手厚いサポート体制と暖かい支援。フランスの障害児支援を紹介します

日本にいても、フランスにいても、お母さんたちの我が子の成長に関する心配は付き物。

特に小さいお子さんの場合は、周りとのあらゆるの発達の違いに不安になり、心配になる機会も多いと思います。

フランスでは、そんな小さな不安をお持ちのお母さんから、障害を抱えるお子さんと日々暮らしていらっしゃるお母さんまで、幅広くそして手厚くサポートしてくれるシステムが確立されています。

そんなフランスにおける障害児支援について、ご紹介します。

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まずはどこへ行く?

言葉が遅いかな、落ち着きがないんじゃないか等、発達の遅れや気になることがあれば、フランスではCMP(Centre Medico-psychologique)に行きます。

ここは、誰でも無料で受診することができます。

日本だと、小児科や発達外来を受診することとなります。

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日本とフランス、診断のされ方の大きな違い

日本では

日本では、医師の問診を経て、専門家によるテストを受けます。

そこで、障害の有無とその程度を診断され、その程度によって受ける支援が決定されます。

1歳半健診にて発達の遅れを指摘され、テストを受けるという場合も多いと思いますが、この年齢でも、診断がつきます。

そしてそこで障害があると診断された場合、その障害の程度により、支援を受けます。

フランスでは

フランスでは、1歳半の時点でCMPへ行き医師に相談しても、目に見える重度の障害でない限り、障害だとはすぐには診断されません。

まずは、障害の有り無しに関わらず、気になる症状に対し、支援を受けながら治療を受け続けます。

その治療の間にも、何度も医師や専門家と会う機会があり、変化を少なくとも二年は見ることとなります。

約二年間治療をし、その変化により障害の有無の診断がされます。

そこで仮に障害が無いと診断されても、本人や両親が生活上困る症状がある場合は、引き続き支援を受けながら治療を続けることができます。

この年数に制限はありません。

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治療にかかるお金は10割保険でカバーできる

治療にかかるお金は、もともと無料であるものと、保険にてカバーされるものがあります。

フランスに住む人たちが入っている保険についてご紹介します。

・セキュリティソシアル

これは、国民健康保険です。

医療費がかかる場合は、その一部が負担されます。

・ムチュエル

かかった医療費で、セキュリティソシアル(国民健康保険)が負担しなかった分を負担してくれます。

日常生活でかかる医療費のほとんどは、ムチュエルに加入していれば10割負担となります。

ムチュエルは、会社勤めをしている場合、会社が団体加入している場合が多いです。

その場合、会社勤めをしている本人とその家族にかけられます。

ここで紹介する治療は、ほとんどがムチュエルで10割負担となります

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受けられる治療

・プシコローグ

日本でいう、臨床心理士に当たります。

障害、その症状を全体的に診ます。深いところまで診ていき、これによるトラウマや、日常的に苦しんでいることがある場合は、それを治療します。

・オートフォニスト

言葉の遅れや、発音を治してくれます。

うまく言えない音を言えるようにしたり、音の出し方を治します。

また、話す際に文の構成がスムーズにいかない子供が、自由に正しく文を作って話せるようにしてくれます。

・グラフォテラプット

書くことがうまくいかない子のその子独自の原因を突き止め、治療します。

文字の中のどの形が書けないか、その原因は何か(脳の働き方によるものか、姿勢によるものか等)。書く際に全身がどのように動いているのか。

書くときの文字の形、大きさ、流れ方などで、書く時の精神面はどうなっているか等、多くの観点から治療していきます。

また、持ち方も直します。

・プシコモトリシアン

集団で身体を動かしながら、精神の治療を行います。

身体と精神は繋がっています。その子が不自由に感じている面が動きに出ていれば、楽しくゆっくりと取り組み治療します。

また、集団で行うので、他の子供たちとの関わり合いを学ぶことができます。プシコモトリシアンは、CMPにて治療を行います。

従って、こちらもCMPでの診察同様、無料です。

・アートテラプット

アートを通じての治療をします。

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例えば、絵の具で絵を描いている時に、その子が赤や黒などの強い色ばかり用いている中で、「この場所に薄い黄色を入れてみたら?」と提案したり、筆の当て方が強い子に、「こんな持ち方をしてこう当てて動かしてみて」と誘導したりします。

子供がアート作品を作成する際、その子の精神がアートに反映されます。

その反映されたアートを一緒に変えていくことで、その子の深い精神に働きかけることができます。

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チームができる

一度CMPで診察を受けると、その子のためのチームができます。

・チーム1

CMPの精神科医は、治療を行っている専門家や学校の担任の先生に定期的に電話をし、治療による変化を聞きます。

そして、次の両親と本人との面会に備えます。

・チーム2

その子が学校(幼稚園も含む)に通っている場合は、定期的に学校の会議室にてその子の障害や症状について話し合う場が設けられます。

その話し合いには、校長先生、担任の先生、その地域の学校を担当しているプシコローグ(臨床心理士)、障がい者センターの人(その子が障がい者センターに登録されている場合)、両親が参加します。

そこで、その子は今どう変化したか、困っていることはないか、何が必要かということを話し合います。

そこで話し合った内容がまとめられ、CMPの精神科医に報告されます。

治療への送り迎えはタクシーにお任せ

それぞれ通う治療先へは、学校から直接通うことができます。

学校の先生もチームの一員ですので、把握していてくれます。

担任の先生は、医療用タクシーの運転手さんに責任を持って子供を引き渡し、また受け取ってくれます。

医療用タクシーは、担任の先生から子供を受け取り治療先まで送っていき、治療先の先生に引き渡します。

そして治療が終わると学校まで送っていき先生に引き渡してくれます。両親は、いつも通りの学校の登下校の時間に学校への送り迎えをするだけです。

また、治療が学校外の時間である場合は、医療用タクシーは自宅から治療先への送り迎えも行います。

医療用タクシーの料金は、ムチュエルで10割負担され両親にかかる負担はかなり軽減されます。

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MDPH(障害者センター)について

CMPの精神科医に、「障害がある」と診断された場合、各県に設置された障がい者センターMDPH(Maison departementale des personnes handicapees)に登録されます。

ここに登録されると、障がい者手当が毎月支給されます。そして、チームの一員にここの職員が加わります。

AVSについて

学校生活でその子が困っている場合、そして担任の先生が必要だと判断した場合に、その子専属の先生についてもらうことが出来ます。

その専属についてくれる先生のことをAVS(auxiliaire de vie scolaire)と呼びます。

AVSは、専門のディプロムを取得した人で、障害についての知識と経験が豊富です。

AVSについてもらうまで

この先生についてもらうことが出来るのは障がい者センター(MDPH)に登録されている子のみです。

まずは、定期的に行われるチームでの話し合いで、AVSが必要であるという意見をまとめます。

そして、障害者センター(MDPH)に申請します。そこから、障害者センター(MDPH)の職員たちで会議が行われ、この子にAVSをつけるかどうか、どれくらいの頻度、時間でつけるかを決定します。

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さいごに

日本とフランスの障害児支援の大きなの違いは、フランスは障害の有無にかかわらずに何人もの人が関わり続け、サポートし続けてくれること、そして障害の有無にかかわらずに治療にほとんどお金がかからないということだと思います。

こういった問題に直面しているお母さんたちの日々の子育ては24時間、気の休まるものではないと思います。

そうした中で、こうして熱心なサポートを受けることにより、身体的にだけでなく、お母さんたちの精神面もとても救われることと思います。

フランスの温かい支援により、一人でも多くのお母さんとお子さんたちが過ごしやすい日々を送れますよう、願っています。

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