海外で妊娠、出産、そして子育てをしているとお国柄の違いを感じることがあります。
その土地の習慣や生活スタイルによって特徴があり、取り入れると役立つアイディアやベビーグッズも同様です。
実際にアメリカで子育てをしてみて、日本とは違う育児事情や商品に戸惑ったこともありますが、助けられたことも多々あります。
それらの経験をもとにアメリカで子育てをする方におすすめしたいベビーグッズを紹介します。
生活面でのアメリカと日本の違い。いくつかの大きな特徴
ベビー用品を検討するときには、アメリカの住宅構造や習慣を知っておくと、なぜそのアイテムが便利で需要が高いのか理解しやすいです。
私が感じた日本とは違う特徴をいくつか挙げてみます。
- 就寝時は親子別室
- お風呂はユニットバス
- エアコンは建物やアパートの部屋全体を冷暖房するセントラル空調
- 家にも街にもスペースがある
- 普段の移動手段は基本車を利用(NYなど一部の大都市を除く)
こうした背景があることを踏まえて紹介するベビー用品を参考にしてみて下さい。
1. モニター
アメリカは赤ちゃんでも親子別室で寝る家庭が多いです。
そして住宅が大きく、何部屋もあるアメリカンホームでは家事をする時にちょっと離れると赤ちゃんの様子がわからないこともあります。
ベビーベッドやベビーサークルに入れて安全に配慮していても気になるものです。
こういう場合、モニターを設置していれば離れた場所にいても赤ちゃんの様子がわかって安心です。
メーカーや機種によってカメラの撮影範囲、暗所での画質、音声感知、体温や動体検知、携帯と連動できるなど様々な機能があります。
アメリカのAmazonで人気の高い機種はこちらです。搭載機能によって値段の幅があるので検討する時に参考にしてみて下さい。
Infant Optics DXR-8 Video Baby Monitor with Interchangeable Optical Lens
2. スワドルミー&スワドルアップ
新生児突然死症候群(SIDS)防止のためにベビーベッドにはブランケット、枕、おもちゃなどは入れないように病院や小児科医から指導を受けます。
ブランケットや掛布団の代わりに赤ちゃんを大判の布で巻くスワドルが一般的です。
この方法は胎内にいるときと似たポーズになって赤ちゃんが落ち着くことができると言われています。
そのため新生児期はオムツと下着を着せておくるみで巻くだけという家庭も多いです。
スワドルに使う布の素材は赤ちゃんの肌に優しいモスリンやオーガニックコットンが人気でAden and Anaisが代表格ですね。
スワドルは毎回手で巻いていくので、巻き方に慣れないうちは崩れたり、赤ちゃんの動きでほどけてしまうこともあります。そういう時は簡単に巻けて外れないスワドルミーがおすすめです。ミノムシみたいで可愛いですよ。
赤ちゃんにも好みがあるようで、スワドルミーのように手足がぎゅっと小さく固定されているのは落ち着かない子もいます。そのような場合はスワドルアップを試してみるといいでしょう。
3. ファスナー付きの足まで覆うロンパース
新生児突然死症候群(SIDS)対策のもうひとつが足まで覆われたロンパースで睡眠時の体温調節することです。
そしてファスナーがついているので着脱もしやすいです。
スナップボタンの場合、留め違えたり、動く体に翻弄されて時間もかかります。足を入れたらファスナーを上げるだけで手早く着せることができて、靴下が脱げる心配もありません。
Carter’s、Gap、Gymboreeを始め、ほとんどのベビー服ブランドで取り扱っています。
Simple Joys by Carter’s Baby and Toddler Girls’ 3-Pack Snug Fit Footed Cotton Pajamas
4. トラベルクリブ
折りたたんで持ち運びできるベビーベッドをトラベルクリブと呼びます。
商品名ではGracoのPack ‘n Playが有名で、日本でも類似商品が発売されていますね。
二重構造のベビーベッドになっており、赤ちゃんが小さい新生児~寝返り期頃は浅い部分に底を設置し、成長すると深さを変えて使えます。
オムツ替え台やバウンサー、メリー、小物収納などの付属品が付いているタイプもあります。
新生児期で睡眠が安定するまでは親の寝室に置いて寝かせたり、リビングに置いて昼間寝かせておく場所として使っています。
ただし、薄いマットをマジックテープで固定するのでベビーベッドの方が安定感はあります。
お座りやハイハイができるようになるとプレイヤードにしたり、外泊するときには赤ちゃんのベッドとして持参したり、長期的に利用できます。
5. スイング
日本だとベビーラックやハイローチェアと呼ばれる前後に揺れるベビーグッズがありますね。
アメリカでは赤ちゃんの寝かしつけや機嫌を良くするためにスイングを使います。
横揺れのブランコのような動きをする機種が普及しており、電動で動きます。オプション機能に回転メリーや音楽もついているので効果的です。
高性能の機種であれば左右の揺れ以外にも複雑な動きができます。さらにはスマホと連動して遠隔操作も可能です。スペースは取りますが住宅が広いアメリカであればさほど気になりません。
6. トラベルシステムストローラー
カーシート(チャイルドシート)とセットで販売しているストローラー(ベビーカー)です。
赤ちゃんをカーシートに乗せたまま車とストローラー間の乗せかえができます。
眠ってしまった時でも起こさずにカーシートごと移動できて便利です。
お座りができない時期でもレストランでカーシートごとソファに置いたり、友人宅に遊びに行くときなど、外出時にも赤ちゃんの居場所を確保することができます。
ただし、カーシート部分は新生児期から1歳頃までの赤ちゃんが対象になっているので使用できる期間は短いです。
そして赤ちゃんの体重増加に伴って乗せた時の持ち運びも大変になります。
日本の軽量化されたワンタッチベビーカーなどに比べるとデメリットもありますが、車社会のアメリカで生活するならばトラベルシステムはおすすめしたいです。
7. 液体ミルク
2019年に日本でも液体ミルクが販売され始めましたね。アメリカでは早くから導入されており、一般的に利用されています。
常温で保存でき、蓋を開けて使い捨てニップルを付ければそのまま授乳できます。
急いでいる時や外出時には手軽に授乳できるので重宝します。もちろん、哺乳瓶に移し替えて授乳しても大丈夫です。
ミルクメーカーは
- Simlac
- Enfamil
の2大ブランドが人気です。
また、同じブランドでも新生児向け、お腹にガスが溜まりやすい子向け、DHAや鉄分などのサプリメントが配合してあるものなど種類が豊富です。
月齢や体質に合わせて選択肢があるのは嬉しいですね。ただし、便利な分、粉ミルクよりは値段が高いです。
8. 電動搾乳機
合理的なアメリカはミルク育児が多いと思われがちですが、母乳育児をしている人は結構いるものです。
母乳の良さが見直されて推奨する病院も増え、技術の進歩によって電動搾乳機の助けを借りて母乳育児を継続しやすくなったとも言えます。
日本でも出産前に手動の搾乳機を準備する人もいますね。
しかし、断然電動をおすすめします。理由は2つあります。
まず電動搾乳機の方が簡単により多くの母乳を搾れます。そして両胸用の搾乳機と専用のブラジャーを使えばハンズフリーで左右同時に搾乳できて便利です。
ブランドは
- Medela
- AVENT
- Lansinoh
などが人気です。
また、これらの電動搾乳機はベビー用品店やインターネットでも購入できますが、加入している医療保険によって無料でもらうこともできます。
自費で購入する前に、病院と保険会社に確認しておきましょう。
9. 授乳クッション
小さな赤ちゃんでも毎日頻回抱っこして授乳していると腕が疲れてしまいますね。
授乳クッションがあると授乳時に安定感があります。Boppyの多機能型クッションは授乳以外の用途にも使えるのが特徴です。
くぼみに赤ちゃんを寝かせたり、うつぶせやお座りの練習にも使えるのでコストパフォーマンスが良いです。
10. 授乳ケープ
母乳育児をするならば外出するときは授乳ケープが必須です。
日本に比べてアメリカでは授乳室が備えつけてある施設が少ないので、持ち歩くことになります。
ケープはエプロン型、ストール型など数種類のタイプがあり、それぞれ使いやすさで選ぶでしょう。
選ぶのを迷ったときにおすすめしたい商品を2つ紹介します。
まずはアメリカでは定番のブランドBebe au Laitのエプロン型ケープです。
ワイヤー入りで赤ちゃんの様子を見ながら授乳できます。そしてタオル生地の裏地ポケットがついているので小物入れやタオル替わりに使えて便利です。
次はポンチョ型ケープです。
このケープは授乳以外の用途としてトラベルシステムのカーシートにも装着することができます。外出時の日除けや寒さ対策になり、カーシートを覆うことで薄暗くなり、外出時でも赤ちゃんが快適に眠れます。
11. バスチェア
お風呂好きの日本人と違い、アメリカの住宅はユニットバスやシャワー式のお風呂がほとんどです。
へその緒が取れるまではスポンジバスと言ってお湯に浸けずに週に3~4回簡単に体を拭くだけです。
毎日湯船に入って入浴する日本人から見ると変わった方法に見えますね。そして成長しても大人とは一緒に入浴せずに、専用のバスタブで赤ちゃんだけを入浴させます。
一般的にはバスタブの中にベビーバスタブを入れて使いますが、洗面台や台所のシンクに対応している商品もあります。
シンクで入浴させると聞くと驚いてしまいますね。
しかし、中腰になるバスタブよりも高い位置で体への負担が少ないので、大きい洗面台やシンクがある家ではこの方法が好まれます。
The First Years Sure Comfort Deluxe Newborn to Toddler Tub, Teal
12. スリング
上記にスワドルやスイングなどの睡眠アイテムを紹介しましたが、どうしても体が触れていないと起きてしまうという赤ちゃんもいますよね。
そんな時はスリングが活躍します。
Baby K’tanは新生児から使えて、抱っこしているかのような使い心地が人気です。
カンガルー抱き、抱っこ抱き、前向き抱き、横抱きなど成長に合わせて装着方法をアレンジして長く使えるのもいいです。
13. 離乳食用のハイチェア
食事用のイスはお座りが完成する前から使えるように背もたれが高く、リクライニング式がおすすめです。
Baby Trend、Graco、Fisher Priceなどのブランドが取り扱っています。
ベルトとテーブルで固定されるので子供がのけ反ったり、立ち上がる危険を防ぐことができます。
またテーブルを取り外して洗えるのが特徴です。自分で食べる練習を始めるとどうしても散らかり、汚れてしまうものですが、取り外して洗うことができるなら掃除の手間を省くことができますよ。
14. メモリアルグッズ
赤ちゃんの可愛い姿、成長の過程を残しておきたいというのは世界共通の考えです。
アメリカも実にメモリアルグッズが豊富です。
手形や足形のフレーム、月齢ごとの写真を飾る写真立て、月齢やイベントごとの記念撮影用シールなど見ていて楽しくなります。
よく使われているアイテムのひとつが赤ちゃんの身長、体重、体の発達、歯の数、話した言葉などを書き込み、並べて撮影するチョークボードです。
節目ごとに書き換えて写真に残しておくと成長を振り返るときにわかりやすいですね。
15. ベビーゲート、ベビーサークル
成長に伴って赤ちゃんが動き始めると、よりいっそう家の中の安全に気を配ることとなります。
階段はもちろん、キッチンのオーブンも熱くなって危険ですね。
そのためベビーゲートやベビーサークルを置いて事故が起こらないようにします。
壁に穴を空けずに設置できるベビーゲートもあるので賃貸住まいには助かります。
おわりに
いかがでしたか?子育ては時に体力と気力が必要になることもあり、これらのベビーグッズが役立ちました。
これから出産準備をする方、現在子育てをしている方がベビーグッズを選ぶときの参考にしていただければ嬉しいです。
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