働く前に必ずチェック!カナダの就労ビザ【難易度別】

海外で生活をはじめるなら、まずは仕事をして生計をたてなくてはいけませんよね。仕事をする際に、間違いなく問われるのが就労ビザの有無

そんな就労ビザを獲得難易度別にランク付けしてみました。

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そもそも就労ビザってなに?

就労ビザはカナダでお金をもらって仕事をする場合は絶対に必要になります。

もし外国人をだれでも無制限に雇ってしまうと、現地のカナダ人から仕事をうばってしまうことになります。

そうした事態にならないように、移民局は就労ビザの申請条件を設け、条件を満たす外国人にだけ就労を許可することによってカナダ人を守っているのです。

そのため、場合によって申請には膨大な労力が必要に。

ビザの違いを理解して、しっかりカナダの滞在プランを立てることが大切です。
(※就労ビザなしでの仕事は違法になり、最悪の場合、強制送還されてしまいます!)

ビザ獲得難易度の評価基準

難易度の評価は次の5点を基準にしています。

  1. 申請条件を満たすまでの労力
    申請条件の厳しさや、それを満たすために必要な時間や費用が考慮されます。
  1. 申請条件に他人が絡むかどうか
    申請が自分ひとりではなく、他人の決定や意思が絡むかどうかが考慮されます。
  1. 申請費用
    申請する際に必ず発生する費用負担が考慮されます。
  1. 申請~結果までにかかる期間
    申請から結果が出るまでどれくらいの時間を要するのかが考慮されます。
  1. ビザの自由度

獲得できるビザの期間が短い場合や、就労先が限られているかどうかが考慮されます。

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※2016年8月時点の情報を判断基準としています。結果が出されるまでに要する期間や申請料金、申請条件などは移民法改正やケース、申請方法によって変動する可能性がございます。

詳しくは移民弁護士やコンサルタントなどの専門家にお問い合わせください。

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【第1位】おなじみ!ワーキングホリデービザ!【難易度☆☆☆☆☆】

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18歳以上30歳以下であれば、ほとんどの人が申請をすることができるワーキングホリデー。
年齢や保険の加入、滞在資金の条件さえ満たすことができれば、複雑な条件もなく1年間ものあいだ仕事ができるのは破格の待遇といえます。
結果が出てから1年以内であれば、いつでも入国することができます。定員に限りがあるため、オープンしたらこまめに定員数の空きを確認しましょう。

申請条件の厳しさを満たすまでの労力:

特になし

申請条件に他人が絡むかどうか:

特になし

申請費用:

$250

申請~結果までにかかる期間:

2-3ヶ月程

ビザの自由度:

最長1年、雇用主の制限なし

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【第2位】卒業生向け就労ビザ(ポストグラジュエート)【難易度★☆☆☆☆】

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カナダの認定カレッジや大学に8ヶ月以上通学することにより申請条件を満たすことができます。

ビザの期間は通うプログラムの長さによって左右され、最短8ヶ月から最長3年ものビザを獲得できる可能性があります。就労先も自由なので、学校を卒業した後の就活、内定、勤務まで長いスパンで利用できます。

学費がかかることや、実際に通学・卒業しなくてはならないので大変かもしれませんが、学校でスキルや学位を取得することで就活にも有利になります。

またこの就労ビザを使って最低でも1年間仕事をするだけで、永住権申請という選択肢も手にすることができるメリットも魅力的です。

申請条件の厳しさを満たすまでの労力:

8か月以上にわたる長期の通学、学費

申請条件に他人が絡むかどうか:

特になし

申請費用:

$255

申請~結果までにかかる期間:

1-3ヶ月程(移民局の状況により左右されます)

ビザの自由度:

プログラムの長さにより8ヶ月から3年、雇用主の制限なし

【第3位】実習生用の就労ビザ(コープワークパーミット)【難易度★★☆☆☆】

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実習生用の就労ビザとは、学校のプログラムに実習が含まれているときに申請ができるタイプのビザです。

コープとは座学で学んだことを、実習を通して活かしてもらおうと学校が提供するプログラムのこと。

費用はかからず、成功率が安定している点で、比較的気軽にとれる就労ビザになります。

ただし前提として、学校でなんらかのコースに在籍している必要があり、申請には学校からの書類が必要になります。

プログラムの長さは指定されていないので、2位の卒業生向け就労ビザよりはお手軽にはなりますが、学業に関係のない就労は制限されており、また期間も実習期間分しか発行されないため、ワーキングホリデーや卒業生向け就労ビザに比べると就労の自由度は下がります。

それでも、カナダでスキルを身に着けたい人はぜひコープのあるプログラムを選択されることをおすすめします。

申請条件の厳しさを満たすまでの労力:

コープのある学校への通学、学費

申請条件に他人が絡むかどうか:

特になし

申請費用:

なし

申請~結果までにかかる期間:

1-3ヶ月程(移民局の状況により左右されます)

ビザの自由度:

実習期間のみ、雇用主の制限あり

【第4位】配偶者向け就労ビザ【難易度★★☆☆☆】

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旦那様や奥様が半年以上、専門性の高い仕事をする場合、もしくは政府認定校にフルタイムで通学される場合、その配偶者も同期間、就労ビザで滞在をすることが許可されています。

婚姻関係が結ばれていることや、学校や職場に在籍していることを証明できればこちらも入手がしやすいものになっています。

まだ結婚をしていない場合や、短期間の留学や勤務、専門性の低い仕事の場合は入手できず、ビザの獲得条件が相手に左右されてしまう点がちょっとネック。

でも家族一緒に長期滞在できるのはうれしいポイントですね!

申請条件の厳しさを満たすまでの労力:

婚姻関係があること、配偶者が留学・勤務条件を満たしていること

申請条件に他人が絡むかどうか:

カナダへ留学、または長期就労する配偶者

申請費用:

$255

申請~結果までにかかる期間:

カナダ国内であれば1-3ヶ月程(移民局の状況により左右されます)

ビザの自由度:

配偶者の滞在期限と同じ長さのビザ、雇用主の制限なし

【第5位】家族移民者用就労ビザ【難易度★★★☆☆】

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カナダ人や永住権保持者と婚姻関係を結び、家族移民をする際に申請できるのがこちらのビザ。
カナダ国内から家族移民の申請をし、結果を待つまでの間のつなぎとして申請されます。

移民申請書類を提出後に発行される書類が必要になるため、申請できるまで時間を要すること、また移民を手助けしてくれるパートナー見つけなければならないことなど、運による要素が大きいためこの評価に。

すでにパートナーが見つかっている場合、難易度は大きく下がります。

申請条件の厳しさを満たすまでの労力:

カナダ人または永住権保持者と婚姻関係があること、永住権の申請をカナダ国内より行っていること

申請条件に他人が絡むかどうか:

カナダ人または永住権を保持している配偶者

申請費用:

$255

申請~結果までにかかる期間:

1-3ヶ月(ビザ申請のタイミングや、申請方法によって大きく左右されます)

ビザの自由度:

最長2年、雇用主の制限なし

【第6位】既有の就労ビザから永住権取得までのつなぎとなるブリッジング就労ビザ【難易度★★★☆☆】

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永住権申請中に、すでにお持ちの就労ビザが失効しそうな場合につなぎとして申請できるものがこちらの、通称ブリッジング就労ビザ

4ヶ月以内に期限が切れる有効な就労ビザを持っていて、かつ永住権申請書類を政府が受理し、受領確認書が発行されていること前提となります。

永住権を検討していない場合や、就労ビザを持っていない方が狙うのは不可能ですが、すでにこの2つの条件を満たしている場合は、就労を続けるためにとても役に立つビザになります。

申請条件の厳しさを満たすまでの労力:

すでに就労ビザをもっていること、すでに永住権の申請を行っていること

申請条件に他人が絡むかどうか:

特になし

申請費用:

$255

申請~結果までにかかる期間:

永住権申請から受領書獲得までの期間+1-3ヶ月(移民局の状況により左右されます)

ビザの自由度:

1年、雇用主の制限なし

【第7位】雇用主からのサポートを得て申請するLMIA就労ビザ【難易度★★★★★】

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第6位までの就労ビザのどれにも当てはまらない場合に検討するのが、こちらの、通称LMIA就労ビザ

これは、LMIAという査定書に裏付けられた内定もとに発行される就労ビザになります。

LMIAとは外国人労働者を雇うことが、カナダの失業率や経済成長にどのような影響を及ぼすかを査定した書類になり、ビザとは別に、雇用主が申請し査定を受けなくてはなりません。

このLMIAが大きな関門。

雇用主は、ビザ申請者がいかに有能であり、他のカナダ人では務まらない業務であるかをカナダ政府に説得し、指定されたガイドラインを満たす書類を準備する必要があります。

この難関をくぐり抜けLMIAの申請が許可された場合のみ、申請者は就労ビザを申請することができます。

雇用主に対し申請費用が$1,000かかることや、LMIAの申請準備からLMIAの結果が出るだけでも3ヶ月以上かかるため、雇用主への負担となることがあります。

ビザの申請ができるようになるのは、LMIAの結果が出た後になるため、長期間を要するプロセスになりがちです。

職種によって成功率が大きく左右されますが、カナダ人の持っていないスキルや長年の専門分野での経験を持っていると、非常に有利になります。

ともあれ、まずは雇用主からのサポートが得られるかどうか、説得力のある申請書類を作れるほどの経験やスキルをお持ちかどうかが大きなカギとなります。

申請条件の厳しさを満たすまでの労力:

就労先が決まっており雇用主がLMIA申請に協力的であること、他のカナディアンにはない特別なスキルや経歴があることなど

申請条件に他人が絡むかどうか:

雇用主

申請費用:

$155+LMIA申請代$1000(雇用主負担)

申請~結果までにかかる期間:

LMIAの申請にかかる期間+1-3ヶ月(移民局の状況により左右されます)

ビザの自由度:

1~2年、雇用主の制限あり

最後に

就労ビザは、簡単なステップでとれるものは少なく、多くの場合、時間や費用、労力が求められます。

現在条件を満たしていて就労ビザを申請できそうな場合、またはビザを持っている場合、とても貴重なものになるので有効に活用しましょう。

これからカナダで仕事をしたいという場合は、事前に専門家と相談の上、有意義で目的に合った滞在プランを立てることをおすすめいたします!

この記事は、カナダのトロントに本部を構える総合法律事務所Orange LLPにより提供されています。

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