世界トップクラスに物価の高い都市で知られるロンドン。
ここで生活していくためには一体月にいくらかかるのでしょう。
今回はロンドンで社会人生活をすると仮定して、何にいくらくらいかかるか解説し、節約するためにはどんな手段を取ればいいのかご紹介します。
【イギリスの関連記事はこちら】
↑イギリス滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のイギリスの記事一覧はこちら
まずはロンドンでの生活費の内訳を見てみよう
あなたが会社勤めをする場合、お給料でやりくりすることになりますがそこから何が差し引かれるのかを説明します(会社によっては費用を負担してくれる場合もありますが、ここでは全て自腹と仮定します)。
- 月額の家賃(含む光熱費とカウンシルタックス)
- 交通費
- 電話代
- 食費
が主なもので、さらに交際費、趣味代も時にはあると思います。
世界一高いロンドンの家賃はこんなに高額!
ロンドン中心部で一人暮らしは無謀?
ロンドンに住むと驚かれるのがその家賃の高さ。東京の比ではありません。
ロンドンセントラルと言われるゾーン1にフラット(アパートメントのこと)の一部屋を借りると月2,000ポンド(約30万円) 近くはします。
ですので、会社からの補助なしにセントラルに物件を借りるのは得策ではありません。
ロンドンの場合ゾーンの数が多ければ多いほど郊外になるので、その分家賃が安くなったり、部屋が広くなったりします。
ロンドンの家賃相場についての詳しい情報(英語):This tube map shows the average rent costs near every Underground station
フラットシェアでセントラルに安く住もう
もう一つのセントラルに住むための作戦は、フラットを複数人でシェアすることです。
これはバストイレや台所を共用で他人と一緒に住む方法で、神経質な人にはあまり向かない住み方ですが、その分支払う家賃が安くなります。
例えば月に3,000ポンド(約45万円)の住まいに3人で住めば1人当たり1,000ポンド(約15万円)+光熱費ですむので、いいロケーションに格安で住むことができます。
③光熱費とカウンシル・タックスについて
イギリスでの光熱費はガス・水道・電気代が含まれます。
1-2ベッドルームがある部屋の場合、一般的に一か月あたり
- ガスは45ポンド(約6,700円)
- 水道は35ポンド(約5,200円)
- 電気代は55ポンド(約8,200円)
がかかります。
それとは別に、イギリスの住居ではカウンシル・タックスと呼ばれる住民税がかかります。
ロンドンにはバラ(Borough)という地区で構成されていますが、自分の住む地区を管轄する自治体に年間の公共事業費を支払うのです。
この住民税はフラットごとに請求されるので具体的な金額は物件にどれだけ価値があるかで変わってきます。
1-2ベッドルームのあるフラットの場合は1,000ポンド(約15万円)から1,700ポンド(約26万円)の間で金額が設定されます。
物件によっては、これらの項目込みで家賃が設定されている場合があるので、そのような物件を探す方が住居費の変動がなく楽かもしれません。
毎日の食費はロンドンの激安スーパーで節約が鉄則!
日々生活する中で欠かせないのが食費です。
ロンドンの外食は1回につき最低10ポンド(約1,500円)以上かかるので、毎日外で食事するのは大きな出費につながります。
だからこそ、積極的に自炊することで食費を浮かせることができます。
①スーパーマーケットを使い分けてかしこく買い物
自炊するメリットは、免税状態で食べ物を買うことができることです。
イギリスではVATと呼ばれる消費税が20%かかり、外食やアルコール類などには適用されます。
しかし、スーパーマーケットで生鮮食品を買った場合はほとんどが免税になるのでかなり安く買い物ができます。
一例をあげると、
- 500gの鶏むね肉が4.12ポンド(約600円)
- 1ℓの全脂肪牛乳が0.96ポンド(145円)
- 1kgのジャガイモが0.87ポンド(132円)
といった具合で、日本よりも物価が安い食材もいろいろあるのです。
利用するスーパーマーケットにも色々種類があり、価格帯が違います。
上からWaitrose、M&S、オーガニック系ショップなどの高級スーパー、中間がSainsbury’s 、比較的安価なのがTescoなどです。
②節約するならゾーン2以降の激安スーパーをねらえ!
①で挙げたスーパーマーケットは、セントラルでも見かけますがそれらよりも安いスーパーもあります。
- Aldi
- ASDA
- Lidl
などです。
残念ながらセントラルにはありませんがゾーン2から見かけ始めるスーパーマーケットで、前記のスーパーよりも安く、ここでだけ他スーパーマーケットよりも1ポンド以上安く商品が買えることもあります。
このような店には毎日通うというよりは、週に一回キャリーバッグを持って食べ物をまとめ買いする方法が一般的です。
セントラル外にあえて出かけ、買い物目的に出かけるとかなりお得に食べ物を買うことができます。
交通費は、自転車とバスを駆使して節約しよう
ロンドンの交通機関で一般的なのは鉄道、バス、タクシーなどですが節約する人はタクシーはまず使いません。
鉄道は地下鉄とオーバーグラウンドがそれにあたりますがゾーンによって運賃が違います。
ゾーン1~2の移動の初乗りは2.4ポンド(364円)で、ゾーンが増えていくほど値段が上がります。一方バスは1.5ポンド(228円)の初乗りで2018年から1時間同じ値段で乗り継ぎもできるようになりました。
このように、交通機関によって金額が違うのでバスを極力使うと安く移動できます。
体力に自信がある人は、セントラルの範囲であれば市営のレンタサイクル「サンタンデール・サイクル(Santander Cycles)」はかなりお得です。
24時間あたり2ポンド(304円)払えば、30分間自転車を利用して移動することができます。
そして移動先最寄りの駐輪場に一旦駐輪して、同じところからまた自転車を借りたらどこまででも移動できるのです。
通勤等で毎日乗る人は年間パスポートも90ポンド(約14000円)で購入可能です。
日本よりも安い?インターネット・電話代
今や日々の生活に欠かせないのがインターネットや電話などの通信機器ですが、
支払い方は2通りあります。
- 電話会社で月額でインターネット・電話代を払う方法
- トップ・アップと言って使いたい分だけあらかじめ支払って携帯電話を使う方法
です。
筆者が知る限り、一番リーズナブルな通信会社giffgaff社の場合、月額費は5ポンド(752円)から設定されており、使いたい容量で金額が変わります。
トップ・アップの場合もポンド単位で自分で好きな金額を設定できるので短期滞在やイギリス外のEU圏に行くときに使います。
インターネットの節約方法としては、多くの公共の場所でWi-Fiが使えるのでそこで自腹を切る分のインターネット代を浮かすことができます。
そして、電話を番号のともなうものではなくメッセンジャー付属の物やスカイプ等を使うと電話代自体をほとんど使わないで済むのです。
ロンドンでの交際費・観光費はやりくり次第で節約可能!
ロンドンの飲み会は一杯のビールから可能
ロンドンでの社交場と言えばパブです。
ここで飲み会が行われるのが一般的ですが、ありがたいのは飲み物を頼むときにはカウンターでその都度注文するので、サービスチャージや団体ごとでまとめ払いをしなくていいことです。
ビールは1杯当たり5ポンド(約700円くらい)前後です。
その代わり、日本と違い、飲み放題の概念がないのでたくさんお酒を飲む人はその分酒代がかさむのは仕方ありません。
逆に言えばビール1杯の注文だけで飲み会に参加することも可能です。
無料でロンドンを楽しむ裏技
ロンドンに住むからには、観光も楽しみたいと思う人は多いはず。
ロンドンにはお金をかけず観光できる場所がたくさんあるのでそれを活用したらお得にロンドンを満喫できます。
・公園に行く
ロンドンにはハイドパークや、リージェントパークなど広大な敷地の公園が色々ありますが春から秋にかけては色とりどりの花が私たちを楽しませてくれます。
特にこの時期は陽も長く、夜まで公園に滞在できます。お散歩やランニングにはぴったりです。
・無料の博物館、美術館に行く
ロンドンのすごいところは世界有数の博物館や美術館に無料で入場できるところです。
代表的なのは大英博物館やナショナルギャラリーですが、他にも政府運営の博物館・美術館で入場無料の場所が色々あります。
・無料のイベントに参加する
ロンドンには年間を通して数々のイベントが行われます。
なかでもロンドン市が主催するものは見ごたえがあるにもかかわらず高確率で参加費用がかかりません。
ロンドンのイベントの紹介はこちらの「このクオリティーで無料!?ロンドン5つのイベントを厳選紹介」をご覧ください。
ロンドンの生活費まとめ
最後にロンドンでの生活費の内訳をまとめてみましょう。
ロンドンのセントラルで1人暮らしをした場合、1か月にかかるのはおよそ以下の通りになります。
項目 | ポンド | 参考:日本円 |
---|---|---|
家賃 | 1,700ポンド | 約254,000円 |
ガス | 45ポンド | 約6,700円 |
水道 | 35ポンド | 約5,200円 |
電気代 | 55ポンド | 約8,200円 |
カウンシルタックス | 141ポンド | 約21,100円 |
交通費 | 90ポンド | 約13,500円 |
電話・インターネット代 | 10ポンド | 約1,500円 |
食費・生活用品代 | 500ポンド | 約75,000円 |
交際費、趣味代 | 100ポンド | 約15,000円 |
合計 | 2,676ポンド | 400,908円 |
合わせると約2,600ポンド(40万円)になります。
節約方法を駆使すればこれよりもっと抑えられるかもしれないので、妥協できるところ、できないところを見極めて快適なロンドン生活を送りましょう。
参照記事:
【イギリスの関連記事はこちら】
- イギリス移住をおすすめしたい10の理由
- イギリスの医療事情を徹底比較!NHSと日系プライベート病院
- 日本と異なるイギリスの7つの恋愛事情
- イギリスで働こう!5つの就労ビザ取得方法を詳しく解説
- アルバイトでいくら稼げる?ロンドン留学の生活費を公開
↑イギリス滞在に役立つこちらの情報もご覧ください。過去のイギリスの記事一覧はこちら
世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」
世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
“【特別公開】世界で自由にひとりIT起業”
WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。
1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓