海外で生活するにあたって、不安になるのが交通ルールです。
国によってルールも取り締まり方も違うので、日本の感覚で運転していると警察に捕まってしまう可能性もあります。
オーストラリアは交通ルールを守るという事に非常に厳しい国です。
日本と同じ感覚でいると後悔しますので、正しく交通ルールを理解して、罰金を払うことなくオーストラリア生活を楽しみましょう。
日本人がオーストラリアで悩まされる、6つの主な交通違反について見ていきましょう。
1. スピード違反
日本人が捕まる一番多いケースがスピード違反といえるでしょう。
日本では法定速度以上で走っている車でも警察に捕まることは稀です。
そのため、日本の感覚で標識に書いてある速度より少し早い速度で運転してしまい、筆者は捕まりました。
オーストラリアでは法定速度以下で走るのがルールです。
最悪1km/h超えるだけでも捕まる可能性があります。
道路には警察の車両が頻繁に行き来し、その他にも備え付けのスピードカメラが厳しくチェックをしています。
一番怖いのは、よく臨時のスピードカメラが設置されていることです。
常設のカメラとは違ってそれがいつどこに設置されるかは分かりません。
臨時スピードカメラは道路脇に隠すように設置されていたり、停車している車の窓の隙間に設置されています。
気持ちよくスピード超過運転をしていると、いきなりライトがピカッと光り車が撮影され、後から罰金請求のお手紙が届きます。
学校周辺は注意
また、気を付けなければならないのが、学校の周辺は登下校の時間だけ法定速度が変更されるという事です。
いつもは60km/hだけど、学校の登下校の時間だけ40km/hになったりします。
標識やカーナビの速度表示に注意しながら運転しましょう。
スピード違反の罰金額は
乗用車やバイクだと9km/hまでのスピード超過で100豪ドル。
その後19km/hまでの超過で200豪ドル。
その後超過スピードに合わせて罰金額が上がっていき、40km/h超過を超えると1,200豪ドルもの罰金となってしまいます。
オーストラリアは州ごとに交通ルールの詳細は異なってくるので、州によって罰金額も違います。
ご自分が滞在される州の具体的な数字は各州の政府サイトで確認しましょう。
以降もこのページではWA州の罰金額例をお伝えしています。(2022年3月1日時点)
2. 駐車違反
こちらも取り締まり数が非常に多い案件です。
違反には2パターンあります。
1)止めてはいけない場所に駐車してしまった場合
基本的には道路にNo Parking No Stopping等の文字または道路標識があるのですが、道路の文字が消えかかっている場所もあるので要注意です。
建物の入口前や交差点の近くなどには車を駐車しないようにしましょう。
2)駐車できる場所に停めていたが、必要分の料金を払っていなかった場合
オーストラリアの駐車場は支払い方法が2タイプあります。
駐車時間に応じて後から駐車料金を払うタイプと、先に駐車時間を予想してその分の駐車料金を払い、そのチケットを車のダッシュボードに置いておくタイプです。
前払いタイプでは時間が少し過ぎてしまったがために駐禁をとられていたり、ほんの数分だから支払わなくてもいいと思って、用事を済ませて車に帰ったら駐禁をとられていたという話が後を絶ちません。
Parking Patrolは頻繁に巡回しています。
時間に余裕をもってパーキングのチケットを購入してください。
3. 飲酒運転
オーストラリアの路上では抜き打ちで呼気検査を行っています。
特に夏の快晴日にはビーチ近くの道路での呼気検査頻度が上がります。
呼気検査を要求されたら、深く息を吸い、検査機を咥えて細く長く息を吐き切りましょう。
私はこの呼気検査が苦手ですぐに息が切れてしまい、よくエラーを出してしまいます。
警察官によってはエラーを数回出すと業務妨害の疑いで連行される可能性もあるとのこと。
長く息を吐けるように大きく息を吸い込みましょう。
ルール上では多少のアルコールを摂取しての運転は可能です。
例えば女性なら、1時間毎に1杯より多くのスタンダードドリンクを飲んだ状態で運転してはならないとあります。
逆に言えば1時間毎に1杯だけのアルコールなら飲んで良いという事になるのです。
検査でも血中アルコール濃度(BAC)0.05未満の値であれば、アルコールを摂取して運転していても交通違反とはなりません。(※最新のルールは取得するようにしてください。)
しかし、この飲酒可能な量はあくまで目安で、日本人とオーストラリア人ではアルコール耐性が全く異なるのでは…と言われています。
1杯しか飲んでいないけど、呼気検査で高い値が出てしまう可能性はあります。
オーストラリアの人に「1杯くらい飲んでも運転できるよ。」と言われても鵜呑みにしてはいけません。
4. 自転車に対する交通ルール
日本では、車道を通ったり歩道を通ったり縦横無尽に走る自転車ですが、オーストラリアでは車と同じ扱いとなります。
基本的には自転車は車道、自転車走行OKのサインがあれば歩行者道路も走れますが歩行者優先です。
そして車道のルールに沿って走行するので、歩行者の信号が青のタイミングで自転車も渡ろうとするとすると…捕まります。
信号無視で罰金が発生します。
自転車に乗る場合はヘルメットが必須です。
AS/NZS2063規格のヘルメットを選びましょう。
オーストラリアの自転車屋さんやショッピングセンターでは全てこの規格となっているので問題ありません。
日本から持ってきたものを使う場合はあらかじめ規格を確認しましょう。
その他、日本ではよく見かける手放し運転、二人乗りにも細かく罰金が科せられています。当然ながら飲んで自転車に乗ることも禁止です。
5. 運転中の携帯電話
携帯電話は運転中の使用は厳禁です。
運転中は必ずかばんの中や目につかない場所に片付けましょう。
警察官によって対応が様々なのですが、友人はダッシュボードに携帯電話を置いてていたところ、運転妨害の恐れがあるとして罰金を請求されました。
信号で停まっている間に地図アプリを確認なんてことは絶対だめです!
ただし、携帯ホルダーを購入し、ハンズフリーの状態でカーナビのように使用することは問題ありません。
携帯を操作していなくても手が触れているだけで500豪ドルの罰金、操作をしていれば1,000豪ドルの罰金となります。運転中に携帯を確認したいという誘惑はこちらの数字を思い出して、どうにか収めてください。
6. シートベルト、チャイルドシートの着用
シートベルト着用は後部座席も必須です。
子供が勝手にシートベルトを外さないように必ず指導しましょう。
シートベルトを着用していない同乗者が1人いるだけで550豪ドルの罰金、人数が増えれば増えるほど罰金額も加算されます。
チャイルドシートは年齢や身長によってタイプの異なるシートを用意する必要があります。
また、オーストラリアで使用が許可されているシートはAS/NZS1754:2013の審査を受けたものだけになりますので、オーストラリアでチャイルドシートを購入することをお勧めします。
・6ヶ月までの新生児
6ヶ月までの新生児はInfant capsule、Convertible car seatと呼ばれる車の進行方向に対して後ろ向きに設置するタイプのチャイルドシートが義務づけられています。
・6ヶ月〜4歳未満
6ヶ月〜4歳未満の子供は車の進行方向向きに設置するタイプのチャイルドシートが使用できます。
シートベルトはチャイルドシート内に付属しているものを使います。
・4歳〜7歳未満
4歳〜7歳未満になると子供の体格にも大きく差が出てくるため、子供の体格に併せたシートを使用できます。
車についているシートベルトを使うタイプのチャイルドシートの利用が可能です。
背もたれやヘッドレストがあるタイプのBooster seatを使っても良いですし、おしりに敷く座高を上げるためだけのシートも使用できます。
7歳以上になるとチャイルドシートを使用する必要はなくなりますしかし、車についているシートベルトは身長140cm以上の人に対して設計されているため、140cmに満たない子供はチャイルドシートを利用することが推奨されています。
もし違反をしてしまったら
気を付けていても、ふとした気のゆるみで起こってしまうのが交通違反です。
普段は気を付けているのに、その日だけ急いでいてスピード違反をしてしまったというのはよくあることです。
警察の車両がサイレンを鳴らしながら後方から近づいてきたら、必ずすぐに一時停車しましょう。
数台車が連なっている場合は、自分の車は対象ではない可能性もあるのですが、とりあえず車を道路脇に寄せて一時停車です。
警察に対して真摯に対応すれば、可能性は低いですが警察が注意だけして違反の罰金をとらない場合もあります。
そこは祈りながら素早く行動しましょう。
上記のように、オーストラリアは日本と違って交通ルールに対して厳格に取り締まりを行っています。
日本の感覚は捨てて、交通ルールは必ず順守することが必要です。最後に脅しになってしまいますが、オーストラリアデイ、クリスマス等のホリデーには警察がDouble Demerits という恐ろしいキャンペーンを行っております。
違反金が2倍になるという恐怖の日なので、楽しいホリデーを過ごすためにも落ち着いた運転を心がけましょう。
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