【マレーシア子連れ移住者が語る】インターナショナルスクールで体得すべき6つの事

子連れ移住者必見!世界のインターナショナルスクールの日常

マレーシアのMM2Hビザでの長期滞在など、家族で移住し、子供にインターナショナルな教育をする日本人も増えています。

今回は、そんなインターナショナルスクールに、息子を通わせるマレーシア在住者から「世界の教育現場での当たり前」をお届けしたいと思います。

※ここに挙げることはインターナショナルバカロレア教育の『Fairview Internatipnal School』の例です。

私が思う子供を海外で教育させることの真の意義

インターナショナルスクールでの普段の学校生活は、「世界の当たり前」が日常的に行われています。

これらは日本に居る限りは克服して身につけなければならないものではありません。

しかし、将来息子が戦う舞台が、グローバル企業でのビジネスマンである場合、これらの『フツー』を克服できないと、この外国人達と同じ土俵にすら立たせてもらえなくなる可能性もあります。

英語のしゃべりがネイティブだと自慢したいだけならば、海外ではなく、日本の『英語学校』にでも行けばよいでしょう。あるいは、今後、日本も小学校からしゃべれる英語教育が取り入れられるということですから、日本で十分ではないでしょうか。

道具である英語をわざわざ海外まで来て習うなんて言うだけでは、もったいないのです。

では、世界の「当たり前」とはどんなものでしょうか?

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その1)自分の意見や見解を、複数の、しかも初対面の相手にでも、気後れすることなく分かりやすく伝える事が求められる

今でも覚えていますが、息子は小学校の1年生の二学期から編入しました。

これは息子から聞いた話ですが、初登校の日、先生は息子を教室に連れて行き、『○○君は、このグループに座ってね!』の一声だけだったそうです。

日本のように『今度、転校してきた○○君です。みんな仲良くしてね!』なんて声掛けはありません。

つまり、教室に入ったら自分の意見の発信力、説明責任能力が問われます。

『いわなくても伝わる』なんて、あり得ません。

自ら発信する事が大切なのだということが身をもってわかります。

安心したのは、私の息子の場合はどうしたのか分かりませんが、その日の下校時にはもう教室で暴れまわっていました。

日本人のおとなしい優等生は、この段階でカルチャーショックを受けるようです。

自ら発信これが海外留学の基本です。

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その2)日本人が自分一人という状況でも、多国籍のチームや組織の中で積極的に貢献する事が必要になる。

当然、一クラスに日本人は一人ですから、すべての行動は、この状況の訓練行動となります。これを小学校の時からトライ&エラーで訓練することとなります。

マレーシアのインターの様子

この時、英語は意思伝達の道具にしかすぎません。

インターで早くから英語の勉強などということがいかにトンチンカンかが分かると思います。

この時のメンバーは日本人、韓国人、大陸中国人、中華系マレーシア人だったと思います。

そもそも教師も英語ですから、英語以外の共通語はないのです。ですから、子供によっては放課後毎日英語特訓という場合もあります。

成長するにしたがい、この訓練はもっと高度になり、最終的には国籍や宗教、文化的価値観等多様なバックグラウンドを持つ人達と、お互いの価値観を認めながら、共同作業していくことが当たり前になっていくでしょう。

その3)話し手の説明に常に耳を傾け、疑問に思った事、分からない事はその場で確認するようになる事が必要

先生は日本のように『〇〇君 わかったあ~』なんて問いかけることはないようです。

ですから、少しでも理解できないこと、疑問なことがあれば、即、問いかけることです。

先生も疑問に思ったことはその場ですぐに問いかけなさいと言っているとのことです。そのためには、恥ずかしいなどという感情は不要ですし、疑問を見つける知的好奇心も必要です。

友達とふざけあってばかりいると、翌日もって来るべき教材さえも聞き漏らしてしまいます。

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その4)自分の国の歴史や文化、宗教、政治活動について、バランス感覚を持ちつつ自分の考えを相手にわかりやすく説明できることが必要となる。

日本国内では、自国の歴史や文化、宗教などを敬い、自国に対する尊敬と敬意を表すため、国旗を掲揚し、国家を斉唱することは、まるで『悪』のように言われますが、いろいろな国々から留学生の来ている、そんな環境下では自国に対する尊敬と敬意は重要な『アイデンティティ』となります。

学校の授業の中でも、まず、自分と両親、祖父母、そして自国の習慣等、自らのルーツを自覚させ、他の人達との異動を学び、そこから自分→家族→先祖→国家と『アイデンティティ』を明確にさせます。

自国に尊敬と敬意を持ち、それをしっかりと自分から発信できるようになることが求められます。

これはもちろん息子だけではできません。

両親も一緒になって日本の文化、習慣、歴史を客観的に共同して調べました。大変です。

ちなみに、全校生徒は毎日登校すると、全員グラウンドに集合し、マレー語は分かりませんが、まずはマレーシア国家が流れ、その後マレーシア国旗を掲揚、それから各々は教室に向かいます。

当然こういった行動を通じて、子供達は自分の国家に対しても同様の感情を持つようになります。

これは幼稚園を過ごした、中国、シンガポールどこでも同一です。

自国に敬意を払わない人間は誰からも尊敬されることはありません。

卒業式・入学式で国旗掲揚・国家斉唱を拒否する『キョウシ』に教育された日本人はグローバル社会では蔑まれるだけです。親自身の国家観も問いかけられます。

その5)ユーモアの感覚(感性)、遊び心の育成が必要となる。

ちょっとした気の利いたジョークは場を和ませる最大の方法です。

さらに、ユーモアの感性を持ち合せることは世界で活躍する条件でしょう。

学校生活の中には『ハローウィンだ!』、『フェアビューフェスティバルだ!』、『フェアビューゴットタレントだ!』と色々なイベントを授業として、あるいは休日のイベントとしてやっています。

これも、こういった行事を通じて『遊び心を育成し、少しでもユーモアの感性を身に着けさせよう』としています。でもまあ、親としては結構大変なこともありますが…

次の写真は昨年のハロウィーンのときの登校スタイルです。

マレーシアのハロウィーンの仮装

ハロウィーンの仮装

学校からは通常の制服ではなく、必ず何らかの仮装で来てくださいとの通達でした。教室では終日騒ぎまくっていたそうです。

マレーシアはイスラム教国なのですが、国家そのものが多様性を認めるのが国家運営の理念です。

ですから、

  • 仏陀の誕生日
  • マホメッドの誕生日
  • シバ神生誕の日
  • クリスマス(キリスト生誕日)
  • ヒンズーの新年
  • イスラムの新年
  • 春節
  • ラマダン(断食月)明けの祝い

などなど、とにかく、遊び心を盛り上げるイベントにも事欠きません。

その6)自分の見解について、異なる立場の人間からの質問や提案を受けた時に、建設的な対話を展開できるようになることが必要。

日本の教室は『上意下達』です。

小学校から中学、高校とこの方式は全く変わりません。

一方、インターでは一つの教室は一グループ5名位のグループが4~5グループで成り立っていて、このグループも一定期間でメンバーチェンジします。

授業は一般に一定のテーマに対してこのグループ毎でコミュニケーションをとって進めているようです。

一つのテーマに対して自分の意見を述べ、他の人から質問や提案があり、その結果、さらに対話を進めていく。これを小学校から、6-3-3の12年間進める訳ですから、これが、『フツー』になっていきます。誤解を恐れずに言うと、グローバル企業内での戦略会議の練習を12年間遣っているようなものです。

マレーシアのインターの教室の様子

インターの教室

この写真のように、先生のスペースは教室の奥にポツンとあります。

必要な知識を与え、その後は生徒のグループで進めていくのです。

なお、先生はHome room教師と補助教師がペアで指導します。

その他に、第二外国語は中国人の教師、音楽は音楽専任講師、体育も専任教師です。

マレーシアのインターの教室の様子2

インターの教室の様子

小学校3年生(G3)の時には、学校側が両親に対してG3で実際にどんな授業が行われているかを両親に体験してもらう趣旨で「両親向けの教育訓練」が行われました(因みに両親が学校での教育に参加する機会は年に3~4回あります)。

マレーシアのインターの両親向けの教育訓練

両親向けの教育訓練

私の場合の教育訓練では、「人とそれに相対するものとの関係を整理・解析し、発表しなさい」という課題です。

大きな模造紙と雑誌、新聞、糊、ハサミ等が両親のグループに渡されます。

人とそれに相対するものとは=人と動物、人と人、親と子、人と物・・・いろいろ選び出し、それを模造紙に張り、普遍的な関係とは何か?を言葉で説明し、分かりやすく「パネル化」するのです。

これを小学校三年生でやっています。

自分の受けた小学校教育から見れば青天の霹靂です。

これは毎年テーマも変わり、レベルアップし、繰り返されます。最近ではパソコンも併用しているそうです。

小学校から、こんなことをやってきたバイリンガル、トリリンガルの若者と、知識中心教育の日本の若者が戦っても、勝負はすでに見えています。

私が息子をマレーシアのインターナショナルスクールに通わせて感じたことまとめ

日本の教育とインターの教育とでは、全く異なっていることをご理解いただけたでしょうか?

ただし、ここに挙げたのは息子が通学する、インターナショナルバカロレア教育の『Fairview Internatipnal School』での説明です。

この教育方法は、誤解を恐れずに言えば、世界中のグローバル企業で採用している「ISO品質管理」と極めて共通した考え方です。

これくらい教育内容が異次元だと、英語教育での留学などと、中途半端に1~2年インター教育を体験して、日本に戻れば、ご子息にはかなりの精神的な負担が生じると思います。

ご子息の性格、特性をよく確かめて、留学する。

留学したら、もう戻らない位の気持ちでいないと『良い結果は生み出さない』と私は考えています。

これから海外でお子さんの留学を希望されている方へ、少しでも私の体験が参考になれば嬉しいです。

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