海外留学といえばやっぱり英語圏が一番人気があります。
そこで今回は、英語圏において最古の大学が存在するイギリスについて紹介します。
読者もご存知の通り、英語はイギリスで生まれ世界に広まっていきました。多くの学問において、歴史的な発見や新たな考えが多く生まれたのもイギリスになります。
そんな世界をリードするイギリスの大学の特徴と年間の学費をランキング形式で紹介していきたいとおもいます。
※学費は人気のある経済学を参考にしています。
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大学に多くのランキングが存在する?
まずはじめに、大学のランキングといっても、多くのランキングが存在することをお伝えします。
日本でよく紹介される世界大学ランキングは、アメリカが拠点となっているQS World University Rankingsというものです。
しかし、イギリスやオーストラリア国内などで紹介されるのは、イギリスが拠点となっているTimes Higher Education World University Rankingsというものです。
この二つの影響力のある世界大学ランキングから今回は、後者をもとに紹介していきます。
ちなみに東京大学は世界46位、京都大学は74位となっていますので参考にしてみてください。
イギリスの大学ランキングトップ10の紹介
1位 オックスフォード大学
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングで堂々の1位に輝いています。
世界最高の大学の1つでしょう。
オックスフォード大学は中世を感じさせる街並みにあり、英語圏最古の大学で、在学生は20,000人程です。この内の38%を海外留学生が占めています。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は18,620ポンドとなっています。
これに追加して所属するカレッジに支払う「カレッジ代」というものが数千ポンドかかります(オックスフォード特有のものです)。
2位 ケンブリッジ大学
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでも堂々の2位に輝いています。
オックスフォードと肩を並べて、常に世界最高の大学の1つと称される名門校です。
設立したのはオックスフォードが出来た後で、英語圏において世界で2番目に最古の大学になります。
学生の数は、約18,000人です。この内の35%を海外留学生が占めています。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は20,157ポンドとなっています。
これに追加して所属するカレッジに支払う「カレッジ代」というものが数千ポンドかかります(ケンブリッジ特有のものです)。
3位 インペリアル・カレッジ・ロンドン
ロンドンにある名門校です。
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでは8位にランクインしています。
学生の数は、約16,000人です。この内の55%を海外留学生が占めていますので、上記2校と比較しても留学生が多いことがわかります。
ロンドンにあるため、海外からのアクセスが比較的容易になることも理由の一つでしょう。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は28,650ポンドです(経済学がないため自然科学を参考)。
4位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン
こちらもロンドンにある名門校です。
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでは16位にランクインしています。
学生の数は、約30,000人です。この内の49%を海外留学生が占めていますので、こちらもロンドンという土地柄が出ているでしょう。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は20,340ポンドです。
5位 ロンドン経済大学
経済学においては世界でも最高の大学の1つと称されるのがこの大学です。
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでは25位にランクインしています。
学生の数は、約10,000人です。この内の71%を海外留学生が占めていますので、こちらもロンドンという土地柄が出ているでしょう。
また世界各地からビジネスを学びたい優秀な若者が集まることでとても有名です。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は19,152ポンドです。
6位 エジンバラ大学
こちらはスコットランドにある名門校です。
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでは27位にランクインしています。
学生の数は、約27,000人です。この内の40%を海外留学生が占めています。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は18,800ポンドです。
7位 キングス・カレッジ・ロンドン
こちらも首都ロンドンにある名門校です。
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでは36位にランクインしています。(東京大学は世界46位)
学生の数は、約23,000人です。この内の41%を海外留学生が占めています。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は23,900ポンドです。
8位 マンチェスター大学
イングランド北西部にあるマンチェスター大学です。
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでは54位にランクインしています。
学生の数は、約36,000人です。この内の38%を海外留学生が占めています。
マンチェスターには国際空港もあるため、ロンドンと同様に比較的アクセスが容易です。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は18,000ポンドです。
9位 ブリストル大学
こちらの大学は、イングランド南西部にあります。
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでは76位にランクインしています。(京都大学は74位。)
学生の数は、約20,000人です。この内の27%を海外留学生が占めています。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は16,500ポンドです。
学費と留学生の数を見てわかるように、上位の主要都市にあるような大学とは違い学費は低く、留学生の数は少なくなります。
ただ多くの学問(特に医学)において世界をリードしている大学には間違いありません。
10位 グラスゴー大学
スコットランドにあるエジンバラ大学の近く位置する大学です。
Times Higher Education World University Rankingsの世界ランキングでは80位にランクインしています。
学生の数は、約24,000人です。この内の36%を海外留学生が占めています。
・学費
2018年の海外留学生の年間の学費は16,650ポンドです。
イギリスの大学ランキングについて知るべきこと
トップ10にランクインしている大学はどれも世界をリードする研究機関であると同時に教育に力を入れた大学です。
特に1位のオックスフォード大学と2位のケンブリッジ大学に留学することができれば、卒業後に広がる希望は大いなるものでしょう。
この2つの大学はどの分野をとっても世界一を争う大学ですので目標にしてみてはいかがでしょうか?
3位以降に関しては、学びたい分野によって行くべき大学も異なってくるでしょう。
例えば、首都ロンドンには4つの大学がトップ10にランクインしています。
インペリアル・カレッジ・ロンドンには経済学がありませんが、経済学に特化したロンドン経済大学があります。
また特定の学問に絞った場合のランキングは上下することになるでしょうから、学びたい分野を決めれば、違う角度から自分に合う大学が見えてくるかもしれません。
大学の学費について
トップテンにランクインしている大学は、イギリスでも有名な都市にあるので、学費は地方の大学と比べると高いです。
特にロンドン、オックスフォード、ケンブリッジ、エジンバラはイギリス国内で最も物価の高い地域ですので学費も高くなっています。
イギリス医学部のランキングは?メディカルスクールTOP5を紹介
上記でイギリスにある大学の総合ランキングを紹介しましたが、ここでは将来医師を目指す人が学ぶ医学部ランキングについて紹介していきます。
イギリスでは医学部は「メディカルスクール」と呼ばれ、薬学部や歯学部もメディカルスクールに含まれます。
イギリスでは医師になるために国家試験を受験する必要はないものの、5年から6年でメディカルスクールを修了する必要があり、競争が激しく、また難易度も高い学部となっています。
以下にメディカルスクールのトップ5を紹介します。
第1位 オックスフォード大学(University of Oxford)
第2位 ケンブリッジ大学(University of Cambridge)
第3位 グラスゴー大学(University of Glasgow)
第4位 スワンジー大学(Swansea University)
第5位 インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)
医学部ランキングでも総合ランキング同様、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学がトップにランキングされており、両大学の質の高さをうかがい知ることができると言えるでしょう。
イギリス学部別ランキング
では次にイギリスで人気のある学部のランキングを紹介していきましょう。ここではコンピューター・サイエンス学部、法学部、さらに芸術学部のランキングを紹介していきます。
1)コンピューター・サイエンス学部
IT時代の今、コンピュータサイエンスはイギリスでも人気の学部の一つとなっており、そのトップ5にランクインしている大学は以下の通りです。
第1位 オックスフォード大学(University of Oxford)
第2位 ケンブリッジ大学(University of Cambridge)
第3位 インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)
第4位 エジンバラ大学(University of Edinburgh)
第5位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)
第1位のオックスフォード大学はイギリスのみならず、コンピュータサイエンスの世界トップランキングの1位でもあり、また学部の40パーセントが海外からの留学生というのも特徴です。
2)法学部
将来弁護士を目指す人が多く学ぶ法学部。弁護士はイギリスでも高額収入ランキング入る人気職業で、そのため法学部の人気学科の一つとなっています。
第1位 ケンブリッジ大学(University of Cambridge)
第2位 ロンドン経済大学(London school of Economics and Political Science)
第3位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)
第4位 キングス・カレッジ・ロンドン(Kings College London)
第5位 ロンドン大学クィーンメアリー(Queen Mary University of London)
法学部ランキングのトップ5は第1位のケンブリッジ大学以外はすべてロンドンにある大学となっています。ロンドンはイギリス国内でも最も留学生の集まる地域でもあり、上記にランクインしている大学でも多くの留学生が学んでいます。
3)芸術学部
イギリスには評判の高い芸術学部を擁する大学が多くあり、特にロンドンには著名な大学がいくつもあり、国内外から多くの学生が集まります。
では以下に芸術系学部のランキングを紹介します。
第1位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(Universityy College London)
第2位 ニューキャッスル大学(Newcastle University)
第3位 ゴールドスミス大学(Goldsmiths, University of London)
第4位 ロンドン・メトロポリタン大学(London Metropolitan University)
第5位 アート・ユニバーシティ・ボーンマス(Art University Bournemouth)
また上記にランクインしていませんが、ファッション関係では「ロンドン芸術大学」が世界的に人気があり、アレキサンダー・マックイーンなども学んだセントラル・セント・マーティンズやロンドン・カレッジ・オブ・ファッションなどはロンドン芸術大学に含まれます。
留学生が多く学ぶイギリスの大学(イギリスの大学の特徴1)
イギリスの大学の特徴の一つとして挙げられるのが留学生の多さです。
上記の総合ランキング内でも紹介していますが、LSE(エルエスイー)の愛称で知られるロンドン経済大学は学生の70パーセントが留学生で占められています。
またインペリアル・カレッジやユニバーシティ・オブ・ロンドンでも50パーセント以上が留学生、さらにオックスフォード大学やケンブリッジ大学でも40パーセント近くが留学生となっています。
イギリスの大学への留学費用は高いことで有名ですが、それでも世界中から多くの学生が学びにやってくるということはイギリスの大学で学ぶことにとても価値があると言えるでしょう。
学士号は3年、修士号は1年で取得可能!(イギリスの大学の特徴2)
イギリスでは学士課程の就学期間は3年で、つまり通常3年で学士号の取得が可能です。
しかしイギリスでは1年目から専門科目の勉強が始まるため、留学生の場合、1年間のファウンデーションコース(準備コース)の取得が必要となる場合もあります。
また日本に比べて短い期間で学士号が取得できる一方、授業内容は厳しいことでも有名です。
特に留学生の場合、どうしても英語での授業についていくことに苦労することも稀ではなく、イギリス人学生以上の努力が必要となります。
修士号は通常1年で取得が可能となっています。修士号も日本に比べて短い期間で取得が可能ですが、学士課程同様、授業内容は厳しく、多くの学生が寝る間を惜しんで修士号取得に向けて勉学に勤しんでいます。
なお、博士号は日本と同様通常3年で取得可能(パートタイムの場合は6年)ですが、10万ワードにも及ぶ研究論文の執筆、さらに論文執筆後に行われる口頭試問に合格する必要があります。
ランキング11位~20位の大学紹介にも触れておきます
トップテンにランクインしていなくても魅力的な大学がイギリスには多く存在します。
その中から11位~20位の大学を簡単に紹介します。
ちなみに日本にある大学で東京大学と京都大学に次ぐのが大阪大学で世界201-250位(201位以降は細かく分かれていません)というランキングになっていますので参考にしてください。
11位 ウォーリック大学(世界91位)
12位 ダラム大学(世界97位)
13位 シェフィールド大学(世界104位)
14位 ロンドン大学クイーンメアリー(世界121位)
15位 サウサンプトン大学(世界126位)
16位 エクセター大学(世界130位)
17位 ヨーク大学(世界137位)
18位 リーズ大学(世界139位)
19位 バーミンガム大学(世界141位)
20位 セント・アンドリューズ大学(世界143位)
イギリスの大学と日本の日本との比較してわかること
日本で200位までにランクインしている大学は2校(東京大学と京都大学)になりますがイギリスにはなんと27校もあります。
平均的なレベルがどれほど高いかがわかるでしょう。
また修士や博士レベルで研究をする場合などは、このランキングに入っていなくても研究で世界をリードしている大学は多く存在しますので調べてみて下さい。
ヨーロッパの文化的多様性は多くの視点からものごとを考え、新しいものを生み出す活力なのかもしれません。
日本にも素晴らしいものが数多く存在しますが、海を渡りグローバルな考え方を身につけたいという人にとってこのイギリスの大学ランキングが何かの参考になれば幸いです。
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