アメリカのニューヨークから飛行機で2時間の場所にカナダ東部の最大の都市のトロントがあります。
この都市では驚く事に人口の半分の約250万人が移民(カナダで生まれではないカナダ国籍を保有するカナダ人)との統計もあります。
実際に英語は第2言語のためかアクセントが強い人が多いです。
カナダ政府は毎年一定の数の人々へ永住権を発行しています。
それではカナダ政府はいったいどのような人材へ永住を許可しているのでしょうか?
カナダの永住権取得といっても誰でも簡単に取得できるものではありません。移民に選ばれるためには何かしらの理由やスキルがないと難しいのです。
今回はどのような永住権取得方法があるのかを調べてみました。
ここでは、一般に簡単といわれるものも解説していますので最後まで読んでいただければと思います。
※注意:永住権の取得方法は随時更新されます、最新の情報はリサーチするよう心がけてください。
【カナダ永住権の関連記事はこちら】
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↑カナダ滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去の記事一覧はこちら
エクスプレスエントリー
カナダへの移民のプログラムは数多くありますが、一般に仕事のスキルで移民をするとなるとこのプログラムです。
では何を技能系移民(または技術系)と定義をするかと言いますと、
“A skilled worker is any worker who has special skill, training, knowledge, and (usually acquired) ability in their work.”
とあります。
この永住権申請は専門的な知識が必要な職種につける人材という事になります。
そしてその仕事のいくつかを紹介します。
たとえば美容師や料理人などはこのカテゴリーです。また会計士やコンサルタントもこれに含まれます。
エクスプレスエントリーにはさらに3種類のカテゴリーに分かれています。
- フェデラルスキルドワーカー
- フェデラルスキルドワーカートレード
- カナディアンエクスピエリアンスクラス
です。大雑把に分けますと、
(1)はホワイトカラー(一般にオフィス系の仕事と言われているものです)、ブルーカラー(労働系の仕事)。日本でこの職種を通して得た経験も移民の条件の一つである条件に適用できます。
(2)は主に労働系の職種だけを扱ったカテゴリーです。特にカナダは石油などの資源が豊富ですので、資源採掘の技能士などには簡単にカナダに移民できる特権が付与されています。
(1)は1年の経験で永住権を申請できるのに対し、(2)は5年間の間に2年間の経験が必要です。(3)は仕事の経験がカナダ国内で必要になります。
(1)と(2)は日本での経験もカウントされますが(3)はされません。
特徴:
- エクスプレスエントリーというだけあって、申請から永住権の受理されるまでの期間が約半年くらいと他の方法に比べると早いです。
- 移民後にカナダでの職探しには比較的困りません。
- 日本での経験も(移民必要条件)カウントされる(ただし3は除く)
カナダ政府はここ10年ほどカナダ国内の雇用促進ために投資移民(特に中国から)などを積極的にカナダ国内に入れてきたのですが、政府が思うように効果は上がらず移民政策の大きな変更に迫られています。
ですので今後は、ここに書いた技能系移民などの方法が後に書く投資移民よりも優遇されるという事になるようです。
↓スキルドワーカー移民方法を以下の記事で解説しています:
ファミリースポンサーシップ
あなたの知り合いもこの方法でカナダに移民してませんか?
ファミリースポンサーシップは、おそらくは一番ありそうな方法なんです。
もし旦那や妻がカナダ国籍の保持者なら必ずこの方法を使って移民(永住権取得)することになるからです。
カナダ国内では結婚という方法だけではなく同棲という方法でも移民申請が可能のため、必ずしも結婚する必要はないです。実際には多くの人によって使われているプログラムです。
利点:
- 特定のスキルなどが必要ない
- 他の大概の移民プログラムに必要な英語のテストなどを合格する必要がない
- 国外に滞在していても申請できる
数ある移民方法のなかで一番簡単(しかし結婚相手を見つける必要があります)といわれる方法です。
しかし、結婚相手に犯罪歴があったり自己破産しているなどの問題点があると申請が受理されない可能性が高くなります。
所要時間も1年から遅くても3年程度と多数のプログラムと比べれば早いです。それ故に悪用されることが一番多いプログラムだと言われています。
カナダ移民局のホームページにはこのプログラムでの詐欺事件を防止しようとするがあまり、本当の結婚ですら拒否してしまう可能性があるとの事です。
またこのファミリースポンサーシッププログラム移民は自分の親族を移民としてカナダに呼び寄せる事もできるプログラムです、さらには全く面識のない子供(養子)などの子供もこのプログラムで移民させることができると言われています。
↓ファミリークラス永住権に関してはこちらの記事を参考にしてください:
イミグラントインベスター
海外にいる実業家または投資家に向けたプログラムです。
これらの人の資産がカナダドルで1,000万ドルある事が条件になっています(実際に投資をする額は100万カナダドル程度です)(2016年5月時点)。
お金持ち専用のプログラムだという事がわかります。
特徴:
- お金が必要だがその他のスキルがある必要がない
カナダの永住権もお金次第?と思ってしまいますが、そのうちの20%はカナダのリスク資産に投資する事が条件になっているなど、リスクは少なくありません、また英語のテストを受けて多少のスコアを取る必要があります。
CLB 5 英語かフランス語など。また多少の学歴も必要のようです。多額のお金を預けるのに思ったほどは優遇されている感じはしないですね。
そして最大の難点は申請してから受理までに約8年程度かかる事です。
プロビンシャルノミニープログラム
このクラスは上記のエクスプラスエントリーに多少似ています。
日本でいう政府の移民プログラムがエクスプレスエントリーで、県と市町村の移民プログラムがこのプロビンシャルノミニープログラムです。
カナダでは国が管理する移民クラスのフェデラルスキルドワーカークラスと州が管理するこのプログラムが分かれいてます。
また中身もかなり違う事に驚かされます。ですので、国が管理するプログラムには不適格だったが、他の州のプログラムでは適格で移民ができたなんて話はよくある話です。
利点:
- 国が管理するエクスプレスエントリーより条件が甘いことがある(難しいこともあります)
- 手数料が国の管理する移民プログラムより安い(州によります)
- 国が管理するクラスではジョブレベル(技能レベル)が低すぎる仕事でも州によっては移民できる
- 国が管理するスキル系の移民プログラムより多少待ち時間が早い。
カナダでは土地が広大のため州によって産業が異なるのです、ですので政府が管理する移民プログラムと州が管理する移民プログラムが分かれています。
例えばオンタリオ州ではサービス業や製造業などの仕事の人手が必要なのに対し、アルバート州などではオイルの掘削などのエンジニア系の仕事が常に必要とされているのですね。
ですからその州で特に必要な産業などは州で特別に移民プログラムを作って、優秀な人たちを集めてくださいと言うと事なんですね。
カナダ永住希望者必見!マニトバ移民(プロビンシャルノミニープログラム)
この上にあるプロビンシャルノミニープログラムですが、カナダ国内で数ある州の永住プログラムで一番簡単といわれるカナダのマニトバ州にある永住プログラムです。
この永住権取得は2段階制です
カナダの大多数の永住権申請プログラムは、十分な職歴があるか、または多少の学歴がカナダである、またはカナダ国内での雇用が決まっている必要がある事が多いのです。
しかし、このマニトバ移民に関しては、たった半年間のマニトバ州の就労経験で第一ステップ通過ができて永住申請が可能なんです。
この就労経験ですが半年間マニトバ州でのどんな職種でも大丈夫です(例えばコンビニの店員でも)。つまりワーホリのビザで大丈夫なんですね。
そして第2段階(最終レベル)ではポイント制になり、ここを通過(永住申請の受理)することができると永住権をゲットできます。
100点満点中に60点の獲得が必要になります。
まずあなたの年齢が21-45歳までなら10点を付与されます。読者でもこの歳の層は多いのでは?
そして短大か4年生大学の学歴(日本国内で)があるさらに20点を付与さらに職歴が(日本国内で)4年以上あるあなたもさらに15点をゲットできます。(1年以上4未満は8点)など意外に簡単に点数がゲットできる事がわかると思います。
ですので、読者でカナダ移民が難しいと思っているあなた第2の人生としてマニトバ州移民はありではありませんか?
↓マニトバ移民に関する詳しい記事はこちら:
ケアギヴァー
日本で深刻な少子高齢化ですがカナダも例外ではありません。
少子高齢化問題を解決するのに必要な働き手、介護士や保育士などの人手が全く足りていない事が新聞やテレビで毎日のように報道されています。
さらに将来に向かってさらに人材が足りなくなるとの予想が多いです。
カナダ政府はこの問題解決のためにこのような仕事ができる移民希望者に特権を与えています。
利点:
- カナダでの仕事の獲得が簡単
- 移民申請後の間のビザの発行が他のプログラムに比べると容易
- 住み込みなどの職業が多いためか家賃などが安くなるなどの利点がある
- カナダ全土で需要がある
このように利点も多いプログラムですが、まず移民を申請するためには実際にカナダに来て実際に働かないといけませんので、間違いないようにしていただければと思います。
また小さい子供やお年寄りを介護する仕事ですので犯罪歴証明書の提出や精神鑑定などのテストをする必要があります。
また多少の英語力が必要な事や待ち時間が約4年と長い事も欠点です。
セルフエンプロイド
これは単純に日本語に変換すれば自営業者のための永住権のビザと言うような感じですが、カナダ政府移民局のホームページにアクセスすると違う事に気が付きます。
このプログラムは才能系の移民ビザ(カナダ政府に認められる必要がある)とでも言ったほうがいいと思われます。
カナダで活躍したい芸術家やアスリートの人々のためのビザのようです。しかし、そのレベルは世界クラスでなくてはならないとの条件がありますので芸術家にせよアスリートにしろ選ばれるには一握りの才能のようです。
またカナダに農地を買って農業を自営業でする事で移民できる権利を得る事も出来る様です、これらはすべてセルフエンプロイドプログラムに含まれます。
伝統芸能などの卓越した能力があるひとやオリンピック選手にはお勧め。
上にあるように大多数の人にはまねできない才能をカナダ政府に認められると永住権が受理されるプログラムです。
博士号学生プログラム
このプログラムを使う人ごく少数のためかあまり知られてませんが、俗に頭脳系移民と言われいます。
もちろん博士課程のプログラムを政府が公認している特定の大学で修了させる必要がありますが、条件は他のプラグラムに比べて格段に甘いと言われています。
日本でも人口1億2千万人に対して0.1%は超えないと言われるほど博士号保持者は少ないそうです。
ですので、カナダ政府にしてみれば頭脳の流失は避けたいと思われます。そこでそのような世界の頭脳をカナダにとどめておくプログラムができたのでしょう。
利点:
- 申請から受理までの期間が短い
- 永住権申請を受理されてからの仕事の獲得が容易(カナダは学歴社会のため)
上記にあるように非常に優遇されているプログラムですが問題は該当する人があまり多くはないことでしょう。
まとめ
以上のようにカナダの永住権取得方法を紹介してきましたが、カナダには本当にいろいろな永住方法がある事がわかったと思います。
カナダは世界で有数の移民国家であり資源も豊富であるために毎年世界からたくさんの人が永住権を申請しています。
あなたがもしカナダで第二の人生を送ってみたいと考えているのならまずはいろいろとリサーチしてみることをお勧めいたします。移民コンサルタントに相談してみるのも良いでしょう、きっと納得の行く回答が得られるでしょう。
素敵なカナダ永住ライフがあなたを待っています。
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