移住を決めたときにまず確認しておきたいのが物価。ニュージーランドは日本よりも全般的に高いですが、モノによっては安い場合もあります。
実際の物価を見ながら、ニュージーランドでの生活費について徹底検証していきましょう。($1=¥75で換算)
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ニュージーランドの生活費はどのくらいかかる?モデルケースで検証
具体的にニュージーランドでは生活費がどのくらいかかるのでしょうか。ニュージーランドに夫婦で移住したMさんの事例をご紹介します。
<ひと月あたりの支出>夫婦で2人暮らし、オークランド郊外のフラットを賃貸、車1台所有
- 家賃 $1,600
- 水道光熱費 $50
- インターネット費 $100
- 食費 $400
- 交通費 $160
- 生活用品費$40
- 娯楽費 $50
- その他(携帯代など)$150
合計 $2,550 / ¥191,250 (1人当たり$1,275 (¥95,625))
もちろん一人暮らしでルームシェアをしている場合、車を持っていない場合はこれよりも安くなりますし、家族で移住している場合は教育費などがプラスされます。
とは言え、あくまでもモデルということでご覧いただくと1人当たり$1,000~1,500というのが目安かと思われます。
日用品の物価一覧
それでは早速具体的な物価を見ていきましょう。
野菜や果物は季節によって値段の変動が激しいです。
ニュージーランドでは野菜や果物は量り売りが一般的。
- りんご/kg $3.99 ¥299
- バナナ/kg $3.49 ¥262
- 玉ねぎ/kg $2.99 ¥224
- ジャガイモ/kg $2.99 ¥224
- レタス/個 $3.99 ¥299
- トマト/kg $9.99 ¥749
- マッシュルーム/kg $11.99 ¥899
季節によってその値段の変動は激しく、例えばトマトは夏は$2.99/kg、冬は $9.99/kgと3倍以上の開きがあります。
旬のものは値段が安くなるので、上手に買い物をすれば節約はできます。
肉は塊で売っている場合が多い
日本のように細切れ肉はほとんどなく、塊で売っている場合が多いです。魚はあまり出回っておらず、値段もお高めです。
- 牛ひき肉/kg $12.49 ¥937
- 牛シチュー用肉/kg $18.99 ¥1,424
- ラム肩肉/kg $1.99 ¥899
- 豚骨つきロース肉/kg $17.99 ¥1,349
- 鶏胸肉/kg $13.00 ¥975
- 鶏もも肉/kg $13.00 ¥975
- サーモン/kg $35.99 ¥2,699
- ソーセージ6本入り/kg $7.99 ¥599
- 乳業大国だけど乳製品の値段は安くないです。
乳業大国だけど乳製品の値段は安くない
ニュージーランドは牛乳など乳製品の輸出大国。
しかし国内での値段は決して安くありません。これは乳製品の大半が輸出用となっており、国内への供給が限られているからなのだそう。
- 牛乳1L $2.69 ¥202
- スライスチーズ250g $3.30 ¥248
- バター $3.50 ¥263
- ヨーグルト6個パック $5.00 ¥375
主食はモノによって値段が異なる
主食はブランドによって値段がピンキリと言えるでしょう。スーパーのホームブランドはお手頃な価格設定となっています。
- 食パン1斤 $3.00 ¥225
- フランスパン1本 $2.00 ¥150
- スパゲッティ500g $1.79 ¥134
- お米5kg $13.99 ¥1,049
- 卵ダース $4.49 ¥337
お得パックが主流の嗜好品
飲み物やお菓子は値段も高いですが、その分ビッグサイズとなっています。
- 水750ml $1.99 ¥149
- コーラ2.25l $3.99 ¥299
- オレンジジュース2.4L $6.99 ¥524
- ポテトチップス $2.50 ¥188
- 板チョコ 200g $3.99 ¥299
- ビスケット1袋 $2.50 ¥188
- アイスクリーム 2L $6.99 ¥524
アルコールならばワインが安い!
日本では絶対にビールで乾杯!という人も多いですが、ニュージーランドではビールと同様、ワインもメジャーなアルコール。
美味しいワインがとても安く手に入ります。
ビール12瓶 $21.99 ¥1,649
ワイン750ml $15.99 ¥1,199
日本食材はアジア系のスーパーで
海外にいても食べたい日本食。
ある程度の食材はスーパーマーケットでも揃いますが、値段は高め。日本食材専門店やアジア食料店ではスーパーよりも安く手に入ります。
- そば270g $4.49 ¥337
- 豆腐 $2.49 ¥187
- 納豆 $2.99 ¥224
とは言え、日本での価格よりはどうしても高くなってしまいます。
紙類は高めの傾向
トイレットペーパーやティッシュペーパーなどは高めの傾向にあります。
- トイレットペーパー(クリネックス、12ロール入り) $8.99 ¥674
- ティッシュペーパー(クリネックス) $2.75 ¥206
- シャンプー(ダヴ、640ml) $12.99 ¥974
- 歯磨き粉 $2.59 ¥194
- 生理用品(20個入り) $6.50 ¥488
- 雑誌 $8~10 ¥600~750
ニュージーランドは小さな国で、価格競争がほとんどありません。
そのため、ネームバリューのあるブランド品の価格は日本や他国に比べて高めと言ってもいいでしょう。
家賃は年々上昇傾向、支出の大きなウエイトを占める
ニュージーランド、特にオークランドのような大都市では不動産価格の急激な上昇が話題となっています。
そのため家賃も年々上がり続けているのが現実です。家賃は単身か家族かでも大きく異なります。
単身の場合シェアハウスを利用すれば安い!
単身でニュージーランドに住む場合、フラットシェアやルームシェアを利用する人が多いようです。
キッチンやシャワーなどは共同ですが、自分の部屋や空間もあるという便利なシステムで、立地やシェアメイトの人数、自分の部屋(オウンルーム)かルームシェアかで値段は異なります。
光熱費や水道費込みの場合が多く、場合によってはインターネット料金をシェアメイトと分担することもあるようです。
なお、ニュージーランドでは週払いが一般的。公開されている家賃も週単位のものが多いのが特徴です。
- オークランド、フラットシェア(オウンルーム)、一軒家 $240/週 ¥18,000
- オークランド、マンションの一部屋(ルームシェア) $135/週 ¥10,125
- クライストチャーチ、フラットシェア(オウンルーム)、一軒家 $150/週 ¥11,250
また他人との生活は嫌だという人は1人暮らしももちろん可能ですが、割高になるようです。
- オークランド、アパート、1ベッドルーム $300/週 ¥22,500
- ウェリントン、アパート、1ベッドルーム $250/週 ¥18,750
家族での移住、オークランドは家賃の高さを覚悟して
家族での移住を検討している場合は、一軒家の賃貸を検討する方が多いかもしれません。
一軒家の賃貸料は地域によって大きく異なります。
例えばオークランド内でも中心地に近いエリアや安全・高級街として知られるエリアは高くなり、中心地から離れると安くなります。
- オークランド(バスでCBDまで10分ほどのエリア)、3ベッドルーム $790/週 ¥59,250
- オークランド(CBDまで30分以上)、3ベッドルーム $600/週 ¥45,000
- クライストチャーチ(中心部)、3ベッドルーム $430/週 ¥32,250
特にオークランドの家賃は他のエリアに比べて圧倒的に高くなります。
大都市で何でも揃っているという利点はありますが、移住を考えるのならその家賃の高さは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
その他の支出も安くはないが、工夫次第で上手に抑えられる
家賃や日用品のほかにウエイトを占める交通費や娯楽費。
こちらも決して安くはありませんが、移住者は上手に抑えている人が多いようです。
食費は自炊と外食で大きく異なる!
ニュージーランドは外食の値段が日本と比べてとても高いです。
また、「中食」と呼ばれるようなお惣菜やテイクアウェイフードも日本のようなお手頃価格では手に入りません。
- フードコート(ランチセットなど)$10~12 ¥750~900
- カフェ(コーヒー1杯) $4~4.5¥300~338
- カフェ(ドリンクと食事)$20 ¥1,500
- カジュアルなレストラン $20~30 ¥1,500~2,250
- ダイニングレストラン $50~100 ¥3,750~7,500
- バーやパブ(ドリンク、ポテトフライなどの軽食)$20 ¥1,500
外食が続くとどうしても出費はかさんでしまいます。節約のためにと自炊をする人がとても多く、ニュージーランドへ来てから外食をしなくなったという日本人も多くいるようです。
ガソリン代は安い?
ニュージーランドは車社会。
バスや電車など公共交通機関の便はあまり良くありません。そこで気になるガソリン代は以下の通り。
ガソリン代 $1.75~1.80/L ¥131.25~ 135
物価の高いニュージーランドですが、ガソリン代は比較的安いと言われています。
勤務先や学校が離れているという人は車を購入したほうが長い目で見るとお得ということもあるでしょう。
娯楽代は上手に抑えて
自然の多いニュージーランド、週末の娯楽はもっぱらアウトドアという人も多いよう。お弁当を持ってビーチや山へ行ったり、魚釣りへ行ったりと自然の中でリラックスするという人が多いです。
また、友人と会う時でも1品ずつ持ち寄りでホームパーティをするなど、上手に娯楽代を抑える方法はたくさんあります。
日本よりお給料は高い!?でも相対的に見ると…
ここで気になるのが収入面です。
ニュージーランドの最低賃金は$15.25に定められていますが、税金もおよそ15%天引きされます。そのため週40時間働いた場合の収入目安は以下の通り。
15.25×40×0.85×4=$2,074/月
これはあくまで最低賃金ですが、多くの移民が従事する以下のような職業は最低賃金~時給$20というのが平均的のようです。
シェフ
バリスタ
バーテンダー
ハウスキーピング
旅行会社スタッフ
ツアーガイド
レストランやバーでのウエイター、ウエイトレス
留学会社エージェント
時給$20での収入目安は以下の通り(税引後)。
20×40×0.85×4=$2,720/月
そのため、移住してきた大多数の人はフルタイムの仕事を得ると月収$2,000(¥150,000)~$2,700(¥202,500)の収入というのが多いようです。
最低賃金のみを見ると日本よりも高いように見えますが、収入と支出を比べて相対的に見ると、日本とあまり変わらないということがわかります。
ニュージーランドの物価と生活費まとめ
日用品の物価や家賃などをご紹介してきましたが、ニュージーランドでの物価は収入に対して高めだと言えます。
特に学生ビザやワーキングホリデービザで渡航する場合、当面の間は収入がない可能性が高いですよね。
ニュージーランドへの渡航を考えている方は、日本にいる間にしっかりと貯金しておくことを強くオススメします。
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