海外からの送金は手数料が高くついたり、送金方法がややこしかったり、英語の上級者でも移住してからすぐは、どうしたらいいか迷うものです。
また、送金も銀行から直接するものなのか、それ以外に安い方法があるのかなど、英語圏にもかからず、移住者が少ないからか、情報も乏しいのが現状。
(以前はPaypalで送金が可能でしたが、2018年5月時点では不可。)
今回は、イギリスにおけるそんな悩みをまとめて解決していきます。
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イギリスで、自分に合った銀行選び
イギリスの銀行の有名どころというと、
- Barclays
- Santander
- Natwest
- HSBC
- LloysBank
のこの5つの銀行が何といっても圧倒的に有名です。
この中でも日本人に人気な銀行は、Barclays、HSBC、LloysBankの3社で、日本人移住者が口座を作りやすい銀行です。
参考記事:イギリス主要銀行5つを紹介!口座開設からカード発行までの手順
送金システムも、この3社、ほぼ変わらないので、友人や周囲の日本人からの口コミや、自身で実際に行って話を聞いてみて、雰囲気が好きなところで口座を開設してもいいかもしれません。
ロンドンのBarclaysには以前に長い間、日本人スタッフがいましたので、銀行口座を開けるのに英語でのコミュニケーションは不安があるというかたは、
- 日本語が話せるスタッフがどこかの支店にいないか
- また、日本人スタッフがいると聞いたが、どこの支店にいるのか
など、一度聞いてみるといいでしょう。
現在、ロンドンの銀行では、英語以外にも対応できるスタッフが多くいますので、安心してください。
イギリスはネットバンキングが主体
イギリスでは、ネットバンキングが主体で、各銀行で、口座を開設したあとは、ほぼウェブ上で自身で送金手続きをします。
正直、一度覚えてしまえば簡単で、5分もかからず送金手続きが完了しますから、銀行に行くより、断然楽なのです。
また、送金レシートもネット上で表示され、必要があれば印刷ができますし、エラーが出た際も画面に表示されるので、会話と違い、ゆっくりと時間をかけて、調べながら送金手続きもできるので、プレッシャーがなく、自分のペースでできるのが、イギリスのネットバンキングのいいところです。
ネットバンキングでどうしてもうまくいかなかったり、迷った時には、カスタマーセンターに電話も可能です.
ウェブチャットもあります。
心配な方は、口座開設時にネットバンキングから送金がしたい旨を話、設定してもらいましょう。
ネットバンキングから送金をする前の準備
ネットバンキングから送金を始める前に、各銀行のウェブサイトから、ネットバンキングの情報の登録が必要です。
口座を開設し、カードが手元に届くと同時に、ネットバンキングの開設方法や、パスワードなどが送られてきますので、そこに記載されている手順に沿って、設定してください。
基本的に手紙で送られてきた情報は、パソコンからネットバンキングへアクセスする方法です。
PIN sentry Card Readerを入手しておこう
また、ネットバンキングからの送金で必ず必要になるのが、PIN sentry Card Readerです。

photo:flickr by Andy Piper
PIN sentry Card Readerを使ったログイン方法(01:50〜):
約10センチ四方のコンパクトサイズのカードリーダーで、これが必要になりますので、銀行で口座を開設する際に、この機械がほしい旨を伝えてください。
口座開設後に言い忘れた!と思っても焦らずに、あとからオーダーができますから、安心してください。
オンラインから送金する方法と注意点まとめ
オンラインで日本の送金先の銀行を設定
ネットバンキングにアクセスすると、口座情報が確認できます。
- 出金、送金履歴
- クレジットカードのオーダー
- イギリスの銀行口座間でのお金の支払いや移動
- ネットで注文した商品のキャッシュバック
など、機能は多岐に渡り、数えられないほど。
まずは、International PaymentというボタンをMoney Transferというカテゴリーから選び必要事項を入力してください。
送金方法の動画:
手数料は必ず取られる。送金額には注意しよう
指示に従って、入力していくと、送金先口座情報や送金金額の確認が表示されます。
ポンドから円へ換算されて表示されますが、この後の表示が少しややこしいのです。
ここで手数料の支払い方法が選べますが、どの手数料の支払い方法を選んでも必ず送金金額全額が送金先に送られるわけではなく、ここで「送金先が手数料を負担」というボタンを選んでも、手数料は発生し、日本円で約4,000円ほど、少ない金額が送金先に届きます。(金額によって手数料も左右します)
どの選択をしても、手数料は送金先にも送る方にも発生しますから、あらかじめ必要とする金額より、5,000円以上多い金額を送ることをお勧めします。
こればかりは、銀行に問い合わせても、「はっきりした手数料はわからない。」の一点張りで、なぜか詳しくは教えてもらえません。
2万、3万ほどの少ない金額を送ると、こちらの手数料はあまりとられませんが、送金先が高い手数料を支払うこととなる場合が多く、逆に7万、8万ほどの金額以上になると、送金先の手数料は少ない金額を送った場合より多少安くなるようです。
送金後も銀行口座に表示されない場合
全ての手続きが終わったのに、翌日もまだ送ったはずのお金が表示されないということが多くあります。
その場で、送金されることはほぼなく、2、3日後にやっと口座に表示されることがほとんどですので、焦らずに数日待ってみてください。
送金先到着予定日は入金日ではない
送金が終わると、最後に送金先口座へのお金の到着日が表示されます。これが大体、翌日か翌々日になっているのですが、銀行からの送金後は、少なくとも丸1週間、例えば月曜日に送金手続きをした場合、最短で翌週の月曜日に送金先口座に振り込まれます。
ですから、1週間かかることを念頭に、送金をする必要があります。
PIN sentry Card Readerが使えなくなったら
送金に必要なこの機械は、電池で動いているので、電池がなくなれば画面が表示されなくなります。
なんとなく画面が薄くなってきたなと思ったら、電話で新しい機械をオーダーするか、直接近所の支店に行って、新しい機械がほしい旨を伝えてください。
電話でオーダーした場合も、直接支店に行った場合も、5営業日で自宅に郵送されてきます。
直接支店に行った場合、支店に在庫があれば、その場で新しい機械がもらえますので、今日どうしても送金したい!という場合は、支店に足を運ぶのをお勧めします。
送金後の日本の銀行とのやりとり
多くの日本の銀行が、受け取り確認の電話をしてきますが、最近では、これは「電話は不要です」と一言いえば今後、海外からのお金を受け取っても電話をかけてこなくなります。
ただ、銀行によってはセキュリティの関係で電話は必須という銀行もあるようですから、イギリスへ移住される前に、日本の銀行に聞くか、日本でお金を受け取ってくれる人が別にいる場合は、そちらへ送金するのが楽ですね。
番外編:みずほ銀行のロンドン支店
ロンドンに移住されるのであれば、現在はみずほ銀行のロンドン支店ができましたので、一度行ってみるといいかもしれません。
ロンドン支店
Mizuho House, 30 Old Bailey, London EC4M 7AU, United Kingdom
Tel.44-20-7012-4000
また、City銀行はロンドンにも日本にもありますから、日本にいる間に相談ができるのであれば相談してみてください。
安くて便利な方法を教えてもらえるかもしれません。
最近では、FXやTransfer Wiseなどを利用する人も増えてきて、イギリスでもロンドンからの送金であれば旅行会社が安い送金サービスを展開している場所も多くありますから、銀行からの送金が安全で信頼できるのでおすすめですが、他社サービスと比べてみてもいいですね。
イギリスからの送金方法まとめ
初めての海外移住ではなくても、お金のことは心配が多いですよね。
今回は、イギリスの銀行からの送金方法を主に紹介しました。
イギリスからも、以前はPaypalで送金が可能で、手数料も安く一番良い方法でしたが、現時点では不可。
イギリスから日本への送金がさらに簡単に、お得になる日が早く来るといいのですが・・・。
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