子どもの教育を考えニュージーランド移住。今海外移住を考えている方へ

※この記事はせかいじゅうサロンの「海外在住者ピックアップ」企画で、紹介された内容です。

せかいじゅうサロンメンバーの皆さん、こんにちは。

ニュージーランドのオークランド在住のTaku Yamaguchiです。

2009年の4月に日本から移住し、こちらの在住は今年で13年目になりました。

私は元々都内の大手名門進学塾で、最難関中学&高校受験の指導をする塾講師でした。

しかし子供が産まれたことをきっかけに、自分の娘に日本の受験をさせることに強い抵抗感を感じ、別の教育を模索し始め、散々悩んだ挙句、最終的には海外教育移住という道を選択しました。上の子が6歳、下の子が1歳の時のことです。

ニュージーランド移住の経緯と現在

海外移住先としてニュージーランドを選択したのには、いくつかの理由がありました。

それは更新不要の永住権、のびのびした教育、英語圏、無料の医療制度、親日性と治安の良さ、温暖な気候、多様な文化などです。

まず一番大きな要素だったのは、子供の育つ環境です。

ニュージーランドは婦人参政権が世界で初めて付与された、人権をとても重視する国。

移民で成り立っていることもあり、多様性が豊かで、差別も少ない国だと感じています。

学歴だけでなく、手に職をつけることでも十分な収入を得られるシステムがあり、子供は自分の好きなことを仕事にしやすい環境があります。

さらに充実した子育て支援や進学・学習支援も魅力な上、女性が社会で活躍する土壌が当時からあり、娘がいる私には魅力的な環境でした。

また永住権のシステムにもとても惹かれました。

他の多くの永住権と異なり、New Zealandの永住権は更新制ではなく、一度取得すると失効せず生涯有効です。

そのため取得後に他国に移動したり、一旦日本に引き揚げても、いつでもNew Zealandに戻って来られるので、人生設計も柔軟にできそうだと思いました。

永住権取得までには、数年を要しました。

初めは学生ビザで入国し、学校卒業後その資格を使って就職し、永住権獲得を目指しました。

ただ卒業後の就職が思うように行かず、一旦は現地ガイドとして働き出しましたが、大震災の影響で再び頓挫。この時は本気で帰国を考えました。

それでもどうしてもこの国を諦められず、色々手を尽くして仕事を探しているうちに、幸運にも現地の教育会社とご縁を頂き、その会社を通してTemporaryの永住権を申請し、2013年に無事取得しました。

その後2年を経て、正式に永久に失効しない永住権が下りました。

2014年からは念願だった教育ビジネスを立ち上げ、今年で経営7年目となります。

New Zealand教育や留学、国際バカロレア教育のコンサルティングや、海外で学ぶ生徒へのコーチング、アカデミックサポートなどを行なっています。

渡航当時6歳と1歳だった子供たちは、上は今年からUniversity、下はCollege(High school)に通っています。

クラスメイトの国籍は30以上にも及び、世界中の国々について様々な生きた知識を得ながら、伸び伸び学んでいます。

本当に素晴らしい環境で育つ子供達も見ていると、この移住が正解だったと安堵すると同時に、自分もこんな環境で成長したかったと少し嫉妬することさえあります(苦笑)。

子供達が通った小学校 100近い国籍の子供達が通う国際色豊かな学校。この国では「グローバル化」が日常の中にある。開放的なレイアウトと、個性を伸ばす教育環境で、子供たちは伸び伸び学んでいる。

子供達が通った小学校
100近い国籍の子供達が通う国際色豊かな学校。この国では「グローバル化」が日常の中にある。開放的なレイアウトと、個性を伸ばす教育環境で、子供たちは伸び伸び学んでいる。

 

 

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ニュージーランド生活の現在とこれからの展望

ニュージーランドでの毎日は、一言で言うと「自分らしくいられる日々」です。

人と人の距離が絶妙で、過干渉になるのでもなく、無関心でもない。

お互い個性とプライバシーを尊重し合いながらも、助けを求める相手には手を差し伸べ合う、そんな優しい人間関係があります。

それはこの国が持つ移民文化とともに、雄大で優しい自然が育むものなのかもしれません。

マウントクック 世界遺産にも登録されている国立公園。国内最高峰は、美しいハイキングコースにもなっており、オンシーズンには世界中から観光客が押し寄せる。

マウントクック
世界遺産にも登録されている国立公園。国内最高峰は、美しいハイキングコースにもなっており、オンシーズンには世界中から観光客が押し寄せる。

ロトルア 先住民族であるマオリ族の聖地でもあり、温泉地として国内で有名な街。オークランドから車で3時間弱。高速道路は全て無料な上、大抵ガラガラなので、簡単に行けるのが嬉しい。

ロトルア
先住民族であるマオリ族の聖地でもあり、温泉地として国内で有名な街。オークランドから車で3時間弱。高速道路は全て無料な上、大抵ガラガラなので、簡単に行けるのが嬉しい。

親日的なところもありがたく、日本へのリスペクトがある社会なので、とても暮らしやすいです。

今住んでいるオークランドは、十分な都市機能がある一方で、豊かな自然にも簡単にアクセスできる魅力的な都市です。

最近は住宅費の高騰が頭痛の種ではありますが、世界中の国々の食やサービスが享受できる美しい「City of Sail」の生活からは、もう二度と離れられそうにありません。

また現在New Zealandは半年間に渡ってコロナの市内感染がなく、マスクなしの完全に「普通の日常」を享受しており、オークランドは世界で最も魅力的な都市にも選出されました。

この国で暮らし始めて13年目。

いつしかここは、日本に一時帰国する度にホームシックにかかるほど愛着が湧く、自分の国になりました。

子供たちも完璧な日英バイリンガルに育ち、それぞれの夢に向かって楽しみにながら成長しています。

私自身はこれまでNew Zealandで得た様々な学びを、日本の保護者や子供たちに発信する活動を始めています。

2018年には風鳴舎から、初めての書籍である『学校教育がガラッと変わるから 親が知るべきこれからの学び』を出版し、講演活動も開始しました。日本やニュージーランドだけでなく、オーストラリアにも呼んで頂いてお話もしました。

昨年には2冊目の著作も出版。

NHKなどのメディアの取材も頂きました。

今後もNew Zealand教育の魅力の発信を通して、日本で教育に悩んでいる方々にヒントを差し上げられたらと思っています。

クイーンズタウン 国内を代表する、世界的に有名な観光地。波がある湖を中心に、雄大で美しい景色が楽しめるリゾート地。冬にはスキーやスノーボードも楽しめる。

クイーンズタウン
国内を代表する、世界的に有名な観光地。波がある湖を中心に、雄大で美しい景色が楽しめるリゾート地。冬にはスキーやスノーボードも楽しめる。

ウェリントン ニュージーランドの首都。洗練された都市で、政治・文化の中心でもある。学生の街ということもあり、とても活気に満ちている。風が強いこともでも有名。

ウェリントン
ニュージーランドの首都。洗練された都市で、政治・文化の中心でもある。学生の街ということもあり、とても活気に満ちている。風が強いこともでも有名。

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海外移住を考えている方へのメッセージ

海外移住をしてみたい。

そう思ってもなかなか踏み切れない。

その気持ち、痛いくらいよく分かります。

私も日本にいた時、全く同じ葛藤の中で暮らしていました。

特に家族で移住を考えている場合、子供の将来のことを考えると、悩みは尽きないでしょう。

その苦悩は、痛いくらい理解できます。

でもどんなに長く考え続けても、いつまでも決断はできないのではないかと思います。

もちろん計画は必要ですが、最後はきっと「勢い」です。

移住は計画通りに行くとは限りません。

寧ろ計画通りには進まない方が多いくらい(苦笑)。

想定外のことが次々起こり、ピンチになることも多いかもしれません。

でもその予定外を楽しめるくらいでないと、移住はうまく行かないように思います。そもそも人生って、予定通りいかないものなんだから、今のこの状況を楽しもう。

私もそう思えるようになってから、海外生活を本当の意味でエンジョイできるようになった気がします。

人生はたった一度しかありません。

やらないで後悔するくらいなら、やって後悔しよう。

私はそう思って移住しました。

たくさんの苦労がありましたが、それを遥かに上回る喜びも経験しています。

最後に大好きな言葉を送って、私のメッセージを終わりたいと思います。

 

「叶わない夢は、胸に宿らない」

 

あなたの夢を大切にしてください。

海外生活、本当に楽しいですよ!

何か質問があれば、気軽にコメント下さい。

あなたの海外挑戦、心から応援しています!

近場のビーチ 車で15分圏内に、たくさんの美しいビーチが点在。皆思い思いのことをして、ゆったりとした時間を過ごしている。ビーチを訪れる度に、リゾート気分が楽しめるのが魅力。

近場のビーチ
車で15分圏内に、たくさんの美しいビーチが点在。皆思い思いのことをして、ゆったりとした時間を過ごしている。ビーチを訪れる度に、リゾート気分が楽しめるのが魅力。

無料の野外コンサート 各地で行われる無料の野外コンサート。たくさんの出店も出て、楽しいひとときが楽しめる。飾らないフランクな雰囲気で、家族連れも多く、いるだけで和やかな気持ちになれる。

無料の野外コンサート
各地で行われる無料の野外コンサート。たくさんの出店も出て、楽しいひとときが楽しめる。飾らないフランクな雰囲気で、家族連れも多く、いるだけで和やかな気持ちになれる。

たくさんのカフェ カフェはNew Zealandの文化の一部といってもいいくらい、あちこちに存在。どんな小さい街にもカフェはあり、個性的な店内では、美味しいwhite coffeeが楽しめる。おすすめは名物のFlat white。濃厚なミルクとコーヒーのハーモニーが絶妙。

たくさんのカフェ
カフェはNew Zealandの文化の一部といってもいいくらい、あちこちに存在。どんな小さい街にもカフェはあり、個性的な店内では、美味しいwhite coffeeが楽しめる。おすすめは名物のFlat white。濃厚なミルクとコーヒーのハーモニーが絶妙。

キャンプ 蛇や危険な野生動物がいない、アウトドア天国のニュージーランドでは、キャンプがとても一般的。ほとんどの家がテントを持っているくらい、誰もが楽しむアクティビティ。全国にキャンプ場があり、料金もリーズナブル。うちも毎年、1−2週間テント生活を楽しんでいる。

キャンプ
蛇や危険な野生動物がいない、アウトドア天国のニュージーランドでは、キャンプがとても一般的。ほとんどの家がテントを持っているくらい、誰もが楽しむアクティビティ。全国にキャンプ場があり、料金もリーズナブル。うちも毎年、1−2週間テント生活を楽しんでいる。

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