「オーストラリアのカフェ文化は独特」と耳にすることがあります。
独特とまでは思いませんが、確かに日本のカフェとは少し違います。
ここでは、、オーストラリアのカフェ文化についてご紹介します。
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オーストラリア人はコーヒーが好き
筆者はオーストラリアに長年過ごしていますが、2001年当時、私の住むブリスベンでまともなコーヒーを飲めるところは本当に少なかったです。
お店で出されるコーヒーは、あまりコーヒーの薫りはせず、ホワイトコーヒーとよばれるすでにミルクが入っている状態で出されることも多かったんです。それが普通でした。
友人の中にはわざわざ自分の国からコーヒーフィルターや豆を送ってもらって自分で作って飲んでいました。
ところが、日本に一時帰国した後、2004年にブリスベンに戻ると、猫もシャクシもコーヒーを飲んでいるではないですか!
至る所にカフェが増え、2018年時点でも増え続けています。
今ではオフィス街に行くとコーヒーのカップを持ち、道路を横切るスーツ姿の男女があちこちにいて、まるで映画のワンシーンです。
モーニングティー(朝の小休止時間)にはカフェでコーヒーをオーダーする人で溢れています。
ショッピングセンターや住宅街、オフィス街、マーケットなど、カフェを見ない場所などありません。
2001年から2004年の数年の間にコーヒー革命があったに違いありません。大げさかもしれませんが、単においしいからみんな飲みはじめたのでしょう。
確かにコーヒーは日本よりもおいしく感じます。
「カフェが多い」=「競争率が激しい」から、ということでしょうか。
コーヒーがおいしいのはイタリア系移民のおかげだという人もいます。
オーストラリアの独自のカフェ文化
オーダーの仕方
一番わかりやすいのは、日本でもおなじみのスターバックスです。
エスプレッソ系コーヒー、紅茶などの飲み物とマフィンやケーキ類もあり、自分でレジに行ってオーダーをし、できたものを自分で運ぶ、もしくはスタッフが運んでくる。
オーストラリアのカフェはこのスタイルが多いです。
ややこしいのは、席で誰かがオーダーを取りに来るのを待つスタイルのカフェもあるからです。
初めて入るカフェだと
「ここは自分でオーダーに行くのか?誰かオーダーが取りに来るのか?」
とちょっと迷います。
誰かがオーダーを取りに来るカフェの場合、カフェに入ると「何名様ですか?」と席を案内するスタッフが来てくれたり、もしくは入り口に「席でお待ちください、注文を伺いにいきます」というサインがあるので、それを探しましょう。
全部が全部とは言えませんが、Take Away/テイクアウェイ(お持ち帰り)を扱っているカフェは、自分でレジに行きオーダーすることが多いようです。
レジにサイズ別紙コップがあったり、コーヒーマシーンの近くに紙コップが山積みされているのでわかりやすいと思います。
あなたの名前は?
近年では、お金を払うときに番号札を渡されることが多くなってきましたが、個人経営のカフェや、マーケットにあるカフェなどでは、名前を聞かれることがあります。
これはオーダーした飲み物が他のお客さんと混ざらないようにするためですが、日本人である私たちや英語圏でない移民が自分の名前を言うと「つづりはどう書くの?」と必ず、毎回聞かれます。
なので中には「いちいち、つづりを言うのも面倒くさい」と、カフェでオーダーするとき用の英語名を持っている人もいるんですよ。
反対に、日本名のつづりを言い、相手が日本好きなスタッフだったら「あら、あなた日本人?」と会話が始まることもあるので、もしあながたおしゃべり好きでしたら、日本名のつづりを言うのも会話を始める1つの手かも知れないですね。
エスプレッソかドリップか
日本でもエスプレッソ式コーヒーを出すカフェが増えてきましたが、昔ながらのドリップ式コーヒーを扱うカフェもまだまだ多いです。
オーストラリアではエスプレッソ系コーヒーを出すのカフェがほとんど。
反対にドリップ式のコーヒーを出すカフェを見つける方がなかなかは難しく、コーヒー通が行くようなコーヒー専門店でない限り、お目にかかりません。
カフェは勉強をするところではない
日本のようにカフェで勉強している人はあまり見ません。
大学や学校の近く、もしくは敷地内のカフェにはいるかも知れませんが、少なくとも街中にあるカフェで勉強している人を筆者は見たことはありません。
ノートパソコンを持ち込んで仕事をしていたり、タブレット片手に会議っぽいことをしている人はいます。
オーストラリアのスターバックス
数年前に日本国内で、ある県には唯一スターバックスがなかったがやっとできた、とニュースになっていました。
スターバックス オーストラリアのウェブサイトによると、オーストラリア国内にある店舗数は41件です。
しかも東海岸沿いの大きい街のみです。
オーストラリアではかなり前ですが、スターバックスが大幅に店舗を減らしました。
これは、オーストラリアには色んな所にカフェがあります。手軽に行けるカフェ、オシャレなカフェ、食事もできるカフェ。
スターバックスに行かないとおいしいコーヒーが飲めないわけではありません。
大手のスターバックスでさえオーストラリアのカフェとの競争は難しかったようです。
オーストラリアで今、流行っていることは朝カフェ
流行っているを通り越して、もう定番かも知れません。
それはカフェで朝ごはんを食べることです。カフェによっては朝食メニューを提供しているところもあります。
週末や祝日にカフェの近くを通ると、朝6時・7時に、もうカフェで朝ごはんを食べています。
日本では「週末はゆっくり寝たいという人が多い」という感覚なので、大勢の人が朝早くにカフェにいるのを見ると少しびっくりするかもしれません。
平日でもベビーカーに小さい子供をのせたオシャレマダムや、お年を召された仲の良さそうな夫婦であったり、高齢のお友達グループが朝ごはんを囲んでおしゃべりをします。
カフェで有名なもの/人気なもの
パンケーキは定番
子供や女性に人気があるのはパンケーキです。
日本でも数年前に流行りましたが、こちらでは定番メニューです。
通常は朝食メニューにパンケーキが含まれますが、人気があるので1日中だしているカフェもあります。
オーストラリアのパンケーキは薄く焼いたものを何枚か重ねるのが普通で、カフェによって、上にフルーツたっぷりであったり、ホイップドクリームが山のようにのっていたり、メイプルシロップやらアイスクリームがのっていたりします。
IKEAも人気!
IKEA(オーストラリアではアイケアと発音します)内にあるカフェの朝食メニューも小さい子供のいる家族に人気です。
安いですし、朝食メニューと言えども11時ごろまでやっています。
そしてジュースなどのお替りが自由。
オーストラリアは物価が高い国なので、子供を連れてどこかへ出かけるとどうしても出費がかさみます。
なので、スクールホリデーになるとIKEAのカフェは子供を連れた家族で賑わいます。
babycino/ベィビーチーノ
大人がコーヒーを飲んでいるのを横で見ている子供が「私/僕も飲みたい。少しちょうだい!」となることはよくあることではありませんか?
オーストラリアにはbabycino/ベィビーチーノというもの扱っているカフェがあります。
カプチーノやラテを頼んだときに上にミルクの泡がのっていますね。あの泡だけ、もしくは少量のミルクと共に小さいカップに入っているものです。
子供は大人が飲んでいるカップと似たようなカップに入っているので、中身は違えども満足します。
ベィビーチーノはカフェによって有料のところと無料のところがあります。
オーストラリアのカフェメニュー
飲み物の定番は
- カプチーノやラテ(カフェラテ)
- モカなどのコーヒー類
- 紅茶類
- ミルクシェイク
- スムージー
- ソフトドリンク系
もありますし、カフェによってはアルコールを出すところもあります。
・フラットホワイト
独特なのはオーストラリアにはフラットホワイトというコーヒーがあります。
ラテの上部の泡(ミルク)がもっと薄いコーヒーです。日本にはないコーヒーですね。
・アイスコーヒー
筆者のいるブリスベンは冬でも日中は暖かいので、アイスコーヒー(カフェによってはチルドコーヒーとも言います)も人気です。
ですが日本のアイスコーヒーを想像してはいけません。
こちらのアイスコーヒーにはすでにミルクが入っていることが多いです。
カフェによっては、すでに甘味料が入っているものもあります。上にホイップドクリームが山のようにのっているものもあります。
スターバックスの甘い系フラペチーノのようなものを想像していただければ「ああ」と思っていただけるのではないでしょうか。
つまりはダイエットの敵のようなコーヒーということですね。
・自分好みのコーヒーが作れる
コーヒーを頼むとき、いろいろと注文を加えることも可能です。普通の牛乳の代わりに豆乳や、低脂肪乳に変更したり、シロップを加えたり、自分好みのコーヒーを作ることもできます。
このあたりはスターバックスをご利用の方はご存知かも知れませんね。
・カフェの食べ物
食べ物ですと、先にも述べましたようにカフェで朝食というがもはや定番になっているので、朝食メニューも豊富です。
パンケーキやワッフル、エッグベネディクト、イングリッシュブレックファスト、オムレツなどでしょうか。
ランチメニューになると、もう少し食べ応えがあるものが増えます。
バーガーやサンドイッチにグリーンサラダやチップスがついたものですとか、チキンパルメジャーナ(チキンカツのようなものですが、パン粉が日本の物よりももっと細かいです)も人気メニューの1つです。
オーストラリアには健康意識の高い人も沢山います。
カフェにはそんな人たちにも対応できる、ヘルシーメニューも豊富です。野菜たっぷり、アボカドを使ったものも人気です。
最近ではスーパーフードと言われるaçaí/アサイやチアシードを使い、ヘルシーさをアピールするカフェも増えています。
おすすめの3つのカフェチェーン
Coffee Club
一番の有名どころです。オーストラリア中、至る所にあります。
筆者も時々利用しますが、ここのチャイティーには砂糖が入っていないので、自分で甘さを調節できるからです。
他のカフェではチャイラテとして売っているので、すでに砂糖が入っているんですよ。しかも激甘です。
Cafe63
ブリスベン、ゴールドコーストエリアで最近、急激に店舗数を増やしているカフェです。
どこの店舗もアジア人の店員が多いので、なんとなく親しみやすくはあります。
このカフェはテイクアウェイであろうと、店内で食べようと、ペットボトルの水をサービスで1本くれます(2018年9月時点)。
他のカフェでペットボトルの水をオーダーするともちろん有料です。
またコーヒーなどの飲み物を頼むと、一口クッキーも1つ付いてきます。
じゃあ少し安っぽい感じのカフェかな?と思われるかもしれませんが、カフェの外装やインテリアもおしゃれなんですよ。
Le Bon Choix
このカフェはブリスベン限定ですが、フレンチスタイルのカフェです。
フレンチスタイルと言えども、コーヒーはエスプレッソ式です。
Ascot(アスコット)という高級住宅地から始まり、現在ブリスベン中に7店舗まで増えました。
マカロンですとか、ケーキ、クロワッサン等のパン類があり、他のカフェのキャロットケーキやマフィン類に比べると凝ったケーキと言いますか、お母さんではなくパティシエが作ったんだろうなと思わせるケーキ、華のあるケーキが取り揃えてあります。
ケーキはホールでも買えるので、誰かへのプレゼントや特別な日のケーキとしても人気があります。
凝ったケーキが多いだけに、お値段も少々お高めです。
オーストラリア独自のカフェ文化まとめ
いくつかカフェチェーンをあげましたが、オーストラリアには個人でやっている小さいカフェが沢山あります。
日本にもありますが、本屋や雑貨やと一緒になったカフェや、日本の抹茶を扱うカフェ、お化けがでるという噂のカフェ、元防空壕をつかったカフェ。
いつもと違う通りを歩いてみると、かわいらしいカフェが見つかったり、思いがけない所でとても混んでいる人気のカフェを見つけたりします。
また、今回は筆者在住のブリスベンのカフェがメインでしたが、メルボルンはカフェ天国で有名でもあります。
オーストラリアでぜひお気に入りのカフェを見つけてください。
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