フランス・ルーアンをご存知でしょうか?
フランスといえばパリが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、ルーアンはとても住みやすく、パリとはまた違った魅力を持っています。
今回はルーアンの魅力を存分にご紹介したいと思います。
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フランスのルーアンという街
ルーアンはフランス西部のノルマンディー地方、セーヌ=マリティーム県の県庁所在地で、県庁や税務局、百貨店やショッピングモールなどがあります。
ジャンヌダルクが処刑された地としても有名で、一年を通して多くの観光客が訪れます。
地下鉄(metro)やバスが市内を網羅しており、公共交通機関も充実しています。
SNCFの駅や長距離バスの停留所も市内中心部のすぐそばにあり、フランス各地へのアクセスも良いです。
ルーアンは比較的大きな都市であるものの,終日落ち着いており、穏やかな雰囲気が魅力的です。
2015年のパリ同時多発テロ事件に連動するように、2016年夏にルーアン郊外の教会でもテロ事件がありましたが、現在ではすっかり落ち着いています。
ルーアン市内にはセーヌ川が流れており、セーヌ川より南側を左岸、北側を右岸と呼んでいます。
地元の人々によると左岸よりも右岸のほうが落ち着いているそうです。
ルーアンの主な見どころ
主な観光名所は、16世紀作られ、
- 今も時を刻む大時計台
- フランスで一番高いノートルダム大聖堂
- ジャンヌダルクが処刑された広場に面して建てられたジャンヌダルク教会
などです。
時計台から大聖堂にかけて目抜き通りになっており、たくさんのお店が軒を連ねています。
また、時計台前からSNCFのルーアン駅にかけての大通りもショッピングストリートとなっており、いつもたくさんの人で賑わっています。
ジャンヌダルク教会は他に類を見ないモダンな造りで、ステンドグラスもとても美しく、一見の価値ありです。
大聖堂のステンドグラスもまた美しく、一歩足を踏み入れると静かで穏やかな時間が流れています。
また大聖堂はステンドグラスだけではなく、ゴシック様式の装飾は目を見張るほど豪華。
印象派のモネがその姿を描いたことでも有名です。
旧市街には木組みの家々が立ち並んでいます。
木組みの家が最も多く保存されているのはルーアンらしく、旧市街に来ると、「ああ、これがルーアンの街並みなんだなあ」と感じることができます。
食べ物が安くて美味しい
ルマンディーチーズが名産
ルーアンが属するノルマンディー地方では酪農がさかんで乳製品が有名です。
日本でもカマンベールチーズがよく食べられていますが、そのカマンベールチーズはノルマンディー地方の名産品です。
特にノルマンディー地方で作られたカマンベールチーズをノルマンディーカマンベールといい、AOPで保護されています。
また、カマンベールチーズによく似たヌーシャテルというチーズはハート型のチーズで、バレンタインの贈り物としても人気があります。
シードルというりんごの発泡性のお酒はノルマンディー地方の名産品で、アルコール度数も低いので、お酒が苦手な方でもおいしく飲むことができます。
海産物もおいしい
ルーアンは海岸にほど近く、魚介類も安く手に入ります。
フランスでは魚を生で食べることはあまりありませんが、鮮魚店では生で食べることができるほど新鮮な魚を手に入れることができます。
日本では野菜の価格高騰が話題になっていますが、広大な土地を持つフランスでは食料をほとんど自国でまかなえるため、野菜も安価で手に入ります。
果物も同様で、とてもおいしい果物が安く手に入ります。
ルーアンには3つのマルシェがあります
サンマルク広場のマルシェ
サンマルク広場のマルシェはルーアンで一番大きく、鮮魚・精肉・果物・野菜・チーズ・パンなど、多くの専門店が出店しています。
お総菜屋さんも出店しているので、早起きして買い物を済ませた後、ブランチにお惣菜を買っていただくのも楽しみのひとつです。
ジャンヌダルク広場近郊のヴューマルシェ
ルーアンで一番古く、こちらも鮮魚・青果店が並んでいます。
入り口近くのお花屋さんに並ぶ季節のお花が華やかな気分にしてくれますよ。
エミュレ広場のマルシェ
左岸の郵便局裏、エミュレ広場のマルシェは、新鮮な食料品が安く手に入ると話題のマルシェです。
パリにもよく行きますが、パリと比べるとやはり物価はルーアンのほうが安く感じます。
ほとんどが買えるアジアショップもある
市街地にはアジアショップが3軒ほどあります。
やはりパリのアジアショップに比べると品ぞろえは劣りますが、思いあたる調味料はほとんど手に入りますし、お米や麺類、豆腐などもアジアショップで手に入ります。
また、中型から大型のスーパーではアジア食品コーナーがあり、調味料はもちろん、寿司キットなども充実しています。
パリには京子食品(KIOKO)という大きな日本食品店があり、菓子類やレトルト商品、お茶などが充実しています。
またオンラインショッピングも展開しており,一定以上の購入で送料が無料になるので,どうしてもルーアンで手に入らない食品類は京子食品を覗いてみるのも手です。
ルーアン近郊のおすすめ観光地
海岸沿いへも内陸へもアクセスしやすいのがルーアンの魅力のひとつです。
先述のとおり、パリへは1時間ほどで出ることができます。安い時期であればパリまで5ユーロほどで行くことができます。
パリまで出てしまえばフランス各地、または隣国へもSNCFを利用して訪れることができます。
さて、ここからはルーアンから日帰りで訪れることができる近場の観光地について紹介します。
ジヴェルニー
モネが晩年を過ごした小さな村です。
かの有名な『睡蓮』が描かれたのも、この村です。
モネの家・庭も残されており、季節ごとに色とりどりの花が咲き乱れます。
モネの家の近くに印象派美術館があり、モネをはじめ、印象派の絵画が展示されています。
エトルタ
夏は海水浴(日焼け)で人があふれるビーチを挟むように、ふたつの断崖が立っています。
この断崖もまた、モネやクールベの作品に描かれている名所です。
どちらの断崖にも上がることができ、そこからの眺めは解放感たっぷり。
夏に訪れても風が吹き下ろしてさわやかです。
また、ビーチ手前にはレストランが点在しており、魚介類のプレートは絶品です。
作家、モーリス・ルブランの家も怪盗ルパンの家として公開されています。
ファレーズ
ノルマンディー公ウィリアム征服王の生誕地であり、征服王の城が建っています。
城からは街が一望できます。
征服王の城というだけあって、当時の戦闘機器のミニチュアが展示されていたり、タブレット端末を使ったガイドは飽きさせない工夫が凝らされています。
バイユー
バイユーはタペストリーが有名です。
このタペストリーもまた、ノルマンディー公ウィリアム征服王がイングランドを征服するまでを描いています。
日本語のオーディオガイドがあるので、タペストリーに描かれた場面の解説を聞くことができます。
ノルマンディー戦争記念館ではタペストリーに描かれている鎖帷子や船の模型などが展示されています。
語学学校もご紹介
ルーアンには語学学校が2校あります。
ひとつはルーアン駅の近くにあるアリアンセフランセーズという学校です。
もうひとつは植物園近くにあるフレンチインノルマンディーという学校です。
両校ともホームページがありますので、比較して選んでみてくださいね。
ルーアンで暮らす魅力まとめ
都会すぎることもなく、田舎すぎることもないルーアン。
日々の暮らしに疲れたら小さなカフェでくつろいだり、セーヌ川をながめてのんびりしたり、教会に立ち寄って気分をリフレッシュしたり。
筆者がルーアンに住んでからしばらく経ちますが、年中落ち着いた気候で、食べ物もおいしく、ゆったりと暮らすには最高の土地だと感じています。
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