物価の高いイメージのイギリスですが、実際に高いです。ですが、工夫次第では日本より安く生活することが可能なんです。
イギリスの大学院に通っていた、元貧乏学生の筆者の節約術をお教えします。
工夫次第で日本より安くイギリス生活ができる
社会人を辞め、貯金をすべてはたいて単身イギリスに飛び立った筆者だったので、いかに安く、実のある留学生活を送るかが、学業の次に来る目標でした。
私が住んでいたのは、ロンドンから電車で40分のところにあるブライトンという海辺の街でした。
参考記事:アートでハッピーな街イギリス・ブライトン生活の魅力と名所7選
南海岸沿いにあるこの町はかつて18世紀のイギリス王、ジョージ4世が自身の娯楽のために作った街で、貴族を連れて余暇を楽しんでいたそう。
そうしてリゾート地として栄えていった街なので、ショップやレストラン、パブ、ナイトクラブが豊富で、今ではロンドンっ子憧れの街となっています。
ということで、もちろん物価は高いです。イギリスで3つの指に入る「物価が高い街」と言われていました。
そんな中で筆者がいかに節約し、かつ留学生活を楽しんだのかをお教えします。
イギリスでの一か月の生活費をお見せします。(家賃と光熱費は除く)
項目 | 費用 |
---|---|
食費 | 47ポンド / 6956円(基本自炊) |
携帯代 | 10ポンド / 1480円(電話&SMSのみ) |
インターネット代 | 10ポンド / 1480円(同居人とシェア) |
生活雑貨 | 25ポンド / 3700円 |
洋服 | 15ポンド / 2220円 |
娯楽・交際費 | 40ポンド / 5920円 |
交通費 | 25ポンド / 3700円(学割バス乗り放題) |
合計 | 147ポンド / 25,456円 |
*2018年5月時点のレート(1ポンド=148円)で円換算しています。
いかがでしょうか?家賃と光熱費は含まれていませんが、日本で生活するより安く生活できてますね。
特に東京都内での生活費と比べたら、断然安いと思います。
以下、項目別に詳しく見てみましょう。
食費と生活雑貨を調達!オススメの店舗
貧乏学生御用達の激安ドイツ系スーパー「Aldi」「Lidl」
貧乏学生たるもの、基本自炊が鉄則です。
しかし、この自炊が意外にもメリットがたくさんあるのです。
まだ右も左もわからない大学院初日、キャンパス内のカフェテリアでランチをしたのですが、これが高い・まずい・量が多すぎるの三重苦で、「これはデメリットしかないな」と思い即自炊を決意しました。
最近はネットやアプリでレシピをいくらでも探すことができるので簡単に自炊ができます。
また、大学・大学院に通うと、やはり課題や卒業論文やらと毎日机に向かう日々を送るんです。
そんな中、音楽を流して小踊りしながらのクッキングタイムが、実は大切なリフレッシュタイムになったりもします。
自炊で節約となれば、重要なのが食料調達場所です。
イギリスには大手スーパーマーケットチェーン店が多数ありますが、階級社会というだけあって、スーパーマーケットの格付けもはっきりとしています。
ほぼすべてのスーパーマーケットを試した筆者がおすすめする格安スーパーは、ドイツ系の「Aldi」と「Lidl」です。
とにかく安いです。
この2つのスーパーの存在を知る前と知る後では、1か月の食費に5,000円以上差がでました。
たかが5,000円、されど5,000円です。
安さならプライベートブランド
次に何を買うかという話になるわけですが、安さを求めるなら断然プライベートブランドに限ります。
例えば、パスタ一袋30ペンス、トマトホール缶も同じく30ペンスほどで買うことができます。合計100円以下です。
また、食材としては、野菜、果物、乳製品は日本より全然安いですし、肉は鶏肉と豚肉は比較的安価で手に入ります。
生活雑貨はイギリスの100均こと「Poundland」「99p Stores」で、生活雑貨は、上述した激安スーパーでも手に入りますが、その他の生活雑貨、文具、食器などもそろえることができます。
「Poundland」、「99p Stores」ともに、ほぼ日本の100均と同じような品揃えと思っていただいて大丈夫です。
入国したら、とりあえずここで身の回りの物をそろえましょう。
洋服とコスメのオススメ店舗
プチプラトレンド服は絶対「Primark」
基本的に生活に必要なものは上述した激安スーパーと1ポンド均でそろえることができます。
が、せっかくなのでおしゃれも楽しみたい!でも節約もしたい!という方にはPrimarkがおすすめです。
もちろんイギリスにもH&MやForever21などのファストファッションはありますが、Primarkの安さの前には色あせてしまうほど、本当に安いです。
かつトレンドもしっかりと抑えているので、おしゃれしながら留学を楽しむことができますよ。
ちなみに上でお見せした1か月の生活雑貨にかかった費用の内訳ですが、15ポンドはPrimarkでした。
また、イギリスには古着屋さんやチャリティーショップが数多く存在しますので、洋服はここで調達するのもありです。
安い掘り出し物がみつかりますよ。
いらなくなった服は、こういった古着屋さんやチャリティーに持っていくか、町のリサイクルボックスに入れましょう。
プチプラコスメは「Boots」で探せ
女性だと、コスメの出費も気になりますよね。
イギリス生まれのナチュラルコスメブランド、ニールズヤードやボディ・ショップなどは日本で買うより安いです。
ですが、貧乏留学生は、とりあえず大手ドラッグストア「Boots」に行きましょう。
激安コスメから高級コスメまで幅広く取り揃えています。
おすすめはやはりプライベートブランドの基礎化粧品です。
洗顔やトナーを安価で手に入れることができますし、コスメだと学生ブランドが激安です。
また、先ほどご紹介した「Aldi」でもクレンジングシートや洗顔などが手に入るので、そちらでそろえるのも一つの手ですね。
ちなみに、敏感肌の筆者が愛用していたのは、「Aldi」の1ポンドの洗顔でした。
交通費
バス、電車は学生年間パスが断然お得!
大学が徒歩圏内にない場合、交通費も大きな出費になりますね。
必ず押さえていただきたいのが、学割という制度。
筆者の場合、30分のバス通学でしたので、300ポンドの学生年間パスを購入し、全線路自由に乗り降りしていました。
パスなしだと指定の駅の往復券が5ポンドと高額なので、この年間パスはかなり安いです。
通学以外にも観光で遠出したり、激安スーパーまで足を運びたいときにも乗り放題だったので断然お得ですね。
もちろん鉄道会社も学割がありますので、ぜひお住まいになる地域のバス、鉄道会社の学割チケットを調べてみてください。
また、年パスだけではなく週パスなど、種類もいくつかあるので、ご自身の利用頻度に合わせてお得に通学しましょう。
自転車
その他の移動手段としては、自転車があります。
自転車愛用家が多いイギリスではしっかりと自転車レーンや自転車専用道路が整備されている地域が多いので、自転車通学の学生も多くいます。
ルールをしっかりと守り、安全運転を心がければ自転車通学もひとつの手ですね。
ただ、事故も慎重に検討しましょう。
交際費
パブ
最後に、交際費です。
せっかくイギリスに留学に来たのだから、友達もたくさん作りたいですよね。
実は、物価が高いイギリスでも、交際費は日本より安くすみます。
というのも、イギリスでは日本の居酒屋みたいに、みんなで食べて飲んで割り勘というスタイルではありません。
飲むぞ、となったら腹ごしらえは各自でして、とりあえずパブに集合します。
パブでは、カウンターで自分のお酒だけ買えばいいので、3パイント飲んだとして10ポンド~13ポンドくらいの出費ですね。
また、学生パブでは学生証を提示すれば割引がきく所もあるので、使える割引は使って安く飲みましょう。
宅のみ
もう一つ安くすむ理由が、宅のみです。
筆者は友達多かったのでよく誘いがあったのですが、大体誰かの家に集合するパターンでした。
その場合、自分の飲み物やつまみなどを持参するスタイルになりますので、激安スーパーで安いビールやワイン、またプライベートブランドのお菓子などを買って持っていけばそれほどの出費にはなりません。
また、暖かい時期は公園やビーチでビールを片手にリラックスすることも多かったので、この場合も激安スーパーで調達すれば大丈夫ですね。
イギリスでのサバイバル節約術まとめ
以上、物価の高いイギリスでの節約術をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
工夫次第ではかなり出費をおさえ、かつ留学生活を楽しむことが可能なんです。
学生の本分は学業ですし、卒業できなければ元も子もありません。
ですが、ネイティブスピーカーではない留学生にとって、決して楽しいことだけではないと思うのです。
そんな時、悩みを共有したり、バカ笑いができる仲間に救われるのも事実です。
また、友達が多いと現地情報や節約情報なども手に入ります。
勉学とプライベートのバランスをとることも留学を成功させる秘訣かもしれません。
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