、と思いながらも救急車が出発する前に復活したので、隊員の方に、「大丈夫です、てんかんの発作で薬飲めば平気です、ここで降ります」と伝えたのの、本当に心配してくれてか、業務上必要なことなのかはわかりませんが、本当に?大丈夫?と何度も声を掛けられ、しまいには誓約書みたいなのにサインをさせられました。

自分の意志で降りました、何があっても責任は自分にあります、というような内容でした。

持病と付き合っていくのは大変だな、と実感しました。

2度あることは3度ある?!3回目の救急車

転倒~病院

これは持病とは関係なく、趣味のロードバイクを運転中に転倒し、鎖骨を折ってしまいました。

ああいうときって本当にスローモーションになるんですね。

というのはさておき、落車した国はなんとベルギー!

ドイツならまだ勝手がわかっていたのに、よりによって他国とは。

田舎道を走っていたので通りがかる人もいなく、たまたま近くを走っていた車の人に助けられ、救急車へ3度目のイン!

どうやら落車した地点はベルギーでもフラマン語を使う語圏らしく、何を言っているか全然わからない。

つたない英語で何とかやり取りをし、そのままレントゲン室へ行き触診やら検査を終え、固定具(抱っこ紐のようなもの*写真参照)を渡され、そのまま外に放りだされました。

え?骨折って入院とかないんですか?

病院にいた時間なんて正味2~3時間ですよ。

お金払ってないし。

頭の中がはてなと痛みでいっぱいになりながらもなんとかバスなどを使ってドイツへ戻りました。

https://www.medi-shop.gr/en/shoulder-braces/thuasne-ligaflex-shoulder-immobilization-splint-2450

ドイツへ戻ってから

痛みに耐えつつドイツへ戻り、しばらくすると救急車の請求書が届きました。

すでに5年も前のことなので正確に覚えてはいませんが、おおよそ60€前後だった記憶が。

また、別で病院側から請求書も来ましたが、こちらはドイツの保険に入っていたためそれが適応されたようで、検査費用等は無し、ただし上記の固定具代金のみ請求されました。

ちなみに私が入っている保険は下記の会社でカードの裏面に星で囲まれて“DE(Deutschland=ドイツ)“の印があります。

これのおかげで本来はベルギーでは医療はお金がかかるのですが、無料でした。


(https://de.m.wikipedia.org/wiki/Datei:Elektronische_Gesundheitskarte_Mustermann_RS.svg から引用)

かかりつけ医

さて、さんざん救急車やら入院やらを話してきましたが、私は緊急ばかりだったので基本的な病院へのかかり方を書いていませんでした。

ドイツでは基本的に病院へ行く際はまずはかかりつけ医へ行きます(Hausartzt=ハウスアルツト)。

こちらで診断書や紹介状を書いてもらい、専門医へ行く。

というのが一般的な流れです。

私の場合、自転車で骨折しドイツへ帰ってからその後の経過を見てもらうために、まずはかかりつけ医へ行き、整形外科を紹介してもらいました。

そこで経過観察、という感じですね。

簡単な風邪などはかかりつけ医で処方箋を書いてもらい薬を薬局にとりに行ってそれで終わりですが、例えば眼科や皮膚科にかかりたい時でも、まずはかかりつけ医へ行きます。

皮膚の異常もストレスから来てるのか、アレルギーから来てるのか、感染症から来ているのかでかかる医者が変わりますので、理に適っていますね。

時間もかかるし面倒くさいですが、いかにも合理主義のドイツらしいですね。

専門医は予約を取って行かないといけないことが多いですが、かかりつけ医だと朝一で行けば予約を取っていなくても見てくれるところが多いです。

ドイツで医者へ行くことは

少なくとも私の経験上では、高い税金を払っているだけあってドイツのお医者さんは丁寧で日本同様ちゃんとした対応をしてくれます。

言語の問題もありますが、わかりやすく自分の状況やこれからのことを説明してくれます。

救急車で運ばれたり、入院することはまれかもしれませんが、何があるのかわからないのが人生。

不安なことや何かあったら遠慮なく医者にかかりましょう。

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