待ちに待ったフランス留学後の授業の初日。
気持ちを弾ませ授業に行ってみると、あれ?なんだか思ってた授業と違う…、でもお金はもう払っちゃってキャンセルできないし…、なんてこと残念ながら少なくありません。
語学学校のホームページの情報だけでは、クラス分けやどんな授業が行われているかまではなかなか分からないものです。
ここではそんな後悔は避けるべく、事前に知っておきたいそれぞれの学校のもっと具体的なところをズバリご紹介!フランス・リヨンの語学学校3校を徹底比較してみましょう。
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語学学校探しのポイントとは?
語学力とは、
- リスニング力
- 会話力
- 読解力
- 筆記力
の4つで構成されています。
語学力を身につけるには、この4つの力のどれかだけを学ぶのではなく、すべてを学ぶことが非常に大切です。
ただし、得意不得意に合わせて、どのポイントに力を入れながら学んでいくかは人それぞれです。
ここでは、ホームページには載っていないフランス・リヨンの語学学校の特徴をご紹介します。
自分に合った学校を見つかるかもしれませんよ♪
授業料や時間数についは各ホームページに記載されていますので、そちらをご参考ください。
語学学校1.アリアンス・フランセーズ(3区)
クラス分け
日本にも分校があるので、日本ですでにフランス語学学校に通っている人には馴染みがあるのではないでしょうか。
まずは、現在のレベル判定をするためのテストの受験予約をします。
必ず前もって予約を忘れずにしましょう。
・テスト内容
当校のテストは、200単語程度の作文です。各レベルごとに作文のお題が用意されています。
テスト当日、試験管にあなたがどのぐらいの期間フランス語を勉強してきたかを聞かれます。
そして、ある程度のレベルを決め、そのレベルに見合ったお題を1つを選び、そのお題について作文をします。
試験終了後、試験管がその場で添削をし、あなたのクラスを決めます。
・クラス
クラスは
- A1-1~A1-4
- A2-1~A2-4
- B1-1~B1-3
- B2-1~B2-3
- C1-1~C1-3
- C2
と別れています。
1か月で1レベル上がる形です。
例えば、1月にA1-2に入学した場合、2月からはA1-3に自動的にレベルアップします。
ただし、大きな単位のレベルを終了するとき、つまりA1-4、A2-4、B1-3、B2-3、C1-3、C2では進級テストがあり、このテストに合格しないと、次のレベルには進めず、もう1か月同じクラスを繰り返すことになります。
例えば、A1-4で進級テスト合格→次月からB1-1、不合格→次月A1-4を再度受講。
再度受講とはなかなか厳しいですよね(しかも生徒がお金払ってるのに…)。
授業形式
クラスの人数は、最大で14人。
授業は、
- 午前9時から12時まで
- もしくは午後2時から5時まで
のどちらかです。
どちらがいいかは希望は伝えられますが、希望時間が定員オーバーの場合は、空いている方に入るしかありません。
どんな授業?
C1とC2では学校が用意するプリント教材を、それ以外のクラスでは、教科書はALTER EGOを使用します。
この教科書は非常にわかりやすくまとめられていてオススメです。
章ごとに、小読解+リスニングとディスカッション→文法解説→読解→文法解説→エクササイズと構成されており、とても充実しています。
授業では、リスニング力、会話力、読解力が鍛えられますが、文章を書くことは比較的少ないのがやや残念なところです。
しかし、日本人は、読み書きはすでに得意な人が多く、会話力を伸ばしたいという傾向があるので、その点はあまり問題ないでしょう。
先生がまんべんなく全員に会話を振ってくれるので、発言をする機会を比較的しっかり持てます。
クラスは、和気あいあいとした雰囲気です。
語学学校2.リヨンカトリック大学(ILCF)(2区)
HP:http://www.ilcf.net/en/ilcf-184003.kjsp
当校は私立大学付属の語学学校です。
まず気を付けることは入学申し込み!一般的な語学学校では毎月入学できるチャンスがあるのに対し、当校では、学期単位での申込(1学期目9月~12月、2学期目2月~5月、サマークラス)のみ可能です。
そのため、各学期に合わせて、入学申し込みとレベル分けテストの日が、特定されています。
必ず前もって調べておきましょう。
レベル分け
レベル分けテストは、筆記試験と会話試験で構成されています。
筆記試験は、穴埋めと作文。
会話試験は、試験管と1対1で質疑応答をします。
その結果により、あなたのレベルに合ったグループに割り当てられます。
クラスは、グループ1~24に分かれます。
グループが上がると、難易度があがります。
授業は、
- 奇数のグループは午前
- 偶数のグループは午後
と決められています。
午前組は、8時から12時、午後組は13時から17時です。
途中休憩はありますが、4時間もあるので、充実した内容ですが、集中力を持続させるのが大変です。
また、基本の授業は月火木金で水曜日は授業がありません。ただし、インテンシブコースの人は、水曜日午前にテーマ選択の授業があります。
授業形式
1グループ22~24人の学生がいます。正直言って…かなり多いと感じる方もいるかもしれません。
一般的に語学学校のクラス定員は14名ほどをよく耳にします。それに対し、8人の差はかなり大きいです。
発言をする機会は減りますし、ぼーと授業を聞いているだけということにも陥りやすいです。「語学学校」というより、「学校」という感じです。
会話力を伸ばすには、やや難しい環境かもしれません。
しかし、先生の質が高いというのが当校の評判です。しっかりとした学位を持った先生のみが働いています。
先生一人ひとりがしっかり努力して、クラスを盛り上げようとします。
みんなに会話を振って授業に参加できるように努力してくれます。
どんな授業?
授業は、教科書があるグループとないグループがありそれぞれです。決まりきった構成のもと授業が進むというより、先生がアレンジしながらプログラムを組み、生徒の力を伸ばしていきます。
授業では作文の宿題が頻繁にあり、筆記力も伸ばせます。
当校は、リスニング力、読解力、筆記力を伸ばすのに適しています。
学期中ずっと同じグループで、同じメンバーと学びます。例えばグループ10に入学した場合、学期中ずっとグループ10です。
毎月、グループが上がっていくわけではありません。
同じ仲間と1学期を過ごせるのはいい思い出になるはずです。
語学学校3.アンスティテュート・リヨネ(7区)
HP:http://www.institut-lyonnais.com/fr
クラス分け
当校では、毎週入学ができます。
事前にレベル分けテストの予約をし、受験します。
クラス分けテストは、筆記試験(文法の穴埋めと選択問題)と書き取り試験(先生が文章を読み、それを書き取る)の2部に構成されています。
レベルによって、グループ1~8に分けられます。
前2校に比べると小規模の学校です。
1コマは55分です。
授業
1クラスは、サマー期間以外は多くても約12名です。そのため、会話の機会が比較的多く持てます。
どんな授業?
教科書はなく、プリントを配布されます。
文法のエクササイズが多くあり、動詞の活用の反復練習ができます。作文の宿題がでることもたまにあります。リスニングの時間も多くあります。
人数が比較的少なめのためか、ディスカッションの時間が確保されているというより、自然と会話が広がっているということがよくあります。
先生はしっかり教えてくれますが、アリアンス・フランセーズやILCFと比べるとどうしても質がやや落ちます。
モチベーションや生徒一人ひとりへの気配りという点では、大きな期待はできません。
ただ、授業料はやや安めです。
生徒一人ひとりにじっくり時間をかけることもあまりなく、授業のペースもサクサク進んでいきます。
しかし、ペースが速めなので、良く言うと応答する瞬発力が付きます。
当校は、リスニング力、会話力、読解力を伸ばせる学校です。
DELF受験を目指す!
アリアンス・フランセーズとILCFは、DELF試験の会場でもあります。
やはり先生の質が高く、プログラムがしっかりした学校ということですよね。
ILCFでは、インテンシブコースを申込んだ方は、水曜日のテーマ選択でDELF準備クラスを受講できます。
試験管でもある先生が、テスト構成の紹介をしてくれ、模擬練習もできるため、受験を目指す方にはとても役に立つでしょう。
アリアンス・フランセーズでもDELF準備講座は用意されていますが、開講されるかは問い合わせてみないと分かりません。パンフレットに載っていても開講されないことも普通にあります…。(要確認です)
ただ、通常授業だけでも、必要なことはしっかり教えくれるので十分とも言えるでしょう。
フランス・リヨンの語学学校まとめ
リヨンの3つの語学学校をご紹介しました。
ホームページでは見つからない情報ばかりでしたが、役に立ちましたか?
あなたが受けてみたい授業は見つかったでしょうか?
1年の留学であれば、複数の学校を組み合わせることも可能です。ぜひ自分に合った学校を見つけてください。
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