就職の面接は緊張するものです。アメリカでの面接はすべて英語ですが、アメリカで就職を考えている方は面接は避けて通れません。
しかし、いくつかのコツを知るだけでも面接時の印象を良くすることができます。
今回は、アメリカ就職を考えている方のためにアメリカでの面接を成功に導く10のコツをご紹介します。
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1.企業と面接担当者の調査をする
もしアメリカでの面接が決まったら、まずやることはその企業の調査です。
もう応募した段階でよく調べているかもしれませんが、企業のウェブサイトをもう一度見直してください。
- 会社の概要
- 歴史
- 商品名
- サービス
- 売り上げ
などを多くの情報を頭に入れてください。
ソーシャルネットワークが盛んな現代では、企業はFacebook、Twitterで情報を発信しています。
これらのページで社風や企業文化を知ることもできるかもしれません。
もし、面接をする担当者の名前がわかれば、Linkedinのページを訪れどのような学歴と経歴かをよく調べてください。
実際の面接で商品やサービスについて聞かれ何も知らないでは、話になりません。
会計でしたら企業の財務状態、エンジニアでしたら製品についての深い知識を聞かれることがあります。
企業側にやる気をみせるためにも企業について知ることは大事です。
また面接では質問を求められることが多いので、企業に関する疑問点、質問などを考えてください。
2.事前の下見をする
スマホやインターネットなどコミュニケーションも多様化しています。
就職の面接もスカイプや電話などでも行われることもあります。
日程と時間はいつなのか、日本時間かアメリカ時間などを確認します。忙しいアメリカの採用担当者は突然のキャンセルも珍しくありません。
求職中はスケジュールに余裕をもったほうがよいです。
採用の最終決定はFace to face、勤務先で会っての面接で決められることが多いです。
なれない土地での面接は面接場所の下見と交通手段の確認をします。当日の遅刻は致命傷ですので時間に余裕をもち到着するようしてください。
3.服装はビジネススーツ
ビジネススーツにネクタイ着用の多い日本と違い、アメリカの職場での服装はかなり自由になってきています。
ビジネススーツ着用は弁護士と金融関係ぐらいかもしれません。
しかし、面接ではビジネススーツ着用の伝統がのこっています。必ずスーツ着用でいってください。
持っていくものは紙の履歴書、筆記用具などです。携帯電話は必ず切り入室します。
日本ではお辞儀が大事ですが、アメリカでは笑顔です。
相手への敬意をお辞儀で見せるのでなく、笑顔でフレンドリーさを見せるのがアメリカ式です。
また握手もしっかりしてください。
よく言われるようにアメリカではアイコンタクトは重要ですので、相手の目を見て話してください。
礼儀正しい日本人、手は膝の上に乗せて話しますが、アメリカではジェスチャーを入れたほうが熱意が伝わります。
4.「自分について話してください」の準備をする
アメリカにも「面接必勝法」のウェブサイトは多数存在し、その中には面接でよく聞かれる質問への答え方が書かれています。
よく聞かれる質問”Tell me about yourself.”「自分自身について話してください」があります。
これは1分から2分程度で自分について語るものでオリジナリティが要求されます。
もちろん仕事やポジションに関する事を言うのが基本ですが、例えばアメリカ人はジョークが好き、ユーモアのセンスを大事にするので軽いジョークを入れるのも問題ありません。
この質問にはアメリカでよく言われるIce breaker・硬い冷たい氷のような人間関係を打ち砕き温かいものにする役割があります。
自分に印象をもってもらえるように、練習してください。
5.ネガティブは避ける
アメリカの面接には多くのよく聞かれる質問があります。
例えば、
Why do you want to work here?(なぜ、ここで働きたいのですか?)
などはその一つです。
それに対して「今の会社が嫌いだからです」と答えるのは正直かもしれませんが、ネガティブすぎます。
面接では多くの質問を受けますが大事なことはポジティブに答えることです。やる気と熱意を見せる必要があります。
面接する側は過去の経歴の質問をします。上司や過去の会社の悪口は言う側は気分が良いかもしれませんが、面接担当者は聞きたくないものです。
アメリカ人はポジティブな話を好みますので、悪口は言わないようにしてください。
その他、転職理由も給与のやすさ、残業や重労働に耐えられないと答えるのでなく新しい仕事に挑戦したいなどポジティブに答えてください。
6.日本の企業文化を説明する
日本では終身雇用の影響が強く転職回数が多いことをネガティブに考える採用担当者もいます。
アメリカでもリストラ、解雇などにより1〜2年で仕事を変える人は評価されませんが、キャリアアップのため3〜5年ごとに仕事をかえるのは問題ではなく、ポジティブなことと考えられます
もし、日本の会社で忠誠心が強く同じ会社に10年以上働いていた場合は、日本ではポジティブですが、アメリカではWhy?と聞かれるかもしれません。
同じ会社で働くことは、現況維持を望み変化を好まない、新しいテクノロジーについていけない、などと思われる場合があります。
その場合は一つの企業で長く務めることが良いことである日本の企業文化を説明してください。
キャリアアップのための転職が当たり前のアメリカですが、採用する側は新社員に多額の投資をするので、数年でやめられるのは望ましいことではありません。
一つの会社で長く務める経歴は理由にもよりますが、一つの会社で成長し、出世したのならポジティブに評価されます。
7.謙虚と素直になる。
謙虚さと素直さにかける、ということが日本の企業の面接で落ちたよくある理由です。
自信が大事なアメリカですが、謙虚さにかけ、学ぼうとしない人間は企業のトラブルメーカーになる危険性から採用されないのは同じです。
もちろん、謙虚に「わたしには何もできません」などというのは、たとえ謙虚な発言でも採用する側にいい印象をあたえません。
アメリカの面接では謙虚さと自信のバランスを取ることが大事と言われています。
過去の業績を自慢したり、人をばかにするような態度は傲慢と考えられます。
過去の業績は正直に話し、謙虚に新しい環境で学ぶ姿勢をみせることが大事です。
8.発言に気をつける
アメリカの面接では話さないほうがよいことがあります。
面接では仕事内容に集中すべきで、給与、ビザなどは話さないほうがよい問題です。
給与について面接の段階で聞くのはストレート過ぎます。
応募の段階である程度の給与レベルはわかっているので、面接の段階で深く議論すべきことではありません。採用が具体化してから議論すべきことです。
アメリカで注意しなければならないのは人種、宗教、政治です。
多様な人種が共存するアメリカ、人種差別的な発言をする経営者などはマスコミから批判され大きな企業のイメージダウンです。
また、ある宗教を批判する発言やアメリカ政治、政策ら政治的な問題も避けるべき話題です。
日本人の場合はビザのスポンサーをするのかしないのかを面接の場では議論しないほうが良いです。
応募の段階で、ビザスポンサーをするかどうか募集広告に出ていることがあります。
企業側が面接に興味を示している段階でアメリカで働くにはビザが必要と伝えておくと、企業側から可能性の返事が来ます。
ビザについてしつこく聞くと、ビザがほしいから就職しビザが得られたら転職するのか?という疑念を与えます。
9.逆質問をする
アメリカの面接では候補者に企業と面接への質問を求めます。
ここで「質問は特にありません」と答えるのはやる気の無さ、関心のなさを企業側に与えてしまいます。
質問は事前に考えてください。
アメリカの面接での逆質問で多いのは
- ポジションに関すること
- 業務内容
- 1日や1週間の仕事の基本スケジュール
- 勤務開始日
など、です。
アメリカでは、健康保険、年金などが多様で企業の(福利厚生など)も企業ごとに違いますのでについて、ベネフィットについて聞くことは問題ありません。
ただし、有給休暇やバケーションなど、個人の楽しみのようなことを面接の段階で聞くのは仕事より遊びのほうが目的という印象を与えてしまいます。
10.サンキューレターを送る
アメリカでは面接の後にサンキュレターというお礼状を企業に送る習慣があります。
レターというように、昔は郵送していましたが、今はメールで送るのが普通です。
面接後に家やホテルに帰ったら最初にやることはサンキュレターの作成と送付です。
レターの作成はワードかPDFファイルで作成し、メールで送ります,。形式にこだわるあまり、作成が遅れ採用が決定してしまったら手遅れです。
時間がない場合はメールを書いて簡単に送付します。
内容は時間をさいてくれたことへのお礼と、面接の感想、もちろん企業の悪口を書くのでなく、ポジティブな内容、なぜ自分が企業で働きたいかです。
もし、経験のたりなさなどや欠点を面接で指摘されたらそれに対する意見と対処を書くこともでき、サンキューレターは面接でうまく行かなかった点を挽回する機会でもあります。
まとめ
アメリカでの面接といっても基本は日本での面接と同じです。
事前に準備をし、面接する企業をよく調べ、面接では積極性、自信と謙虚さのバランスをとりましょう。
そして、大事なことは、よく準備と練習をし自信をつけるということです。
あとは、英語力をつけ、わかりやすい英語を話すということです。
当記事が皆様のアメリカ就職のお役に立てることを願っています。
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