アメリカのESLで職業トレーニング。条件や費用、面接のポイント

アメリカでは政府が運営資金をサポートする市町村単位での大人用のESLが外国人移住者の多い地域では開催されています。

筆者が住む市にはESLを卒業した外国人が職を得るためにいくつかの職種のごく初歩的なトレーニングコースのプログラムが用意されています。

また、このように卒業生が職を得るとさらに多くの政府の援助が受けられるという、プログラム側にもメリットがあります。

今回筆者がその初歩的なトレーニングコースつまり職業トレーニングコースに応募した際の経緯について、またそのプログラムの条件や費用、そのコースに入るための面接ではどのようなことが重視されるのかについて解説しましょう。

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1.アメリカのESLのシステムとは?

移民を多く受け入れているアメリカでは、英語が第2言語である外国人に対して、English as a Second Language(ESL)と呼ばれる大人に英語を教えてくれる語学学校のようなところがあります。

Learning Centerの立地はさまざまですが、夜の公立学校の校舎を借りて行なっている市や高校の建物の一部が校舎になっているところ、単独で校舎を所有している市などさまざまです。

アメリカESL

このような市や政府が関わって運営しているところでは、政府からの補助金、市税を使っているため、ESLの登録料はかかるものの授業料は基本的に無料となります。

申し込みは市によりまちまちですが、公募後にすぐに一杯になってしまうところや常に生徒を受け入れてくれるところなどさまざまです。

申し込んだ後入学時の学力選別テストを受け、その点数によりクラス分けされます。

また、セメスターの終わりには学力確認テストがあり、成績が向上したかを確認するために行われます。

市が経営するESLとは別に教会などが行うESLもしくは会話を中心とする英語クラスもあります。

教会の場合は先生も特に資格があるわけではないこともあり、基本的にはボランティア活動として外国人に英語を教えてくれます。

こちらは教科書やテストもないということもあります。

他にも地域の図書館で英語クラスを開催していたりと実にさまざまな選択肢があります。

つまり地域全体で英語習得のためのさまざまなプログラムが組まれているということになりますね。

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2.職業トレーニングコースはどんなプログラム?

職業トレーニングコースは1年間のコースでESLに付属しているコースとなります。

ESLの職業トレーニングコース

ビジネス関連、医療、幼児教育、ITなどの初歩的な養成コースを受けることができます。

例えばタイピングやビジネス会話コースなどの付属したクラスを取ったり、ESLもしくはさらにアドバンスドのコースを必ず取ることが義務付けられています。

つまり、職業別のさまざまな専門授業とESLクラスを両方取ることになります。

またオンライン上でのアセスメント(自己学習)を履修した後、1年の終わりにテストを受けビギナーの認定証のようなものをもらうことができます。

職業訓練コースは就職を保障してくれるわけではないため、自分自身でさらなるアドバンスドコースへの参加、ボランティアなどを経て就職活動はする必要があります。

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3.トレーニングコースのための費用、補助を受けることができる条件

職業トレーニングコースはスカラーシップに申し込むことで、承認されるとコースにかかる費用は登録費用のみです。しかしこのスカラーシップを申請するには以下の2つの条件があります。

  • アメリカでの就労資格を持っているもしくは労働許可証(EAD)を持っていること
  • ESLもしくはさらにアドバンスドのコースを必ず取ること

労働許可証に関しては、スカラーシップの申し込み時点でレシートのみを持っていることが条件のものと、EADそのものを申し込み時点で保有していることの2つのスカラーシップがあるようで、筆者の場合はEAD取得のプロセスに入って発行待ちのレシートのみの保有でしたが申し込みすることができました。

申し込みに必要な書類は

  • 高校または大学の卒業証明書(英語表記でなくてもOK)
  • EADもしくはEADのレシート
  • レジュメ(履歴書)

4.トレーニングコースのための面接とは?どんな内容が重視されるのか?

職業トレーニングコースに登録するには面接を受ける必要があります。

例えばどのコースを取るか、最終教育はどんなものか、就職の際の自分自身の条件などをあらかじめ、カウンセラーと話す必要があります。

職業トレーニングコースには面接の練習も含まれているため、面接の練習も考慮したものとなっています。

では面接ではどのような質問をされるのでしょうか?

  • まずは自国ではどのような仕事をしていたのか。取りたいコースはどれか、また自国での経験に基づいているか。
  • 正社員として働きたいか、パートタイマーとして働きたいのか。
  • 運転免許は持っているか(アメリカは大都市でない限り、公共交通機関は発達しておらず、移動には車の運転が必要となります。)
  • 寒い地域では、雪の中でも運転できるか
  • コンピューター操作ができることが基礎条件なので、ワードやエクセルとメールやスケジュール管理などの操作は行えるか

自国でのキャリアもしくは大学での専攻を重視して就職はどんなところにしたらいいのかなど、色々と相談に乗ってくれます。

このようなカウンセラーの仕事は人材資源であるヒューマンリソースの仕事でもあります。

カウンセラーは常にラーニングセンターにいて、相談に乗ってくれるので安心です。

ちなみに子供たちが通う学校にもこのようなカウンセラーは数名いて進路相談、授業選択の相談などにいつでも乗ってくれます。

また小学校では道徳の授業などを請け負っていることもあります。

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5.トレーニングコースにはどんな職種があるの?

具体的に筆者が登録した職業トレーニングコースの内容についてご紹介しましょう。

  • 3−5才のプリスクール(保育園)の先生
  • 銀行の受付業務
  • ITエンジニア
  • 病院受付業務
  • 歯科助手
  • 薬局助手
  • 検査助手
  • 人的支援サービス
  • パラリーガル(自国で法律関連のライセンスを持っている人のみ)

保育園の先生の養成コースでは、座学での学習のほかにボランティアでの実習が推奨されており、市の教育委員会が経営するプリスクールでの研修なども含まれます。

病院受付業務は歯科助手、薬局助手、検査助手と合わせて履修が可能です。

これらの職種の給与は時間給で約15ドル(約1900円)ぐらいです。(ITは少し時間給が高い)

6.まとめ

母国語を話さない国での就職は少しハードルが高いと感じる方も多いでしょう。

英語の学習とその延長にこのような職業トレーニングコースがあるというのは心強く、また移民を多く受け入れる国のシステムとして素晴らしいですね。

英語の環境で働くというのは生きた英語を学ぶ良い機会でもあり、自分自身でお金を稼ぐことができるというのは大きな自信になります。

また認定資格を持っているということは就職に有利にも働きますので、このような職業トレーニングプログラムは職探しの良い選択肢の一つと言えるでしょう。

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