イギリスの税金3種(消費税・VAT、カウンシルタックス、個人所得税)を解説

イギリスの税金3種(消費税・VAT、カウンシルタックス、個人所得税)を解説

イギリス移住したばかりの人にとっては、イギリスの税金の種類、金額、また支払い方法などが不明瞭で不安に思うことでしょう。

ここでは、長期イギリス在住者がイギリスの税金について説明していきます。

日本同様にイギリスも国民からの税金が国家の主な収入源であり、納税はイギリス国民、そしてイギリスに居住する人の義務となっており、税金は国民の生活を向上させるために使用されます。

ここでは、イギリス移住後の生活に関わる税金について解説します。

イギリスの税金の種類

まずはイギリスの税金の種類を紹介していきましょう。

主に以下のようなものがあります。

税金 概要
法人税 法人が支払う税金
VAT 日本の消費税に相当する税金
カウンシルタックス 居住用資産に課せられる税金
個人所得税 個人の所得に対して課せられる税金
土地印紙税 不動産購入の際に課せられる税金
銀行税 金融機関が支払う税金

 

本記事では上記の中から、イギリス移住後からすぐに支払い義務の発生する

  • VAT
  • カウンシルタックス
  • 個人所得税

に関して詳しく紹介していきます。

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VAT(Value added tax)

VATは日本語では付加価値税と呼ばれ、いわゆる日本の消費税に相当するもので、商品やサービスを購入したときに支払いが発生する税金です。

しかし日本の消費税とは異なる点があり、以下に詳しく説明していきます。

1)内税

VATは内税となっており、商品やサービスを購入するたびに、気づかぬうちに支払っている税金です。

内税のため、日本のように料金の際に税金分を上乗せして支払う必要がなく、提示されている金額を支払うことで、自動的にVATを支払っていることになります。

2)免税、減税対象商品

VATは一般的には税率が20パーセントとなっており、日本と比べて、また世界的に見てもその税率は高く設定されています。

しかしイギリスでは最低限の生活を送るのに必要なもの、また子ども用品などには免税もしくは減税されています。

以下に免税、減税対象商品の例を紹介していきましょう。

免税商品・サービス:

  • 食料品(チョコレート、チョコレートビスケット、ポテトチップスなどの菓子類、アルコール飲料などの嗜好品、テイクアウト商品は除く)
  • 子供用服飾品
  • 文房具
  • 美術館入館料
  • 医療費

減税商品:

  • チャイルドシート
  • 光熱費

なお免税対象となっている食料品と、対象にならない食料品の違いは、「生活必需品」であるかでどうかで決まります。

そのため、パンや牛乳、いわゆる生鮮食料品は免税となりますが、菓子類、調理済み食品などは免税対象外となります。

また菓子類でもシンプルなビスケットは免税対象となりますが、チョコレートは嗜好品扱いされるため、チョコレートビスケットは課税対象となります。

4)VAT払い戻し

海外旅行の際、滞在先を離れる前に税金の払い戻し手続きを行った人も少なくはないでしょう。

イギリスに居住している際にはVATの払い戻し手続きを行うことはできませんが、ビザなどの滞在期限が切れ、日本に本帰国する場合など12ヶ月以上EUを離れることを証明できれば、VATの払い戻し手続きが可能です。

ただし、オンラインで購入した商品や、すでに使用した商品は対象外となるので注意しましょう。

VATに関する詳細は以下のサイトで確認可能です。

https://www.gov.uk/vat-rates

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カウンシルタックス

カウンシルタックスは貸家、持ち家にかかわらず住んでいる住居に対して課せられる税金です。

1)カウンシルタックスの支払い者

日本では住居に課せられる税金、いわゆる固定資産税はその住居の持ち主に支払いの義務がありますが、カウンシルタックスは、その住居に居住している人に支払い義務があります。

つまりAさんが一軒家を購入し、自分は居住せず、Bさんに貸し出しているとした場合、Bさんに支払い義務が生じることになります。

2)カウンシルタックスは住居の資産評価・エリアによって課税額が異なる

カウンシルタックスは住居の資産評価・エリアによって課税額が異なります。

住居の資産評価はAからHランクに分けられ、資産評価によって課税額が計算されます。

なお、資産評価はイングランド・スコットランド・ウェールズと北アイルランドでは異なります。また資産評価のみならず、居住エリアによっても異なり、ロンドンなどの都市部は高くなる傾向にあります。

イギリスのタックスカウンシル

3)カウンシルタックスの減税対象者

カウンシルタックスには免税・減税制度が取り入れられており、例えば、シングル居住者には25パーセントの割引が適用されます。

例えばカウンシルタックスの年間支払額が2000ポンドの場合、シングル居住者の支払額は1500ポンドとなります。

シングル居住者のほか、フルタイムの学生も25パーセント割引の対象となります。

また、イギリスでは一つの住居を複数人でシェアをする「フラットシェア」が浸透していますが、複数の学生が一つの住居をシェアしている場合も割引の対象となります。

ただし、フラットメイトに社会人が2人以上いる場合は、割引の対象とはなりません。

なお、カウンシルタックスの課税対象は18歳以上のため、18歳未満の子どもはカウンシルタックスの計算をする際にカウントされません。

4)カウンシルタックスの支払い方法

カウンシルタックスは年初めに1年分の請求書が各住居宛に郵送され、いずれかの方法で支払い可能です。

  • 各カウンシル(役所)での支払い
  • 郵便局での支払い
  • ペイポイント(オフライセンスなど)での支払い
  • 銀行自動引き落とし

なお、カウンシルタックスは原則その年分の税金を月割りで支払い、また支払い期限は毎月月初めとなっています。(月初めまでにその月分の税金を支払い)

もし支払い期限に遅れることが続くと罰金の支払いを命ぜられますので、気をつけましょう。

またフラットシェアの場合、ランドロード(大家)が代表して支払い、家賃にカウンシルタックス料金が含まれていることも多くあります。

カウンシルタックスについては以下のページで詳細が可能です。

https://www.gov.uk/council-tax

所得税

所得税は個人の年間所得(4月6日から翌年4月5日までの所得)に課せられる税金で、その税率は収入額によって異なり、税率は以下の通りとなります。

所得 税率
12,500ポンド以下 法人が支払う税金
0 % 金融機関が支払う税金
12,501から50,000ポンド 20 %
カウンシルタックス 居住用資産に課せられる税金
50,001ポンドから150,000ポンド 40 %金
150,001ポンド以上 45 %

なお、上記の税率はイングランド・ウェールズ・北アイルランドにおいて適用され、スコットランドは別途税率を設定しています。

また、所得税は通常給与から天引きされるため、自動的に所得税を支払っていることになります。

ただし、税金の過剰支払いや免税対象の出費(出張費など)がある場合は、日本の確定申告に相当する「タックス・リファンド」の手続きを行う必要があります。

所得税に関してはの詳細は以下のページで確認できます。

https://www.gov.uk/income-tax

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国民の生活により密着したイギリスの税金制度

日本でも国民が納める税金は国民の生活のために使われます。

イギリスも同様で、国民の生活のために税金が使われますが、

  • VATの税率設定制度
  • 学生・シングル居住者へのカウンシルタックス割引制度

など、日本に比べより国民の生活を反映した税制が取り入れられていると言えるでしょう。

所得税やVATは日本にも浸透している税制のため、戸惑うことも少ないかもしれませんが、カウンシルタックスは馴染みが少なく、しかし18歳以上であれば支払い義務が発生するので移住当初はその制度や支払い方法に戸惑うこともあるかもしれません。

最初に述べた通り、税金はイギリスに居住する人の生活を向上させるために使われるもので、自分自身の生活向上につながってくるのです。

上記を参考に必要な税金を滞りなく納め、快適なイギリス生活を過ごしてみてください。

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