絵本の世界のようなフランスの田舎に住んでみたいと思ったことはありませんか?
実際にフランスの田舎に住んでみると想像していなかった現実がみえてきます。
一体どんなことが「フランスの田舎暮らし」をするために必要な条件なのか現地在住4年目の筆者がお伝えします。
マニュアル車の免許を持っている
パリやリヲンなど大都会はメトロやバスがたくさんあって車は必要ないのですが、少し郊外へ出るとそこは大自然。
バスは1時間に1本、メトロや電車はありません。
バスの本数は少なく、自宅からバス停までの道のりも長いフランスの田舎生活では、車は必須条件です。
もちろん、フランスの田舎でもタクシーや地域によっては送迎サービスもあります。
しかし、タクシーは費用が高く、送迎サービスは時間指定があるのでとても不便。
フランスの田舎で暮らしていくためには車の免許を持っていることが絶対条件になります。
また、今はオートマティック車も徐々に普及してきていますが、まだまだヨーロッパ全体でマニュアル車が主流です。
車を購入するときは、マニュアル車の免許を持っていれば選択肢も多く、オートマティック車よりも数倍安く車を購入することができます。
運転の練習は教習所でできる
フランスは右側通行、車は左ハンドルです。
フランスの田舎では信号も少なく、ロータリー交差点(rond point)が主流。
また、道路標識も少し日本と違います。
安全に運転をするためにも、教習所で運転の練習をすることをおススメします。
フランスの田舎でも教習所は小さい街でも数か所あり、予約をすれば教習所の教員と一緒に運転の練習ができます。
教習所に寄って多少異なりますが、価格は1回(60分)約50€前後です。
私は、日本でマニュアル車の免許を取得し、こちらで10回ほど教習所で運転の練習をしました。(運転に全く自信がなかったので!)
今では、子どもたちを乗せて毎日車であちこち行っています。
フランス語に少しでも慣れている
フランスの田舎は移民がとても少なく、会話は100%フランス語。
全くフランス語が分からないと、とても苦労をします。
私は移住当初、全くフランス語が分からなかったため、おしゃべり好きのフランス人の会話を長々と聞くことがツラく感じることもありました。
また、フランス人の会話にも入っていくことができないため、孤独感を感じます。
「単語を何個か知っている」
「フランス人がどんな感じで会話をするのか」
など、少しでもフランス語に触れていると、言葉に対するストレスもずいぶんと減ります。
フランス語は独学で習得できる
「語学学校に通いたいけど遠い」
「子育てや仕事があって学校に通っている時間がない」
フランスへ移住する方はいろいろな事情があって語学学校に通えない方もいらっしゃるでしょう。
私自身も一度も語学学校へ通っていませんが、独学で日常会話やある程度の読み書きはできるようになりました。
語学は自分次第です。
今はインターネットで無料でフランス語を学ぶことができますし、何かをしながらフランスのラジオを聴くだけでも全然違うので、ぜひ試してみてください。
料理が好き
フランスの田舎は大型スーパーまで距離があるので、普段の買い物は基本的には1週間に1回、まとめ買いをするのが習慣です。
惣菜をこまめに買うこともしないため、自宅で料理をする機会がとても多いです。
また、フランスの田舎では、頻繁にお互いの家で家族を招いて食事会をします。
食事会では手作りの料理をふるまうことが一番の「おもてなし」。
特に寿司はフランス全国で普及していて有名なので、前菜として出すととても喜ばれます。
あと、日本食品は当たり前ですが、値段が高い!
日本で購入するより約2倍の値段です。
日本食品店も都会にしかなく、気軽に購入できないので、私の場合は味噌や納豆、豆腐やうどんなどはインターネットで作り方を学んで自分で作っています。
日本にいたころに比べるとフランスでは料理をする機会が本当に多いので、得意レシピも増えるでしょう。
人付き合いが嫌いじゃない
フランスの田舎では近所同士、友達同士で「困ったときは気軽に助け合うこと」が当たり前となっています。
例えば、
- 家の修理や庭の手入れでトラクターが必要
- 子どもの送り迎え
- バカンス中の家畜の世話
など。
そのため、顔を合わせたり、自宅へ寄ったりするとアペリティフで近況を報告し合ったりして仲を深めていくことがとても重要なのです。
人付き合いが苦手だと、生活していくこと自体が難しくなるかもしれません。
自然と動物を楽しめる
フランスの田舎では、大きなスーパーも平日19時に閉店し、日曜・祝日は営業していません。
そもそもお店の数も少ないし、イベントも夏を過ぎるとほとんどありません。
「気軽にいつでもショッピングやレストランへ行く」という概念がありません。
その代わり、いつも変わらない雄大な自然と家族や友達とゆっくり過ごせる充実した時間があります。
ちょっと車で走ると野鹿や野ウサギに出会ったり、放牧された牛や馬、羊を目にすることは日常茶飯事。
また、四季折々の野菜や果物、花を収穫しては近所の人におすそわけしたり、秋には家族や友達と一緒にキノコ狩りや栗拾いへ行きます。
日本のように、欲しいものがあれば24時間営業しているコンビニへ行って手に入れるような便利な生活はありませんが、ここに住んでいるとそもそもそんな便利な生活は必要ないのかもと思えるようになってきます。
自分の手で何でもできる
都会のようにあらゆるサービスが充実していない分、「こんなことも自分で!?」と思うような作業も自分たちでします。
例えば、
- 修復が必要な家を安く購入し、自分たちの手でリフォームする
- 電化製品が壊れたら捨てずに、修理して再度使えるようにする
- 野菜や卵は自家製
など。
専門家にも頼めますが、会社自体が遠く、金額も高いため基本的には自分たちの手ですることは当たり前の習慣です。
できないときは、近所の人や友人にも助けを借りることも頻繁です。
移住当初は何もできなかった私も、家の修理や車の手入れまで、幅広く自分の手で何でもできるようになりました。
柔軟な心がある
フランスの田舎は何かと不便なことも多いし、何か解決しようと思っても時間がかかります。
日本で暮らしている価値観のままフランスの田舎へ移住すると、とてもストレスに感じるでしょう。
例えば、
- 目的地まで行くのに距離もあり時間もかかる
- 友達に会うのに車で1時間以上かかる
- 郵便局や他の配達サービスは住所がわからないとの理由で荷物がちゃんと届かない
- 欲しいものがあってもお店がないので、インターネットショッピングの利用が多い
など。
「すぐに物事が解決しなくても、いつか解決する」という大きな心を持って生活すると、イライラすることも少なく、落ち着いていられるのです。
移住当初は困惑しますが、フランスの田舎に住んでいると誰でもそんな状況に慣れてくるから大丈夫。
自然と「生死にかかわらない問題は、明日解決しなくても大丈夫!」と思えるようになると思います!
フランスの田舎に住むための条件まとめ
フランスの田舎暮らしは不便なことも多く、決してラクではありません。
しかし、いつも自然や動物がそばにいて、住民はそんな生活を心から楽しんでいます。
私はこの村に移住してから「自分の手で生活をする喜び」を得て、実際自分でできることが増えました。
何でも自分でやってみると見えてくることがあります。
また、周りの人たちも助けてくれるので孤独感を感じずに生活ができます。
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