ドイツ移住を検討中の方が一番心配なことは「お金=生活費」ではないでしょうか。
ここではドイツの首都・ベルリンで暮らした場合、月額の生活費がいくらあれば生活できるのか?ということを実際の生活に基づいてご紹介したいと思います。
もちろん職業や収入によって個人差がありますので、その点はご了承ください。
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毎月必ず支払わなければならない基本的な費用
ここでご紹介するのは、ドイツの長期滞在ビザ(就労ビザ)を取得して生活した場合にかかる金額です。
毎月必ず支払うべきものというのは日本とさほどかわらないかもしれません。
- 家賃
- 健康保険料
- 年金
- 食費
- 交通費
- そのほか、日用品や娯楽費用
絶対にかかるお金はこのあたりになってきます。
日用品や娯楽にかかる費用は個人差が大きいものになりますので、基本費用とは別でご紹介いたします。
ベルリンの家賃相場は?
ベルリンでの家賃には光熱費・水道代が含まれています。
ドイツでは単純な部屋代に加え、想定される1年間の光熱費・水道代を12ヶ月で割ったものを家賃として支払いします。
例えば部屋代が400ユーロで、想定される光熱費・水道代が月額100ユーロだった場合、支払う1ヶ月の家賃は500ユーロになるということです。
ただし、これは想定した金額ですので一年の終わりに足りなかった分はさらに請求されます。
その代わり、想定額より少なかった場合は返金されるのでご安心ください。
このルールの元、空き部屋を紹介する大手インターネットサイトを参考にしますと、おおよそのベルリンの家賃は
- シェアハウスで350ユーロから450ユーロ
- 一人暮らしの家では700ユーロから1,200ユーロ
でした。
最初から一人暮らしの部屋を借りることはかなり難しいので、ここではシェアハウス入居を想定して家賃を400ユーロとしておきます。
ドイツの健康保険料と年金について
これは本当に個人差のあるもので職業や収入、家庭環境などによって異なってきます。
海外移住を決めた場合は、自分の環境ではどうしなければならないのかを自身で調べてみましょう。
ドイツには非常にありがたいことに日本人や、日本語が堪能なドイツ人コンサルタントが多くいらっしゃいます。親身になって相談にのってくださる方もいますので、わからないことは問い合わせしてみても良いかもしれません。
ここでのご紹介は、渡独して5年までであれば入れるプライベート保険のうち、ビザの更新時にも問題なく使える健康保険、65ユーロを基準としておきます。
また年金についても、ここではプライベート年金を基準としますが、プライベート年金は自由に月額が設定できるものですが、日本の厚生年金を基準にして考え、150ユーロとしておきます。
ちなみにプライベート年金とは、将来法定年金だけでは少なすぎて生活できないであろうということを予測して入っておく、積み立て保険のようなものです。
最低5年間の支払いで受け取れるものがあります。
学生ビザやワーキングホリデービザの場合は月額40ユーロくらいの保険でビザ取得にも問題ないものがあります。
一番気になる?ベルリンの食費計算!
言うまでもなく絶対にかかる食費ですが、一番節約しやすい費用でもあります。
ベルリンのスーパーマーケットの物価を見てみましょう。
野菜などは基本的に1キロ単位での販売、または1キロでの価格が表示されています。
例えば
- ジャガイモ1キロで1.5〜2.0ユーロ
- 牛ひき肉は500gで3.0ユーロ
- 鶏のササミは500gで2.0〜3.0ユーロ
- 牛乳は1Lで1.5ユーロ
- パスタが500gで1.0ユーロ
ほどでしょうか。
一人暮らしで基本的に自炊する場合、一ヶ月200ユーロくらいで足ります。
外食をした場合はランチ1回6〜10ユーロほど、ディナーは10〜20ユーロくらいですので、月に数回お友達と外食をしても300ユーロあれば足りるでしょう。
中には夫婦で食費が月額300ユーロという方もいらっしゃいます。
ベルリンの交通費
ベルリンの交通費はわかりやすく、そして東京の電車より安いです!
エリアがA、B、Cと別れていて、A〜Bエリアチケットは2.8ユーロ。
A~Cエリアチケットは3.3ユーロです。このチケットを買えば地下鉄も電車もトラムもバスも全部乗れます。2時間以内なら何度乗り換えてもOKなのが便利ですね。
ここでは計算を分かりやすくするために1ヶ月チケット81ユーロを買った場合とします。
ベルリンの生活費は5項目(家賃家賃、健康保険料、年金、食費、交通費)で845ユーロ!
ざっくりした計算でしたが、おおよそかかる1ヶ月の基本的な費用は845ユーロでした。
1ユーロ130円とした場合、845ユーロは109,850円です。
ベルリンは節約しようと思えばもっとできますし、筆者も語学学校生だった時は月600ユーロくらいで生活できていました。
収入や職業によって生活スタイルは様々です。
その他にかかる費用。日用品、通信費、娯楽費
上記でご紹介したものは必ず支払わなければならない費用ですが、もちろん生活していく上では様々な費用がかかります。
日用品は?携帯電話(スマートフォン・タブレット)の通信費は?休みの日に行く美術館はどうでしょう。
ベルリンライフをより快適に楽しむためにかかる費用を見てみましょう。
日用品の物価は日本と比べて…?
トイレットペーパーや歯ブラシ、歯磨き粉などはどうでしょうか。
マツキヨのようなドラッグストアがベルリンにもあります。有名なのはdmやROSSMANNあたりでしょうか。
毎日使うトイレットペーパーは、
- 10ロール入りで2〜3ユーロ
- 歯ブラシは1本0.5〜3ユーロ
- 歯磨き粉は1〜4ユーロ
で購入できます。
メーカーなどにこだわりがなければ、かなり安く済みます。
余談ですが、トイレットペーパーのシングルロールというのは見たことがありません。ドイツの方は薄い紙は好きではないのかもしれませんね。
女性には生理用ナプキンも必需品です。普通の日用ナプキンは2〜4ユーロ程度です。
メーカーによりますが、16〜30枚で1パックとなっています。
残念ながら、日本の製品より性能や肌触りが悪くオススメできるものではありません。安いだけで選んでしまうと、ナプキンの一つずつが個装されておらず、衛生面も心配なものがあります。
タンポンも日本のものは全てアプリケーターの中に綿が入っている状態ですが、こちらではうっかりすると綿に紐が付いているいわゆる「中身」だけで売っているものを買ってしまう場合がありますので気をつけて下さい。
タンポンもナプキンと同じくらいの金額です。
こういった日用品の費用は日本と大きな差があるようには感じられませんが、日用品は若干ベルリンの方が安いように感じます。
スマホなどの通信費はどのくらい?
最近若い方や留学生の多くが持っているのが、プリペイド式のSIMカードです。
SIMフリーのスマートフォンを持っていれば、渡独してからこのSIMを買うだけですぐ使用可能です。大手のVodafonや、T-mobileを始め様々種類はあります。
毎月チャージして使うので、今月は旅行に行くから多めにチャージ、今月はあまり使わなさそうだからチャージしない、などということも選択可能です。
料金はおおよそ月10〜20ユーロ程度で使用できます。
SIMカード自体は10ユーロほどで購入できます。
プリペイド式ではない料金ですと、ネット使用し放題のプランに加入した場合、60ユーロから80ユーロほどのプランが一般的です。
ベルリンでプリペイドのSIMが人気なのはもちろん理由があります!
それは、いたるところでフリーWiFiが利用できるということ。
例えば地下鉄のホームや、大手デパート、ドラッグズトアなどで利用できます。
カフェの多くもフリーWiFiに対応していますので、スマートフォンやタブレットをWiFiのみで使用している方も少なくありません。
娯楽費:美術館などの入館料は高い?安い?
ベルリンは言わずと知れたアートの町でもあります。
多くの芸術家が集まっており、美術館だけでなくアートギャラリーも多く点在しています。
美術館の入館料は平均12ユーロくらいで、アートギャラリーは無料で入館できるところがほとんどです。
ベルリン市内の15箇所の美術館に入館できる年間パスは25ユーロからあり、よく美術館へ行く方にとっては断然安くなりますので長期滞在の方にぜひオススメしたいパスの一つです。
語学学校生でも学生料金を適応してくれる美術館もありますので、学生証などは常に持ち歩きましょう。
ベルリンの生活費まとめ
日本での生活と比べてベルリンでの生活費はイメージできたでしょうか?
ベルリンではおよそ月10〜15万円ほどで生活が可能です。
ちなみにですが、多くの方が働いているレストランのウェイターさんのお給料はだいたい1ヶ月1,500〜1,800ユーロだということを聞きました。
それに加えてお客さんからのチップがもらえる場合もありますが、1500ユーロという数字が一つの目安になると思います。
海外移住を検討中の方、ぜひベルリンも視野に入れてみてくださいね。
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