オランダへ移住してきていきなり車を手に入れるのは難しいところ…。
やはり、オランダの電車を上手に使いこなす必要があります。
ここでは、電車の利用方法と移動費用を節約するためのパスをご紹介していきたいと思います!
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オランダ電車の料金や種類
料金相場
オランダは、総延長2,800kmに及ぶ電車が敷かれており、日本並みの電車密度が高い国です。その電車は、オランダ国民のみならず観光客の足ともなっています。
日本との電車の料金を比較してみましょう。
〇オランダ(アムステルダムーロッテルダム間 運行距離約85km)
- 一等席 25.8ユーロ/片道 → 3,354円
- 二等席 15.4ユーロ/片道 → 2,002円
※2018年7月の為替レート1ユーロ=130円で計算
〇日本(上野―本庄間 運行距離約81km)
1,490円
※JR東日本の運賃規定では、80~90kmの距離は1,490円。
電車には普通と急行がある
「ダイレクトインターシティ→アムステルダム中央駅-スキポール空港―ロッテルダム中央駅―ブレダ中央駅」をつなぐ特別急行電車で、乗車料金以外に特別料金が必要です。
- インターシティ:急行
- スプリンター :普通
一等席と二等席の違い
電車で移動するぶんには、二等席で十分だと筆者は感じています。
大きな違いは、以下の3つです。
- 座席の配列:一等席は、一人掛け席があり通路を挟んで二人掛け席があります。
それに対して、二等席は通路を挟んでどちらも二人掛け席です。 - コンセント:一等席には、座席前にコンセントが設置されています。二等席にコンセントはありません。
- 混雑具合 :一等席の方がすいているのでゆっくりすることができます。
オランダ鉄道のメリット・デメリット
メリット
- Wi-Fiが利用できる車両が多い
オランダの主要な駅を結ぶ電車のほとんどの車両では、無料Wi-Fiが利用可能です。移動中にスマートホンやパソコンを取り出してインターネットにアクセスすることも簡単にできます。 - 自転車も乗車することができる
オランダ鉄道では、ピーク時間帯(月曜日~金曜日の6:30~9:00,16:30~18:00)以外の時間は、自転車のマークがある車両に自転車を持ち込むことが可能です。ちなみに料金は一日6ユーロ。
オランダでは、水上バスなどでも自転車を持ち込める場合が多いです。例えば、ロッテルダムから世界遺産のキンデルダイク(風車)まで行く水上バスは、無料で自転車を乗せることができます。 - 静かに乗車したい人と話しながら乗車したい人の住みわけが車両でされている
オランダ鉄道の車両には、パソコンやイヤホンなどのマークがある車両があります。そこでは、静かに仕事をしたい人や読書をしたい人などのために設けられています。
デメリット
- 発券機で乗車券を購入すると、手数料として毎回1ユーロ余計にかかってしまう
発券機やサービスカウンターでチケットを購入することができますが、チケットを購入する際に1ユーロ手数料としてかかります。 - 運休・遅延が日本に比べるとかなりある
乗客が少なかったりすると、一気に3,4本の電車が運休になったりします。10分に来る予定だった電車が来こず、そこから一時間待つなんてこともありました。しかも着た電車は各駅停車になっていたので、ルートを変えて他の駅で乗り換える方が早いなんてことも…。
では、これらのことを踏まえて
- 匿名の乗車カード
- 個人用の乗車カードの購入方法
- 電車の乗り方
などを詳しく説明していきたいと思います。
匿名の乗車カード(Anonieme-OV-chipkaart)
移住してからはじめの数週間は、宿を転々としたり、書類申請のために市役所や移民局などの公的機関に出向くことが多いです。
その際に、電車を利用するにあたって、毎回1ユーロの手数料を支払ってチケットを買うのは、ちょっともったいないですよね。
オランダにも、日本のSuicaのようなチャージ式のカードがあります。これは、観光客でも購入することのできるカードですので、有効に使えば手間とお金を削減することができます。
こちらのカードは、駅のサービスカウンターや券売機で購入することができます。ちなみに、サービスカウンターで購入すると、手数料として1ユーロかかりますので、券売機で購入するといいかもしれません。
このチケットは、オランダ全土の鉄道とメトロ、トラム、バスで利用することができます。
OVチップカードの購入方法はこちら
「かなりお得!オランダの鉄道料金が40%割引になる方法。OVチップカードを使おう!」
を参考にしてください。
オランダの電車の乗り方
基本的には、日本と同じ流れと考えていいです。ざっくり説明すると下記の通り。
①乗車券を購入する
②改札(タッチ式)を通ってホームへ
③電車に乗り込む
④目的地の駅で、改札(タッチ式)を通る
①乗車券を購入する
乗車券は、駅にある自動券売機で購入可能です。
購入方法は、以下の3通り。
- クレジットカード(VISA、Master)
- 現金(利用できない券売機も多い)
- PIN(オランダ国内銀行附属のデビットカード)
おそらく、住民登録が終わっていない段階であれば、クレジットカードでの購入になることが多いと思います。
購入画面は、オランダ語、英語に対応しています。片道切符(One-way)か往復切符(Day return)か、それ以外のオプションが必要かという画面が初期画面です。
今回は、往復切符を買う場合で進めていきます。往復切符をタッチで選択すると、目的地を入力する画面に切り替わります。
主な、目的地が画面右側に出てきます。もし、その中に目的地があるようであれば選択しましょう。そうでない場合は、目的地のスペルをタッチします。2文字まで入力できます。
文字を入力すると、あてはまる候補が出てきますので、その中から目的地を選択しましょう。例えば、アムステルダムに行きたければ「A」「M」と入力します。
目的地を選択すると、「人数」、「切符の種類(片道か往復か)」、「乗車クラス(一等席か二等席か)」が確認/選択できます。
画面上には、行先が表示されていますので、あわせて確認してお行きましょう。
人数を選択して、切符の種類、乗車クラスを確認したら、画面右下の支払い方法を選択しましょう。クレジットカードを利用する場合は、上の「Debit/Creditcard」を選択します。
クレジットカードは、券売機の右上にある銀色の部分に差し込みます。しっかり奧まで差し込むことができたら、差込口下にあるボタンで暗証番号を入力しましょう。
券売機に盗撮用のカメラがあることもあるそうなので、暗証番号を打ち込む時は、手で隠しながらするといいです。
決済が完了したら、まずクレジットカードを取り出してくださいとメッセージが出るので、クレジットカードを取り出して大切にお財布にしまっておきましょう。
最後に画面でレシートの有無を聞かれますので、必要であればとっておきます。不要であればそのままにしておけば切符が出てきて、乗車券の購入は完了です!
②改札(タッチ式)を通ってホームへ
次は、改札を通ってホームへ行きます。
一般的な改札はこんな感じです。
利用者の少ない小さな駅では、タッチしなくても通り抜けられる改札も結構目にします。
タッチすると、扉が開くので通り抜ければ乗車できます。
オランダ鉄道は「信用乗車」を採用しているので、無人駅や改札が通り抜けられるところもありますが、タッチし忘れがあると罰金が発生するので、必ずタッチするようにしましょう。
ホームには、電光掲示板があり電車の最終目的地や途中停車する駅、出発時間が表示されています。
ちなみに、上記の写真を見てもらうと、右上にホームの番号「9」がありますが、その右側に「b」と記載があります。
大きな駅ではホームの番号+「a」や「b」が書かれていることが多いです。これは、進行方向側と後ろ側という意味合いです。
時間帯や車両によっては、ホームの停車位置が結構変わるので覚えておくといいかもしれません。「a」が進行方向側で、「b」が後ろ側です。
③電車に乗り込む
電車に乗り込むのは簡単です。
電車が来たら、扉にあるボタンを押して乗車しましょう。
日本のようにすべての扉が一斉に開くわけではありません。乗車しようとしているドアから降車する人がいなければ扉は開きませんので、注意してください。これは、メトロでも同じです。
電車の中には、車両ごとにビジョンが設置されており、次の到着駅が表示されるので、それを見ながらゆったりと移動しましょう。
※車内での案内は基本的にオランダ語です。
④目的地の駅で、改札(タッチ式)を通る
最後に、目的地に着いたら、購入した乗車券を改札でタッチして外に出れば終わりです。
乗車券は、日本の改札のように吸い込まれることはなく、そのまま持っておくことができます。
まとめ
今回は、オランダの電車の切符購入方法や乗り方を解説させて頂きました。
最後に、オランダの全公共交通機関の乗り継ぎ案内が見れるアプリをご紹介して終わりにしたいと思います。
ぜひ、オランダの電車を賢く使っていろいろなところに出かけてみましょう!
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