住みやすい国No.1とも言われるマレーシアですが、実際に住もうと考えた際、どこに住むか迷われる方も多いのではないのでしょうか。
- 都会の暮らしを求めるならクアラルンプール
- リゾート地での暮らしを求めるならランカウイ島等
と、マレーシア国内でも選択肢は様々ありますが、最初に住むにはどこがいいのか?
そんな方にオススメしたいのが、クアラルンプールの西にあるセランゴール州です。
ここではセランゴールで単身で二年住んだ筆者が、セランゴールの住みやすさについてご紹介します。
セランゴール州とは?
セランゴールはクアラルンプールの西に縦長に存在する地域になります。
住宅地域や会社、ショッピングモールや飲食店が揃っており、気分転換にもなる自然区域も多く点在しています。
クアラルンプールからは少し離れるため家賃も比較的安く、ショッピングモールや市場もあり生活必需品の買い出しに困ることはありません。
ただ娯楽施設については多くはありいませんが、物足りないなと感じたとしても、駅や空港、配車サービスが充実しています。
補足として、マレーシアの都市人口ランキングは、セランゴール州は上位です。
- クアラルンプール 約176万人 連邦直轄領
- スバンジャヤ 94万人 セランゴール州
- イポー 75万人 ペラ州
- クラン 74万人 セランゴール州
- シャーアラム 64万 セランゴール州
KLへのアクセス
電車に乗れば都会のクアラルンプールに、スバン空港からはマレーシア国内の様々な観光地に行くことが可能です。
(もちろん、リゾートとして有名なランカウイ島にも)
例えば、スバンジャヤ駅(セランゴール州の中心地)からKLCC駅(ペトロナス・ツインタワー等があるクアラルンプールの中心地)まで、電車と配車サービスを利用するとすると下記の通りです。
・電車の場合
RM3.7(約100円、電子マネー支払いの場合)
約46分
(上記2021年11月時点での価格になります。また現金支払いになるとRM1ほど価格が上がります)
・配車サービスの場合
RM34(約927円)
約25分
(ピーク時間帯、渋滞によって価格、時間は前後します)
また、国外運転免許証等を取得していなくても、配車サービスが充実しているため、電車が通っていないモントキアラ等にも移動することが出来ます。
セランゴールというとあまり耳にしたことがない方も多いかと思いますが、このように比較的安価に生活できる区域で、移動手段が豊富にある区域になります。
治安の良さ
まず海外に移住する上で気になるのが、治安の面だと思います。
結論から言いますと、セランゴールは比較的安全な区域になります。
スリや窃盗等の事件を耳にすることはあまり多くはありません。
昼間の女性の一人歩きも見かけることが多く、事件に遭遇することはまずありません。
ただやはり最低限の警戒は必要で、外国人や富裕層を狙った窃盗は少なくとも存在します。
マレーシアの方からすると、比較的車での移動が一般的で、私生活の服装はラフなことが多いため(中華系であればTシャツに短パン、サンダル等)そもそも狙われるということが少ないです。
そのため、ハイブランドのカバン等持つ場合は配車サービスを利用するように気をつけたり、行く場所によって服装を変える等の配慮は必要かと思います。
また、マレーシアも他国と同じように治安が良い場所と悪い場所があり、その点については住む物件を決める際に代理店の方等に伺うのが確実です。
海外でもし事件に遭ったら、と考えると不安になりますが、このようにある程度気をつけて生活をしていればまず事件に遭うことはありません。
それどころかありがたいことに、私は一度財布を落とした際、工事現場の方がご丁寧に電話をくださいました。(財布の中に連絡先を入れてありました)
このように必要以上に気を配る必要がなく、住みやすい州になります。
賃貸物件の住みやすさ
次にお伝えしたいのが、何と言っても物件の住みやすさです。
日本では引越しのたびに、電気水道ガスの手続きから、生活用品をどう運ぶかまでスケジュールを組んで頭を悩ませることが多いと思います。
そこでありがたいのが、マレーシアでは家電付き物件が一般的ということです。
恐らくマレーシアでの海外移住を考える方は、外国人向けの高級コンドミニアム(マンションのようなものです)がまず候補に上がるかと思いますが、セランゴールでも生活に必要な冷蔵庫や洗濯機が一通り付いて来ることが多いです。
その上、最低限の食器や調理道具があったり、浄水器や炊飯器までついてくることも。
立地や築年度、ジムやプールの設備等にも寄りますが、安くて月RM1500前後(約4万円前後)から探すことができます。
また賃貸契約の流れについては代理店にも寄りますが、基本的には前金の支払い、契約書の確認とサイン、その後即日入居ができる場合が多いです。
恐らく勤めている会社の信用あってこそだと思いますが、周りからも審査で時間がかかった等の話は聞きません。
そして月々のインフラの支払いについては、大家さんにそのまま支払うか、インフラ会社にアプリや銀行送金で直接支払うという形が一般的です。
(もちろん、物件によるため確認が必要です)
このように細かな手続きがなく、入居すぐ生活できるような物件が多いため、移住についてのストレスは激減するでしょう。
日本語コミュニティーの豊かさ
いざ海外に移住してみたものの、友達をつくりたい、日本語で話せるコミュニティがあればいいな、というのは海外移住の上でどなたにでもある悩みだと思います。
そこでご紹介したいのはマレーシアでの日本語コミュニティの豊かさについてです。
マレーシアの中でも有名なものは、主に下記二つになります。
クアラルンプール日本人会(クアラルンプール)
クアラルンプールでも歴史ある会員制(有料)の日本人コミュニティです。
月々会員料金がかかる形とはなりますが、イベント、講座、部や同好会活動、ボランティア活動等、さまざまな面で活動が充実しているコミュニティとなります。
またご家族向けに子供向けのイベントや、会員向けのイオンクレジットカードも発行が可能など、多方面にて活動や支援があります。
クアラルンプール日本人会 HP:https://www.jckl.org.my
・The Japanese Foundation, Kuala Lumpur(クアラルンプール)
こちらは日本語教育に力を入れている非会員制コミュニティとなります。
日本人だけでなく、日本語を勉強中のマレーシア人の方にも向けられたもので、さまざまなイベントが定期的に行われています。
日本語で議題について会話を楽しむイベントや、日本の映画を上映イベント、日本語教師向けのイベント等さまざまな活動が英語、日本語ともに行われています。
外国語は自信がないけれど、マレーシア人の方と交流してみたいという方に向いているコミュニティです。
The Japanese Foundation, Kuala Lumpur HP:https://www.jfkl.org.my
このようにマレーシアでよりさまざまな人と交流したい、という方にもオープンなコミュニティがあります。
そしてコミュニティ以外にも、週刊M-townという日本語での情報誌が発行されており、こちらでも日本人向けイベント、同好会等の紹介がよく掲載されています。
週刊M-town HP:https://mtown.my
事前にこのようなコミュニティを目にすることで、海外移住への不安が少しでも和らぐと思います。
セランゴールからはクアラルンプールも近いので、ぜひ移住した際には参加を考えてみてはいかがでしょうか。
電子マネーの便利さ
そして著者個人も移住して驚いたのが電子マネーについてです。
電子マネーがどういう魅力につながるか首を掲げる方もいらっしゃるかもしれませんが、QRコードを見せるだけで支払いができ、履歴が残り、ポイント等のサービスがあると聞けばいかがでしょう?
セランゴールでは電子マネーを取り入れているお店が多くあります。
筆者は日本で電子マネーサービスの種類の多さと、どこでも使えるわけではないという点で、利用したことがありませんでした。
マレーシアでよく目にするのがGrab、Fave、Touch ‘n Go等です。
ここ二年でも電子マネーを取り入れる店舗は増加しており、私がよく使うGrabはいつも利用しているカフェ、スーパー、日用品店では利用可能となりました。
Grabについてはお金を入れるにもクレジットカードを登録すれば1ボタンでOK、履歴も確認ができ、割引に換えられるポイントが貯まり、配車サービスやデリバリーサービスでも利用可能です。
また、ありがたいのがGrabに入れたお金がFaveで利用することができ、Faveのみ受け入れているお店でも支払いができ、Faveのキャッシュバックサービスも受けられる形となります。
比較的電子マネーが一般化しているのがショッピングモールでのお店が多いのですが、安価な飲食店でも取り入れ始めています。
クアラルンプールだけではなく、セランゴールでも年々電子マネーが一般的になっているため、ぜひ利点として注目してみてはいかがでしょうか。
節約のしやすさ
恐らくマレーシア移住を語る上で毎回語られる点を、ここでは最後にご紹介します。
マレーシアは物価が安い、というのはよく耳にする話ではないでしょうか?
家賃の安さ、食費の安さ、娯楽施設の安さ等々。
ただこの話は、日本を含め物価が高い他国で収入を得て観光に来る方向けのお話かと思います。
現地採用であれば、外国人向けの賃金契約かとは思いますが、やはり日本と比べれば幾分か下がります。
(仕事にも寄りますが、安くて19万円ほどでしょうか)
普通の生活をしながら毎週末ホテルに泊まれる、海外旅行に何度も行ける、ほどの豪遊というには少し難しいかもしれません。
そこでお伝えしたいのが、節約のしやすさです。
物件から飲食店まで、価格帯として幅広い選択肢が存在します。
この他、
- ショッピングモールで買うサンダルがRM149(約4000円)
- ネットショッピングで見つけたサンダルがRM10(約270円)
などなど、選択肢が多くあります。
価格の差があれば質がだいぶ違うのでは、と思うかもしれませんが、極端に味が悪くなるわけでも見た目が悪くなるわけでもありません。
マレーシアの方の一般的な収入は外国人労働者とだいぶ開きがあるのが現実です。
そのためいくも生活の上の選択肢が存在している、ということになります。
このようにセランゴールでは選択肢が多々存在するため、節約がしやすい環境下にあります。
選択肢の幅広さについて、ぜひ考えみてはいかがでしょうか。
筆者の体験からセランゴール州は住みやすいところ
マレーシアは住みやすい国であることは確かですが、中でもセランゴールは初めてマレーシアに住われる方には、特に住みやすい州かと思います。
治安の良さ、便利さ、日本語コミュニティの豊かさ、そして金銭面での選択肢の幅広さ、どれもとてもいいバランスなのがセランゴール州だと言えます。
またセランゴールで暮らし慣れてから、週末の旅行でクアラルンプールやランカウイ島の下見をし、将来的にどう暮らそうか考えるにも向いているかと思います。
セランゴールの住み心地の良さ、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
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