オーストラリアの最低賃金と雇用形態の話。こんなオーナーには注意が必要

オーストラリアの最低賃金と雇用形態の話。こんなオーナーには注意が必要

物価が高い分、時給も高いオーストラリアで仕事をするにあたって、

  • どんな雇用形態が自分に合っているのか
  • 提示された時給は納得していい金額なのか

と、疑問に思うことがあるかもしれません。

ワーホリ、永住権取得と在豪6年の在住者の経験から面接時や給料明細の内容まで、オーストラリアで働く際に知っておきたい注意点をまとめました。

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オーストラリアの雇用形態の種類と違いは?

・フルタイム

日本でいう正社員のような雇用形態で、平均勤務時間は週に38時間です。

契約した勤務時間は保証され、もし会社の都合により契約した時間以下の勤務だったとしてもお給料は支払われます。

会社によりますが、契約した時間を超えた場合(残業)は時給の倍率が上がる場合もあります。

お給料とは別に有給休暇もつきます。

・パートタイム

日本のパートタイムとは違って正社員に近い雇用形態です。

フルタイムと異なるのは週の勤務時間が少ないことで、1日の勤務時間が3時間以上、週に38時間以下の勤務となります。

フルタイムのように有給がつきます。

・カジュアル

簡単にいうとアルバイトです。

勤務時間が保証されていないため、今週は週に35時間働いて翌週は10時間だけ、ということも。

フルタイムなどと違って「明日から来なくていいよ」ということもありえる不安定な雇用形態なため、時給は最低時給よりも高く25%増しに設定されています。

時給がいい分、有給はつきません。

・シーズナルジョブ

その名の通り、期間限定の雇用です。

よくあるのがファームジョブの収穫シーズンだけの仕事や宿泊施設でホリデーシーズンのみの募集です。

カジュアルと同じように保証がない分お給料は高めに設定されていることが多いです。

ファームジョブでは時給ではなく歩合制のこともあります。

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最低賃金はいくら?

2022年7月に5.2%上がり、$ 21.38、あるいは週給$812.60になりました。

日本円にすると2,001円が最低ラインということになります。

※金額の日本円換算は2022年7月上旬の外貨レート(1AUD=93.63JPY)で計算

もちろんこれは雇用形態や年齢、職種、さらにレベルによって異なります。

Fair Work(日本でいう労働基準監督署のようなところ)のウェブサイトでかんたんに自分の雇用形態や職種で最低賃金を確認することができます。

例えば21才以上、ファーストフード店でカジュアルで働いている場合の最低時給は$29.23、土日に働いた場合$35.07、日本円で3,200円超えという、日本のファーストフード店でのアルバイトでは信じられないような時給になります。

高校生など、若いと時給は安くなりますが、新人にトレーニングをするレベルになるとさらに時給は上がります。

同じファーストフード店でも日本のアルバイトの時給とはかなり差があります

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キャッシュジョブって聞いたことがありますか?

キャッシュジョブって何?

キャッシュジョブ、キャッシュハンドジョブと呼ばれる雇用は、その名の通りお給料が現金で支払われます。(銀行振込みだと証拠が残るなどの理由から)

”雇用関係にある”証拠を残したくないため、税金やスーパー(年金)も払われません。

こちらは違法ですので、雇用形態はカジュアル以下、最低時給などの保証は一切ありません。

何かメリットはあるの?

雇用主は最低賃金以下で人を雇える、雇用される側は税金が引かれずお給料がそのまま手元に入るというメリットがあります。

デメリットは?

雇用主としては証拠を残したくないため、ペイスリップ(給料明細)がもらえなかったり、手書きのメモ程度だったりします。

万が一雇用主ともめたりしても、そもそも雇用されていることになっていない、お金のやり取りなどの証拠がないことから大変不利です。

税金は収入が多くなければタックスリターン(確定申告)でほとんどが返ってきますし、

キャッシュジョブをするのは信用できる雇用主とはとても言えないためもちろんやめた方がいいのですが、仕事をかけ持ちしたい、英語不足でなかなか仕事が決まらないなどの理由でキャッシュジョブをする人がいるのも事実です。

アジア人オーナーには注意が必要?

アジア人に限りませんが、自身の出身国の人件費が安いことから、オーストラリアの人件費が非常に高く感じ、コスト削減の対象とされることが多いです。

先にお話しした

  • キャッシュジョブや給料明細をごまかしたりして最低賃金以下で働かせたり
  • いつまでも試用期間が続いたり
  • お給料の支払いが何度も遅れたり

という話をよく耳にします。

オーストラリア人オーナーは、オーストラリア人に対してそういうことをするとすぐに反発されることがわかっているのでローカルジョブではあまりないことだと思います。

オーストラリアは税金を払わないことに対して厳しいので大手企業ではまずありませんが、外国人の家族経営の小さなビジネスでは面接時によく確認しましょう。

オーストラリア人でも外国人でも、違法なことをする人は例え人当たりがよくても従業員を大切にしているとは言えません。

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面接のとき、何を確認したらいい?

・契約書があれば間違いない?

契約書を用意してもらえるようであればよく確認した方がいいですが、実は契約書はなくても、口頭での合意でも問題はありません。

ただ話した内容をあとで双方が確認できるようにメールなど記録に残るものだと安心です。

・給料明細に関して

大きな会社では問題ありませんが、小さなビジネスや少しでも怪しいな、と感じたらペイスリップがもらえるかどうか確認しておきましょう。

・雇用形態の確認

パートタイム、フルタイム希望の場合はお給料から税金が引かれ、スーパーも支払われるかどうかを確認しましょう。

時給を安くしたいがためにパートタイムで雇用し、実は有給は払う気がない、なんて悪徳な雇用主もいます。

ペイスリップをもらったら確認!

・まずは数字の確認を

時給、勤務時間を確認しましょう。

ペイスリップが正しいか確認できるように、自分で勤務時間をスマホなどに欠かさずメモする、タイムカードなどがない職場の場合は自分も雇用主も双方が確認できる勤務ノートを用意する、などしておくと間違いがなくていいと思います。

・スーパーや有給は記載されている?

パートタイム、フルタイム雇用の場合は今持っている有給(Annual leave、Sick leaveどちらも)の時間とスーパー(年金)の金額が記載されているはずです。

ただスーパーは会社によって、月に1回、2ヶ月に1回などまとめて払い込まれることが多いので、振り込まれるときに自分のスーパーのアカウントにログインして振り込まれたかどうか確認しましょう。

有給に関しては、ペイスリップに記載しなければいけない、という決まりはないのですが、従業員が知りたい、と請求した場合には雇用主は必ず答えなければいけません。

自分が保持している有給の時間が気になったときには雇用主に書面やメールなど記録に残る形で教えてもらうようにしましょう。

自分の雇用形態で取得できる有給の時間計算もFair Workのサイトで確認することができます。

トラブルや困った時は・・・

せっかくゲットした仕事を失うことになるかも、と不安になるかもしれませんが、自分には権利がある、と自信を持って疑問に思ったことは同僚や上司、雇用主に確認しましょう。

解決できなければ職場の相談窓口やFair Workに相談する手もあります。

Fair Workのページや紹介ビデオは日本語で見ることができます

先にお伝えしたようにオーストラリアは税金を払わないなどの違法行為に厳しいため力になってくれます。

タイムカードの記録やペイスリップなど、証明できるものはいざというときのために必ず保管しましょう。

私は面接や話し合いの際にはスマホのボイスレコーダーで録音するようにしています。

ちなみに、Fair Workは日本語にも対応しています。

Fair Work Ombudsman 日本語ページ

最後に

オーストラリアは物価が高いこともありますが日本と比べて人件費が高いのでお給料もいいです。

今はコロナの影響で海外から入国するワーホリや学生などの働き手が少なく、ホスピタリティ系なら仕事探しでも苦労することはあまりないと思うので、自分の条件に合った場所で納得して働けるようにしましょう。

子どもがいる人はスクールホリデー中にまとめて休みが取りやすい有給のつく雇用形態、リスクがあっても高い時給に魅力を感じる場合はカジュアル、など人それぞれ。

私は「子どもが小さいうちはフルタイムで働く気はないけれど車のローンを組みたい」という理由でパートタイムの仕事を探しました。

車を見に行ったときに「ローンを組むならフルタイムかパートタイムなら2、3ヶ月、カジュアルなら12ヶ月、自営業は2年分の給料明細を提出して」と言われたからです。

他にも「ワーホリの時は何も気にせずキャッシュジョブだったけど、彼氏ができてパートナービザを申請する予定があるからちゃんとした生活基盤があるとアピールするためにもきちんと税金を納めたい」という友人もいました。

”海外で仕事をする”ことにははじめは不安があるかもしれませんが、さまざまな国の人たちと一緒に仕事をしてきて、日本人の仕事に対する姿勢は真面目でまさに勤勉だなと感じることが多いです。

一生懸命働けば重宝される存在になれる、それはネイティブスピーカーではない移民であってもお給料の面でも評価されるべきこと、と自信を持つお手伝いになれたら幸いです。

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