ロンドンへ旅行する場合、もしくは仕事や勉強のためにロンドン移住する際、誰もがロンドンの治安が気になることでしょう。
本記事では、ロンドンの様々なエリアで生活した経験を持つロンドン在住者が、ロンドンの治安について紹介いたします。
ロンドンは世界各国から人々が集まる多民族都市であり、ニューヨークや東京に並ぶ大都市でありながら、比較的安全な都市と言えます。
しかしながら、犯罪に関する情報がメディアを賑わせることは稀ではありません。
- ロンドンで起こりうる犯罪
- 自身の身を守るためにできる対策
- さらにはエリア別安全情報
を詳細にお伝えしていきます。
ロンドン市民、そして観光客が安心安全に生活できる治安対策
ロンドンは警察官の数の減少がたびたび議論されていますが、それでも日本に比べて街を巡回する警察官を多く見かけます。
特に、週末の繁華街ではその数が倍増します。
また街のいたるところ、さらには電車、地下鉄、バスの中にも多くのCCTV(監視カメラ)が設置されており、市民や観光客が安全に過ごせるよう、イギリス政府またロンドン市により徹底的な対策が取られています。
またパブやバーの入り口には夕方以降、警備員が配置され、お店に入る人の荷物チェックを行い、また必要に応じて怪しげな人が入店しようとする場合は入店を阻止する場合もあります。
日本では大きな行事が開催される場合のみに上記のような対策が取られる傾向にありますが、ロンドンでは常日頃からこのような対策をとって、人々がより安心して生活できるような努力がなされています。
ナイフクライムが急上昇中
先の項目でロンドンが比較的安全な都市であることをお伝えましたが、日本に比べて犯罪発生率が高いことは否めません。
イギリスは銃社会ではなく、一般人による銃の所持は法律で禁止されているため、銃を使った犯罪数は多くありません。
しかしその一方、ナイフを使った犯罪が急上昇しています。
ナイフを使い人を脅したり、若い女性をレイプしたりと殺人事件にまで至らなくとも、ナイフを使った事件がロンドン市内では多数発生しており、深刻な社会問題となっています。
アシッドクライムも後を絶たず
ナイフクライムに並び、最近のロンドンではアシッドクライムの発生件数も増えており、2017年にはロンドン市内で400件以上ものアシッドクライムが発生したとの調査結果もあります。
硫酸や塩酸、硝酸など有害な酸性の液体を人にかけて火傷を負わせるアシッドクライムは、お金を奪う目的のほか、レイシズム(人種差別)の目的で行われることもあり、ナイフクライムと同様にロンドンで深刻な問題となっています。
スリなどの軽犯罪にも注意
観光都市ロンドンには観光客が多く集まる観光スポットが多くあります。
そして観光スポットでは、スリによる犯罪も発生しています。
日本では、特に男性でズボンの後ろポケットに財布を入れる人が多くいますが、ロンドンでズボンの後ろボケットに財布を入れていると、瞬く間に取られてしまいます。
また女性に人気のトートバッグは、間口が広く、荷物をたくさん入れられるというメリットもありますが、簡単にカバンの中に手を入れられるため、やはり貴重品を抜き取られてしまう可能性もあります。
また日本では当たり前の、カバンを置いてのカフェなどでの席取り、電車での居眠りもロンドンでは厳禁です。
席に戻ったとき、目覚めたときに貴重品がなくなっている可能性は少なくはありません。
ロンドン市警察が発表する危険なエリアトップ5
では、ここでロンドン市警察発表によるロンドンで犯罪多発地域トップ5を紹介していきます。
5位. サザーク(ロンドンブリッジ駅エリア)
4位. ラムベス(ウォータールー駅から少し南西のエリア)
3位. ニューハム(ロンドン東部、有名なサッカーチームの本拠地)
2位. カムデン(ロンドン北部のマーケットで有名なエリア)
1位. ウェストミンスター(ビッグベンを始め有名な観光名所が集まるロンドン中心部)
上記のリストは、全ての犯罪を含んだ統計です。
ニューハムを除き、どの地域も観光客の集まる観光エリアであり、ナイフクライムなどではなく、スリなどの件数が多くドラッグの売買も頻繁に行われるため、上位にランクインされているとも言われています。
そのため、実際に住んでいる人が危険と感じるエリアとは少し違いがあります。
次の項目でロンドン居住者が危険と感じるエリアを紹介します。
「北は安全、南は危険」神話は今も生きる
ロンドンはテムズ川を挟み、北部そして南部に分けられます。
そして以前は、ロンドン南部は住むのには危険なエリアと言われてきました。
現在はロンドン南部の環境も改善され、ロンドンブリッジから少し南のバーモンジー近辺またアメリカ大使館が移設されたバターシー付近は高級フラットが相次いで建築されるなど、住みやすいエリアに様変わりしつつあります。
しかし、やはり現在もまだ若干「北は安全、南は危険」神話は生きており、南部に住んでいると友人や知り合いに伝えると、心配されることが稀ではありません。
また現在はトレンディとされるロンドン東部のエリアも、以前は治安が良くないエリアとされ、今でもロンドン西部に比べると夜の一人歩きは注意した方が良いと言われています。
以下に一般的に危険なエリアと称されるエリアを紹介します。
- ブリクストンエリア(ロンドン南部)
- エレファントアンドカーソルエリア(ロンドン南部)
- ペッカム&キャムバウェルエリア(ロンドン南部)
- トッテナム&ウォルサムストウエリア(ロンドン東部)
これらのエリアは移民や労働者階級など低所得者層が多く、街中に監視カメラがあるとは言え、夜の一人歩きは男性でも危険を感じることが少なくありません。
上記のエリアは観光エリアではありませんが、エレファントアンドカーソルには世界的な有名なクラブ「ミニストリーオブサウンド」があり、観光の際に訪れる人も多くいます。
ロンドン滞在の際にこのクラブに遊びに行くことを計画している人は、一人では行動しないなど注意が必要です。
自分でできる安全対策を心がけよう
止むを得ず犯罪に巻き込まれてしまう場合もありますが、犯罪に巻き込まれないよう、最大限の安全対策を取ることを習慣づけておくことは大切です。
以下に自分でできる安全対策の例を紹介します。
- 夜の一人歩きはしない(男女共)
- 財布や電話などの貴重品は必ずジッパーなどのあるカバンに入れる
- ヘッドフォンで音楽を聴きながら歩かない(背後から人が近づいているのに気づかないため)
- 道を歩く時は車道側にカバンを持たない(車やバイクからのひったくりを避けるため)
- カフェやレストランなどでカバンを置いての場所取りをしない
- 深夜バスを利用するときは、できるだけ運転手の近くの席に座る
- クレジットカードを使う際、ATMでお金をおろす際など、PINコードを盗み見られないように気をつける
- 観光スポットやイベント会場など、多くの人が集まるエリアに出かける際は、最小限の貴重品のみを携帯し、また高価すぎる服や装飾品を身に付けることは避ける(お金を持っていると思われ、狙われる可能性が高くなります。)
ロンドンは比較的安全、ただし最低限の安全対策は必須
ロンドンの治安についてご紹介しました。
最初の項目で紹介した通り、ロンドンは大都市でありながら比較的安全な都市と言えます。
しかし犯罪発生率は日本より高く、犯罪に巻き込まれてしまう機会は誰にでも起こり得ます。
それを未然に防ぐには、やはり自らの安全対策が最重要です。
万が一、犯罪に巻き込まれてしまった場合は、その大小に関わらず、大声を上げて周りに助けを求め、そしてすぐに警察(999)に通報しましょう。
また、短期滞在、長期滞在いずれもたびれじやオンライン在留届を忘れずに。
URL:外務省ホームページ
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