前回の第1部(基礎知識編)では、フランスの雇用状況や必要なビザなどフランスで働くためにまず知っておくべきことをご紹介しました。
ここでは実践編として、
- 言語はどこまでできるべき?
- 仕事の見つけ方
- やるべき準備
など、実践で活用できる仕事探しのコツをご紹介します。
今回も同様に、日本企業から辞令を受けフランス駐在をする人対象ではなく、「フランスで自分で仕事をみつけて働きたい人」を対象とします。
ではさっそく始めましょう!
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フランスで働く前に言語面の話
なんといっても、言語のハードルは日本人にとって非常に高いものです。
フランスで働くためには、フランス語と英語の両方、または一方が必要です。
英語のみの場合、ハードルも下がり可能性はかなり広がります。
しかし、フランス語が必要な場合ハードルはグンとあがります。
例えば、
レストランやカフェの仕事:
フランス人がお客さんなのでフランス語は必須でしょう。
ただ、高いレベルは必要ありません。最低限の会話ができるレベルであればOKです。
あとは、やる気やシフトに入れる日数をの方が重要視されるのではないでしょうか。
通訳・翻訳の仕事:
通訳・翻訳の仕事に携わりたい場合は、当然のことながら、かなりレベルの高いフランス語力が必要になります。
企業へ応募する場合:
インターナショナルで世界各国に子会社があるような大きな会社だと、英語が話せるなら十分として採用されることもあります。
その場合、フランス語は全く話せなくても問題ありません。
パリには海外展開をしている企業が数多くあるので、可能性も高くなります。
そのような会社では、社員は多国籍の同僚と働くことにとてもオープンです。
海外で働くにあたって、あなたの不安も大きいはずです。職場にあなたのような外国人がいることや、社員がオープンマインドであることはとても心強いでしょう。
ただし、仕事にはフランス語が必要でない場合でも、日常的にフランス語の学習をすることを強くオススメします。
フランス人同士の仕事の合間の会話はもちろんフランス語です。会話が分からず、孤立感をもつこともあるでしょう。
仕事は英語のみでこなせるとしても、フランスに住むのであればフランス語を学ぶことは大切です。
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地域の特徴
地域については、第2の都市リヨンはパリとは大きく違います。
第2の都市とはいえ、英語のみで採用可能な企業はほんの一握りです。
働くにはフランス語の十分なレベルが必須です。
そのため非常にハードルが上がります。
フランス語のレベルに自信がない場合は、大学・語学学校に通う、もしくは、まずはレストランで働きながら語学力を磨き、自信がついてから企業に応募するというのも可能です。
ただ、最終目的は「語学を学ぶこと」ではなく「企業で働くこと」であることを忘れないようにしましょう。
必要条件
フランスでは、未経験者OKというのはかなり少ないです。
とはいえ、「日本人にはどんな職種がある?」でもご紹介したように、レストランやカフェ、日本語教師の場合は経験を求められないことも多々あります。
しかし、企業から内定をもらいたい場合は、話が大きく変わってきます。(これが現実…。)
企業に応募する場合は、
- その職種の学位を取得しているか
- その職種での経験があるか
をかなり重視されます。
それも、「フランスで」の経験を求められます。
つまり、日本でその職種の学位や経験があっても、「フランスで」の経験がない場合は相手にされないんです。
どれだけハードルが高いの!?!?という気持ちになりませんか。。。
でも諦めるのは早いです!フランスで大学院に行くことや、日系企業になんとか内定をもらって経験を積むことを検討してください。
フランスで働くうえでやるべき準備
ついに準備に入っていきましょう。
必ず必要なのは、以下の2つの書類です。
- 職務経歴書(CV)
- モチベーションレター
職務経歴書は、これまであなたが学校で何を勉強し、どんなキャリアを積んできたかについて書きます。
モチベーションレターは、あなたがなぜその求人に応募したいのかの理由とモチベーションを簡潔に書きます。
日本では、経歴書にやる気を伝える文章を加える場合はありますが、フランスのようなモチベーションレターは存在しません。
でもフランスでは、このモチベーションレターがかなり大切なんです。
人事は経歴書を見る前に、モチベーションレターに目を通します。あなたの経歴とモチベーションがいかに「簡潔」かつ「しっかりと」表現されているかがカギとなります。
職務経歴書においても、国によって書き方は全く違います。
日本では文字数が多くても密に書くことが大事ですが、フランスではそんな経歴書は読まれずにゴミ箱行きです。
いかに簡潔に必要なことのみを書くかが大切です。
フランスの仕事の見つけ方
これまで基礎知識からやるべき準備までご紹介しまた。
では、ここからがいよいよ本番!!求人に応募しましょう。
応募といってもどうやって??
フランス流の応募の仕方を見ていきましょう!
フランスの求人応募方法
- 求人サイトに掲載された情報に応募する(あなたの気持ち:日本と同じで私もできそう。)
- 求人が出ていなくても人事のアドレスが掲載されていれば自分の職務経歴書を送る(あなたの気持ち:まじ?積極的!)
- 知り合いを通して受けたい会社の人事に渡してもらう(あなたの気持ち:なにそれ!?つまりコネ!?)
- 持ち込み(あなたの気持ち:えー!?そこまで!?)
どうですか?気後れしていませんか?笑
フランスでは、コネは当たり前、乗り込むのも当たり前です!カルチャーショックがあるところです。
頑張った人の例を見てみよう
- パン屋に経歴書を持ち込みました。
数日後に電話があり、明日から来てくださいと言われました。 - レストランの求人が出ていて経歴書を送りました。
全く連絡が来なかったためダメだったんだと思いました。でも2か月経ってから電話が来たんです!その後面接をし、内定をもらえました。 - 企業に求人があったので、経歴書を送りました。
1週間待ちましたが全く連絡がないので、自分から連絡をしました。自分のやる気を伝え、なんとか面接をしてほしいと熱意を伝えたところ面接の機会をもらえました。 - 知り合いがXX会社の人を知ってるよ、経歴書を人事に渡しといてあげるよ、と言ってくれました。
その後面接の機会をもらえました。
いかがでしょうか。
日本との違いを感じませんか?でもこれがフランス流なんです。
郷に入っては郷に従え。積極性がかなり大切です。
フランスで働く夢を叶えるためにも、ガンガン積極的にアプローチしていきましょう!
求人情報が掲載されているサイト
https://www.indeed.fr/
https://www.adecco.fr/
https://www.apec.fr/
https://www.manpower.fr/
コミュニケーション
最後に1点付け加えて、伝えておくべきことがあります。
フランスは電話文化です。
質問があれば、メールを書くのに時間をかけるよりもサクッと電話で聞いてしまいます。
その分、簡潔に必要なことを話す力が求められます。そうすると、やはり語学力も欠かせなくなってきます。
フランスで仕事を見つけよう!
2部にわたってフランスでの仕事探しのコツをご紹介しました。
どんな印象をもちましたか?
難しすぎる?
なんとかなりそう?
可能性はたくさんあります。
どんなにハードルが高い状況でも、あなたのやる気次第で必ず夢はかないます。
モチベーションと目標をしっかり持って、計画的に進めてください。そうすれば、いつか必ずいい仕事が見つかりますよ♪
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