憧れの土地、イギリスへの留学。
様々な期待に満ち溢れる中、出発前の準備に追われ、また就学するには必須な学生ビザの取得に関して不安を感じる人も多いのではないでしょうか?
今回はイギリス留学に役立つ、イギリス学生ビザに関する情報をご紹介します。
【イギリスの関連記事はこちら】
↑イギリス滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら
学生ビザは3種類ある
イギリスの学生ビザには大きくわけて以下の3種類のビザがあります。
1)学生ビザ(Tier4)
- イギリスの大学や大学院、カレッジで6ヶ月以上のコース
- または語学学校で11ヶ月以上のコース
を受講する学生が対象で、年齢は16歳以上であることが必須です。
2)短期学生ビザ6ヶ月(Short-term Study Visa 6 months )
イギリスの語学学校で6ヶ月未満のコースを受講する学生が対象で、年齢は18歳以上であることが必須です。
3)短期学生ビザ11ヶ月(Short-term Study Visa 11 months)
イギリスの語学学校に6ヶ月以上、11ヶ月未満のコースを受講する学生が対象で、年齢は18歳以上であることが必須です。
上記の通り、どのビザが必要かは、就学期間、就学先によって異なります。
では次に、それぞれのビザについて詳しく説明していきます。
学生ビザ(Tier4)
学生ビザ(Tier4)を申請するには以下の書類が必要です。
申請書類
- 学校からの入学許可番号(CAS)(入学許可書原本は必要なし)
- パスポート(ルフいパスポートがある場合はそれも一緒に)
- ビザ申請フォーム(申請はオンライン)
- ビザ申請予約確認書
- IHS登録料金(150ポンド)
- 申請料金(328ポンド)
- 英語力の証明(IELTSスコア。必要な英語力は就学先によって異なります。)
- 英文の残高証明書
- 滞在先の詳細(住所がわかるもの)
なお、本ビザは、最大3年間滞在ができ、また最大週20時間までの就労が認められています。
また現地でのビザ申請も可能です。
短期学生ビザ6ヶ月(Short-term Study Visa 6 months )
通常はビザの申請は出発前に書類を提出し、ビザをとってから、イギリスへ出発することになります。
ただし、語学学校で6ヶ月未満就学する場合は、短期学生6ヶ月ビザ(Short-term Study Visa 6 months )をイギリスに到着し、空港での入国審査の際に、指定の書類を提示して取得することが可能です。
そしてこの場合、ビザ申請料はかかりません。
(日本で事前の申請も可能ですが、その際はビザ申請料89ポンドが発生します。)
必要書類は、以下のとおりです。
申請書類
- 学校からの入学許可書(原本)
- 帰りの航空券
- 英文の残高証明書
- 滞在先の証明(住所等がわかるもの)
となります。
なお、本ビザは延長が不可能で、また就労は不可となっています。(アルバイトも不可です。)
短期学生ビザ11ヶ月(Short-term Study Visa 11 months )
短期学生ビザ11ヶ月は、短期学生ビザ6ヶ月とは異なり、事前の申請が必要で、必要な書類は以下のとおりです。
申請書類
- 学校からの入学許可書
- 帰りの航空券
- パスポート(古いパスポートがあればそれも一緒に)
- 英文の残高証明書
- ビザ申請フォーム(申請はオンライン)
- ビザ申請予約確認書
- IHS登録料金(150ポンド)
- 申請料金(170ポンド)
- 滞在先の証明(住所がわかるもの)
- 英文の在職証明、在学証明書など(あれば)
なお、本ビザは現地でのビザ延長は不可です。
また短期学生ビザ6ヶ月と同様、就労は不可となっています。(アルバイトも不可です。)
イギリス滞在費の証明
上記いずれの学生ビザを取得するにも、英文の残高証明書(滞在費の証明)が必要です。
滞在費は
- ロンドン滞在の場合は月1265ポンド
- ロンドン以外は月1050ポンド
が必要で、必要額は滞在月数によって異なります。
またこの滞在費は申請前の過去28日間を遡って本人の口座に入っていること、もし家族名義の口座で申請する場合は、残高証明書にあわせて、親族関係を示す戸籍藤本(英訳)が必要です。
なお、この滞在費の目安は頻繁に変わりますので、必ず申請前にUK Border Agency(イギリス移民局)のページを確認するようにしましょう。
学生ビザの申請と手続き
オンラインでビザの申請
ビザ申請に必要な書類がそろったら、UK Visa and Immigrationのページよりオンラインで申請を行います。
必要事項を記入後、最後にVFSビザ申請センターでの書類提出日の予約を行います。
なお、上記で説明したとおり、必要書類にはオンラインの申請書の印刷が必要となりますが、印刷後、30日以内に書類の提出(つまりVFSビザ申請センターに出向く日)が必要となっています。
VFSビザ申請センターでの手続き
オンラインでの申請が終わったら、申請の際に予約した日にVFSビザ申請センターに出向き、以下の手続きを行います。
- 申請費用の支払い
- ビザ申請書類の提出(日本語の書類は第三者による英訳とあわせて提出)
- 指紋・顔写真の登録
申請にかかる日数
学生ビザの申請は渡航する3ヶ月前から申請が可能となっています。
通常は約2週間で審査が完了しますが、書類の準備、申請手続きは余裕をもって行うようにしましょう。
学生ビザ取得に際する3つの注意点
1.就学先はビザ認定校であることが必須
いずれの学生ビザを取得するにしても、就学先がUK Border Agencyが認定した学校である必要があります。
特に語学学校の場合、格安で授業を提供している学校などは認定校でない可能性もあります。
就学先を選定する際、その学校が認定校であるかどうかをしっかりと確認しましょう。
2. 英語力の証明 IELTSを前もって受験する
Tier4ビザを取得するには英語力の証明が必須となっています。
この英語力の証明はIELTSのスコアで示す必要があります。
TOEICやTOEFLなどのスコアは2016年6月以降、認められなくなりましたので、注意してください。
必要なスコアは就学先によって異なります。
またIELTSの受験は日本でも可能ですが、受験後、結果を受け取るまで約2週間かかりますので、余裕をもって受験するようにしましょう。
ただし、IELTSのスコアは2年で失効してしまいますので、2年以上前のスコアでの申請はできません。
3.却下される場合もある?
通常、必要書類を問題なく揃えていれば、ビザが却下されることはありません。
ただ、学校が認定校でない、滞在費が十分でない、日本語の書類の英訳が第三者によるものではない、など、書類に不備がある場合、ビザが却下されてしまう可能性もあります。
また不正な書類を利用した場合は、却下されるだけでなく、ブラックリストに載ってしまうこともあります。
ビザ申請が却下されることのないように、しっかりと準備をしてから申請をしましょう。
イギリスへ親子留学したい方へのビザ参考情報
お子様が4歳から16歳までで留学する場合、チャイルドビザ(Tier4 Child Visa)を取得して留学することになります。
もし、お子様がが12歳未満の場合、保護者はイギリス保護者ビザというものを申請可能で、1回の申請で12ヶ月の滞在が認められ、また条件を満たしていれば延長申請も可能です。
ただし保護者ビザは、
- メインの住所はイギリス国外であること
- 十分な資金を有していること
- 滞在期間中の就労・就学は認められない、
などの条件があります。
お子さんと一緒に留学される方は、これらの情報をしっかりと事前確認のうえ、渡航するようにしましょう。
イギリスの学生ビザ情報まとめ
イギリスの学生ビザ3種類についてご紹介しました。
イギリスのビザ制度は頻繁に改正が行われ、また申請も厳しいことで有名です。ただ、ビザの取得は決して難しいことではありません。
学生ビザの取得を検討している方は、ぜひ上記の情報を参考にしてみてください。
イギリスビザ関連参考URL:
https://www.gov.uk/apply-uk-visa
【イギリスの関連記事はこちら】
- 日本と異なるイギリスの7つの恋愛事情
- イギリスのバイト事情を解説!仕事の種類と実際に働いた体験談
- ロンドン留学にかかる費用を全公開!
- ロンドンに住むならここが穴場!オススメの街5選
- 将来イギリスに住みたい!留学中にやっておきたい5つの準備とは?
↑イギリス滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら
世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」
世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
“【特別公開】世界で自由にひとりIT起業”
WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。
1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓