日本でも大きな意味を持つクリスマスシーズン。
ボーナス、忘年会などとも重なり、多くの人にとって、忙しい時期です。
でも、アメリカではクリスマスは極めて宗教的な行事、そして、アメリカで最も重要な祝日です。
そんな、アメリカのクリスマス、日本とはどのように異なるのでしょうか?
【アメリカの関連記事はこちら】
↑アメリカ滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら
アメリカのクリスマス文化
日本のクリスマス文化といえば、クリスマスケーキとチキンを食べて、独身の人は恋人と過ごし、家族で過ごす方は、お子さんへのクリスマスプレゼントという感じです。
キリスト教の習慣のない、日本では、クリスマスは恋人やお子さんへのプレゼント、クリスマスケーキ販売など、商業的なイベントとして発展してきました。
アメリカではクリスマスも、11月下旬の感謝祭の後から始まる、ショッピングシーズン、多くの企業にとって売上の上がる時期です。
しかし、いまでも、イエス・キリストの生誕を祝う日であり、極めて宗教的な行事です。
多くのアメリカ人はクリスマスの1週間くらい前から、教会のイベント、礼拝に参加します。
そういうことからも、やはり、宗教は敏感な話題です。
キリスト教を侮辱するような言動は控えたほうが良いでしょう。
仮に教会へ行く機会があるとしたら、カジュアルでなく、ネクタイなどを用意したほうがよいのか、教会ごとに違うので、事前に服装の規定を調べてから、いくとよいです。
クリスマスカードと挨拶「メリークリスマス」は古い?
アメリカでは、極めて宗教的な行事、クリスマス、12月上旬あたりから、毎年恒例の議論「Merry Christmas? or Happy Holidays ?(メリークリスマスかハッピーホリデイ?)」が始まります。
以前は、白人キリスト教が中心の国、メリークリスマスと挨拶し、クリスマスカードを送っていました。
しかし、ここ数十年は、白人、男性、キリスト教徒に属する以外の人たちに配慮した言葉遣いをしようという動きが盛んです。
これにより、ハッピーホリデーズが、主流になり、クリスマスカードもホリデーカードと呼ばれるようになりました。
白人、キリスト教を支持基盤とするトランプ大統領は、メリークリスマスと言おうと、アメリカ人に呼びかけています。
もちろんこれには、反トランプ派は反発しています。
さて、宗教に寛大?気にしない?日本人にっとって、メリークリスマスといいますが、やはり、注意したほうが良いと思います。
まず、見知らぬ人であれば、ハッピーホリデー、キリスト教徒であれば、メリークリスマスで大丈夫です。
もしかしたら、キリスト教徒がほとんどでない、日本人がなんで、メリークリスマス?と不思議がられるかもしれませんが。笑
アメリカのクリスマス料理はターキー(七面鳥)!ケーキは日本だけ?
さて、日本でのクリスマスの定番料理といえば、クリスマスケーキ、ケンタッキーフライドチキンです。
特にクリスマスケーキは日本におけるクリスマス文化の象徴といってもよいでしょう。
100年位前に不二家により始められたというクリスマスケーキ、なぜかアメリカでは一般的ではありません。
インターネットの調査ではイギリスでは、クリスマスケーキ人気があるということで、イギリスの習慣を日本はならったのかもしれません。
ただ、クリスマスの時期、クリスマスの色の赤や緑をいろどったカップケーキはアメリカで見かけます。
クリスマスのアメリカの食べ物はターキー(七面長)です。
飢えたイギリスからの移民をアメリカ先住民がその調理法を教えたというターキー、11月下旬の感謝祭の代表的食べ物ですが、クリスマスでも食べられます。
北米原産のため、日本ではほとんど食べられないターキー、アメリカの名物料理の一つといえます。
プレゼントはクリスマスツリーの下に。サンタクロースとイルミネーション
アメリカの街では、ツリーを飾るところが多くニューヨークのロックフェラーセンターなどが有名です。
クリスマスの象徴ともいうべきクリスマスツリー、他宗教への配慮からか、”Holiday tree”と呼ばれる場合があります。
飾り付けは、ろうそくの代わりにLEDライト、最近ではプラスチックのツリーが一般的になっています。
アメリカの各家庭や企業ではツリーの下に、プレゼントを置きます。
白髪に髭を蓄えた、サンタクロースはこの時期、アメリカ各地に出没、子どもたちは、膝の上にのり、サンタと写真をとります。
アメリカでのサンタのイメージは、
- ”Ho Ho Ho”と笑う
- 北極に住んでいる。クリスマス前に世界中の空を飛ぶ。
- 子供はサンタを信じている。
”Yes, Virginia, there is a Santa Claus.”(はい、ヴァージニア、サンタさんはいるよ)という有名なフレーズがアメリカにはあります。100年以上前に、新聞がヴァージニアという少女の質問に、答えた新聞の見出しです。
子供の夢を壊さないようにしましょう。
日本では、イルミネーションと呼ばれる、クリスマスツリーなどをかたどったライト、アメリカでは”Christmas lights” か”Holiday lights”と呼ばれます。
日本では、駅前、デパートなどの大型店が中心ですが、アメリカでは、自宅周辺をイルミネーションで装飾する家庭もあります。
アメリカの金持ちの大豪邸がライトで彩られる景色は観光名所にもなるところもあります。
クリスマス商戦とボランティア活動
アメリカのクリスマスが宗教的といっても、やはり世界最大の経済大国、ビジネスとしてもクリスマスは大きな儲けどきです。
11月下旬の感謝祭の翌日のブラックフライデーは、アメリカの企業、デパート、小売店にとっては、赤字が黒字になるためにブラックと呼ぶという説があります。
このショッピングシーズンは、クリスマスの前まで続きます。
消費者の購買が経済の柱のアメリカにとっても、感謝祭からクリスマスまでも、ショッピングシーズンは大事です。
さて、プレゼントは、おもちゃ、家電製品などですが、この時期は、インターネットでの安売りが多いので、こまめにチェックするといいと思います。
日本人の独身にとって、クリスマスイブは恋人どうしが過ごす日です。
しかし、アメリカでは、クリスマスは家族、親戚らがとともに食事をする機会です。
旅行業界にとり、12月20日過ぎから1月2日くらいまで、忙しい時期です。
この時期は飛行場、道路どもに混雑し、この点、クリスマス後に年末の帰省がはじまる日本と異なる点です。
アメリカとビジネスをしている方は、この時期、業界によりますが、アメリカの多くの企業が休みになりますので、出張してのビジネス活動は難しくなります。
貧富の差の大きいアメリカ人すべてがクリスマスにお金を使えるわけではありません。
貧しい家庭の子供たちに、トイ・ドライブという、おもちゃを集め、そのおもちゃを無料で配るイベントも開かれます。
また、クリスマスシーズンにホームレスに食事を提供するボランティア活動なども盛んです。
この点、クリスマスは宗教的、恵まれない人たちにも、愛の手をという習慣です。
クリスマスの映画とクリスマスソング
アメリカが世界に誇るハリウッド映画、多くの作品がクリスマスをテーマに作られています。
今でも、高く評価され、よくテレビなどで放映されるのが、A Christmas Story”(1983年)雪の降る街、少年がなぜか、おもちゃのライフルを欲しがるというストーリー、1940年代ころのアメリカの一般家庭や街のクリスマスの雰囲気がよく描かれています。
日本では未公開ですが、インターネットでは視聴可能ですので、アメリカのクリスマスの勉強のために見てみると良いと思います。
この時期のアメリカは、街はクリスマスキャロルと呼ばれる、クリスマスソングが聞かれます。
日本でもおなじみの
- White Christmas(ホワイトクリスマス)
- Rudolph The Red Nosed Reindeer(赤鼻のトナカイ)
- Jingle bell(ジングルベル)
などは英語の歌詞を覚えてみると良いと思います。
”Feliz Navidad” はスペイン語でメリークリスマスを意味する歌、1970年代より演奏され、スペイン語を話す人、ヒスパニック系の増大により、最も聞かれる曲の一つとなっています。
アメリカのクリスマスまとめ 〜素晴らしいクリスマスを!
アメリカの一大イベント、クリスマス、その特色と日本との違いを書いてきました。
クリスマスが人を幸せにする、すばらしい日々であることは、日本もアメリカも同じです。
新しい文化を学び、素晴らしい体験のできる日々ですので、ぜひアメリカのクリスマスを楽しんでください。
【アメリカの関連記事はこちら】
↑アメリカ滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら
世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」
世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
“【特別公開】世界で自由にひとりIT起業”
WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。
1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓