オーストラリアのゴールドコーストは、クイーンズランド州にあり、ビーチや国立公園など自然が広がり、観光先としても人気の都市。なかでも、サーファーにとっては、デュランバービーチという世界的に有名なサーフポイントがあることでも有名です。
今回は、オーストラリアのゴールドコーストに海外移住し、15年間滞在中のゆきさんに現地の生活の魅力や実際どうなのか?をお聞きしました。
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ゴールドコーストへ移住したきっかけ
高校のときから英語を話したいという気持ちを強く、1年間ワーキングホリデーで滞在しました。
それから「住みたい!」となって、学生ビザに切り替えた後、今のパートナーに出会いました。
日本人と結婚という形で今はオーストラリア永住権を取得して、滞在しています。
なぜオーストラリアだった?
1週間だけイギリスに語学留学した経験があったんですが、やはり気候や人の雰囲気がちょっと苦手だな、と感じてしまい、次に行くんだったら、暖かいところで、海の近くに行こうと考えたんです。
今はどんな暮らしを送っていますか?
子供が三人いて、家族で過ごす時間がとても多いです。
旦那も残業はまったくありません。
日本のような環境ではなくて、帰って家族の時間を作るのが当たり前です。
夏は朝早くからビーチに行って、帰って、自転車持って公園いってと自然と戯れて遊び、皆のんびりしています。
ゴールドコーストは遊園地は3つぐらい、そして大きなプール施設が2つありますが、自然で遊ぶことが多いです。
ゴールドコーストという街について教えてください
最初の印象は、ハワイのようなビーチリゾートで、オーストラリア人もホリデーで訪れるような場所なので、楽しそうな雰囲気でした。
現在は、中心地ではなくて、ローカルの人が住むような地域で生活していて、また違う雰囲気を味わっています。
とはいっても、ビーチへは車で5分程度です。
オーストラリア内で行ったことがある地域が、シドニー、メルボルン、ニューキャッスル、エアーズロックやパースなどありますが、シドニーやメルボルンは大都市なので、人も多くて、皆急いでいる感じがしたんです。(日本の都心とあまり変わらない)
一方で、ゴールドコーストは小さな街なので、仕事もせかせかしていなくて、優しくて、温かかったので、それが私が好きですね。
気候について
年間を通して、冬でも昼間は半袖です。
朝夜は5℃くらいまで気温が下がるので、1日の寒暖差はありますが、昼間は真冬でも20℃以上あるので、過ごしやすいですよ。
また、湿気がほとんどないので、日陰や建物に入ると、全然大丈夫です。
留学先としては良かった?
気候も良いし、オーストラリア人は穏やかで、接しやすいところが良かったです。
また、最初は英語が全くできなかったので、ある程度「日本人がいる街」というのは私にはとても合っていました。
語学学校にいっても、クラスに2〜3人は日本人がいるような環境がよかったんです。
ワーキングホリデーのお仕事は?
中国人がやっている日本食屋さんで働いていました。
英語が話したいという気持ちで来ていたので、できる限り英語をたくさん話すチャンスを得るために、日本人ではなくて、異国の人がやるお店を選びました。ですので、スタッフとも、お客さんとも英語で話していました。
当時は、今のようにセカンドビザというのが無かったので、1年で終わりという形でした。
住んでいる人の特徴は?
ニュージーランド人やイギリス人は長く住んでいる方が多いです。
あとは、タイ、韓国人、中国やブラジルの方も多いです。
国自体がそうですが、本当に多国籍なので、日本人も住みやすいと感じます。
ゴールドコーストの治安について
治安は大都市に比べて、良いと思います。
基本的には、女の子が夜一人で歩いちゃだめよ、というのもありません。
私自身、15年いて、危ない目にあったことがないんです(笑)
家でも玄関が開いてても、誰も入ってきたことはないです。
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ゴールドコーストの一番の魅力をあげるなら?
すぐ近くに海もあって、山もあるところ。
自然がとっても多いし、ボタニックガーデンといった大きな公園もたくさんあること。
逆に、それしかないのかもしれないけど。(笑)
あとは、リゾート地なので、いろんな国の人と出会えるかな、と思います。
住まいはどのように探したのでしょうか?オーストラリアの家探し、住まい事情
今は持ち家です。
オーストラリアは、中古がほとんどなんです。
状況にあわせて中古の購入を繰り返す
古い家を購入して、内装を自分たちの好きなように変える、というのがオーストラリアの文化なんです。
基本的には、誰かが建てた家を買って、自分たちで好きなように改装して、何年かでそれを売却して、また中古の家を購入する、ということを人生で3〜4回繰り返すといったことをします。うちの家は2件目の購入です。
日本では買ったら一生住むというスタイルですが、こちらではそうではなくて、そのときのシチュエーション、家族構成などによって家を買えます。
子供がいたらプールがあったほうがいいとか、庭があったほうがいいとか、子供がいなくなったら、小さいサイズに変えて、という風に。
資産価値が増加するオーストラリア不動産
そのときのマーケットに上がり下がりによりますが、家をきちんと改装していく家庭では、基本的に資産価値が上がります。
メンテナンスしている家は価値が上がりますので、それを売って、もっと良い家に住む、ということをしています。
お家の探し方
まずはネットで調べます。
ほとんどの不動産屋が載せているであろうサイトがあります。
ウェブサイト:realestate.com.au
そこで、予算やエリア、家のサイズを調べて、オープンデイというのがありますので、実際に見に行って、相談をする流れです。
家探しで気をつけておくべき点
うちの場合では、お家自体が古いので、断熱材が入っていない家はすごく暑いです。断熱材はこれから入れる予定です。
あと、芝生が広い家は手入れが大変だということがわかりました。
夏は芝生がよく伸びるので、毎週芝生を刈るのに2時間かかります。
家のメンテナンスは常につきまとうので、なるべくこのメンテナンスは極力かからないほうが良いと思います。
食はバーベキューでOGビーフ三昧
そこらじゅうに無料で使えるバーベキューセットがあります。
おいしいグルメというのはあまり聞いたことがなくて、バーベキューばかりです。(笑)
家にオーブンはついているんですが、集まって、外でバーベキューをすることがほとんど。
こちらで、お肉はすべてKG表示で売られていて、日本のように何グラムではなくて、すべて1パック1kgとか2kgで売られているんです。だから、いつも週末のブッチャーは人でいっぱいです。
日本との違いは、魚が高くて、あまり魚を積極的に食べる方はいないです。ただ、日本食が食べたいときは、日本食を食べれるレストランはたくさんあるので、困ることはないと思います。
こちらの人々は、みんなでよく食べるし、お肉が大好きなんですね。
日本人が家族で住むメリットは?
オーストラリア全体でいえることですが、永住権があるという条件だと、日本より税金がすごく高いんですが、保険もカバーされていますし、公立の大きな病院に行くと、医療費も無料です。
また、学校のお金もすごく安いし、子供がいると、いろんなケアがあるので、子育てはしやすいです。
子供達も三人いますが、ノビノビ育っています。
自由な感じです。
一方で、好きではないところは?
やはりサービスが日本のほうが遥かに良いです。
例えば、お店や公共機関での対応。
日本はお客様に丁寧ですが、こちらはお客様をスタッフと同等か、それ以下で見られているのでは?思うほど適当だったり(笑)
例えば、問い合わせをして、担当者から折り返しがある場合、絶対に掛かってこないといってもいいです。
永住権を取得した経緯は?
学生ビザで何年か滞在していて、パートナーに合って、彼がこちらの永住権を取ることになったんです。
日本にはない事実婚ビザというのがあって、そこに私が乗っかって、永住権が取れたあとに結婚して、今は子供が3人いる形です。
やはり、オーストラリアの永住権が取れると、保険が使えたり、と環境が変わってきますので。
日本人が永住権をとるハードルは?
私が取った時期が10年以上前なんですが、当時も難しかったですが、今ではより難しくなっていると思います。
聞いた話だと、英語のテストのスコア基準が上がったり、期間も一年ではおりないなど、私たちのときは半年くらいでしたので。
これまで一番苦労したことは?
やはり言語です。
日本人はたくさんいますし、そのなかだけで生活することはできるんですが、私たちは、できれば現地の人たちと仕事をして、遊んで、ということを求めていたので、それで言葉の壁にあたることはありました。
日々勉強は大事ですが、ネイティブではないのですから、しょうがない、という精神も大切です。
あるとき吹っ切れたときがありました。
英語圏じゃない国から来た人々は、彼女たちもペラペラしゃべりますが、語順が誤っていたり、言語的に間違っていたりするんですが全然気にせず話すんですね。
「だって私ネイティブじゃないんだから、間違ってて何が悪いの?」「あなた理解しなさいよ」くらいの勢いでくるので、あーこれでいいんだな、と思うことがありました。すごくポジティブですよね。
日本人だと、間違っていたらどうしようとか、正しい文法をしゃべんなきゃダメなんだ、と思う方も多いと思います。
でも、100%正しくなくても伝わるし、それでいいんだ、ということに気づいたときに吹っ切れました。
間違ってても、張り切って話している人々を見たとき、そう気づかされました。
完璧を求めないことは大事です。
これからのゴールドコースト
2018年にコモンウェルスゲームが開催されます。
wikipediaより
コモンウェルスゲームズ(Commonwealth Games)は、イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会
これに向けて、今活気付いています。
ショッピングセンターが大改装したり、トラムという路面電車が新たに作られたりしています。
今、電車は30分に1本しかなくて、ブリスベンにしか行っていなくて、基本はバス移動なんです。(車社会なので車を持っていない人は)
サーファーズパラダイスという観光客がよく行く場所は、建物も新しくなり、大きく変わってきています。
最大の魅力、可能性のある国
これはゴールドコーストというよりオーストラリアのになってしまいますが、幾つになっても沢山の可能性のある国だと思います。
年関係なく学校などに通いキャリアを変えたり、子育てをしながら、もしくは子育てを終えた人が大学などに通ったり、というのが普通の国です。
私自身、今年から大学に行く予定です。
そんな国です。
魅力が伝わったかわかりませんが、これからゴールドコーストへいらっしゃる渡豪の参考になればと思います。
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