オーストラリア永住権(地方雇用主指名査証)の特徴と取得体験

日本とオーストラリアにはワーキングホリデービザという1年間その国に仕事をしながら暮らすことのできるビザがあります。

そのビザを使って実際オーストラリアで生活してみると、海外生活に魅せられて、更に長く住むにはどうしたらいいかということを考えるのではないでしょうか?

「大好きなオーストラリアで永住権を取得したい!」そんな方もいらっしゃるでしょう。

今回は、オーストラリア永住権の中の「地方雇用主指名査証」の永住ビザ取得体験を現地永住者からご紹介いたします。

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なぜ、オーストラリア永住権取得をしようと思ったのか?

私が2004年に初めてワーキングホリデーで訪れた国がオーストラリアでした。

来る前までは語学のなさにかなり心配してましたが、案ずるよりも生むがやすし。

私の最初の町はケアンズというオーストラリアの町の中で、名前は有名ですが、人口は少ない町。

町中を歩くと、当時は日本からの直行便などの関係で、観光客がほぼ日本人。中心地のお土産屋さんには日本人の店員の多く、日本語での生活も可能なこの町に海外であることをすっかり忘れてしまうほどでした。

もちろんある程度の英語のコミュニケーションは必要ですが、いざとなったら頼れる日本人が多くいたことがかなり心強かったのを覚えてます。

その後、初めての仕事が観光ファームのツアーガイド。

ケアンズから約2時間離れたファームで住み込みで働くのですが、オーストラリアの大自然の中、太陽とともに起きて、動物たちと暮らす生活が、自分がここに来た目的であることに気付かされました。

ただ、当時はオーストラリア永住権という考えはあまりなく、ワーキングホリデービザの魅力に取りつかれ、オーストラリアが終わった後はどこの国に行こうと考えてました。

1年間のオーストラリアが終わったのち、カナダのワーキングリデービザを取得したのですが、同時期にオーストラリアには新たにセカンドワーキングホリデービザというのが発給されるようになりました。

そのビザは88日間の指定地域でのファーム作業を行うことによって、もう一年オーストラリアで暮らせるといういうビザ。

たまたま、私が働いていたファームが該当ファームであった為、セカンドワーキングホリデービザを申請して、再びオーストラリアに戻って来れることになりました。

このチャンスによって、オーストラリア移住をいう考えを念頭におき、その足掛かりとしてまずはビジネスビザを取得することを考えました。

そしてその延長に、オーストラリア永住権を目指してみようという気持ちになりました。

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どんなオーストラリア永住権の種類を持っている?その特徴は?

私が取得したオーストラリア永住権は『地方雇用主指名査証』というビザです

このビザはシドニーやメルボルンなどの100万人以上の大都市では取得ができないビザですが、ケアンズという人口14万人の地方都市で、海外から募集しなければならないほどのスキルがあることがポイントとなります。

ケアンズは日本人観光客が非常に多く、ツアー会社で日本語の話せるスタッフが常備しているというのはかなり会社にはメリットとなります。

しかし、このビザを申請するにあたって、スポンサーする会社も国の基準条件に満たしてないといけません

会社としての2年以上の実績や売り上げ、外国人労働者を国が決めた基準の給料を払えるだけ能力があるかどうかもしっかり見られます。

過去にすでにスポンサーをして外国人労働者の永住取得を行ったことがあるという会社でしたら、スポンサーする人材がビザの基準にあっていれば申請は比較的スムーズなのですが、一度も申請を行ったことのない会社だと、手続きは非常に面倒なビザです。

それでも弁護士に言われて必要な書類を用意し、申請が通った際には2年間の人材確保ができます。

その面倒な手続きを協力してやってくれるオーナーを探すことがまず、一番に大変なことだと私は思います

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実際に感じるオーストラリア永住権の取得のメリット、デメリット

永住権を取得しての一番のメリットはオーストラリアに自分の気が済むまで滞在ができることでしょう。

日本人である以上、日本にはいつでも住むこと働くことができます。

それと同じように海外でもそのチャンスがあるということは、自分の人生に更なる選択肢が生まれます。

しかしそれまでの道のりとして、スポンサーになった会社には2年間の労働を契約します

この契約期間の2年は義務ではないのですが、自分でその会社を退職した場合はビザはキャンセルされます。

時には会社の体制が変わり、解雇された場合は考慮され、そのまま自動的にビザが下りる時もあります。

自分の好きな仕事で申請した場合は問題ないのですが、ビザだけの為に申請した場合、自分が本来やりたくない仕事でもその会社に従さなければなりません。

2年の我慢でオーストラリア永住権か、諦めて帰るか、長い2年間には常に葛藤が伴います。

その葛藤に負けて、諦めた人もかなり多く目にしてます。

オーストラリアのビザ申請にあたって、自分の最終目標は永住権なのか、またはやりたい仕事なのか心を決めてビザ申請に臨むことをお勧めします。

オーストラリア永住権取得の体験談

ここで私の永住権取得の体験談を述べていきます。

当時、ビジネスビザで働いていた会社に大きな改革がありました。

ビジネスビザ申請にあたって、お世話になったジェネラルマネージャーが退職し、新しいマネージャーがやってくることになったのです。

新しいマネジャーは他会社でマーケティングをメインで行っていたので、現場に関してはほとんど知識がない状態でした。

数字を第一に考える為、現場のことはお構いなし。彼が役職について3か月が過ぎたころ、現場と彼との間にはとても険悪な雰囲気が漂ってました。

一触即発になりそうなところを新マネージャーと現場の中間役であったオペレーションマネージャーをまず退職に追い込み、私もマネージャーの権限も取り上げ、現場総入れ替えを行うことをまず一つの目標としてました。

ちょうど、同時期に日本からの直行便も少なくなり、日本人客が減少傾向にあたり、人員削減も考えていたところ、ビジネスビザの立場は非常に危ういものとなってました。

ビジネスビザは取得してる人から言わせれば奴隷ビザとも言われます。それは、年俸契約なので、労働時間、日数は守られないのは当たり前、その会社がその人材を必要としなくなったとき、いつでもビザがキャンセルできるというビザだからです

会社の体制が代わり、私の会社には3人のビジネスビザ取得者いることによって、今の体制ではマネージャーの権限がなくなった私がリストラのターゲットになっていることは一目瞭然。

いつ、ビザがキャンセルされるかもしれない。

日本に戻らなければならないかもしれないというそんな時に、知り合いから偶然にも他会社が日本人スタッフを探しているという情報が舞い込みました。

今の会社を辞めて、新しい会社に行くリスクは極めて高かったのですが、このままビジネスビザのキャンセルに怯えて残りの2年間を働くよりは、ダメもとで永住権をかけて違う会社でトライすることに賭けたのです。

結果、新しい会社でのオーストラリアの永住権申請がスムーズに行き、申請から2か月で永住権取得を獲得しました。クリスマスの前日に舞い込んできた吉報は忘れもしません

あの時、前会社を辞めてなければ、永住権取得までに4年間の月日を費やすところを、1年7か月で永住権取得に至ったわけです。

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永住権取得に関して知っておけばよかった予備知識と情報

ビザ取得に関して絶対必要になってくるのが、IELTという英語のテストです。

海外生活が長いと、スピーキングとリスニングは上達するのですが、リーディングとライティングは努力しないと伸びません。

もし、永住権取得を考えているのであれば、普段から英字新聞を読む、英語で手紙を書くなどは行って慣らしていくことをお勧めします。

IELTのテストの結果は2年間有効です

ビジネスビザの時にテストを受けたのですが、永住ビザの時はその時の結果を持って申請することができました。

ただ、法律が変わり、今までは平均のスコアがビザの基準をクリアしていればよかったのですが、現在はすべての分野(スピーキング、リスニング、ライティング、リーディング)において基準スコア以上となってます。

また過去の仕事から、今のビザにつながる職業を行っていたら、前会社からリファレンスレターというのも必要です。

いわゆる推薦状みたいなもので、それがあるかないかで、こちらでは就職に大きく差が出ます。

日本での仕事であれば、英文で書かなければならないので、いつどこで必要になるかわからないこのリファレンスレターを書いてもらえる上司や、友人、そして円満退職を心がけてください。

また大学卒の方は、卒業証書の英語訳も手に入れておきましょう。留学生を取り入れている大学であれば英語訳の卒業証書がお願いできます。

オーストラリア永住権ビザはポイント制で、そのポイントが高ければ高いほど、取得の道に近づきます

大学卒はディプロマがもらえるので、大学卒の少ないオーストラリアではかなり有利です

そして最後は日本の出生証明書と犯罪証明書です。

オーストラリアにいてもこちらの日本領事館で申請できますが、受け取るまでに1か月以上かかったと思います。

永住権申請から取得まで最近は1年かかるケースも多くあるようです。

IELTのテストなど、自分でできることはどんどん早めにやっていくことをお勧めします。

これからオーストラリア永住権を取得されたい方へのメッセージ

2018年に永住ビザの改定が決定しました。

このビザ改定により、今までビザ取得して可能だった職種がなくなり、更にオーストラリアの永住権取得が狭き門となるようです。

それでも自分の努力次第で、永住権取得は可能です。

ビザ取得は時の運、タイミングなどともいわれますが、私は最後は自分の強い信念だと思います。絶対、オーストラリア永住権を取得する!という強い志と折れない心、それに向かってひたすら努力することで、必ず夢は叶います。

諦めないで、ぜひチャレンジしてみてください。

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