全米大学の授業料高騰!奨学金をとるために多忙な米高校生の実態

全米大学の授業料高騰!奨学金をとるために多忙な米高校生の実態

全米の大学の授業料は年々高騰しています。

学部にもよりますが、1年間の授業料は約300万円〜約800万円と言われています。

授業料の他に、学生寮費、食費などの生活費がかかるので、7割の学生が何らかの奨学金や学資ローンを利用しています。

アメリカ国籍の学生に対しては、大学や企業による奨学金や授業料が安くなる制度が充実しています。

例えば、親の所得が一定額以下の学生は学費が免除となる制度があります。

また、州立大学の場合は、その州に住み税金を納めている家庭は学費が安くなる制度があります。

しかし、日本国籍でアメリカに滞在している場合、留学生枠でアメリカの大学に進学することになります。

留学生枠は、アジア系何%、ラテン系何%、アフリカ系何%など、人種によって入学させる割合が決められていることが多いです。

そこで、大学の奨学金を取るためには、日本人は中国人や韓国人などのアジア系の成績優秀者と競い、優秀な成績を納めないと奨学金を得ることができません。

では、日本国籍のままアメリカの大学に進学をする場合、奨学金を取得するには、いつから、どのような準備をしたらよいか、早めに実態を知り準備する必要があります。

大学進学に向けて、奨学金を獲得するために、多忙な日々を送る高校生の実態をお伝えします。

アメリカの教育制度:基本情報

1.アメリカの学年

アメリカでは、G1〜G6(6年間)が小学生、G7〜G8(2年間)が中学生、G9〜G12(4年間)が高校生です。

2.G7:アドバンスクラスと普通クラスに分かれる分岐点

アドバンスクラスとは、普通クラスよりも難易度が高い授業が行われます。

学年の成績上位20名程が、アドバンスクラスに入ることができます。(学校の規模により、アドバンスクラスが2クラス以上開催される学校もあります。)

私立校などはG4からアドバンスクラスを設ける学校がありますが、多くは中学生G7からアドバンスクラスと普通クラスにわかれます。

3.G10:Honorsクラス・APクラスを受講しよう

高校生G10になると、Honorsクラス・APクラスと呼ばれる難易度の高い授業が行われます。

やはり、成績上位20名程が、このクラスを受講することができます。

APクラスは学年末のAPテストで一定以上の成績をとると、多くの大学で大学の単位として認められます。

大学は1単位数万円といわれており、高校で受講したAPクラスが大学の単位として認められれば、大学で受講する単位数が減るので、大学費用の節約になります。

APクラスは、教えられる資格がある先生が限られているので、高校によっては、APクラスの開催が少ない高校があります。

その場合は、大学が開催しているAPクラスに申込をして、オンラインで授業を受講することができます。

学校にはAPクラスのオンライン授業をしていることを伝え、学年末にAPクラスのテスト(全米統一)を受けられるように手配してもらいましょう。

大学によっては、出願要件にAPクラスを4クラス以上受講済みであることなど、APクラスの受講数が条件となっている学部があります。

目標とする大学の学部が決まったら、早めに出願条件を確認しておくとよいでしょう。

4.学校の成績:グレード(評価)でオールAをとろう

1年間は4学期に分かれ、4回学期末テストが行われます。

成績は、学期末テストの結果だけでなく、宿題や小テストの結果も含め配点がついて、各学期ごとにグレード(評価)が出ます。

最終的な学年末のグレード(評価)は、4学期のグレード(評価)をトータルして決定されます。グレード(評価)が成績として大学へ提出されます。

◆グレードは、以下の5段階評価です。

  • A評価(100〜90点)
  • B評価(89〜80点)
  • C評価(79〜70点)
  • D評価(69〜60点)
  • F評価(59〜0点)

5.高校卒業に必要な単位数:目指す学部に必要な単位を取得する

アメリカの高校を卒業するのに必要な単位数は、24単位です。

内訳は、英語4単位、歴史4単位、数学3単位、科学3単位、外国語2単位、体育1単位、選択科目7単位です。

これは、卒業に必要な最低限の単位数なので、実際は、進学する大学の学部に必要な科目を受講しなければならないので、28~30以上の単位を得て卒業することが多いです。

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アメリカの大学への出願に必要なもの

1.GPA(Grade Point Average):4.0以上をとるには。

GPAとは、学校の成績の5段階評価のA、B、C、D、E、F、に対して、それぞれ、A=4ポイント、B=3ポイント、C=2ポイント、D=1ポイント、F=0ポイントとして、ポイントで計算し、総単位数で割ったものです。

高校の全学年で普通クラスでオールAをとった場合、GPAは4.0となります。これが普通クラスの最高評価となります。

しかしながら、奨学金をとるための条件として、GPAが4.6以上としている大学もあります。

そこで、GPAの点数をあげるために、HonorsクラスやAPクラスを受講することが必要となるのです。

HonorsクラスやAPクラスを受講し、良い成績を納めることができれば、最高で5.0ポイントを取得することができ、4.0以上のGPAを獲得することができるのです。

2.SAT(SAT Reasoning Test):1500点を目指そう

SATは、全米統一の試験で学力をはかるためのテストで、College Boardが運営しています。

GPAは、高校のレベルによって大きく差が出るため、SATテストを実施することで、実際の学力を把握することができます。

SATのテスト科目は、英語と数学の2科目で、それぞれ800点満点で最高得点は1600点です。

奨学金をとるためには、高得点をとることが求められます。

まずは、1500点を目指しましょう。

1600点の満点をとった全米上位数%の成績優秀者は、ホワイトハウスに招かれて大統領から表彰を受けることがあります。

大学に出願する際は、College Boardに保存されているSATのスコアを大学へ送る手続き(有料)を行うと、College Boardから直接大学へSATのスコアが送られます。

3.エッセイ:一行目からインパクトのある文章を書こう。

自己紹介、大学で何を学びたいか、なぜこの大学を選んだのか、スポーツや音楽などの活動、ボランティアなど、アピールできる限りのことをインパクトのある文章で書きます。

読んでもらえる文章、印象に残る文章を書く必要があります。

アメリカは突出した能力を高く評価します。

よって、例えば数学コンテストで1位になったとか、スポーツでも最優秀選手になったとか、また、ボランティアについては長年続けていること、さらに団体でリーダーを務めていることなどが評価されます。

突出した能力をアピールできれば、GPAやSATなどの成績が多少低くても、合格することができ、さらに奨学金を得るチャンスが広がります。

4.推薦状

先生やボランティア団体の主催者などからの推薦状を提出する必要がある大学もあります。

自己評価のみではなく、他人からみた人物評価を確認するためのものです。

高校の進路指導の先生が推薦状を書いてくれる他、赤十字などのボランティア団体で長くボランティアを行った場合は、主催者が推薦状を書いてくれる場合があります。

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大学の奨学金をとるために

1.G7からアドバンスクラスの授業を受けよう

アドバンスクラスは教科ごとなので、数学だけアドバンスクラスに入る子もいれば、国語だけアドバンスクラスに入る子もいます。

成績が良い教科だけアドバンスクラスに入れるシステムです。

まずは、中学生でアドバンスクラスの授業を受けることが重要です。

なぜなら、アドバンスクラスから、高校生となり、Honorsクラス・APクラスへとつながるからです。

2.NJHS(ナショナル・ジュニア・オーナー・ソサエティ)・NHS(ナショナル・オーナー・ソサエティ)のメンバーになろう

G7(中学生)になると、成績優秀でさらに生活態度に問題がなく、人格・リーダーシップなど総合的に判断のもと、学校からの推薦によりNJHSのメンバーになることができます。

このメンバーになると、年に数時間のボランティアをしなければなりません。

学校内外で様々なボランティアを体験します。

G9(高校生)になると、NJHSから、NHS(ナショナル・オーナー・ソサエティ)に名前が変わり、学校内、地域社会において、多くのボランティア活動を行います。

NJHS/NHSのメンバーになるということは、成績・人格ともに優れているということの証であり、とても名誉なことです。

NJHS/NHSのメンバーとして、ボランティアを行った実績は、大学への出願書類上で、多大なアピールポイントとなります。

3.多忙な高校生活の実態:ポイントは上手な時間の使い方

(1)膨大な勉強量:Honorsクラス・APクラスの授業

授業内容が格段に難しくなります。

課題の提出も多く、小テストの回数も増えます。

特にAPクラスは、学年末にAPテスト(全米統一)があり、そこで大学の単位として認めてもらえるだけの成績をとらなければならないので、膨大な量の勉強が必要となります。

特に、G11、G12でAPクラスの授業数をたくさんとるためには、G7〜G9の夏休みにオンライン授業を利用して、得意な科目の単位を先取りすることもおすすめです。

(2)スポーツで活躍:学校の部活動・専門のスポーツクラブ

アメリカでは学校の部活動は、日本の様に1年間同じスポーツを行うことはありません。

学期ごとにスポーツが変わります。

例えば、1学期は男子がバスケットボール、女子がバレーボール、2学期は男子がサッカー、女子がバスケットボール、3学期は男子がバレーボール、女子がテニス、4学期は男子がテニス、女子がサッカーなどと、種目が学期ごとにかわり、その都度、トライアウトが行われます。

同じスポーツを1年間行いたい場合は、サッカー、野球、バスケットボールなど、専門のスポーツクラブに所属し、活動することができます。

部活動では優秀な成績を納めることもさることながら、毎年継続して同じスポーツに取り組んでいることも高い評価となります。

(3)ボランティア活動は高評価:NHSの活動

NHSは、放課後にミーティングが行われる他、学校や地域のイベントにボランティアとして参加します。

また、先生のサポートとして、テストの採点や授業の準備も行います

継続したボランティア活動は高く評価され、大学出願時の自己アピールに記載することができます。

(4)音楽の優秀者が集まるグループ、数学・科学の優秀者が集まるグループ

音楽の優秀者が集まるグループがあり、学校内のオーケストラやブラスバンドに所属する他、地域のオーケストラやブラスバンドにも所属し、様々なイベントで演奏活動を行います。

また、コンサートの企画や運営に携わるなど、音楽を通じて様々なボランティア活動を行います。

同様に数学・科学の優秀者が集まるグループがあり、各学校と連携して、数学や科学のイベントにボランティアとして参加します。

このように高校生になると、勉強量が大幅に増える中、スポーツや音楽など一人でいくつもの団体に所属し、それぞれの活動に参加しています。

アメリカでは、16歳で運転免許が取得できるため、高校生になると自分の車で学校に登校する子が増えます。

自分の車で移動できることで、自由に行動することができるようになり、放課後や土日の活動は、自分で時間の調整をしながら、忙しく動きまわって活動しています。

ただし、学校の成績が落ちると、活動に参加できないグループもあるので、良い成績をキープすることをいつも念頭におきながら、放課後や土日にスポーツや音楽、ボランティアの活動をして、家に戻ってから明け方まで勉強している生徒も多いです。

4.頑張る理由

アメリカは一部のエリートを育てる教育システムになっていると感じます。

高校生でNHSに入ると、次から次へといろんな団体で活躍する場がめぐってきます。

また、Honorsクラス・APクラスに入ると、将来の目標に向けて、積極的に活動する子が多く、それぞれが所属するグループの情報を共有しながら、互いに切磋琢磨して新しいことに挑戦することができます。

成績が全米の上位10%以内に入ると、高校生の段階で既に将来の目標を定め、積極的に様々な活動をすることで、確実に奨学金を得て、優秀な大学に進学するチャンスがあることを知っているからこそ、頑張れるのだと思います。

彼らは、勉強だけでなく、スポーツや音楽、そしてボランティア活動を続けるために、自己管理能力や時間の調整の仕方を同時に学んでいます。

奨学金について

アメリカでの返済の必要がない奨学金は、以下の2種類があります。

1.「ニーズベース」

収入により学費の支払いが難しい家庭に支給される奨学金です。

移民家庭、母子家庭など、全米では多くの子供たちがニーズベースの奨学金を得て、大学に進学しています。

2.「メリットベース」

成績優秀者やスポーツや音楽など人より優れた能力があると認められた場合に支給される奨学金です。

成績優秀者のための奨学金として、代表的なものに「ナショナル・メリット・スカラシップ」があります。

「ナショナル・メリット・スカラシップ」の選考は、G11で行われるPSATの成績が、全米で上位10%に入ったものがまず、セミファイナリストとなります。

セミファイナリストは、エッセイを提出するとともに、進学したい大学などの情報を登録します。

審査の後、ファイナリストになると、奨学金が支給されます。

奨学金は、、学費の全額が支給されるものではなく、学費の一部が支給されます。

しかし、「ナショナル・メリット・スカラシップ」がもらえると、大学や大学を支援している企業からも奨学金が出る可能性が高くなります。

いくつかの奨学金を合算すると、授業料の全額を奨学金でまかなうことができるのです。

この「ナショナル・メリット・スカラシップ」はアメリカ国籍の人が対象ですが、日本国籍のままでも成績が優秀であれば、セミファイナリストに選出されます。

さらにファイナリストになり実際に奨学金を得るためには、セミファイナリストが提出するエッセイにおいて、いずれアメリカ国籍を取得したいことを表明する必要があるでしょう。

米国陸軍奨学金(Army Scholarship)

アメリカでは軍人さんは大変尊敬されており、両親や親戚に軍人さんのいる家庭では、軍の奨学金で大学へ行くことを誇りに思っています。

よって、身近に軍人さんがいる高校生は、軍の奨学金をめざして、日々体を鍛え、学力試験のための勉強も頑張ります。

軍の奨学金を得て大学に行くためには、体力試験、学力試験、メディカルチェックなど様々な多くのテストに合格しなければなりません。

また、軍の奨学金を得て大学に進学した場合は、大学の卒業と同時に軍に入隊し、その後、数年間は軍で働かなければなりません。

アメリカ国籍がなければ軍人にはなれないので、当然日本国籍ではこの奨学金を得て大学に行くことはできません。

学びたいときに学ぶ、必要な時に学ぶという考え方

1.ギャップイヤー:自分をみつめる時間

大学には合格したものの、高校卒業後すぐには大学にはいかず、1年間、働いたり、旅にでたり、したいことを探す時間をとることをギャップイヤーと言い、自分が何を学びたいのかを見つめる時間をとることは、そう珍しいことではありません。

1年間、大学にいかないので当然卒業も1年遅れますが、アメリカの場合、ギャップイヤーをとることが就職にマイナスの影響を与えることはありません。

むしろ、ギャップイヤーで経験したことが、就職でアピールできるような経験であれば、プラスの影響になることも少なくありません。

2.転校・休学・復学・社会人を経験してから大学院へ

大学の途中で違う大学へ転校したり、学部や専攻を変更することも珍しくありません。

入学した大学と卒業した大学が違うことも良くあることです。

大学を卒業し、数年間働いたのち、仕事をやめて再び大学や大学院で学ぶ人もいます。

彼らの多くは、全く違う職業に再就職するために、必要性があって大学や大学院で学んでいます。

3.学ぶ自由

全米で10%以内の成績で、いわゆるエリートコースにのって、多忙な日々を送る高校生が奨学金をもらい大学に進学する一方で、普通クラスで高校を卒業し、すぐに働く子も大勢います。

アメリカの大学や大学院には、日本の大学よりも様々な年代の人が学んでいます。

個人個人の考え方やライフスタイルに合わせて、いつでも学びたいときに学べる自由さが、アメリカの良いところだと感じます。

大学や奨学金の調査・準備は早めに

日本国籍で、留学生向けの奨学金を得て、アメリカに進学することを目指すには、早くから目標の大学を調べ、その奨学金がもらえる条件を確認する必要があります。

高校の成績は全米上位10%以内に入っている方が、奨学金がもらえる確率が高くなります。

そのためには、中学生から上位の成績をキープする必要があります。

また、想像以上に多忙な高校生活を過ごすことになることを覚悟して、挑戦することを楽しめたら最高です。

充実した高校生活は必ずや子供の成長につながることでしょう。

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