今まで、海外旅行すらした事のないただの高卒の私が、主人の仕事の都合でアメリカ生活を送ることになりました。
そんな、アメリカ生活の知識もない、留学経験もない、全てが初めての豪雪地帯でのリアルな海外生活をご紹介します。
今回は、私の移住先、アメリカのノースダコタ州の紹介とお買い物事情をお話しします!
アメリカ人にもあまり知られていない秘境の地、ノースダコタ州とは?
みなさんは、ノースダコタ州と言われてすぐ思い浮かぶものや、どこに位置しているかわかりますか?
私は、恥ずかしながら思い浮かぶ以前に、聞いたこともありませんでした。
アメリカ人の主人や友達ですら、
「アメリカ国内?」
「外国?」
「どこ?」
とはてなだらけの町。
移住前は、色々調べ甲斐があり、移住後は「そんなの聞いてない!」などといった発見もありました。
まずは、どういった場所なのかをご紹介します!
ノースダコタの由来として、原住民族であるインディアンのスー族の言葉で、ダコタ=同盟者や友達という意味があり、のちに北と南で分断され、北側のこの地が1889年にノースダコタ州となりました。
アメリカ中西部の最北部、右にミネソタ州、左にモンタナ州、真上にカナダのマニトバ州、真下にサウスダコタ州がある豪雪地帯。
州都はビスマーク、最大の都市はファーゴで、大きな買い物には、片道2、3時間かけて行かれる方も少なくありません。
人口は約77.5万人(2021年)、90%が白人を占め、原住民族インディアン5%、黒人、アジア人ともに1%前後、その他ヒスパニック等が生活しています。
人口密度50州中47位で、アラスカ、ワイオミング、モンタナ、ノースダコタがアメリカ4大田舎の州と呼ばれています。
ノースダコタに住む日本人の人口は、280人前後と言われており、その中でも私が生活しているノースダコタ州3番目の都市グランドフォークスが半数の105人前後を占めています。
ノースダコタ大学があるため、留学中の学生の方々や、グランドフォークス空軍基地があるため国際結婚されて駐在している方がいるためだと考えられます。
平和な庭が広がる州
州の愛称が平和な庭といわれるほど、ゆっくりな時間が流れるノースダコタ州。
田舎の州といわれるだけあり、周りは180度、畑!畑!畑!の大平原(笑)雪解けが終わり、夏になるとたくさんのひまわり畑やトウモロコシ畑が現れます。
アメリカでは、ひまわりの種がスナック菓子のひとつとして販売されているので、すごい数のひまわりを見ることができます。
メイン道路のハイウェイですら片側2車線のみ。
周りには、放牧された牛や野性の鹿の家族。地面にはちらほらリスの巣。プチサファリパークのような感覚です。
また、冒頭でも紹介しましたが、ザ・田舎のため街まで行かなければ、あまり人を見ることもありません。
街では、日本人どころか、アジア人、黒人の有色人種を見かけることもなかなかありません。
ですが目立った人種差別もなく、人は都市部より暖かい気がします。
すれ違った方に初めて挨拶されたときは、少しびっくりしました。
車を運転をしていても、歩行者が手を振ってきたりフレンドリーな方が多い印象です。
また、都市部に多いホームレス、薬物中毒者の方も今だにみたことはありません。
素敵な愛称にピッタリの州です。
1年の半分は冬
ノースダコタ州は寒いことで有名です。
10月ごろから冬が始まります。
最低気温が2度になる事もあり、5月頃まで雪が降る事もあります。
今年2022年も、ハロウィンを迎える前に雪が降っていました。
また、気温が少しずつ下がってくる9月ごろからまだ日照時間が短い4月ごろまでは、オーロラが見えることもあります。
最も寒い月といわれる1月には、最低気温−20度前後まで下がり、平均気温−14度になる事もあります。
ですが、家の空調システムは優秀で、床にエアコン/ヒーターが埋め込まれており、トイレの床にまでヒーターが行き届いているのには感動しました。
なので、家の中では半袖で過ごすことも少なくはありません。
道路にいたっても、アスファルトではなく、コンクリートの道も多いので滑りにくく工夫もされています。
除雪もしっかり公的機関が行ってくれるので、安全に買い物も行くことができます。
ただ、雪が溶けて氷になると滑りやすくなったり、吹雪で視界が悪くなる日もあるので、夏に比べると出かける人も少なくなります。

メイン道路から見える夕方の景色

我が家からみえたご近所の雪景色
冬が半分を占めますが、春夏秋冬もはっきりしているため、夏は現地の農家の方が開催するファーマーズマーケットやポテトフライ祭り、秋はパンプキンパッチや紅葉などもしっかり楽しむことができます。

私が実際に参加した、ファーマーズマーケットでの1枚

ご近所の秋空
豪雪地帯の真ん中に日本庭園?
私が暮らす州第3の都市、グランドフォークスで、「Japanese Gardens」という名の日本庭園を見つけました。
栃木県鹿沼市とグランドフォークスが姉妹都市になっており、鹿沼市から友好の印として寄贈されたそうです。
以前は、日本人庭師の方が、はるばる手入れにいらしていたそうですが、コロナ禍などもあり、地元の方が今でも見様見真似で手入れをしています。
日本人庭師が来れない中、私のルーツである日本の一部を、大切に守ってくれている地元の方がいることを嬉しく思います。
アジア人コミュニティーが少ない中、小さな日本を感じることができる安心する場所です。
留学するにはもってこい!!
私自身、留学のために移住したわけではありませんが、もし留学を考えている方がいましたら、ノースダコタは秘境の留学地だと思います。
ノースダコタ州には数々の大学があり、私の住むグランドフォークスには、ノースダコタ大学があります。
通称 、UNDと呼ばれ全米1位のアイスホッケー場を持つ、男子アイスホッケーチームは、何度も全米チャンピオンになったことからとても有名です。
また、男子アメリカンフットボールチームも街をあげて応援しています。
人種こそ白人が大半以上の為、異文化交流はカリフォルニア州などに比べると少なくなると思います。
ですが、航空学部があるため、世界中からパイロットの卵が集まることでも有名な為、全く異文化交流ができないと言うわけでもありません。
物価や学費も都市部よりはだいぶ安く、1番の理由として、あまり日本人がいないため、嫌でも現地の方と自ら英語で交流し、生活しなければならないため、英語力アップには期待できます。
また、国内でも最も犯罪率が少ないため、安心して生活することもできます。
そのほかにも、冬が長いため、猛吹雪の際は学校も休講、道路も閉鎖、お店も臨時休業などといったことがあり、日本ではあまり経験できない不思議な体験をすることもできます。笑
スーパー事情
ノースダコタ州は近隣の州に比べて、消費税が安いため、お隣のミネソタ州やモンタナ州、国境を越えて2時間先のカナダのマニトバ州からのナンバープレートの車をよく見かけます。
消費税が安いと言えども、アメリカは最近物価が上がっている為、二人暮らしの我が家でもコストコなど大型スーパーで安く大量に買う事もあります。
初めは、高く感じることもありましたが、その分アメリカサイズの大容量!

約1.8kgのミックスベリーとアイスクリーム(AirPodsと比較すると超超特大です)
ご家族が多いご家庭などは、コストコやサムズクラブといった会員制のスーパーで大量に安く買うのがおすすめです。
ただ、気をつけたいのは、レジに並びお会計後、荷物を詰めてくれたり、車まで荷物を運んでくれるバッガーというお仕事の方がいらっしゃるお店も多いです。
その際は、個人差はありますが、袋1つにつき1ドルのチップを払う必要があります。
子供連れの方や、体が不自由な方、商品を大量に購入後お手伝いが必要な方には助かるサービスです。
ですが、我が家のように誰かと二人で買い物に行く方には、自分たちで商品精算や商品を運ぶセルフチェックアウトがおすすめです。
日本にはチップ文化がないため、考えたこともありませんが、チップ一つでも毎回だとバカにならない金額になります。苦笑
また、有名なドイツ系スーパーはコスト削減のため、毎週水曜日にしか商品補充をしないというスーパーがあります。
商品も安いですし、パン類も菓子パンなど日本のパンに近いため、我が家は毎週水曜の商品が多い日に買い溜めに行きます。
アメリカでは、毎日買い物に行くと言うよりは、毎週や2週間に1回の給料日に合わせて買い物に出かける家族が多いです。
そのほかに、アメリカのスーパーで1番驚いたことは、普通に水道水がペットボトルに詰められて販売されていることです。
お水の種類も水道水からミネラルウォーターまでたくさんあり、値段も安いのだと500ml24本で3ドルほどのもあれば、1リットル6本で23ドルなどピンキリです。
水の販売基準が日本のように細かくないため、水道水の販売はカルチャーショックでした。
他の州に比べるとアジア人が少ない為、アジアンスーパーがないのは不便に感じる人もいらっしゃるかもしれません。
ですが、最近は普通のスーパーの一角に日本食が売ってあったり、ネットショッピングなどで購入できるものも増えてきているので、食材に困ることは以前に比べて減ってきているように感じます。
以前は、薄切り肉を見つけることが難しい時期もありましたが、お肉屋さんが入っているスーパーでは、カットを頼んで薄切り肉を購入する事も可能です。
お洋服事情
続いて、お洋服事情ですがみなさんはどこでお洋服を買うことが多いでしょうか?
アメリカ、特に田舎暮らしではオンラインでお洋服をゲットすることをオススメします。
なぜかというと、田舎に住めば住むほどお洋服のお店が少なく、同じ店で同じような服を買うことになる為です。
私は、1時間で同じデザインの服をきた老若男女を8人も見ました。
また、日本のようなショップ定員さんもいない為、お洋服を探しに行ってもこのような状態です。(苦笑)
ブランドによってもサイズが変わってくるため、難しいこともありますが、自分のサイズをしっかり確認の上、好きな服をオンラインで購入するのが最近は増えてきているようです。
最後に
今回初めてノースダコタ州を知った方もいるかもしれません。
私も移住前は、日本人が少ない為、情報があまりなく不安しかなかった初めての海外生活。
移住後は、なんとか試行錯誤して生活することができています(笑)毎日色々な発見があり、この街の素晴らしさや、逆に日本の素晴らしさに気付かされる機会もあります。
これから日本を離れて海外生活を送られる方や、海外生活に興味のある方に、初めてのリアルな海外生活を発信して行きたいと思います!
1人でも多くの方に、この街のことやアメリカあるあるを知っていただけたら幸いです。
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