さまざまな人種とライフスタイルが交差するカナダでは、ひとりひとりがより働きやすくなるよう日本とは違った工夫が実践されています。
今回はカナダ企業の典型的な労働環境を、トロントでプログラマーとしてお仕事をしているKさんのお話をもとにしてお伝えします。
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ポイントその1:対等に意見を交わせる関係を築ける
Kさん「僕は入社1年目で、プログラマーとしてのキャリアもこの会社が初めてとなりますが、おかしいと思ったことや、段取りで効率が悪いと思ったことはどんどんチームリーダーに提案しています」
自分の意見をしっかりもつことが重視されるカナダ社会では、年齢や人種、性別、役職に関わらず、たとえ異なる意見でもまずは主張してみることが好まれます。
人が集まれば異なる意見があるのは当然。
それをリスペクトしたうえで、どのようにコミュニケーションをとれるかがチームプレイヤーとして求められる資質になります。
ただ上司と意見が異なるというだけで、邪険に扱われることはありません。
不満をためたり、モチベーションを下げるよりは、意見を交わすことで個人としても会社としても生産性をあげたほうが利益につながるという発想が一般的です。
もちろん、部下から自分の意見とは全く異なる提案を受ける可能性もあり、それが正当なものであれば評価をしてあげる必要があります。
万が一、不当な扱いを受けたと感じた場合は、カウンセラーに相談したり、人事部より厳しく上司の素行を調査・指導が入る会社も多いようです。
ポイントその2:ワークライフバランスを大切にする
Kさん「たいていの場合は定時で帰れることがほとんどです。ただプログラマーなので、プロジェクトの終盤は残業や休日出勤を求められることがあります。その分、上司や人事が休日手当や振り替え休日などを取るようすすめてくれますし、チームメンバーも遠慮せずにどんどん休むので、僕も気兼ねなく休めています」
業種によって差はあるものの、カナダでは緊急を要する仕事以外では、残業をせずに定時で帰宅する人が多くいます。
家族との時間や友人との時間、もちろん自分自身のために時間を費やすことが大切であると会社も理解しているからです。
業務時間外で対応に追われることは求められていませんし、仕事をするのはあくまでも就労時間内のみと徹底している人もいます。天候や子供の送迎で多少遅れて出勤しても給料が引かれることはありません。
もし納期の関係上、残業をしなくてはならなくなった場合、後日休暇をくれる会社や早退許可を出してくれるところもあります。
時間厳守、サービス精神旺盛な日本人からするとサービスの質が異なっているためびっくりするかもしれませんが、裏を返せば仕事に縛られない人が多い証拠。
特に共働きが一般的なカナダでは、企業の社会的役割として、会社がどれだけ理解やサポートをできているかが高く評価されています。
ポイントその3:週末はゆったりモード
Kさん「僕は好みでワイシャツを着ることが多いのですが、カジュアルな服装で来る人もいます。金曜日はみんな開放的な気分になるのか上司が率先して近くのバーに連れていってくれて、昼からビールを奢ってくれるなどしてくれたこともあります」
カナダにはカジュアル・フライデーと呼ばれるトレンドがあり、金曜日はスーツではなくジーンズなどちょっとゆったりした格好をしてきても許容されます。
他の平日も、銀行などの堅い企業でない限りスーツやネクタイを強要している会社も多くなく、とくに女性はオフィスカジュアルでOKという会社がほとんどです。
会社によっては金曜日の午後になるとすっかり週末モードに入り、昼にバーでお酒を一杯飲んで会社に戻るようなところも。
月曜日が祝日の場合、長期休みになるよう金曜日を休日にアレンジする会社もあるようです。
ポイントその4:転職歴があって当然
Kさん「僕は入社1年目なので、まだ転職を考えたことはないのですが、30代半ばの同僚たちの中にはすでに2~3回転職している人がいますよ。
最近は計10年の経験をもつプログラマーが転職を経てチームメンバーになりました」
転職歴が不利となりやすい日本とは逆に、カナダでは転職歴があって当然という考え方が根付いています。
日本ではおそらく2、3回程度転職をし、退職まで仕事をするというのが一般的かと思います。
一方、カナダでは転職がステップアップのために行われます。
そのため、業種を絞って繰り返し転職することが当たり前。
むしろ転職回数があまりに少ない人は、「モチベーションが低い」「古い環境に固着している人」と考えられてしまうことも。
会社に在籍してスキルや経験を身に着けたら、新たなスキルや給料の大幅アップを狙ってマネージャーやチーフに転職というパターンもあります。
もちろん本当に気に入った会社であれば、在籍し続けることにより昇給することもありますし、会社への貢献度を示すことができれば上司に直談判して昇給を求めることもできます。
ポイント5:仕事と育児のバランスがとれる
Kさん「僕は未婚なのでちょっとわからないのですが、現在産休を取っている女性が他の部署にいるみたいで、その穴を一時的に雇用された別の方が埋めているみたいです」
カナダでは女性はもちろん、男性でも育休を取りやすく、産休や育休を取ったからといって昇進に響くということはそれほどありません。
また女性の就職率、復職率ともに日本よりも10%近く高く、仕事と育児を両立している家庭がほとんどです。
保育園はもちろん、カナダでは家事育児の手伝いをしてくれるナニーと呼ばれる専門職に就いている人たちが多くいるため、復職後も子供のケアに関してアクセスしやすくなっています。
他にも児童手当や産休・育児に伴う休職手当などの制度を利用している人も多数おり、育児をしやすい環境といえます。
その6:パーティーは就労時間内に
Kさん「残業を求められた大きなプロジェクトの終了後に、上司から$50分のステーキハウスギフト券を貰いました。行ったことがなかったので、嬉しかったですし、会社が従業員のことを気にかけている感じがして感動しました」
大きなプロジェクトの終了後や節目節目には日本の飲み会のような感覚でパーティーを開く会社も多くあります。
通常パーティーは就労時間内に始まることが多く、夏場はお昼にBBQパーティーで親睦を深める企業もあるようです。
パーティーとまではいかなくても、ギフトカードのプレゼントやピザ、お昼ご飯のごちそうなど会社から従業員への感謝を示すことが日常的に行われているところもあります。
最後に
海外で長期的に暮らすとなったら、仕事は生活に欠かせない大事な要素のひとつ。
1日の1/3を過ごすからこそ、会社の制度やケアにこだわることで働きやすさや生活の質も大きく変わってきます。
のんびりとした気質で様々な人種が働くカナダ企業でなら、日本人も私生活と仕事を両立させながら働くことができるかもしれませんね。
ただし、カナダで就労を行うためには就労ビザまたは永住権が必要になるので、注意してくださいね。
カナダの就労ビザに関する情報はこちら↓
この記事は、カナダのトロントに本部を構える総合法律事務所Orange LLPにより提供されています。
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