フランス留学を失敗させないための5つのポイント

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外国の学生をたくさん招き入れているフランス、もちろん日本からも毎年多くの留学生が渡仏をしています。

料理・音楽・美術――。

さまざまな自文化を世界中に知らしめ、首都であるパリを世界有数の観光都市にまで仕立て上げたフランスという国に留学をしたい人が多いのは、まったくもって自然なことでしょう。

ところが、海外留学というものはただでさえ大変なのですが、それがフランスという国になると特段つらく耐え難いものとなる可能性があります。

それは日本人の中に出来上がっている「おフランス」という高尚なイメージと、現実のフランスとのギャップが根本的な原因であると考えられます。

もちろん、「おフランス」というイメージをもっていない日本人にとっても、フランスという国はなかなかクセが強く、日本に人気があるわりには日本人の感性とフランス人の感性はまったくそりが合いません。

フランスに留学に行きたいという人がたくさんいるのに、実際にフランスに行くと、あまりの日本人との相性の悪さにくじけてしまう、そんな被害者を少しでも減らすために、今回は、フランス留学に行ってくじけて失敗してしまわないための5つのポイントを紹介したいと思います。

1. フランス人に期待をしない

フランス人はとにかくマイペースです。

プライベートだろうが、仕事中だろうが、なんでそんなに自分のペースを保てるんだというくらい、周りに乱されることがありません。

たとえば、混雑しているスーパーのレジ店員が、いっさい焦ることなどなく、なんならむしろ気に入った客に声をかけるなんてこともよく見かけます。

日本的な「混雑しているレジでは店員は素早く動く」というイメージをもっていると、こういったフランスの現実にイライラしてしまうこともあるでしょう。

ところが、こういったことにいちいちイライラしていると、フランスではストレスでやられてしまいます。

スーパーだけでなく、どこにいってもこういったマイペースなフランス人だらけなので、その都度苛立つことになるからです。

解決法としては、フランス人になにかを期待するのをやめることを提案します

どうせ大したサービスはされない、どうせメールの返信は遅い、どうせ言ってることが日によって違う…、つねにこういったスタンスでいると、マイペースのフランス人に流されることなく、ストレスを与えられることもありません。

むしろ、フランス人に期待をすることをやめると、こちらのペースに合わせてくれるフランス人に会った時に感動を覚えたりもします。

2. フランス人の「主張」に押し負けない

すでに知っている人も多いかと思いますが、フランス人はとにかく「主張」をします。

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正しかろうが間違っていようが、自分が思ったことを率直にストレートにバシッと言い切るのです。

それが良いことなのか悪いことなのかはここでは触れませんが、確かなのは日本人がこういった文化に馴染みがないということです。

控えめで、我を出さない傾向のある日本人にとって、フランスのゴリゴリの主張文化はまったくの異文化なのです。

そのことをしっかりと把握して、「文化が違うんだ」ということを知っておかないと、まず第1に傷つきます。

たとえば、自分のことをビシッと批判されて、「そんなはっきり言わなくてもいいのに…」と落ち込む日本人はしばしばいるようです。

ただ、フランス人にはそんな悪気はなく、ただそういう性質だからビシッと言っているだけなので、あまり気にする必要はありません

第2に、この文化の違いを把握しておかないと、会話や議論の場においてグイグイとフランス人にペースを持っていかれます。

強気の姿勢でバーッと意見を言ってくるフランス人に対して戸惑ってしまい、反論をできないでいると、「反論することはない、つまりこの人は私に同意しているんだ」という結論に勝手にもっていかれてしまいます。

それでは全部相手の言いなりになってしまいかねないので、とにかく「主張」をしなくてはならない文化なんだということを意識してこちらも文法を間違えようが何しようがグイグイと自分の意見を言っていきましょう。

3. 美食に流されずにしっかりと栄養管理を

フランス留学では、フランスの「美食」も油断すると留学失敗の要因になってしまいます。

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留学において栄養管理はもっとも大切なことの1つといえるからです。

はっきり言って、フランスの食事はおいしいものばかりです。

世界的に高級料理の代表格とされるレストラン料理だけにとどまらず、比較的安価に食事をすることのできるビストロやブラッスリーなどでも、私たちの味覚を満足させてくれる食文化が溢れかえっているのがフランスなのです。

ところが、気をつけなければならないのは、それらのほっぺたが落ちるほどおいしい料理たちは基本的に高カロリーだということです。

大量のバターやクリームを使用したソース、日本よりひと回り大きいサイズが提供される肉料理、食後に出てくるチーズやデザート、フランスでの食事が高カロリーであることを説明する具体例に困ることはありません。

ここで注意しなくてはならないのは、これだけ高カロリーだらけの美味しい食事に魅せられて、それまでの食習慣をガラッと変えて、いきなりフランス的な食生活を送ると、確実に体調を崩すということです。

単純に太るというのはもちろん、栄養バランスが崩れてイライラしたり落ち込んだりなんてこともあります。

中でももっとも陥りやすいのが、チーズ・パテ・バゲットです。食事代が高いフランスで、これらの食品は「安い」・「早い」・「おいしい」の3拍子のそろった魔法のようなものなので、気がついたらチーズ・パテ・バゲットしか食べていないなんて話よく聞きます。

間違いなく偏った食事なので、そうならないように気をつけましょう。

4. 「日本好きのフランス人」を見極める

近年の日本ブームで、フランスには「日本好きのフランス人」がどんどん増えています。

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同じ日本人としては嬉しいことなのですが、この「日本好きのフランス人」がこちらに何を求めているのかを見極めないと、変に時間や労力を削られてしまいかねません。

たとえば、向こうがひたすらにアニメや漫画の話だけをしたい場合、フランス語の勉強になるのはいいかもしれませんが、まったく話題についていけず困るなんてこともしばしばです。(もちろんアニメや漫画が好きな人であれば、これは恵まれた機会となるでしょう。)

そのほかにも、日本語を話したいからという理由で男女問わず積極的に口説いてくるなんてこともあります。

これに巻き込まれてしまうと、フランスに留学にいったのにフランス人と日本語を話しているだけなんてことにもなってしまいかねません。

もちろんそれで構わないという人であれば、まったくもってそれは否定されるものではありませんが、「日本が好きだ」といって近寄ってくるフランス人に対しては、相手がなにを望んでいるのかということをしっかりと考えておかないと、留学先の勉強や文化交流とはまったく関係のないことに時間を費やしてしまう危険性もあるのだということを把握しておいたほうがいいでしょう。

5. 自分も図々しくなる

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フランス人がマイペースであったり、フランス人に期待をしないほうがいいということはすでに述べました。

フランス人がこうである根本的な原因に、「図々しい」ということがあります。

「我」を控える日本人に相反して、フランス人はとことん「我」を通してくるため、とにかくなんでもかんでも要求してくるのです。

道端でタバコを吸っている人に対しては必ずといっていいほど毎回一本くれと要求をしてくるし、駅で切符を買おうとすると勝手に説明をしてきて金銭を要求されるし、彼らはなんて図々しいんだと思うことがしばしばあります。

これにもいちいち付き合っていたらキリがないので、こちらも図々しくなってしまいましょう。

タバコをくれと言われたら「やっとの思いで買ったタバコなんだ、むしろちょっとお金をくれないか」と反論をしてみたり、おかしなことで金銭を要求されたら「異国からフランスにきてお金を使っているのだからむしろ何かくれ」と言ってみたり、相手が呆れるほどの図々しい要求をしてしまいましょう。

それでおあいこになるはずです。

おわりに

これまでに、フランス留学で失敗をしないための5つのポイントというものを紹介してきました。

中には、ややフランス人を悪く言うかのような物言いもあったかもしれませんが、決してここでフランス人の悪口を言いたいわけではありません。

良い悪いは置いておいて、事実としてフランス人と日本人の文化やメンタリティはことなるので、それをしっかり把握しておかないと、日本人側がストレスや不満に押しつぶされてしまうということを伝えたかったのです。

わたしたち日本人側から、フランス人がどういう感性をもっているのかを理解することは、確実にみなさんのフランス留学をスムーズに、そして有意義にしてくれる可能性をもたらしてくれるでしょう。

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