家族でオーストラリアへ移住しようと考えている方の気になることの1つが子どもの学校のことではないでしょうか。
「現地の学校ってどんな感じ?」
「オーストラリアの教育で日本と違うところってどんなところ?」
といろいろ疑問は多いはずです。
今回は、オーストラリアの教育事情についてお伝えしていきます。
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オーストラリアの学校制度のしくみ
日本の小学校から高校にあたる教育はオーストラリアでも日本と同じように12年間あります。
大きく、
- 小学校(プライマリスクール)
- 中学高校(セカンダリスクール)
に分けられますが、学年の分け方は州によって、
- 6年・6年(4年+2年)制
- 7年・5年(3年+2年)制
にしているところがあります。
小学校入学前までは、プリスクール(またはキンダーガーテン)と言って3~5歳の幼児が通う幼稚園のようなものがあります。
プリスクールは公立校に併設されており、ほとんどの州では5歳になったらこのプリスクールに通うため義務教育の準備期間が5歳から始まります。
オーストラリアの新学期は1月末から始まり、12月から翌年の1月にかけて夏休みとなり、1年で一番長い休みになります。
学校の種類と学費
オーストラリアには公立校(パブリックスクール)と私立校(プライベートスクール)があります。
プライベートスクールには、宗教に基づく学校やシュタイナー教育など様々な特徴がある学校があります。
学費はオーストラリア国籍や永住権を保有していればパブリックの学校はセカンダリスクールまで無料です。
テンポラリービザの場合はビザの種類や住んでいる州によってかかる額は違ってきますが、およそ年間$5,000~6,000程度かかるでしょう。
プライベートスクールはパブリックよりお金がかかるので、希望する学校がある場合は学費がどれくらいかかるか調べる必要があります。
どんな教育を受けさせたいかや費用の面を考えて選択できるといいですね。
プライマリスクール(小学校)
1月入学なので、前の年に5歳になっておりその年に6歳になる子がYEAR1(1年生)として入学します。
プライマリで学ぶ主な教科は、
- 英語
- 算数
- 理科と技術
- 創造芸術
- 社会と環境
- 心身発育と保健体育
の6つとされています。
選択科目として、宗教や外国語などのコースがあることもあります。
日本と同じようにほとんどの科目を学級担任が教えますが、科目によっては専門の教師が教えることもあります。
セカンダリスクール(中学、高校)
セカンダリスクールはYEAR7またはYEAR8から始まります。日本で言う中高一貫教育のようなものですね。
前半のジュニアと後半のシニアに分かれます。
ジュニアでは英語や数学、科学などの10科目を履修しないと義務教育の修了証書がもらえません。
シニアに進むと他にも農業技術や商学などの選択科目があり、生徒の能力や希望に応じて選択できるようになっています。
ジュニアとシニアの修了時にはそれぞれ修了証書が授与されます。
オーストラリア学校の雰囲気は?
オーストラリアは原住民であるアボリジニの文化とイギリス文化、さらに昔から多くの移民を受け入れているため、約25%の人が他国の国籍を持っています。
肌の色や目の色、髪の色や言語の違いはオーストラリアでは問題ではありません。
オーストラリアの大部分の人が相手の文化や背景を尊重する姿勢を持っていて、日本のように、みんなと同じようにしなければいけない、ではなくそれぞれの個性や意見を尊重した教育が行われています。
物事を考えたり、誰かと話合ったり、知識をどのように応用していくかという自主的に考える姿勢を大事にする方針です。
日本の学校は小学校から、
- 椅子に座って先生の話を聞く
- 授業中は静かにする
- 発言する時は手を挙げる
など授業中の態度に対する教育がしっかりとされるのが普通ですが、自由を尊重しているので、プライマリでは特に、授業中も立って回ったりするのが普通なようです。
こっちの学校に子どもを通わせているママは、「日本に帰ったらきっと大変。日本の学校を知らないから座って話を聞くってことから身に付けさせなきゃ。」と言っていました。
日本の学校とオーストラリアの学校の両方を経験する子どもにとっては違いが大きく戸惑いも大きいでしょう。
どちらも良い所、悪い所があるので馴染めるように大人がサポートできるといいですね。
国が違うとお弁当もこんなに違う!
日本の義務教育の良い所は何といっても給食があるところ。
オーストラリアには残念ながら給食という制度はほとんどありません。
多文化でいろんな宗教の人がいるので、みんなが同じものを食べるのが難しいというのも給食がない理由の一つのようです。
そこで毎日必要になるのがお弁当です。
日本のママ達はキャラ弁ではなくても、ご飯と数種類のおかずなど見た目も良くて栄養も考えたお弁当を作るのが一般的。
そんな方がオーストラリアのお弁当を見ると驚くこと間違いなしです。
サンドイッチは良い方です!
リンゴ丸々1個とツナ缶だけ、というランチもあれば、缶詰のスパゲティとパンの場合も。
人参が丸々1本とビスケットが何枚かというランチもあります。容器も日本のお弁当箱のように可愛い容器ではなく、タッパーや紙袋、良くて仕切りのついているランチボックスと言われるものに入れられています。
オーストラリアで語学学校に行き始めた時、私は日本式のお弁当を持って行っていたらランチタイムは注目の的でした。
ただ、夜ご飯の残り物を詰めただけでたいしたものではなかったのですが、ご飯にふりかけをかけていたり、数種類おかずがあって、きっちりお弁当箱に詰めているランチが珍しかったようです。
これはなに?可愛いね!と質問されたり褒められたりしていました。
小学生の子どもがいるママは、「そんなに手の込んだものを持ってこなくて良いよ~」と先生から言われたこともあったそうです。
オーストラリアに来るとお弁当は手抜きでも良さそうですね。
最後に
国が違えば教育制度が違うのは当たり前です。
その中でも、子どもに合うのはどんな学校か、どんな所で子どもは苦労するのかなど両親が少しでもわかっているとサポートができると思います。
子どもは吸収する力が大人とも全然違うので、言葉の違いに最初は苦労しても、すぐに大人より喋れるようになります。
発音も大人より上手になることがほとんどです。
心配し過ぎずに、日本とは違った環境に飛び込んでみましょう。
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