【丸わかり】イギリスでの家探し体験談。賃貸と購入の違いは?

生活のなかで、快適な居住環境は欠かせません。

渡英後しばらくは賃貸住宅に住み、その後購入を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その理由として、実はイギリスでは住宅購入がお得なのです。

今回はその理由と賃貸住宅との違い、手続きの流れをお話しします。

また、この記事は著者の経験から、郊外暮らし、家族連れのエッセンスも取り入れています。

イギリスの住宅の特徴

ほとんどが家具付き

イギリスの住宅は家具付きの物件が一般的であり、引っ越し時の手間を軽減します。

新たに家具を購入する必要がなく、手ぶらで住むことができるのは、嬉しいですよね。

洗濯機、冷蔵庫、食洗機、オーブンは備え付けのところが多くみられます。

初期費用が抑えられるのはとても助かります!

家は買った時より高く売れる

イギリスの住宅はほとんどの場合、住宅価格の上昇が期待される場合がほとんどです。

そのため、長期滞在の場合は住宅の購入を検討する方も多いようです。

歴史的な価値を重要視しているイギリスでは、新しい住宅だけでなく、古い家であっても高い評価を得ています。

歴史的な風景に魅力を感じ、修繕を繰り返しながらも住みやすさを保っている家がたくさんあります。

そのため、条件が揃えば古い家でも高く売れるのかもしれません。

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賃貸と購入それぞれの特徴

賃貸住宅のメリット

特に都市部において、一人暮らしの方にとっては特に一般的な選択肢となっているのは賃貸住宅です。

賃貸住宅は、契約期間が比較的短いことが多いため、柔軟に移動や変更ができます。

仕事の変動やライフスタイルの変化に合わせて住まいを選ぶことができます。

また、多くの賃貸住宅には、セキュリティサービスが備わっています。

さらに大都市や人気エリアなどの高家賃地域では、ジム、プール、コミュニティスペースなどの共用施設が備わっているところもあるようです。

とても魅力的ですね。

そのようなことからも、一人暮らしの方は、郊外においても賃貸を選ぶことが多いようです。

賃貸住宅のデメリット

アメニティや交通の便など、利便性も高い場所は、賃貸であっても家賃が高く、相応の費用がかかることがあります。

また、貸し手の都合により、退去しなくてはならない状況になることもあります。

賃貸の貸し手が家を手放す理由はさまざまです。

前の文章で取り上げたように、イギリスの物件は基本的に住宅価値が上昇する傾向にあることから、一定期間賃貸物件として運用し、お金が必要になったタイミングで売りに出すということが多くあります。

他にもメンテナンスや管理の負担、政府の税制や法律が変更されることにより、賃貸物件の運用に関する負担が増える場合に物件を手放すことがあります。
近年は税制の変更によって賃貸を手放す貸し手が多く、賃貸の需要が上回り、賃貸契約の競争率が高くなっているようです。

私たちもこのケースにあたり、契約更新のタイミングで、賃貸物件から立ち退き、またはその物件を購入するという選択を迫られました。

これはよく聞く話で、イギリスでは珍しくないようです。

イギリスでの家探し 賃貸と購入の違いは?

住宅購入のメリット

一方、住宅購入は郊外において、特に家族連れにとっては一般的な選択肢です。

先ほどから何度も話に出てきていますが、購入することで将来の資産価値の増加を期待できます。

そのため住宅を購入することは、将来的な投資として前向きに捉える人々が多いのです。

ここは日本と違う点ですね。

住宅を購入すると、一般的には土地も含まれます

そのため、ガーデニングやリフォームなど自由にカスタマイズ、改装を行うことが可能です。

自分の好みに合わせた住まいを作ることができます。

イギリスではガレージでDIYを楽しんでいる方を多く見かけます。

カーペットの張り替え、簡単なリフォームは自分で行う方も珍しくないようです。

土地の利用に関する規制や法律は地域によって異なることがあります。

購入前に確認しておくことをお勧めします。

また、家族連れの場合、子連れでの引越しはとても大変ですし、安心して生活する一定の場所を持つことは大切な要素です。

購入後、住宅価格が上昇すれば将来に備えられるという点で考えても、住宅購入は第一選択になるのではないでしょうか。

住宅購入のデメリット

住宅購入には、住宅ローンを組むことが一般的です。金利や返済の計画を考えながら、購入を検討する必要があります。

移住者の場合、移住1年目ではローンを組むことは難しいため、それも考慮する必要があります。

また、イギリスで住宅を購入するためには、通常、長期居住権を持っている必要があります。

長期の滞在ビザ(就労ビザなど)がこれにあたります。

一般的な観光ビザでは住宅購入は制限されることがありますので、ご注意ください。不動産エージェントに確認することをお勧めします。

住宅購入の手順は複雑で、文化や言語の違いでよりストレスがかかります。

ご自身のライフスタイルや将来の計画に合わせて、最適な選択ができるといいですね。

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住宅を借りる、または購入の手順

家を借りる際も、購入においても手順はほとんど同じです。

ステップ1:希望条件のリストを作る

最初に、どのような住居が希望なのかを明確にしましょう。

必要な部屋数、立地条件、予算などの希望条件をリストアップしておくことで、探しやすくなります。

ステップ2:オンライン不動産ポータルを利用する

物件を探すには、インターネットを使用する、掲示を探す、不動産屋へ出向く、アプリケーションを使うなどの方法があります。

イギリスでは、多くの不動産ポータルがあります。

代表的なものに「Rightmove」「Zoopla」「OnTheMarket」などがあります。

これらのアプリケーションを利用して、希望条件に合った物件情報を探してみましょう。

ここでは、2つのアプリケーションを紹介します。

①Rightmove property search

イギリス最大級の不動産ポータルで、最新の物件情報、賃貸・購入可能物件が確認できます。

フィルターや地図機能を活用して、自分の条件に合った物件を探すことができます。

お気に入り登録でリストアップできることや、アプリ内から不動産エージェントに連絡できるため。とても便利です。

②Zoopla property search UK

物件情報だけでなく、近隣の施設や地域情報も提供しています。

価格の推移や学校の評価なども確認できます。

シェアハウスも調べられるため、一人暮らしの方におすすめです。

シェアハウス以外、購入可能物件をお探しの場合は、①Rightmoveをおすすめします。

これらのアプリを活用することで、スムーズに物件情報を収集できます。

その際に、住宅のエネルギー効率と、地域の安全性も合わせてチェックしてみましょう。

イギリスでは、電化製品や建物に「エネルギー効率評価(Energy Efficiency Rating)」という評価が提示されています。

「A」から「G」までのうち、Aが最も省エネでGが最も非効率的とされています。

エネルギー効率の高い住宅は暖房や冷房のコストを削減できます。

安全性は警察等がウェブ上で提供している犯罪マップを確認してみましょう。

地域の犯罪率や犯罪の種類が確認でき、安全性を評価することができます。

ステップ3:不動産エージェントにコンタクトを取る

メールや電話、アプリを通して不動エージェントに連絡し、ビューイング(内見)の予約を取ります。

ビューイングの予約自体が埋まってしまうことが多いため、気に入った物件があれば、アプリケーション等に掲示されてからすぐに連絡を取ることをお勧めします。

街中にある看板は契約が決まった後もしばらく掲示されていることが多くあります。

ビューイングの予約が取れたらラッキーだというほどの気持ちでいきましょう!

物件での現地集合、現地解散のことが多いです。

ビューイング予約の時点で確認しておきましょう。

ステップ4:ビューイング

基本的には1枠10分ほどで見学時間が与えられており、1日に何人もその住宅を見にくることがあります。

聞きたいことはその場で聞けるように、チェック事項を頭に入れておきましょう。

また、その場でその物件が気に入ったかを聞かれます。

興味が持てればその旨を伝え、その後の流れを確認しておきましょう。

ステップ5:契約手続きを進める

契約内容や手続きに関しては、不動産エージェントと相談しながら進めましょう。

購入の場合 賃貸契約と違うこと

家の購入は通常、不動産エージェントや弁護士のアドバイスを受けつつ手続きを進めていきます。

購入となると、特にお金のこと、つまり予算とローンのことを考える必要があります。

多くの銀行や金融機関のウェブサイトには借入可能な金額や月々の返済額を試算できる計算ツールがあります。

また、住宅ローンブローカーというローン申請のプロセスをサポートしてくれる専門家に相談することで、様々なデータから最適なローンオプションを提案してくれます。

おまけ 家族連れ、郊外暮らしの良いところ

郊外の魅力的なポイントは静かな環境や広々としたスペースです。

都市の喧騒から離れて静かな環境で過ごすことができます。

子どもたちにとってのびのびと遊べる広いスペースがあるのは、家族連れにとっては重要なポイントです。

車で気軽に行ける距離に、広々とした公園やレクリエーション施設など、周りを気にせず遊べる場所がたくさんあります。

お城や歴史的な街並みを楽しむこともでき、子供だけでなく、大人も楽しむことができます。

私立学校や評価の高い公立学校が多くあることも、子供たちの教育環境を考える上で重要なポイントです。

地域の中にあるいくつかの公立学校の中で転校をし、自分に合った学校を探すことも珍しくないようです。

さいごに

今回は賃貸住宅と購入の違いに加え、郊外の魅力も伝えられたかと思います。

都心部では高価で手の出せない持ち家も、郊外であれば叶わぬ夢ではないかもしれません。

それぞれのメリット、デメリットを踏まえ、ご自身のライフスタイルに合った選択ができると良いですね。

生活の基本でもある家探しはエネルギーが必要ですが、きっと素敵な居住環境でイギリスでしか味わえない、特別な生活が待っていると思います。

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